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【Shiggy Jr./Halo at 四畳半 表紙】Skream!11月号、本日11/1より順次配布開始。ブルエン、SHE'S、阿部真央のインタビュー、あいみょん特集、9mm、バクホンのライヴ・レポート、グリム×バイトル特別企画など掲載
2018.11.01 12:00
Skream!マガジン11月号が本日11月1日より順次配布スタート。
今月号は、12月5日にニュー・アルバム『DANCE TO THE MUSIC』をリリースするShiggy Jr.と、10月17日にメジャー・デビュー・アルバム『swanflight』をリリースしたHalo at 四畳半が表紙を飾る。
さらに、日本最大級のアルバイト求人情報サイト"バイトル"とSkream!のタッグによるスペシャル企画"激的アルバイトーーク!"では、GLIM SPANKYに、バイト経験にまつわるインタビューも実施。
その他にも、注目アーティストのインタビューや特集記事、ライヴ・レポートが盛りだくさん。さらに、アーティスト・コラムも好評連載中なので、ぜひゲットしてほしい。
Skream!マガジン11月号掲載アーティストは以下のとおり。
【インタビュー】
Shiggy Jr.
Halo at 四畳半
BLUE ENCOUNT
SHE'S
阿部真央
吉澤嘉代子
緑黄色社会
Lenny code fiction
PELICAN FANCLUB
挫・人間
ハンブレッダーズ
Half time Old
The Winking Owl
バンドハラスメント
TENDOUJI
みきなつみ
sleepyhead
DURAN
カミツキ
SaToMansion
アバランチ
ぽんちょこ
Jon Spencer
【特集記事】
あいみょん 特集
マテリアルクラブ 特集
GLIM SPANKY × バイトル コラボ・インタビュー
Maison book girl × サクライケンタ 座談会
Eggs特集(インタビュー:-KARMA-)
PICK UP! ROOKIES(時速36km / 籠目維新)
【ライヴ・レポート】
"62 MINUTES YAMANOTE LOOP"
"Permanent vol.7"
9mm Parabellum Bullet
THE BACK HORN
Nothing's Carved In Stone
FINLANDS
POP ETC
Halo at 四畳半
【アーティスト・コラム】
長田カーティス(indigo la End)
イガラシ(ヒトリエ)
疋田武史(アルカラ)
蒼山幸子(ねごと)
小川真司&田中駿汰(Brian the Sun)
フクザワ
※休載のお知らせ
今月号で掲載が予定されていた山本 彩の"音楽漬け"ですが、休載となります。楽しみにしてくださっているみなさま、大変申し訳ございません。次回は12月号にて臨時掲載し、1月号からまた隔月(奇数月)で掲載となります。今後ともよろしくお願いいたします。
今月号も、読み応え抜群の盛りだくさんな内容となっていますので、ゲットはお早めに。
全国のCDショップやライヴハウス、スタジオなどに、順次発送いたします。
なお、店舗、地域によって店着日が異なる場合がありますので、ご了承ください。配布店舗が近くにない方や、毎号確実に手に入れたい方のために定期購読も承っております。
詳しくはこちらから。
関連アーティスト
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MUSIC VIDEO
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BLUE ENCOUNT
Alliance of Quintetto
「囮囚」(ドラマ"ボイスⅡ 110緊急指令室"主題歌)から「Bloody Liar」(アニメ"ババンババンバンバンパイア"OP主題歌)まで、タイアップ楽曲だけでも6曲を収録。ハードでフック満載なブルエン節を存分に堪能できるそれらの楽曲に加え、アルバム・タイトルが示唆するリスナーを5人目のメンバーに見立て、共に進んでいく彼等のスタンスを表明するTrack.1から、Track.3までのギター・ロック・バンドとして肩肘張らない自然体の強み、現代のR&Bシーンにも通じるモダンなビート感やメロディが新鮮なTrack.5等、らしさとチャレンジが同じ濃度で詰まったアルバムだ。オール英語詞曲も増えたことでラヴ・ソング等テーマも拡張。ツアーを支える精鋭曲揃い。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
Bloody Liar
TVアニメ"ババンババンバンバンパイア"OP主題歌を表題に据えた、3作連続リリースのラスト・シングル。今回ブルエンが描くのは、切なく儚い叶わない恋。銭湯で働く吸血鬼と銭湯の一人息子を中心に繰り広げられる"BL(ブラッディ・ラブコメ)"のぶっ飛んだ世界観を温かく深い愛で包み込むミドル・ロック・バラードに仕上がった。結ばれなくてもただそばにいたいと願う、あまりにまっすぐな想いに胸がぎゅっと苦しくなる。カップリングは「new dawn」。漠然と焦燥感を抱えくすぶる日常から飛び出し、希望に満ちた"新たな夜明け"に向かっていくリリック。それをカラッと清々しいサウンドが後押しし、"きっと大丈夫さ"と軽やかに鼓舞してくれる。(中尾 佳奈)
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BLUE ENCOUNT
アマリリス
TVアニメ"MIX MEISEI STORY ~二度目の夏、空の向こうへ~"のために書き下ろされた表題曲「アマリリス」。爽やかながらどこか儚げなサウンドは、アニメで描かれる青春にぴったりのエモさを演出、まだまだ暑さの残るこの夏の終わりを瑞々しく彩る。またその仲間や大切な人を想う姿は、紆余曲折ありながらも肩を並べ共に歩んできたメンバー4人の姿にも重なり、美しくたくましい。そんな4人の絆を感じられるハートフルなミュージック・ビデオにも注目だ。一方カップリングの「ghosted」は全編英語詞のブルエン流メロディック・パンク。音数を絞ったシンプルな構成に、グッド・メロディと軽やかなコーラスがポップさを印象づけるが、歌詞は皮肉混じりに未練を歌う失恋ソングに仕上がっていて味わい深い。(中尾 佳奈)
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BLUE ENCOUNT
囮囚
前回の「バッドパラドックス」の起用に続き、日本テレビ系土曜ドラマ"ボイスⅡ 110緊急指令室"の主題歌として話題の同曲。尖りきったイントロのギター・リフが平穏を切り裂き、すべての楽器がその刃を交わすようなテンションで最後まで走り切るスリル。田邊駿一(Vo/Gt)の歌詞は誰しもが誰かを死角に追い込む可能性のある現代の悪意を鋭くえぐる。囮囚と書いて"ばけもの"と読むそれはあらゆる意味で真犯人を指すのだろう。詞曲共に振り切ったフェーズを示唆する。カップリングにはアメリカのフューチャー・ベースのトップ・アーティスト、SLUSHIIによる「ポラリス」のリミックスも収録。マイナー・キーへの変更、ヴォーカル以外はガラッとエレクトロニックな意匠に再構築。なお初回盤には4月の横浜アリーナ公演のライヴ音源10曲も。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
Q.E.D
自身初の横アリ単独公演を来年4月に控えているブルエンによる2年8ヶ月ぶり4枚目のフル・アルバム。まず1曲目「STAY HOPE」を聴いた時点で、今作が何を証明するためのものなのかがハッキリとわかる。ブルエン節炸裂の同曲は、今の時代をリアルに映し、これからの未来に立ち向かっていく、まさに歌詞通りの"希望の歌"。ポジティヴなパワーに満ちたこの曲をはじめ、現代社会に対する皮肉も込めた「VOLCANO DANCE」、"さぁ幕開ける新時代"と歌うメロディックな「HAPPY ENDING STORY」など、今必要な音楽が詰め込まれている。すでにリリースされている話題のタイアップ曲も多数収録と、"もはやベスト・アルバム"と言う理由も納得。彼らからの"容赦なき愛"を受け取ってほしい。(三木 あゆみ)
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BLUE ENCOUNT
ユメミグサ
ブルエン2020年3曲目の表題は、ファンにお馴染みになった、住野よる原作の映画"青くて痛くて脆い"の主題歌である"ユメミグサ"。苦味や悔しさを含んだ10代を振り返るようなサビの歌始まり、青春を彩るようなギター・リフとそれに寄り添うようなストリングスも、すべてに意味を感じるアレンジが新鮮だ。それらを支えるミドル・テンポで堂々としたリズムの骨格も、今のバンドの状態を示唆しているよう。一転、c/wは冒頭からシンガロングしたくなる明るいリアリティを溢れさせた「1%」。失敗は成功のもと的な普遍的なテーマを、BLUE ENCOUNT流の言語感覚とビートでオリジナルに昇華する。さらに、昨年11月のZepp Tokyo公演からの「ポラリス」も収録(通常盤のみ)。ライヴの現場への飢餓感と幸福感の両方に包まれる。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
ハミングバード
ブルエン初のデジタル・シングルはアニメ"あひるの空"4月クールのオープニング・テーマとしてもお馴染みの1曲。重厚さや荘厳さを纏った先端のサウンド・プロダクションで高みに到達した前2作「バッドパラドックス」と「ポラリス」から一転、青春感やバンドを始めた頃のようなイノセントなニュアンスと音像がむしろ新鮮な楽曲に。アニメのストーリーともリンクする、選んだ道が必ずしも自分にとって優位ではない事実と、そんなことにお構いなしに夢に飛び込んだ自分の勇気を並行して描くリアリティ。自分が選んだことに対する確信と、実現のプロセスにおいて積み重ねてきた事柄――大袈裟に鼓舞するわけでもなく、自然と聴き手を肯定する温かな強さ。それがアレンジやミックスにも結実したことも新章を示している。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
ポラリス
嵐や暴風の中を突っ切って進むような体感もあり、物理的にはアップテンポだが、大きな意味で"バラード"と呼びたくなる、大きなグルーヴを醸し出している新境地。"あの日「守る」と決めた/約束はこの胸に"という印象的な歌い出しから、Aメロはむしろ抑制の効いた歌唱が決意を滲ませる効果を発揮し、ラストの"消えそうな希望(ヒカリ)だとしても行け"が、実際に大会場のオーディエンスに届くイメージが湧く。世界的にも人気のアニメ"僕のヒーローアカデミア"第4期のオープニング・テーマとしても、さらに新たなファンを獲得するであろうスケール感だ。カップリングの「girl」は一転、モダン・ロックのマナーにアレンジされた淡々とした叙情を描いたスウィートなナンバー。聴くほどに愛着が増しそうな1曲だ。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
バッドパラドックス
癒えない過去を抱えた刑事と声紋分析官が、生きたいと願う"声"を頼りに事件を追う――日テレ土曜ドラマ"ボイス 110緊急指令室"のテーマにもハマりつつ、バンドとリスナーの関係も同時に表現した新たなBLUE ENCOUNTの挑戦の1曲。辻村勇太のスラップ・ベースと高村佳秀のドラミングが緊迫感を生むイントロからして、従来の16ビート・ナンバーとは異なるテンションを放ち、スリリングな感情を江口雄也のギター・リフやフレーズに託し、田邊駿一はひたひたと迫るトーンで歌う。さらにサビがファルセットなのも新鮮。隙間の多いプロダクションが臨場感も生んでいる。一方、椎名林檎の「ギブス」カバーでは、オリジナルの音像やフレーズを忠実に消化しており、愛の刹那というブルエンではあまり見せない側面に触れられる。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
SICK(S)
