Japanese
BLUE ENCOUNT
2019年06月号掲載
メンバー:田邊 駿一(Vo/Gt) 江口 雄也(Gt) 辻村 勇太(Ba) 高村 佳秀(Dr)
インタビュアー:石角 友香
バンドにとってインディーズ時代以来のミニ・アルバムを制作した意図は、6月からスタートする初のホール・ツアーももちろんだが、さらにその先を見据えた、今後実現していきたいBLUE ENCOUNT像をいったん素直に表現するためのものだった――常に裏表なくバンドの今を話してくれる4人だが、今回はメジャー・デビュー5周年を目前にしたからこそ浮上した課題を見過ごせなかった、彼らのロック・バンドとしてのヴィジョンが明確だ。ホールでこれらの曲がどう受け入れられるのか予想できない快作『SICK(S)』に至ったプロセスと心情を、メンバー全員インタビューで明かす。
-6月リリースの作品がもう完成しているということは、2019年計画が早くから動いていたってことですか?(※取材日は4月中旬)
田邊:実は"どうする? CD出す?"ぐらいだったんです。昨年の12月に熊本でやった2デイズのイベント("BLUE ENCOUNT presents 「DO IT HERE vol.1」")の最終日に"初のホール・ツアー(6月9日より開催する"HALL TOUR 2019 apartment of SICK(S)")をやることを発表して。で、なんとなく、"じゃあ春ぐらいにCD出そうかな?"っていうふわっとした感じしかなかったんですよ。去年から今年の頭ぐらいにかけてプリプロをめっちゃやってたんですけど、CDを作るってことはまったく考えてなくて、とりあえず次に繋がるような楽曲を作ってたんです。12月から2ヶ月ぐらいは曲ばっかり作ってて、その期間に100曲ぐらいはできてましたね。それで自分たちの中でも相当いいマインドになりながらも、表に出すっていう作業は全然してなかったっていう感じです。
-バンドとしては健康的な状態ですね。
田邊:で、2月ぐらいにいよいよホールのセットリストを考えていこうってなったときに"これは何か新しい息吹を入れないと、ホールでいいワンマンができないだろうな"と思って、いよいよ"曲作ろうぜ"みたいな感じになってきたんですね。それまでに作った曲とセパレートして作ってみようと。でも全然いいのができなくて。何も考えずにやったプリプロの方はできたのに、急にコンセプトを打ち立てて作り出したら"あれ? 意外に良くないな"みたいな。っていうか、ホールでライヴするっていうのは俺らにとってどういうことなんだろう? って考え出して。根本の考えが違ってたんですよね。ホールだから新しいBLUE ENCOUNTを見せよう、だからそういう曲をやろうっていう考えでしかいなかったんですよ。演出できる楽曲を作ろうということでしかなかったんですよね。なので表の面しか見てなくて、誰もインサイドの話をしなかった時期が、今年の頭にあったんです。
-その時期をどうやって抜けられたんですか?
田邊:去年1年間やってきたことをしっかりと思い直してみたんです。今ってブルエン(BLUE ENCOUNT)としていい状態で、ライヴもすごく楽しいし、まったく淀みなくできてるからこそ、なんで今楽しくできてるんだろうな? って考えたら、バンドを結成してから今が一番BLUE ENCOUNTを見せられてる時期だと思ったんですよ。いろいろ課題はありますけど、内容自体はすごくブルエンらしいものができてるし、"やりたかったことができてるんだったら、ホールも演出を入れないぐらい質実剛健なものをやろうぜ"って話になったときに、どんどんどんどん曲が浮かんできて、こういうアルバムができたっていう。結果、全然ライヴハウス感バリバリなアルバムになったんですけど、それができたのって2012年とか2013年以来だなって。今回はインディーの頃の自分たちの曲作りの考え方で作ることができたなと思います。
高村:考えすぎたのがこっち側だったってことですね。ホールって椅子があって、じゃあどう盛り上げなければいけないとか、どんな画にしなければいけないみたいなところにとらわれていたのかもしれない。ほんとはホールだろうとライヴハウスだろうと、"こうしなきゃいけない"ってルールはなくて、今までやってきたものをちゃんと正確に伝えることが一番大事だと思うので。そう考えたら、ホールだからこういうテンポの曲をやらなきゃいけないとか、こういうムードを作らなきゃいけないとかあんま考えなくていいんだなってところにすぐ戻れたっていうか。
