Japanese
GLIM SPANKY
Skream! マガジン 2024年05月号掲載
2024.03.24 @日比谷公園大音楽堂
Writer : 山口 哲生 Photographer:上飯坂一
昨年11月に発表した7thアルバム『The Goldmine』を掲げて、全国23ヶ所を回ったGLIM SPANKY。先日、ふたりの地元長野でツアー・ファイナルを迎えたが、このレポートでは3月24日、雨の中で行われた日比谷公園大音楽堂公演の模様をお届けする。
ふたりが1曲目に選んだのは、アルバムのタイトル・トラックでもある「The Goldmine」だ。亀本寛貴(Gt)が高鳴らす骨太なギター・リフが、雨の野音に鳴り響く。松尾レミ(Vo/Gt)も、雨を気にすることなくステージ前まで歩み出てきて歌を放ち、"雨なんかぶっ飛ばして最高の夜にしよう!"と叫ぶと、客席からは大歓声が上がる。「褒めろよ」で豪快なバンド・サウンドを轟かせていくなか、亀本はステージを所狭しと動き回り、情熱的なギター・プレイで客席を沸かせれば、松尾の歌もどんどん熱を増していき、サイケデリックで刺激的な「Odd Dancer」のダンサブルなビートで、オーディエンスを激しく揺らしていく。GLIM SPANKYというバンドであり、ふたりが鳴らすロック・ミュージックは、野音(日比谷公園大音楽堂)が抜群に似合う。改めてそのことを思わせられるオープニングだった。
解放感に満ちた『The Goldmine』の収録曲が、次々に届けられていく。ふたりが生まれた街と、それを囲む日本アルプスをイメージしたという「光の車輪」では、松尾のロング・トーンと亀本のスライド・ギターを筆頭に、瑞々しくも力強いアンサンブルが雄大な景色を立ち上げると、降りしきる雨のなかでも心の中には清々しい風が吹く。アコースティック・ギターの音色が幻想的に絡まり合った「真昼の幽霊(Interlude)」から「Summer Letter」へ繋ぎ、温かなメッセージで胸を震わせると、"みんなと歌いたい曲を作りました!"という松尾の先導から始まった「Innocent Eyes」では、大合唱を巻き起こした。夏の匂いを運んでくる軽快な「ラストシーン」にしても、松尾がメロディを畳み掛けていく「愛の元へ」にしても、サポート・キーボードの中込陽大(Key)の幻惑的なソロからなだれ込んだ「不幸アレ」にしても、全曲もれなく低音を強烈に効かせていて、凄まじくグルーヴィ。『The Goldmine』を聴いたときに、ロックはダンス・ミュージックであるということを再認識させられたのだが、それをより強調させたようなサウンドに、身も心も終始踊らされっぱなしだった。
また、そんなサウンドは過去曲も大幅にアップデートさせていたのだが、特筆したいのが「怒りをくれよ」。サポート・ドラムのかどしゅんたろう(Dr)によるアグレッシヴなソロに続き、サポート・ベースの栗原 大(Ba)もベースではなく、タムを豪快に乱打するという異色のソロ・コーナーから同曲になだれ込んだのだが、キレ味抜群の16ビートが尋常じゃないほどの爆発力を持って疾駆していくなか、ふたりがパワフルな歌とギターを響かせていく姿はとにかく最高だった。全曲終了後、"今日はあったかいお風呂に浸かってください"と、雨のなかで共に過ごした仲間たちに労いの言葉を掛け、雨の野音は大熱狂のまま幕を下ろした。
GLIM SPANKYは今年でメジャー・デビュー10周年を迎えるのだが、この日のふたりのMCによると、"次の作品に向けてめちゃくちゃ動いている"とのこと。"いろんなことをやりたいんですよ、GLIM SPANKYは。まだまだこれからだし"(松尾)、"10周年だけど新しいGLIM SPANKYを見せていきたい"(亀本)と、それぞれが客席に向けて思いを告げていたが、それは「The Goldmine」でも強く歌われていたものでもあり、ふたりの中で変わらずにあり続けている思いでもあると思う。未だ冷めることのない熱と、消えることのない炎を胸に宿し、アニバーサリー・イヤーを駆け抜けていくふたりが、とにかく楽しみだ。
[Setlist]
1. The Goldmine
2. 褒めろよ
3. Odd Dancer
4. 光の車輪
5. 話をしよう
6. 真昼の幽霊(Interlude)
7. Summer Letter
8. ラストシーン
9. 愛の元へ
10. Glitter Illusion11. NEXT ONE
12. 怒りをくれよ
13. 不幸アレ
14. 美しい棘
15. Innocent Eyes
16. 大人になったら
17. リアル鬼ごっこ
En1. サンライズジャーニー
En2. 愚か者たち
En3. ワイルド・サイドを行け
- 1
LIVE INFO
- 2025.07.15
-
有村竜太朗
板歯目
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
[Alexandros]
Mirror,Mirror
TENDOUJI × 浪漫革命
SCOOBIE DO
キミノオルフェ
羊文学
Saucy Dog
Ivy to Fraudulent Game
- 2025.07.16
-
有村竜太朗
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
GLIM SPANKY
BIGMAMA × Dannie May
坂本慎太郎
Base Ball Bear × PEDRO
SHE'S × ヨイズ
TenTwenty
Saucy Dog
- 2025.07.18
-
斉藤和義
YOASOBI
フレンズ
[Alexandros]
SVEN(fox capture plan)
板歯目
東京スカパラダイスオーケストラ
ExWHYZ
GLIM SPANKY
the paddles
キュウソネコカミ
NEK! × komsume
KiSS KiSS
Organic Call
SIRUP
ぜんぶ君のせいだ。
SAKANAMON
ヤングスキニー
ACIDMAN
Laughing Hick
TENDOUJI
cinema staff × eastern youth
- 2025.07.19
-
豆柴の大群