インディーズ時代以来のミニ・アルバムという形態にエネルギーが凝縮されている。シリアスなメッセージとラウド/エモと評していいようなサウンドの1曲目「PREDATOR」で、まず今のブルエンがトレンドより己の意思表示を尊重していることは自明だし、メディアやSNSに翻弄される現代の我々の息苦しさを切り取る「#YOLO」もなかなかシリアスでタフだ。しかし、そのシリアスさは嘆きではなく現実をひっくり返そうとするガキっぽい笑顔も秘めている。そこが結成15周年、メジャー・デビュー5周年の今、4人が獲得した強さだ。これまでのブルエン節と言えるビート感や歌詞の世界観を持つ「ハウリングダイバー」や「幻聴」、そして2019年のライヴを観るならマストな「アンコール」まで、最強の解像度だ。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
FREEDOM
TVアニメ"BANANA FISH"の公式サイトに田邊駿一(Vo/Gt)がコメントしているように、ミリタリー・マニアでハードボイルド好きである彼にとって、この原作の世界観と、言葉でもバンド・アンサンブルでもサウンド感でも、BLUE ENCOUNTが今表現したいことが見事に一致した印象だ。インディーズ時代からの個性のひとつであるソリッドなモダン・ロック感は、ここへきてさらに研ぎ澄まされた音像に着地。英詞メインであることが、最小限で挟まれる日本語詞の強度をさらに上げている。c/wの「ミュージック」はめくるめく展開と思わず笑ってしまう皮肉めいた歌詞もタフ。さらに辻村勇太(Ba)の大阪マラソン出場を応援する「それでも、君は走り続ける」が表す、積み重ねていくことの意義。すべてが強くなった4人を実感できる。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
VECTOR
BLUE ENCOUNTというバンドの音楽的な懐の広さと、プレイヤーとしてのスキルやアレンジ力の高さをようやくアルバム単位で痛快なぐらいに表明してくれた! と、思わず笑いたくなる全14曲。疾走感溢れる序盤のナンバーも、速さの質感が「灯せ」と「RUN」と「コンパス」ではそれぞれ違う。ミクスチャーを2018年的にアップデートした感のある中盤も「...FEEL ?」と「ハンプティダンプティ」ではグルーヴのタイプが異なり、1曲1曲、4人が楽しんで追求した痕跡がそのままスカッと形になっている印象なのだ。また、ブルエンの新機軸と言えるシビアな世界を描いた歌詞と、どこかインディー・ロック的なアレンジの「虹」、終盤の一連のラヴ・ソングも驚くほど新鮮。図太さの意味が更新される作品だ。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
VS
ラテンを感じるお囃子ビートから四つ打ち、サウンドの質感はラウド/エモ、そして田邊駿一のヴォーカルはR&Bシンガー・マナーやラップも飲み込んだバウンシーなもの。加えてアウトロには少々EDMのピースまで聴こえてくる。遊び心満載で、それこそ歌詞の一節のように"やんちゃに自分(おのれ)奏で"た、痛快極まりないシングル表題曲である。c/wには夏フェスでのキラー・チューンとして記憶に新しいファストなナンバー「SUMMER DIVE」、ぐっとシンプルなアンサンブルと鼓動のような3連のリフが壮大なロック・バラード「らしく」の2曲が収録され、このシングルの重要性をより際立たせている。戦うべき相手、超えていく作品は過去の自分。ブルエンの表現の深度を表す1枚だ。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
TOUR2017 break "THE END" Makuhari Messe 20170320
ブルエン初の単独幕張メッセ公演の完全映像化作品。この日、その場にいたのだが、映像にメッセージを託したシリアスな「THE END」のオープニングや、これまでと違う演出に目を凝らすファンの表情にもブルエンのニュー・フェーズを再確認して瞠目。メッセをライヴハウス化するアドレナリン大放出のアッパー・チューンはもはや鉄板として、あのキャパの観客が息を詰めて集中する「さよなら」、これまでなら田邊駿一(Vo/Gt)がMCで滔々と思いを語っていた「city」前を言葉以上に刺さる映像で表現したことなど、まさにこのツアーの目標であり真意である、過去や貼りついたイメージを"終わらせる"数々の挑戦が詳細に見られることの意義は大きい。しかも4人は終始笑顔。それも単に無邪気なだけじゃない、バンドの生き残りを賭けた意志が窺える笑顔だ。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
さよなら
ドラマ"THE LAST COP/ラストコップ"に書き下ろした「LAST HERO」とは一転して、聴かせるバラードを映画"ラストコップ THE MOVIE"の主題歌として作り上げたブルエン。出会ったすべての人は必然があり、そのことに対する感謝が飾らない言葉で記された、今、ライヴでもひとつのハイライトを形成しているのがTrack.1の「さよなら」。アコースティックなアレンジも堂々とモノにしているあたりに今の4人の胆力を感じる。カップリングのTrack.2「Wake Me Up」はメンバーのソロ回しもライヴさながらの迫力で、Track.3の「The Chicken Song」は初めて江口雄也(Gt)が作詞作曲を手掛けた理屈抜きに楽しめるストレートなポップ・パンク。曲調は違えど、BLUE ENCOUNTの素直なキャラが滲み出た3曲だ。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
THE END
灯した小さな火を守るような切々とした歌い出しから、その火を聖火台に着火するような展開で聴かせるアルバムのタイトル・チューン「THE END」で、冒頭からこの作品のモチベーションに突き動かされることになる。立て続けにキャリア最強のエモ/ラウド系な「HEART」で腹の底から揺さぶられ、2016年のシングル4作の配置の完璧さにも唸る。また、情景が浮かぶリアリティ満載のラヴ・ソング「涙」、「LOVE」や、ティーンエイジャーの気持ちに戻れる「GO!!」、「スクールクラップ」のブロックも痛快。また、紆余曲折続きの泣けるブルエン・ヒストリーをヒップホップ調のトラックに乗せた「city」は、さりげないが自然と感情が揺さぶられる。最も注目を集める今、露骨すぎるほど率直なアルバムを作ったブルエンに拍手を。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
LAST HERO
ラウド/エモ寄りの楽曲も今のBLUE ENCOUNTが鳴らせば、もはやジャンルというより曲の純粋な強度で幅広いリスナーに届くことを証明するような表題曲「LAST HERO」。世界や他人のせいじゃなく、限界を超えていくのはお前次第――まさに田邊駿一(Vo/Gt)がライヴのMCで表明する覚悟と同質のテンションが宿る曲だ。初回生産限定盤のカップリングにはまっすぐに頂上を目指せと歌う「WINNER」、知る人ぞ知るインディーズ時代からの人気曲「夢花火」のピアノ&ストリングス・バージョンも収録。通常盤のカップリングには早くも武道館公演で披露された「ANSWER」と「YOU」のライヴ音源を収録。特にストリングスとコラボした「YOU」の田邊のヴォーカルに思わず息を呑む、武道館公演のひとつのハイライトと言えるだろう。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
映像で学ぶ!はじめてのブルーエンカウント
いよいよ10月9日の日本武道館公演を目前に控え、ブルエンのライヴ未体験者にも、その本質が伝わる選りすぐりのライヴ映像集がドロップ。古くは2013年の渋谷O-WEST公演から、まだ記憶に新しい6月の新木場STUDIO COAST公演まで、主なワンマン・ライヴから現在のライヴでの代表曲がスピーディな編集でコンパイルされている。ユニークなのは時系列での並びでないこと、そしてあくまでも演奏シーンにこだわった内容ということ。つまり田邊駿一(Vo/Gt)お馴染みのロングMCは現場でしか見られないということだ。しかし、時折挟まれるファンの感極まった表情や、ステージ上のメンバー以上に熱く歌う表情などが、ブルエンのライヴを雄弁に語る。"この空間に参加したい"、そんな渇望を生むリアルな映像だ。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
だいじょうぶ
結成したばかりのバンドのような爆発力と、実はその疾走感の裏に結成からの13年分のスキルがぎっしり詰め込まれた「だいじょうぶ」。歌始まりの"あなたを待ってた/ぼくらは待ってた"から無性に走り出したくなるし、全面的にあなたの存在意義を肯定する田邊のヴォーカルも演奏も、すべてが歌い叫んでいる。2016年の今だからこそ録れた必然のテイクと言えるだろう。カップリングもスキルと熱量が見事に同居。Track.2「S.O.B」は激しいリズム・チェンジや、シーンがガラッと変わる怒涛の1曲。粘着質な歌の主人公のパラノイアックな精神状態をそのまま凝縮したような絶叫マシン級ナンバー。Track.3は笑顔でジャンプする光景が目に浮かぶショート・チューン「GO!!」。武道館ライヴの山場にセットされそうな記念碑的な曲揃い。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
Survivor
早くも4作目となるシングルは、アニメ"機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ"のオープニング・テーマ。アニメが描く、前世代の悪しき遺物を若い世代が覆していくというストーリーが、ラクな道のりではなかったバンド活動を経て、しかし共にいるファンや仲間と固い意志で結びつき、各々の毎日を戦う、そんな彼らのイメージと恐ろしくリンクする。パッと聴きはストレートなサウンドだが、16ビートの様々な解釈、Cメロに乗る"生きて生きて生きて/友を守るその手は/人類史上最強の武器だろ?"のカタルシスは圧倒的。また、対照的に生のドラムを取り込んで縦にきっちり揃えたビート感が2ビートでありつつ、クールなイメージを喚起する、カップリングの「HOPE」も、新しいチャレンジとして聴き逃せない。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
はじまり
"第94回全国高校サッカー選手権大会"の応援歌のために書き下ろした「はじまり」は"確かに僕たちはあの場所に居た"という田邊のヴォーカルから回想するスタイルを持つ、自分自身の苦い10代の思いを含んだリアルな歌だ。求心力を増してきたタイミングで大きなグルーヴを持つバラードにチャレンジしていることも聴きどころで、しかも彼らのエモい部分を損なうことのないアレンジに成功。一転、バンド活動を続ける中で受ける必ずしもポジティヴなことばかりではない言葉から生まれる感情を変幻自在なファスト・チューンに落とし込んだ「パラノイア」が好対照。加えて初回生産限定盤には「もっと光を」、「DAY×DAY」など、ここ2年のライヴ・テイクを10曲収録したDISC2が付属。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
≒
クソったれなのは世の中なのか自分なのか......悩む"みんなの隣"で歌うブルエンが、悲しみを突破する手法としてハードなマイナー・チューン以外の表現力もアップデートし、メジャー初のフル・アルバムに着地。歓喜に溢れたアルバムに仕上がった。まずは生きることを楽しもうぜと言わんばかりの痛快な「KICKASS」に始まり、おなじみの「DAY×DAY」のスリリングな展開を経て、アルバム曲「TAKEN」の高速ビート、一転してこれまでにないオーソドックスなバラード「EVE」、再び緩急のツボを押しまくる既発曲「MEMENTO」「ロストジンクス」でテンションを上げ、ポップな新曲「SMILE」を経ての「もっと光を」という山あり谷ありの11曲。あらゆる感情にコミットし得るキャラクターと真心の籠もった曲が揃う。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
DAY×DAY
ブルエンのメジャー第2弾シングルは、すでにオンエアされて話題の人気アニメ"銀魂゜"のオープニング・テーマ。TVサイズでのサビ始まりとはまた違う、孤独を抱えつつ飛び出したい衝動を抱えた主人公の心象にリンクしていくようなAメロ、Bメロ、そして目の前の光景がパッと開けるような転調するサビの突破力が快感だ。中間部には田邊のラップとミクスチャー系のアレンジも聴ける、スピーディでありながら起伏のある展開も楽しめる1曲。全編日本語詞における躊躇のなさも、さらに高まってきた印象だ。もう1曲の「AI」はライヴ・バンド、ブルエンのこれからがさらに期待できるスケール感とソリッドさを兼ね備え、ひたすら頂点に向けて全力で疾走する演奏の熱量に巻き込まれたい。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