-このタイミングで貪欲な姿勢に戻る必要性があったのかな? と思いました。
田邊:そうですね。ホールという新たな挑戦を目の前に立ち帰れたっていうのは貴重なことだなと思うので。たぶん、ホールってなると初めてやるバンドは相当力を入れて臨むんですよね。周りの奴らもそうだし、先輩方もそうだったって言うし。いろんな場数を経たバンドだからこそ、じゃあ今何を鳴らせるかな? って考えたとき、なんでも鳴らせるだろうなっていう結論になったというか。普通に考えたら小さいライヴハウスでわちゃわちゃやってるようなアルバムだと思うんですけど、でもそれを初めて出すのがホールっていう、全会場デカ箱ばかりですから、そういうところでやるっていう意味ではブルエンの挑戦なのかなとは思いますけど。でも初めての挑戦で自分たちらしいものを掲げてできるっていうのが一番嬉しいですけどね。もみくちゃになって聴いてほしいっていうもともとのキッズとしての思いはあるんですけど、今回言葉をすごく大事にしていたり、ひとつひとつの音がすごく大事になっていたりするアルバムなので、それをちゃんと後ろまで届けられる幸せはあります。
-今何を見せたいのかっていうことを考えたからこそ得られた自由というか。
田邊:レーベルの方々も事務所の方々も"自由に作りなよ"みたいな感じを与えてくれたのが、たぶん今回『SICK(S)』が生まれる理由になったのかも知れないですね。改めてブルエンじゃないものをいっぱい作って、それで帰ってきたときのブルエンらしさが今までの中で一番強かったっていうか。音もそうだし、今回は10何曲入れたフル・アルバムよりも、ちゃんとフル・アルバムだなと。それぐらい詰まってるものができあがったので、これはたぶん、俺らのこと好きな人たちは両手を上げて喜んでくれるんじゃないかな? と。6曲っていうのもほんと6年ぶりで、ミニ・アルバムの良さを忘れてましたね。昔って俺ら、ことあるごとにミニ・アルバムって言ってて。"フル・アルバム作ろうよ"って言われても"いや、ミニ・アルバムの方がいいんじゃないですかね"みたいな。"ミニ・アルバムを2作出すってどうですか?"とか意味わかんないこと言ってたときもあったし。インディーの頃って、なかなかフル出すバンドっていないじゃないですか。ミニ・アルバムで勝負する――なんで勝負かって言ったら、その6曲がツアーのセットリストになるからなんですよ。そう考えたら今回、えぐいほどセットリストなんだよね。この6曲で30分尺のフェスとかもありえるわけじゃないですか。そのときにこのアルバムだけやってもバキバキに盛り上がれるっていう自信があるっていうのは、やっぱりミニ・アルバムって面白いなと改めて思いましたね。
-1曲目が「PREDATOR」で始まって、もちろんサウンドはアップデートされてるけど、再度ラウド/エモって呼んでいいようなパワーを感じます。
田邊:おっしゃるとおりで。これは昨年のELLEGARDENの勇姿をもう1回垣間見たときにできたし。アニメ"BANANA FISH"主題歌の「FREEDOM」(2018年リリースのメジャー9thシングル表題曲)って曲があるじゃないですか。それと双璧だったのが「PREDATOR」の原型になるものだったんですよ。で、最終的に「FREEDOM」が決まって。それで今回こういうアルバムを作ろうってコンセプトになったときに、1曲目はこれ(「PREDATOR」)っしょ! って。ほんとはもっと先まで取っておくつもりではあったんですけど、今回は出し惜しみしたくないっていうので、最初に上がったのがまさにこの曲でした。それに、プリプロのときより格段に良くなったというか、プリプロの時点で結構できあがってたんですけど、それを1回崩してまた作り直したりもして。この曲ができあがるまでいろいろ構成作るのも長かったし、歌詞も結構時間をかけましたね。
-ロック・バンドじゃないと伝えられないことが溢れてて。
田邊:まさにこれは泥臭い、男たちの戦いっていう感じなので。
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