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COLUMN

Academic BANANA 齋藤知輝の"大切なことはすべてラブソングが教えてくれた。"【第7回】

2025年07月号掲載

Academic BANANA 齋藤知輝の"大切なことはすべてラブソングが教えてくれた。"【第7回】

7回目です!Academic BANANAの齋藤知輝です。今メモリアルなタイミングです(笑)。実はこのコラムを書いている今日の昨日はAcademic BANANA 1st EP「東京」デビューから7周年。そしてこのコラムも連載開始1周年です。続けられることって本当にありがたいことだなぁと思いながら、今日もコラム書いていきます!『大切なことはすべてラブソングが教えてくれた。』では、僕が素敵だな〜と思ったラブソングを毎回2曲紹介させていただきます。是非楽曲を聴きながら読んでみてくださいね!

ジリジリと太陽の熱を感じるようになってきた今日この頃。すっかり街の景色は夏です。そう!僕の大好きな夏!夏になると聴きたくなる曲がありすぎて困ってしまいます。今回はそんな夏のラブソングを2曲紹介させていただきます。

1曲目はaikoさんの「September」。今大阪にいるので、夏&大阪といえば......aikoさん!aikoさんの夏曲......好きな曲が多すぎる......と悩みながらも、あえて「September」を紹介させてください。夏に恋した人のことが秋になっても忘れられない。あんなに楽しみにしていた夏があっという間に過ぎてしまった。そんな切なさを夏のはじまりに感じてしまっている僕は年中夏なんじゃないかと錯覚してしまいますが(笑)。明るくてPOPな楽曲も多いaikoさん。この「September」の歌詞に出てくる"いつも元気だなんて決して思ったりしないでね"こそがaikoさんの数々の詩の世界観へと繋がっている。そんな気がします。ちょっと同時期の他の楽曲と比べて歌声が大人っぽく聴こえてくるのは、この楽曲の中で想う相手の方が年上なのかな?と思ってみたりもします。歌詞の最後が"まだ好きで... どうしよう"と答えを置いていかないところも、季節がきっとまた巡ってくることへの少しの希望に思えて僕はすごく好きです。

2曲目は平川地一丁目さんの「十六度目の夏」。たとえ何度目の夏だとしても気持ちはいつだって十六度目の夏です! "二度とはおとずれぬ〜"と聴こえてきても、気持ちだけはいつだって(笑)。"夕焼けを待ち 影法師の時 後少し 伸びれば 君と肩 並べられる"小学生や中学生の頃って男の子よりも女の子の方が成長が早くて背が高かったりして、好きな子より背が高くなるために牛乳を飲む。=好きな子のために頑張る(笑)!そんなことをいつまでも思い出させてくれる曲です。 "君を呼びすてに してみたいけれど 嫌われるくらいなら 今の「さん」付けでいい"相手の想いが目に見えてしまえばきっともっと幸せな世界だったろうなと思いながらも、わからないからこそ相手を想うし考えるし悩んでしまう。そして、だからこそこの夏には素敵なラブソングがたくさんあるんだろうな。

aikoさんの「September」。平川地一丁目さんの「十六度目の夏」。是非この夏聴いてみてください!そしてAcademic BANANAにも夏曲がたんまりありますので(笑)、是非是非一緒にチェックしてもらえると嬉しいです。「Summer Tuner」という楽曲では平川地一丁目の直次郎くんとコラボさせていただいております。十六の頃の僕が知ったらびっくりしすぎて毎日ざわざわする夏を過ごしちゃいそう。

Academic BANANA

2017年結成。フォーク、ブルース、ロック、ジャズ、ファンク、クラシック、フュージョン等、メンバーそれぞれが多様な音楽からインスパイアされることによって生み出される独自の楽曲を"ネオ歌謡曲"と名付ける。2023年10月に2ndフル・アルバム、2024年8月に2nd EPをリリース。7月26日からはイベント"Last Summer Party"を横浜、京都、広島の全国3ヶ所で開催する。 ​