もっと光を
爆発するサビへの最短にして最良の歌始まり。1度耳にすればほぼ自動的に"もっと光を"というサビが脳内ループする。それだけ田邊の中でごく自然に同時発生した言葉とメロディだったのだろう。光に向かってどこまでも走れそうなビートとリフのスピード感、同時に光に照らされるようなサウンドの輝度の高さも両立したギター・ロック/エモをポピュラーに昇華したこれからのブルエンのアンセムになりそうなタイトル・チューン。カップリングはおのおの異なる表情を見せ、トライヴァルでダンサブル、歌詞は過去の自らを笑える余裕を見せる「ワナビィ」、ノン・エフェクトで乾いた音像から始まりダイナミズムを増していく「LIFE」と同じ方向性はない3曲。このバンドの振り幅の広さを端的に理解できる。(石角 友香)
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GLIM SPANKY
All the Greatest Dudes
メジャー・デビュー10周年を記念してリリースされるキャリア初のベスト・アルバム。ガレージ/ブルース・ロックに始まり確信的に、意欲的に、そして心の赴くままに枝葉を広げていったサウンドの変遷を感じさせながらも、大事なもの、揺らがないものはそこに存在し続けていることを証明している2枚組。濃密なサイケ・サウンドから幕を開けるシリアス且つ壮大な「赤い轍」や、ラテン風味の心地よいビートに身体が自然と揺れてしまう「Hallucination」、そしてスペシャル感たっぷりな「愛が満ちるまで feat. LOVE PSYCHEDELICO」といった新曲群が大充実なのも嬉しいし、改めてこのタイミングで聴く定番曲「大人になったら」が本気で沁みる。(山口 哲生)
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GLIM SPANKY
The Goldmine
前作から1年3ヶ月というスパンで到着した7thアルバムで、GLIM SPANKYはさらなる扉を開いた。"金脈が見つかる鉱山"という意味を持つタイトルを冠した本作は、タイトル曲をはじめとしたライヴ会場を熱く沸かせるロック・チューンはもちろん、松尾レミ(Vo/Gt)の吠えるような歌声と重厚なグルーヴが絡み合う「Glitter Illusion」や、亀本寛貴(Gt)が奏でる軽やかなカッティングが心地よい海風を運んでくるAOR系統の「ラストシ-ン」、柔らかな光に包み込まれるようなサイケ感のある「真昼の幽霊(Interlude)」~「Summer Letter」など、全11曲、どれもがすべて主役級のクオリティを誇る楽曲ばかり。圧倒的な開放感が全身を突き抜けていく感覚を、音源とライヴでぜひとも感じてもらいたい。(山口 哲生)
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GLIM SPANKY
Into The Time Hole
現代的なサウンド・プロダクションを導入しながら、GLIM SPANKYが今鳴らしたい音楽を提示した前アルバム『Walking On Fire』から約2年。その路線を引き継ぐ6thアルバムは、重量感のある「シグナルはいらない」や壮大な「風は呼んでいる」といった、ロック・ミュージックが持つダイナミズムを際立たせたものから、「レイトショーへと」や「ドレスを切り裂いて」といった、ソウル・ミュージック的なアプローチで見せる新しい顔もあれば、サイケな「It's A Sunny Day」やブルージーな「Sugar/Plum/Fairy」といった、ふたりがこれまで培ってきたものもありと、サウンドのバラエティをより広げつつも、軸は一切ブレていない珠玉の11曲が揃った。(山口 哲生)
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GLIM SPANKY
ストーリーの先に
現代の若者が主人公の映画やドラマの主題歌が続くGLIM SPANKYだが、今回はドラマ"Re:フォロワー"への書き下ろし。オンラインに絡めとられていても、人間としての野生や感受性は決してなくならないことを、明け方の夜に共有するような確かな歌詞とサウンドで示唆している。選び抜かれたピアノ・リフとギター・フレーズの豊かさ、祈りのような淡々としたAメロの磨かれたコード進行が、不安な気持ちを鎮めてくれる。Track.2のタフなブルースは、さらにその先をどう生きていくのかを問うような叫びだ。さらに、未知の明日に手ぶらで旅立つ心持ちを"どこかへ渡る小さな鳥"に喩えるTrack.3と、身ひとつで生きる自由へと誘う。個別に作られたはずの3曲があなた自身のストーリーになる。(石角 友香)
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GLIM SPANKY
LOOKING FOR THE MAGIC
再生するや否や、Track.1の不穏な雰囲気に際立つ松尾レミ(Vo/Gt)のオアシスへ導くような歌声と、亀本寛貴(Gt)のエモさ満点のギターで、GLIM SPANKYの世界へと一気に引き込まれる。メッセージ性の強い「TV Show」から輝く恋心を歌う「Hello Sunshine」まで、様々な表情を見せる歌詞も大きな魅力だ。自身初の日本武道館公演を大成功させ、映画主題歌など多くのタイアップも決定、さらには"フジロック"のメイン・ステージ出演など、様々なシーンに爪痕を残してきたふたりが鳴らす、進化した"至高のロック"が凝縮された1枚。「To The Music」でも歌われているとおり"共通言語はミュージック"、グリムのロックが世界中で愛される日はそう遠くない。(渋江 典子)
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GLIM SPANKY
愚か者たち
その揺るぎないロックな世界観で大傑作となった3rdアルバム『BIZARRE CARNIVAL』から約半年、2018年初リリースは3曲入りシングル。松尾レミ(Vo/Gt)の舌鋒がますます鋭く冴えわたる表題曲は映画"不能犯"の主題歌だ。亀本寛貴のルーズな間合いの歪んだギターと、時折巻き舌で聴かせるレミの強烈な歌声は絶好調で、アルバム収録曲とも地続きの力強いメッセージ・ソング。対照的に、軽快なカッティング、スライド・ギターとドリーミーな歌声に惹き込まれる「In the air」、そしてCMで使われていたCarole Kingのカバー「I Feel The Earth Move」と、どれも聴き応えありで、早くも次のアルバムが待ち遠しくなる。5月には初の日本武道館公演を控える彼らの音楽の神髄に触れることができる作品だ。(岡本 貴之)
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GLIM SPANKY
BIZARRE CARNIVAL
6月に行った日比谷野外大音楽堂でのワンマン・ライヴがソールド・アウトするなど、国内外で活躍の場を広げるGLIM SPANKYの約1年ぶりとなる3枚目のフル・アルバム。60、70年代ロック、ブルースを現代の日本語ロックにアップデートした楽曲を聴かせる彼らだが、前半の「THEWALL」、「BIZARRE CARNIVAL」、「The Trip」から感じられるのはサイケ・ムーヴメント期のUKロックのテイストだ。松尾レミ(Vo/Gt)の強烈且つ哀愁漂う歌声に心が震える「美しい棘」、「Velvet Theater」に代表される亀本寛貴(Gt)の感情表現豊かなブルージーなギター、彼らは間違いなく本物中のホンモノ。"カッコいい日本のロック"を探しているならこのアルバムを聴けばよい。初回限定盤DVDには日比谷野外大音楽堂でのライヴ映像約60分を収録予定。こちらも必見だ。(岡本 貴之)
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GLIM SPANKY
ワイルド・サイドを行け
"自分が信じた道を歩け"―― そんなメッセージをどこかの誰かさんが言っていたなと、ふと思い出させるGLIMSPANKYの最新作『ワイルド・サイドを行け』。サウンド・プロデュースに亀田誠治、作詞共作にいしわたり淳治を迎え、GLIM SPANKYの新たな一面を覗かせるTrack.1。QUEENの「We Will Rock You」を彷彿とさせる力強いTrack.2は、"ブラインドサッカー日本代表公式ソング"に起用されているだけあり、自分を奮い立たせる音作りや歌詞が素晴らしい。さらに、初めてシャッフル・ビートに挑戦したというTrack.3や、OASISのようなミディアム・ロック・バラードに仕上げているTrack.5のストリングス・アレンジも新しい。これまで以上に音の幅を広げている意欲作だ。(白崎 未穂)
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GLIM SPANKY
褒めろよ
昨年6月、ミニ・アルバム『焦燥』でメジャー・デビューを飾った男女ロック・ユニットによる1stシングル。バラードや弾き語りも含め、多彩な魅力を印象づけた『焦燥』から一転、ここではスピーディーなタイトル・ナンバーを始め、ロッキンな魅力をアピールしている。テレビCMで話題になった「MOVE OVER」(Janis Joplin)のGLIM SPANKYバージョンを始め、彼らなりの70年代のロックへのオマージュとも言えるが、同時に平成生まれのふたりならではのアプローチにも耳を傾けたい。その他、THE ROLLING STONESを思わせるリフとポップ・メロディの相性が抜群にいい「サンライズジャーニー」、ねちっとずしっとした演奏で圧倒するブルース・ロックの「踊りに行こうぜ」も含む4曲を収録。聴き応え満点のシングルが完成。(山口 智男)
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GLIM SPANKY
焦燥
Janis Joplinの再来と謳われる松尾レミ(Vo/Gt)と亀本寛貴(Gt)の2人組、GLIM SPANKYがメジャー・デビュー。OKAMOTO'Sのハマ・オカモト(Ba)、くるりのサポートで知られるBOBO(Dr)とスタジオでレコーディングした表題曲他2曲にライヴとカヴァーを2曲ずつ加えた計6曲を収録。60~70年代を思わせるブルース・ロックを基調としながら、彼らが単なるリバイバリストでないことは、跳ねるリズムと疾走するビートを使いわける「焦燥」を聴けば明らかだろう。敢えて弾き語りで挑んだAdeleと荒井由実のカヴァーで圧倒的な歌声をアピールする松尾と、饒舌かつ艶やかなギター・プレイを閃かせる亀本――本格派と言える実力を持った2人がその才能を、これからどんなふうに表現していくのかかが楽しみだ。(山口 智男)
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Halo at 四畳半
ANATOMIES
メジャー・デビュー作『swanflight』から1年3ヶ月ぶりとなるフル・アルバム。タイトルに"解剖"や"分析"という意味を掲げた今作は、これまで"人間を人間たらしめるものはなんなのか?"という根源的なテーマに向き合い続けてきたハロが、そのテーマをより深く掘り下げる意欲作になった。人間を"身体"と"心"とに分解したときに見えてくる二面性、あるいはもっと複雑に絡み合う様相を、詩人 渡井翔汰(Vo/Gt)が丹念に言葉で語り尽くす。サウンド面では「イノセント・プレイ」と「蘇生」の2曲で、前ミニ・アルバム『from NOVEL LAND』に続き、出羽良彰をプロデューサーに起用。これまで以上にダイナミックで深遠なサウンド・アプローチに、このバンドの飽くなき探求心を感じた。(秦 理絵)
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Halo at 四畳半
from NOVEL LAND
昨年10月のメジャー・デビューから8ヶ月。バンド最大キャパとなるマイナビBLITZ赤坂でのワンマン・ライヴも成功させたHalo at 四畳半の4thミニ・アルバム。出羽良彰がプロデュースを手掛けたリード曲「リビングデッド・スイマー」や、壮大且つ深遠な「メイライト」をはじめ、これまで以上に大胆にシンセや打ち込みのサウンドを導入した今作は、バンドの可能性を押し広げる意欲作になった。ハロらしく宇宙を連想するワードがあちこちに散りばめられた歌詞には、やがて燃え尽きる命の期限を想いながら、自らの運命を掴み取ろうという闘争心が滲む。ここ数作で獲得した緻密なサウンド・プロダクションが充実の季節を迎えつつ、同時に爆発した抑えようのない衝動がロック・バンドらしくていい。(秦 理絵)