浅井健一
フレンズ
"NUMBER SHOT2025"
コレサワ
YOASOBI
PIGGS
鶴
東京スカパラダイスオーケストラ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Novelbright
"JOIN ALIVE 2025"
shallm
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
キノコホテル
UNCHAIN
竹内アンナ
め組
"焼來肉ロックフェス2025"
SPECIAL OTHERS
ExWHYZ
LOCAL CONNECT
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
ぜんぶ君のせいだ。
いきものがかり
新しい学校のリーダーズ
"DAIENKAI 2025"
チリヌルヲワカ
片平里菜
PENGUIN RESEARCH
荒谷翔大
Nothing's Carved In Stone
マオ(シド)
- 2025.07.20
-
神はサイコロを振らない
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
[Alexandros]
ビッケブランカ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
"JOIN ALIVE 2025"
さめざめ
キノコホテル
HY
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
崎山蒼志 / NakamuraEmi / ズーカラデル / TENDRE ほか
GRAPEVINE
"焼來肉ロックフェス2025"
清 竜人25
PK shampoo
"DAIENKAI 2025"
LOCAL CONNECT
ROF-MAO
いきものがかり
GARNiDELiA
ブランデー戦記
- 2025.07.21
-
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
PK shampoo
LOCAL CONNECT
東京スカパラダイスオーケストラ
ASP
鶴
TENDOUJI
jizue
め組
HY
PIGGS
小山田壮平 / 奇妙礼太郎 / 安部勇磨(Band set) ほか
ぜんぶ君のせいだ。
アーバンギャルド
LACCO TOWER
GOOD ON THE REEL
いゔどっと
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Homecomings
SpecialThanks / レイラ / GOOD4NOTHING / THE FOREVER YOUNG ほか
アカシック
PENGUIN RESEARCH
- 2025.07.22
-
Hump Back
the telephones
- 2025.07.23
-
東京スカパラダイスオーケストラ
板歯目
フラワーカンパニーズ×アイボリーズ
9mm Parabellum Bullet
女王蜂
- 2025.07.24
-
水平線
板歯目
bokula.
ビレッジマンズストア
竹内アンナ
the paddles
- 2025.07.25
-
四星球
マカロニえんぴつ
セックスマシーン!!
東京スカパラダイスオーケストラ
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
キュウソネコカミ
FIVE NEW OLD
有村竜太朗
Ivy to Fraudulent Game
のうじょうりえ
輪廻
RAY
らそんぶる
UNCHAIN
ゴキゲン帝国
miida
bokula.
感覚ピエロ
- 2025.07.26
-
あれくん
[Alexandros]
Eve
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
GANG PARADE
須田景凪
コレサワ
LOCAL CONNECT
アーバンギャルド
reGretGirl
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Creepy Nuts
FIVE NEW OLD
PENGUIN RESEARCH
マオ(シド)
さめざめ
Academic BANANA
"MURO FESTIVAL 2025"
WtB
有村竜太朗
Czecho No Republic
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.27
-
Eve
東京スカパラダイスオーケストラ
MAPA
神はサイコロを振らない
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
LOCAL CONNECT
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
コレサワ
DURDN
"MURO FESTIVAL 2025"
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.28
-
THE YELLOW MONKEY
パピプペポは難しい
のうじょうりえ
Hump Back
- 2025.07.29
-
大森靖子×銀杏BOYZ
斉藤和義
RELEASE INFO
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.18
- 2025.07.19
- 2025.07.20
- 2025.07.23
- 2025.07.25
- 2025.07.29
- 2025.07.30
- 2025.07.31
- 2025.08.01
- 2025.08.06
- 2025.08.08
- 2025.08.13
- 2025.08.15
- 2025.08.20
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Organic Call
Skream! 2025年07月号