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Halo at 四畳半
swanflight
テーマは"悲しみ"。それを悲嘆するだけではなく、人生の糧として引き連れてゆく、そんなメッセージを託したHalo at 四畳半のメジャー・デビュー・フル・アルバムだ。ピッピッピッ......と心電計が無機質に一定のリズムを刻むような「ヒューズ」に始まり、自分だけのヒーロー像を模索する寺岡呼人のプロデュース曲「ヒーロー」、ダンサブルなビートに乗せて自分自身を騙す嘘を吐き捨てるような「擬態」、"終わり"という名の未来に向けて命を燃やす「アルストロメリア」、そして優しく物語の幕引きを告げる「魔法にかけられて」まで、どの曲が欠けても成立しない全12曲。一切妥協なく磨きあげた楽曲には、ライヴハウスで生まれ育った、紛うことなきロック・バンドであるという彼らの誇りと矜持が詰まっている。(秦 理絵)
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Halo at 四畳半
Animaplot
タイトルは、Animaとplotを組み合わせた造語で、"生命の構想図"という意味。この作品でHalo at 四畳半が問い掛けるのは、"「人を人たらしめるもの」は何か"という内省的なテーマだ。ロボットと人間の違い、身体の左に心臓があるか、夢や希望を抱けるか、いつか命が尽きるかどうか。時に寓話的な切り口を使いながら、あるいは独白のようなかたちをとりながら、それぞれに独立した全7曲は、まるで共鳴し合うように私たちに深い疑問を投げ掛けてくる。かつてないほどに様々な楽器とサウンド・アプローチを取り入れながら、辿り着くラスト・ナンバー「点描者たち」で導かれるハロなりの答え。そこまでに紡いできた6つの物語が、最後の1曲を美しく響かせるために存在していたかのように思わせる結末は、あまりにも感動的だ。(秦 理絵)
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SHE'S
Memories
SHE'Sの新作は、朝日が差すようなイントロ「Dull Blue (intro)」ののち、積乱雲を意味するタイトルの通り清廉で美しいピアノ・ポップ「Cloud 9」で幕開けする。同曲が先行発表されたことから、彼等らしいストレートな魅力のある作品になったのかと思いきや、'80s洋楽ロック・テイストな音像の「I'm into You」、ロマンチックに踊れるミドル・ポップ「No Gravity」、ライヴで壮大さを増し強力なパワー・チューンになりそうな「Kick Out」と、幅広く楽しませてくれる。クワイアとブラスが温かく包み込む「Alright」、ラスト・ナンバー「Memories」まで聴き終えたとき、あなたのどんな"記憶"も人生の彩りとして受け止められているはず。ジャケットに書かれたSHE'Sっぽいメッセージにもほっこり。(稲垣 遥)
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SHE'S
Shepherd
SHE'Sが1年7ヶ月ぶり、6枚目のフル・アルバム『Shepherd』をリリース。本アルバムには、バンドにとって初のアニメーション映画への書き下ろしとなった楽曲「Blue Thermal」をはじめ、TBS系"王様のブランチ"テーマ・ソング(2022年4~9月)「Grow Old With Me」、軽快なカントリー調に仕上げたリード曲「Boat on a Lake」、打ち込みと生音が絡み合うアグレッシヴなピアノ・ロック「Raided」など、全11曲が収録される。また本作に収められた新曲は、全楽曲のソングライティングを担う井上竜馬(Vo/Key)がパウロ・コエーリョによる小説"アルケミスト 夢を旅した少年"から着想を得て制作されたようで、コンセプト・アルバムの趣もある意欲作になっている。(山田 いつき)
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SHE'S
SHE'S in BUDOKAN
'22年2月の日本武道館公演の模様を収めた、SHE'S初のライヴ映像作品。SHE'S 10年の軌跡と言うべき音楽的に豊かな楽曲群を表現する心のこもったバンドの演奏、そしてメンバーに"声を出してないはずやのに一緒に歌っているような感覚です。聞こえてくる。そんな感じがする"と言わしめた観客がともに作り上げたあの日の温かな空気が、純度高くパッケージングされている。メンバーが終始いい表情をしているのがたまらない。弦楽カルテット+ホーン隊含む11名編成で届けた22曲をMC含めノーカットで収録。結成10周年の集大成と呼ぶに相応しいライヴの模様をしっかりと記録したファン必携のアイテムだ。完全数量限定盤にはドキュメンタリー映像や全31曲のMVも収録。(蜂須賀 ちなみ)
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SHE'S
Blue Thermal
"ブルーサーマル"とは上昇気流の意味。航空部をテーマにしたアニメ映画"ブルーサーマル"の主題歌&挿入歌を収録した、2022年第1弾シングルだ。主題歌「Blue Thermal」は、まさに青く澄み切る大空が似合うブラス・バンドに乗せて、痛みを抱えながらも夢に向かう熱い想いが綴られる。"パーフェクトブルー"、"雲"、"気流"などアニメの世界観に寄り添ったワードを散りばめながら、そこにはバンド自身の在り方もくっきりと重なる。一方、挿入歌「Beautiful Bird」はホーリーなハーモニーで紡ぐ静謐なバラード。"君"の存在が"僕"を未来へと導くという歌詞は、これまでSHE'Sが多くの楽曲で歌ってきたテーマにも通じる。初の武道館ワンマンを経たSHE'Sの11周年の幕開けとなる1枚。(秦 理絵)
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SHE'S
Amulet
4thアルバム『Tragicomedy』に引き続き、傑作アルバムの到着だ。バンドの10年が詰まった「追い風」を発端に彩り豊かに展開する構成は、未来への広がりを感じさせるもの。ジャンルレスでいたいという考えを持つバンドだけに幅広いアプローチには納得だが、加えて、どんな人も完璧じゃない、しかしそれこそが個性だと謳う「Imperfect」でゴスペルを取り入れるなど、音と言葉がさらに密接な関係を結ぶようになった。ひとりでいる人に語り掛けるようなピアノの独奏から始まり、誰しもが抱える欠落を肯定する今作のタイトルは、"Amulet"=お守り。海外インディー・ポップ・シーンと共鳴する軽やかな音像、真摯な目線から綴られた言葉は、日々の灯となってくれる。(蜂須賀 ちなみ)
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SHE'S
追い風
"生きていく者だけに吹く 追い風"。そんな力強いフレーズが、痛みを背負いながらも懸命に生きる私たちの背中を押すSHE'Sのニュー・シングル。寂寥感を孕んだエレクトロな音の粒が、やがて華やかに開放されていく美しいサウンド・アプローチは、今年結成10周年を迎えるバンドがこれまで積み重ねてきたものが凝縮された1曲になった。ドラマ"青のSP(スクールポリス)-学校内警察・嶋田隆平-"の主題歌の書き下ろしだが、"いかに生きるか"を主軸にしたテーマはバンドとの親和性も高い。カップリングの新機軸となった味わい深いバラード「Mirai」、ステイホーム期間にファンと共に完成させたカントリー・ソング「In Your Room」も含めて、先の見えない未来に優しく光を照らすような3曲。(秦 理絵)
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SHE'S
Tragicomedy
ソングライターの井上竜馬(Key/Gt/Vo)が"心"そのものと向き合うなかで生まれた楽曲を収録し、"悲喜劇"の意味を持つタイトルを冠した4thアルバム。井上が直感的に制作したという楽曲たちは、これまでバンドが続けてきたジャンルレスなサウンド・アプローチにおける挑戦がさらに磨き上げた精鋭揃いだ。バンドの生演奏にプログラミングとストリングスを巧みに取り入れた楽曲や、ブラック・ミュージックの匂いをブレンドさせた楽曲などの2020年代的ミクスチャー・サウンド、トラックメーカー的アプローチなど自由でユーモアに富んだ音楽たちは、4人の感情や人間性と深く密接な関係にある。キャリアを重ねたことで得た成熟と純粋さを兼ね揃えた作品。来年の10周年を目前に、バンドの未来を切り開く気概に溢れている。(沖 さやこ)
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SHE'S
Tricolor EP
3ヶ月連続リリースのデジタル・シングル3曲を含む全4曲収録のシングル。ヴァイオリン、ギター、リズムで作り出すラテン感のあるサウンドが特徴的な挑戦性の高い「Masquerade」、SHE'Sの真骨頂とも言うべきピアノ・ロックの中でもぬくもりと優しさに満ちた「Letter」、力強さと気品を持ち合わせたスケール感のあるエモーショナル・ナンバー「Your Song」と、SHE'Sがこれまで追求してきた大きな3つの特色を明確に示した楽曲が揃っている。3曲共通して生き方や人との向き合い方にフォーカスしたメッセージ性の強い言葉が並んだことで、より歌の力も増した。バンドの核心を感じられる組曲的作品に仕上がっている。(沖 さやこ)
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SHE'S
Now & Then
2枚のシングルを経て完成させた"Now(=今)"と"Then(=あの時)"がテーマの3rdフル・アルバム。本作では、これまで彼らがチャレンジしてきたバラエティ豊かなピアノ・ロックに加え、「歓びの陽」とは異なる解釈でプログラミングやエレクトロ・テイストを取り入れた楽曲、アコギのリフを効果的に生かしたソウル・ナンバー、アルバム・アレンジが施された「月は美しく」など、様々なジャンルが持つポップネスを十二分に生かしている。インディーズ時代からスケールの大きな音作りを続け、メジャー・デビュー以降は様々な音楽性を積極的に取り入れながら、自分たちの音楽の可能性を広げ続けてきたSHE'Sの、ひとつの金字塔的作品と言っていい。より高みを目指す4人の健やかな音色を体感できる。(沖 さやこ)
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SHE'S
The Everglow
約3ヶ月ぶりにリリースされるシングルは、挑戦的な楽曲が多かった前作と打って変わり、バンドの原点をパワーアップさせた3曲が揃った。表題曲はバンドの特色のひとつであるピアノとストリングスが描く華やかさと、バンドの力強さを掛け合わせた、ピアノ・ロックの進化版。サビのメッセージや湧き上がる想いを丁寧にサウンドにも落とし込んでいる。c/wの「Come Back」はソングライター、井上竜馬(Key/Gt/Vo)の憧れの存在であるELLEGARDENへのリスペクトを込めた楽曲で、「月は美しく」はジャズ・テイストのアプローチが新しい。3曲に共通しているのは堂々としつつもどこか肩の力が抜けたような軽やかさがあること。聴いたあとに残る幸福感もまた、「The Everglow」が歌う"永遠の輝き"なのかもしれない。(沖 さやこ)
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SHE'S
歓びの陽
昨年、フル・アルバム2枚とミニ・アルバム1枚という脅威のペースでリリースを続けてきたSHE'Sが、約2年ぶりとなるシングルを完成。agehaspringsの百田留衣がプロデュースしたTrack.1は、打ち込みのトラックを大胆に取り入れ、"哀しみも傷跡もそのままでいい、無駄じゃない"と過去を肯定したうえで寄り添ってくれる、大きな温もりが感じられる1曲だ。Track.2はTVアニメ"アンゴルモア元寇合戦記"のEDテーマ。闘志を奮い立たせるような力強いビートとドラマチックなストリングスから幕を開け、サビでパッと開けるような明るいコード感が気持ちいい。Track.3は井上竜馬の歌唱とピアノ、そしてコーラスのみというシンプルな構成。優しくしなやかでのびのびとした歌声が、心地いい余韻を残してくれる。(大木 優美)
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SHE'S
Wandering
今年2作目となるメジャー2ndフル・アルバムは、初の外部プロデューサーとして片寄明人(GREAT3/Vo/Gt)を、ゲスト・ミュージシャンとしてストリングス隊とホーン隊を招くだけでなく、マスタリングはBob DylanやBon Iverなどを手掛け、グラミー賞ノミネート経験もあるエンジニア Greg Calbiが担当という、ロック且つスタイリッシュな音像を作るには完璧と言っていいほどの布陣で制作された。もともと大きなスケールを持つ楽曲を作ることに長けているバンドだが、今回は勢いで突き抜けると言うよりはどっしりと構えたうえでパワーを発揮するサウンドスケープが際立つ。歌詞世界も過去2作と比較しても格段に視野が広がった。特に最後を飾る「Home」は、追い風が吹く彼らに最適な華やかさだ。(沖 さやこ)
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SHE'S
Awakening
1stフル・アルバム『プルーストと花束』から5ヶ月という驚異のスピードでリリースされる7曲入りミニ・アルバム。初夏を意識して作ったという楽曲はどれも軽快なニュアンスが強く、太陽の光が似合うものが多い。エモーショナルな音像に横ノリのリズムを入れた楽曲や、軽やかなミディアム・ナンバーなどからもバンドも新しい季節を迎えていることがわかる。歌詞もTrack.2を筆頭に強い決意に加え大いなる自信が刻まれ、もっと前に進んでいくという意志がこれまで以上に強く表れたものになった。今回は珍しくコンセプトありきでの制作ではなかったらしいが、だからこそワンマン・ツアーで確かな手応えを感じ、上京し環境が変化したというリアルタイムのSHE'Sが太い軸になったアルバムを作ることができたのだろう。(沖 さやこ)
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SHE'S
プルーストと花束
バンド史上初のフル・アルバム。タイトルにある"プルースト"とは"プルースト効果"のことで、とあるきっかけで無意識下の記憶が蘇ることを言う。コンセプチュアルな制作を得意とするソングライター/フロントマンの井上竜馬(Key/Gt/Vo)だが、今作はメロディの断片や歌詞の中の一言に導かれながら、記憶の中に眠っていた光景を蘇らせてひとつの曲にする、という試みの制作だったそうだ。シンセ、ホーンなどを入れた楽曲も見られ、ポップ・パンク×ピアノ・ロックという音楽性はさらに拡張。もちろん元来の音楽性を追求した楽曲もあり、Track.8はポジティヴなメッセージを堂々とまっすぐ届け、Track.10は美しく雄大な音像が眩しい。すべての曲にもっと大きく羽ばたこうとする意志を感じさせる。(沖 さやこ)
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SHE'S
Tonight / Stars
6月にメジャー・デビューした大阪の4人組ピアノ・ロック・バンドが早くも2ndシングルをリリース。Track.1は"どれだけつらい過去も悲しい現実も、生きていないとそれを癒す歓びは待っていない。小さくなってしまったロウソクの灯りをどうか今夜も灯したままでいてほしい"という願いが宿る、静かでありながら確かな強さやポジティヴィティを感じさせるミディアム・ナンバー。煌びやかなピアノも夜空を彷彿とさせる。Track.2は初の書き下ろしドラマ主題歌。メジャー・デビューをしてさらなる高みを果敢に目指すバンドの姿が重なる、まさしくピアノ・ロック・バンドを体現する楽曲だ。ハードな側面を見せるTrack.3もピアノだけでなくオルガンを用いるなど、音色豊かで力強い。(沖 さやこ)
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SHE'S
Morning Glow
メンバー全員1992年生まれの次世代ピアノ・ロック・バンド、SHE'Sのメジャー・デビュー・シングル。コンセプトは"過去、現在、未来"で、実体験をもとに綴られている。彼らのピアノ・ロックはポップ・パンクの音像とキャッチーなメロディと、クラシック・ピアノの融合。Track.1はそこに優雅なストリングスが入り、雄大な日の出のイメージを豊かに描いている。詞世界に重きを置いた音作りゆえに、すべての曲に情景が浮かび、ドラマ性も高い。海外のボーイズ・グループを彷彿とさせるTrack.2は都会的なポップスで、未来へ向かって飛び込んでいくという気持ちを歌ったTrack.3はライヴ映えすること間違いなしのパンク・ナンバー。これまでのリスナーも新しいリスナーも虜にする新章のプロローグだ。(沖 さやこ)
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SHE'S
She'll be fine
井上竜馬(Key/Vo)をセンターに据えた大阪出身のピアノ・ロック・バンド、SHE'Sの3rdミニ・アルバム。エッジの効いたロック・サウンドとピアノの繊細且つ煌びやかな音色、そしてそれぞれの高い演奏力と表現力が相まって、壮大なファンタジーの幕開けのようなワクワク感を与えてくれる今作。Track.1の重厚なストリングスとメロディのキャッチ―さや、Track.3の増幅していくバンドのグルーヴ感、Track.6の突き抜けるサビの痛快さなど、サウンド面だけでも伝えたいことは山ほどあるが、何といってもTrack.7に込められた強い想いを感じで欲しい。彼らがここまで辿り着いた理由、そして彼らがこれからも奏でる理由。ひと言ひと言を大切に歌う井上の真っ直ぐな思いは、届かないわけがない。間違いなく次世代のシーンを担う彼らの渾身の1枚は、一聴の価値あり。(増田 思織)
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Shiggy Jr.
DANCE TO THE MUSIC
古今東西のダンス・ミュージックを、J-POP的な展開のわかりやすい音楽に転換するセンスとスキルが20代後半世代の中でも突出しているShiggy Jr.が本領発揮。1曲目はTVドラマ"僕らは奇跡でできている"オープニング曲でもある「ピュアなソルジャー」。ポップスとしてど真ん中なこの曲以降は、ダンス・ミュージックにおけるストリングスの洒脱とスリルが前面に打ち出された「TUNE IN!!」、2018年版のNile Rodgers的な「シャンパンになりきれない私を」や、EDM以降のエレクトロニックなアプローチが踊るというフィジカルの高揚感をさらに押し上げる「DANCE DANCE DANCE」と、自然に身体がムーヴする曲が勢ぞろい。80'sフレーバー漂うバラード「looking for you」も新鮮な仕上がりで、一気に聴ける1枚に。(石角 友香)
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Shiggy Jr.
KICK UP!! E.P.
バンドの第2章が深化中であることを実感させるEP。TVアニメのOP曲でもあり、若干アニメのお題に寄っているとはいえ、高速ミクスチャーな「お手上げサイキクス」の破天荒さに驚き、不安定な心象を不思議なコード感のあるエレピが彩る「Sun is coming up」では大人になる手前の感覚がリアルに感じられたり、叶わぬ恋でも一途に人を想い続ける「ずっと君のもの」のオールドスクールな音像にグッときたり。さらにベース&ドラムのビートに思わずステップを踏まずにいられない「Do you remember」はShiggy Jr.節でありつつ、より洗練されている。ラストの「Beat goes on」は止まることなく歩むバンドの今とシンクロして聴こえるテーマを持ったチアフルな讃歌。現代性とキャッチーさの両立はShiggy Jr.最強の武器だ。(石角 友香)
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THE BACK HORN
親愛なるあなたへ
キャリアを重ねる程音楽的な自由度と貪欲さを増すバンドは稀有だ。結成25周年イヤーの先に"光と影"をテーマにした配信シングルを立て続けに出した彼等は、アルバムでもそのテーマのもとでさらに最新のTHE BACK HORNを放つ。ファンへの感謝を込めたバクホン節をブラッシュアップしたタイトル曲に始まり、身近な社会に存在するダーク・サイドを描いた曲が続くが、ロック・バンドがライフステージの変化を(物語だとしても)描く誠実さを感じる。そしてギリギリのところで救いと楽しさが同居する多ジャンル混交ナンバー「Mayday」を差し込み、脱力気味のスカ、R&Bテイストのミディアム・スロー等で光の面を表現。成熟に向かわないオリジナリティが圧巻だ。(石角 友香)
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THE BACK HORN
最後に残るもの
結成25周年シングルの表題である「最後に残るもの」は菅波栄純(Gt)作詞作曲。バンドマンとしてもおそらくひとりの人間としても危ういときに"この手を掴んでくれたあなた"はファンやリスナーだったことを思わせる歌詞に、このバンドの真心が滲む。ごくシンプルな8ビートだが、Bメロのリズムの妙や楽器の抜き差しに実直なバンドが磨いてきた効果的なアレンジ力の高さが見て取れる。カップリングの「フェイクドラマ」は松田晋二(Dr)によるリアルが見えにくい時代だからこそ自分の体感や衝動を信じようという歌詞が山田将司(Vo)によるモダン・ヘヴィ・ロックにファンク要素も加わった曲構成で際立つ。2曲ともすべての楽器が見えそうな削ぎ落とされた生々しくも乾いた音像がこれまでの曲ともまた違うタフなエネルギーを発している。(石角 友香)
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THE BACK HORN
REARRANGE THE BACK HORN
今年結成25周年を迎えたTHE BACK HORNのアニバーサリー作品は太文字のロック・バンドである彼らの魂はそのままに、ジャズやカントリー、R&Bなどにアプローチし、オリジナルをリアレンジしたもの。「冬のミルク」や「罠」、「美しい名前」など、ライヴで生き残ってきたナンバーもありつつ、インディーズ楽曲やシングルB面曲などレア選曲なのも面白い。「ガーデン」のラテン・ビートとアトモスフェリックな音像の不気味さ、「幻日」のアラビックなフレーズ、「羽根~夜空を越えて~」の淡々とした進行があぶり出す曲の純度や、音数が減ったことで歌詞の鋭さが際立つなど、このバンドのひと筋縄でいかない側面が目立っている。本作のタイミングで書き下ろした新曲「Days」での恐ろしくシンプルな歌詞が表現するファンへの感謝も深く沁みる。(石角 友香)
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THE BACK HORN
アントロギア
コロナ禍でライヴ活動が止まってしまった際、そのかけがえのなさを描いた「瑠璃色のキャンバス」からスタートした本作。次第にツアーも開催するなかで生まれた「希望を鳴らせ」や「ユートピア」といった新たなアンセムに加え、山田将司(Vo)がラテン音楽からインスピレーションを得て、松田晋二(Dr)がそこに妖しさや生々しさを言葉として書いた「深海魚」、4ビートのジャズのみならず、8にも16にもリズム・チェンジするスモーキーな「戯言」、素直なメロディと力強いボトムを持った岡峰光舟(Ba)の「夢路」、エレクトロ・サウンドやSEの使い方と黙示録的な歌詞が菅波栄純(Gt)らしい「ウロボロス」、神聖なムードや声のレイヤーに新鮮さを感じるラストの「JOY」まで、50分弱でこれほどまでに多様な世界観を体験させるこのバンドの柔軟性にも感動する。(石角 友香)
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THE BACK HORN
ユートピア
13thアルバム『アントロギア』からの第2弾先行配信曲「ユートピア」は、THE BACK HORNの新たな代表曲になりそうな試行が投入された1曲。ヘヴィなベースのイントロから楽器の音が生々しく、そして輪郭が明快だ。ダンス・ミュージック的なグルーヴ感やエレクトロニックなSEが新鮮な聴感を残す。ブランニューなアレンジに乗る歌詞も突き抜けた前向きさを醸し、過去の彼らの作品名――"ヘッドフォンチルドレン"なども登場する包括的な視点が逞しい。不器用に誠実に生きてきたバンドとファンが、今こそその蓄積をこの不安な時代をサヴァイヴする糧とし、ディストピアから脱出し、自分たちなりの理想=ユートピアへ辿り着くための、嘘偽りのないユニークなアンセム誕生と言っていいだろう。(石角 友香)
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THE BACK HORN
希望を鳴らせ
いい意味で身も蓋もないほどストレートな8ビートが、すでにこの曲を知っていたかのような錯覚を覚えるが、取り戻せない日々や人々、未だ存在する絶望をしっかり背景として描いているからこそ、希望を鳴らせという鼓舞が真実味を持って響く。近い将来のライヴで絶対シンガロングしたいサビそのものが希望だ。c/wは摩訶不思議な菅波栄純(Gt)流ミクスチャーが顕在した「疾風怒濤」。ラテン、ジャズ、ヒップホップ、トラップ、レゲエにメタル......と要素は多彩だが、リスナーにとってのTHE BACK HORNをサンタクロースになぞらえるほど、強さとユーモアを持ち得たことも証明する。CD版に付帯する映像には、今年3月のライヴ"「KYO-MEIワンマンツアー」カルペ・ディエム~今を掴め~"を完全収録。この時期の記録としても貴重だ。(石角 友香)
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THE BACK HORN
KYO-MEI MOVIE TOUR SPECIAL 2020
新型コロナの影響でライヴ活動を自粛せざるを得なかった2020年。配信公演の8月の"スタジオ編"と9月の"ライブハウス編"をまとめた映像作品は、皮肉なことに、コロナ禍2年目を迎えてしまった今、不安も焦燥の種類も変化してきたなか、根本的に自分はどう生きたいのかというシンプルな命題に向き合わせてくれる。ふたつのライヴで被りは新曲「瑠璃色のキャンバス」とお馴染み「コバルトブルー」、「シンフォニア」の3曲。8ヶ月ぶりのライヴとなった"スタジオ編"は音を鳴らした瞬間、バンドに血液が巡るような衝撃が画面越しでも伝わるし、ライヴハウスが無人でも、山田将司(Vo)は冒頭から汗だくだ。隣り合わせの生と死を実感し、成長しつつ無垢の魂を曝け出す、TBHにしか伝えられない希望が作品の中で生きている。(石角 友香)
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THE BACK HORN
この気持ちもいつか忘れる
5曲入りEPという形態ではあるが、THE BACK HORNにとっての"この気持ちもいつか忘れる"という物語が5曲で紡がれている印象も。そのスタンスがいい意味でバランスを取りすぎることなく、各楽曲でひとつのテーマや、それが導くイメージを音像やアレンジに落とし込んでいるのが面白い。すでにライヴでも定番になった「ハナレバナレ」の中間部での宇宙的な展開、ラウドでヘヴィ且つタイトな聴感が新しい「突風」、木琴の音色やポップス的なメロディが愛らしい「君を隠してあげよう」、世武裕子が歌うことで主人公の他者との関係を示唆する「輪郭 ~interlude~」、そしてバンドの素を思わせるオルタナティヴな「輪郭」。この楽曲では作詞に住野よるが参加。コラボの濃度を高めているように思える。(石角 友香)
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THE BACK HORN
カルペ・ディエム
フル・アルバムとしては『運命開花』以来、約4年ぶりとなる本作。結成20周年の期間にインディーズ作品の再録や、ミニ・アルバム『情景泥棒』の制作、ツアーをハードに巡ってきた経験が昇華された、完成度と濃さを持つ作品だ。「心臓が止まるまでは」のSF的なサウンドトラック感やEDMの消化、和のメロディと壮大さが彼ららしいリード曲「太陽の花」、20年経過したうえでのミクスチャー感が冴える「フューチャー・ワールド」、青春の瑞々しさと切なさが溢れる「ソーダ水の泡沫」、物語性と空気感においてTHE BACK HORNの唯一無二の側面を際立たせる「ペトリコール」、一歩踏み出す穏やかな勇気をくれる終盤の「果てなき冒険者」など、メンバー個別のデモから発展させただけあっていずれも純度の高い全11曲。(石角 友香)
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THE BACK HORN
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すでにベスト・アルバムのリリースを機に再録されている「冬のミルク」や「無限の荒野」などはその音源だが、今回ついにインディーズ時代の2枚のアルバム『何処へ行く』、『甦る陽』、そしてシングル『風船』収録の全21曲が今の演奏とサウンドで蘇った。善良な人間と見せ掛けた内なる闇や獣性にシニカルな目線で切り込んでいく表現は、若さゆえの激烈さを孕んでいる。様々な試練も音楽をやる楽しさも経験してきた今のTHE BACK HORNの出自を改めて知るうえでも、またライヴで演奏され続けている曲が多いことからも、再度向き合いたい曲ばかりだ。近年のストリングスとのライヴで物語性が際立った「カラス」や、洋楽と並走していた日本のオルタナティヴ・ロックの貪欲さを思い起こさせる「新世界」など、全曲が濃厚。(石角 友香)
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THE BACK HORN
情景泥棒
前作『運命開花』もTHE BACK HORNならではの音楽言語で人間の深淵に手を突っ込み核心を引きずり出されるアルバムだったが、今回はミニ・アルバム、トータル7曲なだけに集中した濃厚な世界観に圧倒される。ヘヴィ/ラウドロック的な聴感でありつつ定石から逸脱した「Running Away」。ストレートなTHE BACK HORN節のようでアレンジの細部がこれまで以上に詰められた「儚き獣たち」や「閃光」。痛烈に今を皮肉る歌詞とラガマフィン調がユニークな「がんじがらめ」。記憶や情景という人間らしい感性が取引されているようなSF的なストーリーが「情景泥棒」と「情景泥棒~時空オデッセイ~」の2曲で展開するくだりは本作の核心。悪夢からの帰還とも取れるラストの「光の螺旋」まで一気に聴きたい。 (石角 友香)
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THE BACK HORN
BEST THE BACK HORN Ⅱ
DISC-1は『覚醒』以降の13のシングル曲とアルバム・リード曲、そして新曲「グローリア」を収録。自分を見つめることで世界は対立項ではないことを音楽的にも実感させる名曲「世界中に花束を」、ファンクやラップへのTBHならではのアプローチがユニークな「コワレモノ」、今の力量で原点を見つめた「悪人」や「その先へ」に至るまでのいい緊張感。そして、そうしたバンドの生き方を踏まえたうえで聴こえてくる「WithYou」や「あなたが待ってる」の優しい説得力は破格。ある種素朴な新曲「グローリア」も新鮮だ。DISC-2は2008年以前の曲からファン投票で選ばれた上位14曲に加え、インディーズ時代からの定番曲「無限の荒野」、ストリングス・アレンジの「泣いている人」の新録も。「扉」、「枝」など隠れた名曲の多さにも驚く。(石角 友香)
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THE BACK HORN
孤独を繋いで
思わず拳が上がる曲とはこういう曲をいうのではないだろうか。表題曲は、久々のTHE BACK HORN節100パーセントの骨太なアッパー8ビート・チューン。山田将司(Vo)自身が孤独の中で光を見いだしたロック・スターや、音楽に今のバンドとオーディエンスの姿を重ね合わせるように"今夜だけは俺たちのもの/行こう行こう 途切れぬように"と歌うヴァースは力強くも優しい。Track.2「導火線」は菅波栄純(Gt)らしいおどろおどろしいイントロからAメロでは一転、ファンキーなカッティングと四つ打ちに驚きを隠せない、ライヴでぜひ聴きたい弾けた1曲。松田晋二(Dr)作詞、山田作曲のTrack.3「夏の残像」は、岡峰光舟(Ba)のメロディアスなベースが導く、匂い立つような夏の別れの情景を描き出すマイナー・スロー・チューン。彼ららしい優しさが染みる。(石角 友香)
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THE BACK HORN
あなたが待ってる
前作「With You」に続くミディアム・バラードでありつつ、音像はグッと柔らかな今回の「あなたが待ってる」。少しのタメが効いたピアノが物語の道筋を描くように流れながら曲を牽引し、各楽器も必要最低限のフレージングとクリーンなトーンが美しい。どこか初期のNorah Jonesを思わせるジャジーなムードもある。そこに力まず、素直に歌う山田将司(Vo)の"あなたが待ってると思うだけで/もうそれだけであったかい"というフレーズが、聴く人の数だけ様々なイメージを喚起する。共同プロデュースとして参加した宇多田ヒカルの控えめなコーラスも一瞬、個性を光らせるところが強く胸を打つ。カップリングの「始まりの歌」は一転、一筆書き的な勢いのあるバンド・アレンジ。バンドの表現方法として、さらなる可能性が確認できるシングルだ。(石角 友香)
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THE BACK HORN
With You
THE BACK HORNの美しいスロー/ミディアム・ナンバーはこれまでもジャンルを超越したところで聴き手を闇から救ってくれた。だが今回はもはや対象をファンに特定することすら無意味なほどの普遍性を湛えている。ピアノやストリングスの音に一切の虚飾がないこと、そして何より山田将司の素朴で素直な声の特性が、大切な人への感謝や覚悟、そして不変の愛を伝える心情を高い純度で届ける。何度も聴くほどに内側からあたたかさが満ちてくると同時に何とも切ない。「言葉にできなくて」のティーンエイジャーの悩める恋心と軽快なスカのリズムも意外ではあるが、これもバンドの軸にあるものだろう。さらに「世界中に花束を」のストリングスを交えて2015年に渋谷公会堂にて行われたライヴの音源も収録。(石角 友香)
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THE BACK HORN
運命開花
人間の矛盾や邪悪な部分にあえて手を突っ込んで引きずり出す初期のニュアンスを"投げっぱなし"じゃなく聴かせる。そのことにバンド自身が自覚的且つ客観性を持った強いアルバムが完成した。ジャジーなスウィング感を持ったTrack.1「暗闇でダンスを」の意表を突く幕開け、素のギター・ロック感が彼らには珍しいTrack.4「tonight」、メタリック且つサタニックなギター・ソロが禍々しいTrack.7「胡散」などから、1曲の中で大きく展開するTrack.9「悪人」への流れが非常に早い。山田将司のイノセントなヴォーカルが秘めた狂気を感じさせるTrack.11「君を守る」、そしてアルバムの冒頭とは打って変わって、愚直なまでにファストなビートが爆走する機関車のようなラストの「カナリア」。曲の持つ素性が1回聴いただけで刻まれるアレンジ力の高さにも圧倒される。(石角 友香)
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THE BACK HORN
悪人/その先へ
THE BACK HORNが00年代半ばから彼らを追いかけ続けてきたリスナーに与えた影響とは、すなわち"世代感"だった。世代感とは、大義名分を掲げることではなく、むしろ、"何も言い切ることができない"という揺らぎと真摯に向き合うことでしか描けない。THE BACK HORNは、正義と悪――その両極の狭間にある不安定な人間の感情と常に真摯に向き合い続けてきた。「ジョーカー」や「ヘッドフォンチルドレン」といった大名曲を改めて聴けばわかるだろう。そこには揺らぎ続ける僕らの生があった。23枚目となる本シングルにおいて彼らは、そんな自らの表現の本質に再び目を向けている。収録された3曲が、その通底するメッセージにおいて緩やかに繋がっている。それは、人間誰もが内包する普遍的な魂の在り処としての"悪意"と、"愛"である。(天野 史彬)
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V.A.
Yes,We Love butchers〜Tribute to bloodthirsty butchers〜"The Last Match"
吉村秀樹が亡くなってから1年と1日目にリリースされるトリビュート盤第4弾。あがた森魚(ブッチャーズの射守矢や小松も参加)、the 原爆オナニーズらベテラン、ASIAN KUNG-FU GENERATIONやTHE BACK HORNといったシーンの中核を担う存在、+/−ら海外の盟友、それでも世界が続くならといった若手まで顔を揃えた今回は、シリーズの中でも最も吉村の影響の広範さを証明。ギター・サウンドとフィードバックだけで胸に熱いものがこみ上げるAKGやenvy、合成ボイスや読経のようなリズム感で再構築したASA-CHANG&巡礼や、ピアノをフィーチャーし、生死の狭間を行くようなサイケデリックな祈りの歌へ昇華したGREAT3など、バンド/アーティストがリスペクトの姿勢を究極まで研ぎ澄ましている。(石角 友香)
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THE BACK HORN
アサイラム
前アルバム『パルス』から約2年振りにリリースされた待望の8thフル・アルバムの今作は彼らの集大成と言っても過言ではない。山田将司が歌う全ての言葉がどこまでも真っ直ぐ聴く者の意識を貫き、ひとつひとつが限界以上の熱量を放つ強靭な音は"鋭さ" と"柔らかさ"、両極端の色を同時に打ち出す。人間業とは思えないほどの圧倒的な神聖さを感じさせる要因は、確固たる信念を持った4人の心がこれまで以上に強く深くひとつになっているからに他ならないだろう。11 年の歴史でとうとうアサイラム="聖域" を開拓したTHE BACK HORN。アルバムの最後に収録されている「パレード」で高らかに掲げられた"ここから新しい旅を始めよう" という言葉の示す、この先の彼らが創造する世界は如何に――?(沖 さやこ)
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THE BACK HORN
戦う君よ
2月に歌詞集とPV集を発表したばかりのTHE BACK HORNから新曲が届けられた。歌詞集にも限定CDとして収録されていた「コウロギのバイオリン」という新曲が届けられたばかりだが、集大成的な長尺ナンバーだった「コウロギのバイオリン」とは違い今作は即効性の高い攻撃的なロック・ナンバーだ。今年2月から行われている豪華な対バン・ツアー"KYO-MEI大会" では早くも定番になりつつあるという。バンド自体700日振りのニュー・シングルとなる今作からは新たなスタートを切る気合いと決意が感じられる。メンバー4人それぞれが歌詞を担当するという試みも各々の世界観が伝わってきて興味深い。初回限定盤にはライヴ音源も収録されている。(遠藤 孝行)
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THE BACK HORN
生と死と詞
THE BACK HORNの歌詞はとても素朴ながらも、体の芯を掴まれる様な感触がある。誰もが感じているけど言えなかった事をストレートに投げかけられる様な誠実さがそこにはある様な気がするのだ。キャリア初となる歌詞集をリリースするTHE BACK HORN。インディーズの頃から今日までの楽曲125曲をメンバー監修のもとに作られたこの歌詞集には新曲「コウロギのバイオリン」が収録されている。バンド史上最長の8分を超えるこの楽曲は、絶望的な気持ちを表現する序盤から徐々に光が射す後半へと1つのストーリーになっていて、まさに彼らの今の集大成と言えるような内容になっている。喉を震わせて「はぐれた心を取り戻しに行く」と歌われる後半はとても感動的で、今後の彼らの決意が見えるようだ。(遠藤 孝行)
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あいみょん
瞳へ落ちるよレコード
あいみょんにとって3rdフル・アルバム『おいしいパスタがあると聞いて』から約2年ぶり、4枚目となるフル・アルバム。本作にはNHK総合"あいみょん 18祭"テーマ・ソング「双葉」をはじめ、初恋に取り憑かれた主人公の心情を歌った「初恋が泣いている」、生音と打ち込みが抱き合うラヴ・バラード「ハート」、自身の足跡を斬新な切り口で再確認する「インタビュー」など、スタンダードでありながら表現者としての進化も感じる13曲が収められている。日本全国の18歳世代1,000人と共演した"18祭"を成功裏に収めたあいみょんは、現在自身最大規模となる全国ツアーを開催中。今だからこそ本作は多くの人々の人生に寄り添い、どんな喜怒哀楽も大きなハートで受け止めてくれるだろう。(山田 いつき)
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あいみょん
ハート
11月30日にデビュー5周年を迎え、日本武道館での弾き語りライヴも行ったあいみょん12枚目のシングル。偽装結婚から展開していくドラマ"婚姻届に判を捺しただけですが"の主題歌に書き下ろしたポイントとして、人間の心(ハート)の不可思議さや、丸い部分も尖った部分もあるハートの造形からヒントを得たという歌詞の表現が、ユニーク且つリアル。ローの効いたイントロから新鮮な驚きがあり、フォーキーな持ち味と隙間の多いトレンドの音作りが融合している点でも新境地と言えそう。もう1曲の「森のくまさん」は、牧歌的なアコギやマリンバの跳ねるニュアンスはタイトルのイメージだが、"貴方という森で彷徨って"という歌詞から、なかなか難攻不落な相手なのかも。2曲ともあとから想いが深まる恋の歌だ。(石角 友香)
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あいみょん
愛を知るまでは/桜が降る夜は
愛を知るまでは――どうだったんだろう? という想像を覆して、過去じゃなく未来に向けた意志を綴っているタイトル・センスの良さに彼女の魔法を感じる。ラヴ・ソングじゃなく生き方を歌ってはいるが、素直に歌詞とメロディが出てきたと思しき曲の強さは「マリーゴールド」にも通じている。長く心にとどめたい曲に育つはずだ。両A面の一方の「桜が降る夜は」も"~は"の続きに聴き耳を立てる1曲。満開を過ぎて雨に散る頃、心と身体に起こるざわつきのようなものがリアルだ。そして驚きは「ミニスカートとハイライト」。新作で抜けのいいニュー・フェーズに到達したミツメの川辺 素がサウンド・プロデュース、バンドも演奏で参加した。反復しつつ醸成されるグルーヴにあいみょん得意の男目線の歌。静かで熱い化学反応が起きている。(石角 友香)
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あいみょん
裸の心
5月頭にshort movieが公開され、すでにおなじみの曲だが、耳からの情報だけで染み込んでくる感情も溢れんばかりのものがある。2017年に書かれ、何度かリリースの候補になっていたなか、今のタイミングでシングルでは初のバラードとして世に出た。誰かに恋するという心の状態は最も脆くも強くもあり、プロテクトされていない傷や飾っていない素顔のようでもある。歌謡曲的なピアノ・バラードでありつつ、どこかTHE BEATLESライクなサウンドのテクスチャーはプロデューサーのトオミヨウの得意とするところだろう。c/wは曖昧な関係を"会えば会うほどに/悲しくなって"けれど"身体冷やして待っています"という、切なくも強かでセンシュアルな楽曲。2曲ともこれまで以上に体温がヴィヴィッドに感じられる作品。(石角 友香)
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あいみょん
ハルノヒ
"映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~"主題歌として書き下ろしたこの「ハルノヒ」。しんちゃんから絶大な影響を受けたあいみょんなりの、ひろしとみさえになぞらえた愛情のあり方がしみじみ響くフォーキーな名曲だ。加えて、淡々としていながらも、続いていく命=家族の物語を慈しむように歌う、その表現力に驚く。アルバムでも多彩な楽曲で様々な歌の表情を見せてくれたが、人一倍家族のこと、もっと言えば家族が生きていることに敏感な彼女ならではの祈りすら感じるのだ。カップリングは振られた例えを"逃がした魚が大きい"=鯉とするセンスにまず笑ってしまう「鯉」。音は"恋"と同じなのもミソ(!?)。ゆったりめのスカ・ビートとチャレンジングな音像でやけっぱちな瞬間を描く。 (石角 友香)
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あいみょん
瞬間的シックスセンス
シングルやタイアップ曲がもれなく収録されているにもかかわらず、いわゆるアルバム曲との温度差がない、つまり12曲が同じぐらいの強度を持つのは、今の彼女の感覚を言葉と音にする才気の表れだろう。今の年齢の恋を軸に、シンガー・ソングライター最大の強みである曲の多彩さと、曲ごとのサウンド・プロダクションの質感の違いも楽しめる。官能的なのにさりげない「満月の夜なら」から始まり、どこから切ってもやはり名曲の「マリーゴールド」、メロディの起伏のなさとクールなトラックに浮世離れした関係が歌われる「二人だけの国」、淡々と染み入るミディアム・ナンバーに一躍注目を浴びた去年、彼女が感じていたことがリアルに刻まれた「ひかりもの」など、いずれも曲が生まれた瞬間の勢いを体感できる仕上がり。 (石角 友香)
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あいみょん
満月の夜なら
若いが故、死生観に気持ちが引っ張られがちな表現者ならいくらでもいるが、きちんと生と対峙しているからこそ、あいみょんは新鮮で強いシンガー・ソングライターとして広く認知されるようになったのだろう。フォーキー且つグルーヴィな音楽的な側面と、男の子目線からのまさに一線を越えようとする緊張感や官能、それを包摂する優しさが描かれ、愛さずにはいられない1曲。それでいて、どこか俯瞰でその状況を見ているようにも思える彼女の平熱のヴォーカルが、場面を切り取る映画監督の視点のようでユニークだ。そして、まったく別のシチュエーションかもしれないが、c/w「わかってない」が、同じ瞬間の女性視点のように受け取れるのも面白い。スタイリッシュで隙間の多いサウンドメイクにも進化を感じるシングル。(石角 友香)
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あいみょん
青春のエキサイトメント
どこの誰かもわからない女の子の死、でも彼女が飛んだことは最後の勇気だったのかもしれない――「生きていたんだよな」での、一面的ではない死生観のイメージが強いかもしれないが、追い詰められた命も日常生活の隣にあることをあいみょんの表現は感じさせてくれる。冒頭から吐き出すように、なぜ自分は歌うのか? を表明する「憧れてきたんだ」で、改めて人前に立つ覚悟の狼煙を上げ、時には自分から別れを切り出さない女のずるさも隠さない「ふたりの世界」のようなリアリティも歌う。一人称を男性にした「愛を伝えたいだとか」や「風のささやき」の素直な閉塞感も、描写の鋭さと人間味に彼女の作家としての冷静さも見て取れる。露悪的でも何でもない、誰しもが抱える青春の興奮が様々な情景で定着されている。(石角 友香)
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あいみょん
愛を伝えたいだとか
これまで、"生死"について多く歌ってきたあいみょん。飛び降り自殺のニュースから着想を得た前作『生きていたんだよな』でのメジャー・デビューも鮮烈だった。そんな彼女が、次のステップで目指したのは"いい意味で期待を裏切りたい"。その思いが形になった今作の表題曲は、村田シゲ(□□□)によるベースやクラビネットがクールでオトナなグルーヴをアピールするファンキーなナンバー。男性目線で綴られたダウナーな歌詞、ビター・スウィートな歌声など初めて見せる表情が刺激的でもあり、テーマに対する腹落ち感十分だ。愛を伝えたい"だとか"なんて皮肉っぽい言葉を使うあたりもすごく彼女らしいし、あいみょんが歌う"愛"はハリボテのようなものではなく、生の温度感があるからいい。女性SSWシーンの中で他に類似しない個性を確立した存在であると再確認。(松井 恵梨菜)
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あいみょん
生きていたんだよな
自ら"死"を選んだ人に対して"生きていたんだよな"と"生"を語り、"今ある命を精一杯生きなさい"という綺麗事を誰かに言い聞かせるように響かせる。そういう歌をあえて歌い、人の心に言葉の爪痕を残すシンガー・ソングライター"あいみょん"。歌詞があまりにも過激でラジオ局が軒並み放送を自粛するという洗礼を受けたことでも話題となった彼女が、シングル『生きていたんだよな』でメジャー・デビュー。飛び降り自殺のニュースを目の当たりにしたときに感じたことを歌にした表題曲、芸術家の岡本太郎を大好きだと公言する彼女らしい爆発的なTrack.2、ラストのTrack.3は誰もが経験したことのある甘い甘い恋の歌という異色の全3曲を収録。それにしても"見たもの全てに頷いて/見たもの全てを批判せよ"(Track.2)という言葉には痺れた。(白崎 未穂)
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阿部真央
Acoustic -Self Cover Album-
阿部真央が新たに設立したプライベート・レーベル"KAGAYAKI RECORDS"の第1弾作品はセルフカバー・アルバム。全曲アコースティックとなる本作だが、音数は減っても聴き応えは十分。むしろ歌の持つパワーが原曲以上にダイレクトに響き心を揺さぶる。質のいい食材は素材本来の旨味だけで十分などとよく言うが、磨き上げられた歌声も同様、余計な調味料(アレンジ)は不要ということだろう。最小限のアレンジで引き立てられた圧巻の歌唱は鳥肌ものだ。世代を超え愛される名曲たちに加え、新曲「I've Got the Power」のアコースティック・バージョンも収録。デビューから約15年、その経験の中で得た強さをもって歌い上げる決意表明だ。これまで築いてきた自信とこれからへの覚悟を胸に、本作で新たな1歩を踏み出す。(中尾 佳奈)
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阿部真央
Not Unusual
ピアノでの曲作りなど、これまでの阿部真央らしさから自分を解放した今の彼女が詰まった10作目のアルバム。先行配信曲でもあるESME MORI編曲の「Never Fear」などファンク/ネオ・ソウル調、抑えめで優しい歌唱が愛情の深さを際立たせるタイトル・チューンや、初めて両親を軸とした家族について歌った「とおせんぼ」などが新鮮だ。そして昨年のライヴでも披露し、改めてグローバルに通用するレベルのヴォーカル表現と歌の力を認識させた「Who Am I」は、音源でもピアノのみの演奏で、ほぼ一発録りに近い手法で収録しているのもニュー・フェーズ。多彩な音楽性に驚くアルバムだからこそ、従来の爆発力を誇るロック・チューン「READY GO」や、「Be My Love」のカタルシスも増す。キャリア最高峰のアルバムと言って異論はないはず。(石角 友香)
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阿部真央
MY INNER CHILD MUSEUM
歌手になりたかった彼女が、期せずしてシンガー・ソングライターとして自分の言葉と曲を掘り下げた11年間が、逆照射されるような初のカバー・アルバム。上手さのはるか上をいく選んだ曲たちへの愛情やアーティストへのリスペクト、メロディの咀嚼力で一気に聴ける。ピアノ1本のSIA「Alive」での胸を引き裂かれる冷静さと爆発、ボカロ名曲「千本桜」の正確さ、「もののけ姫」やCELTIC WOMAN曲での徹底した透明感や柔らかさなど、声の魅力ももちろんだが、エレクトロニックなラガ・アレンジの宇多田ヒカル「SAKURAドロップス」や、カントリー・テイストの広瀬香美「ロマンスの神様」など音像も楽しい。自身で弾いたピアノ・バージョンの「いつの日も」セルフ・カバーで、"今の素顔"に辿り着く構成もいい。(石角 友香)
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阿部真央
まだいけます
10周年を終えてその次に進んだ作品のタイトルとして、前向きさと俯瞰の目線を感じるが、多彩な11曲を通して聴くと、このタイトルが示唆する今の彼女のスタンスがニュートラルなことがわかる。冒頭から激しくアコギをかき鳴らし、勝手なイメージで縛ろうとする対象を断罪。攻めのモードが続き、少しセクシーな隠喩も含むタイトル・チューンを挟んで、お茶の間に浸透した「どうしますか、あなたなら」で軽やかに転じる。恋愛系でも異なる2曲「どうにもなっちゃいけない貴方とどうにかなりたい夜」、名匠 笹路正徳のアレンジによる「今夜は眠るまで」を経て、ラウドな「答」でフックを作り、シングル曲「君の唄(キミノウタ)」も浮くことがない。痛快で繊細な阿部真央の個性はそのままに、音もスタンスもアップデート。(石角 友香)
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阿部真央
どうしますか、あなたなら
多部未華子がちょっと堅物で公平主義の経理担当を演じ、領収証から様々な人間関係を知っていくNHKドラマ10"これは経費で落ちません!"。その主題歌とくれば、阿部真央流の正義感のあり方か、今どきの人間関係に言及した内容か? と想像したら、少し違っていた。"いい人と思われたい、仕事では完璧でありたいと思い奮闘するけれど、それは強さと言えるのか。じゃあどう生きますか?"そんな問い掛けを、少しだけアッパー、でも基本的にはフラットなビートや音像でさらっと描出しているあたり、より"どうしますか、あなたなら"という問いを反芻してしまいそうなのだ。カップリングの「この愛は救われない」は恒例の弾き語り。未来のない恋への後悔を率直な独白のように歌う震える声のピュアネスが刺さる。(石角 友香)
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阿部真央
君の唄(キミノウタ) / 答
昨年リリースの『変わりたい唄』から続いているモードが今回のダブル・タイアップ・シングルにも如実に現れている。映画"チア男子!!"の主題歌として書き下ろした「君の唄(キミノウタ)」は"自分で選んだ道があるから"という歌詞で始まり、躊躇いがちな気持ちを自分で後押しするような気持ちになれる痛快な8ビート・ナンバー。一方の「答」はゲーム"消滅都市"が原作の同名TVアニメの主題歌として書き下ろした曲で、ラウド/エモ寄りのハードなサウンド・プロダクションとロック・ヴォーカリストとしての阿部真央が堪能できる1曲となっている。さらに、恒例のアコギ弾き語りであるカップリングには、赤裸々な思いを吐き出すタイプでも、辛辣でユーモアのあるタイプとも違う新境地とも言える「Flyaway」を収録。(石角 友香)
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阿部真央
阿部真央ベスト
デビュー10周年を迎えた阿部真央初のベストは2枚組36曲のボリューミーな内容。『ふりぃ』、『ポっぷ』、『素。』の初期のアルバム3枚からたっぷり選んだDISC 1には今も新鮮なパンチ力を感じる「ふりぃ」、若くして孤独をきちんと味わった人の真実が伝わる「17歳の唄」、弾き語りの真骨頂で隠れた名曲「morning」、DISC 2はセルフ・プロデュースに移行してからの楽曲が並び、バンド・サウンドもより厚く本格的になった「Believe in yourself」や、アレンジに岡崎体育を迎えたエレクトロニックな「immorality」、最新シングル『変わりたい唄』から3曲すべてを収録。おぎやはぎのラジオから生まれた「クソメンクソガールの唄」、ラストはユーモアも含む初収録の新曲「28歳の唄」でさらっと。そのさりげなさもいい。(石角 友香)
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阿部真央
変わりたい唄
一瞬、デビュー当時のようなポップ・パンクな曲調に"あの阿部真央が帰ってきた"と早とちりしそうになるのだが、帰ってきたのではなく、常に彼女は前を向いて"変わっていきたい"人なのだ。遥か彼方でもあり自分の心でもある場所へ叫ぶ"変わりたい もっと自分を生きたい"という大声とメロディが、瞬時で自分の動力になる。表題曲はそんな曲だ。同じ想いで統一されているこのシングル、アコギがザクザクと鳴り、命の鼓動を感じさせるような「まだ僕は生きてる」も、素直なメロディを空に放つような「なんにもない今から」も、生きているということそのものの可能性と、行動に移すことができる自分の内なる火種に気づかせてくれた。Track.4はファンから募ったワードで構成した歌だが、お互いへの感謝の言葉は限りなく近い。(石角 友香)
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阿部真央
Babe.
アルバムの冒頭で深い悲しみや諦念を達観した歌唱で聴かせる「愛みたいなもの」が本人いわくのフィクションだとしても、その濃度に引きずり込まれる。そして吐き捨てるような言葉とハードなサウンドの「逝きそうなヒーローと糠に釘男」と強靭な楽曲が続き、かと思えば新機軸と言える大文字の洋楽ロック的な「You Said Goodbye」で、阿部真央の新たなヴォーカル表現に感嘆。そして母として、我が子への偽らざる思いを冷静とすら思える言葉で綴った「母である為に」に含まれた何重もの意味には、似た状況にある人も、誰かの子供であるすべての人も強く心を揺さぶられるだろう。また、愛と妥協について深く頷く女性も多そうな「POSE」なども。表現の幅は広がったが人間を軸で捉える阿部真央の魂は不動だ。(石角 友香)
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阿部真央
おっぱじめ!
1年6ヶ月ぶりとなる、オリジナル6作目。痛快に鼓舞するアッパーなTrack.1「這い上がれMY WAY」も、"大人になるほど怖くなり、でも震える足で前へ進もう"と歌う、いかにも阿部真央らしい「優しい言葉」も刺さるだけじゃない包容力がある。すでにシングル・リリースされている「それぞれ歩き出そう」や「Believe in yourself」もアルバムの流れの中で聴くと、さらに楽しさや力強さの置所に感心してしまう。Aimerに提供した「words」のセルフ・カバーもいわゆる王道のピアノ・バラードというジャンルよりやはり切なさというエモーションに直接響く仕上がりに。12曲各々、異なる主人公が歌っているようなヴォーカリゼーションの千変万化ぶりも味わえる、アルバムらしいアルバム。 (石角 友香)
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阿部真央
シングルコレクション 19-24
進学、就職など、多くの人々にとっても人生の大きな分岐点であり、たくさんの変化を得る時期となる19歳から24歳。19歳でシンガー・ソングライターとしてデビューし、今年でデビュー5周年を迎えた阿部真央が、その5年間で制作した全シングル曲を、時系列でコンパイルしたのが今作だ。代表曲の応酬からは彼女のヴォーカリゼーションの変化などを感じ取る楽しみもあるが、この5年間、彼女はいつも人間誰しもが抱く/抱いた感情を自身のフィルターを通して発信していることを再発見できたことは大きい。様々な人の想いを吸収できる彼女の歌は、曲の中に聴き手の居場所を作っていた。これは彼女が多くの人々に表現を発信していることに自覚的な証だ。この若さでそれをぶらさず続けてきたことに尊敬の念を抱く。(沖 さやこ)
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阿部真央
Believe in yourself
記念すべきデビュー5周年の第1弾リリースは、TVアニメ"ベイビーステップ"のために書き下ろされた表題曲を含むシングル。「Believe in yourself」はベイビーステップの描く世界とシンクロした、夢に向かい努力を続ける人々への応援歌。力強いギターが牽引するバンド・サウンドのなかに滲む、彼女の弾くアコースティック・ギターと煌びやかなピアノの音色が、楽曲の持つ優しさをより引き立てている。パワフルかつ可憐に"最後に報われるのは逃げずに居た君自身だから"と歌う彼女。リスナーに話しかけるように一言一言を大切に発する歌声に、アーティストとしての強い意志を改めて痛感させられた。悶々とした感情を素直に綴った弾き語り曲「疲れたな」とのコントラストも効果的だ。(沖 さやこ)
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