Re:name ヤマケンの"10年後にクアトロワンマンをする高校生の話" 第1回
2025年11月号掲載
こんにちは!お話をいただき、この11月から連載をさせていただくことになりました、Re:nameで作詞とドラムをしていますヤマケンです。
僕はこの秋まで3年半会社員として働きながらバンドをしていまして、つい先日退職してバンドマンとしてやっていくことになりました。
バンドマンってどうやってなるのでしょうか。会社員になる方法はシンプルです。就職試験や面接を受けて、内定が出たら会社員になれます。でもバンドマンは試験もなければ、もちろん内定もありません。気付いたら僕は高校生の時憧れたあのバンドマンになっていて、そして気付いたら憧れのクラブクアトロでワンマンライブをすることになっていました。
この連載では、高校生が10年かけてクアトロでワンマンライブをするまでのエッセイを書いていこうと思います。
お手柔らかに、そしてゆるりと、よろしくお願いします。
ーーーーー
◼︎2016年(16歳):バンド結成1年目
16歳。ただ、なんとなくバンドに憧れていた。音楽スタジオの休憩室、隣ではメンバーが手作業でCDを作っている。CDもケースも全部ホームセンターで揃えた。今はそれをひたすらダビングしている。机に置かれた音楽雑誌を手に取り、パラパラとめくる。バンドマンのコラムが並び、こういう人たちにはどうやったらなれるんだろうなあ、とか思ったりした。
家からほど近い場所に、小さな音楽スタジオがあり、そこでいつも練習をしていた。ボーカルは高校の友達。そしてその友達が連れてきたギター。そんな3人で組んだバンドがRe:nameだ。16歳の自分にはライブの仕方も、お客さんの集め方も、何も分からない。軽音部に入っているわけでもない自分たちは、誰にも教えてもらえなかった。
とりあえずネットで調べた家から1番近いライブハウスに「出たいのですが」と電話をかけてみる。電話口のスタッフの方は少し驚いているようで、でも、二つ返事で了承してもらい、思っていたよりもあっさりと、初ライブが決まった。30分の持ち時間には曲数が足りないから、急いでコピーをする。ライブハウスは怖いから"下見"と称して、そのライブハウスで行われる全然知らない人たちの公演を観に行ったりした。バンドマンとしての正解が分からず、なんというか全体的にてんやわんやしていた。
そんな毎日の中で、ボーカルがオリジナル曲を作ってきて、スタジオで聴かせてくれた。『Hey Cloud』という楽曲だった。友達が作った曲を真正面から褒めるのがなんだか照れ臭くて「売れそうやな笑」とか冗談めかして言ったけど、本当は凄い曲だと思った。この曲が自分たちの曲になることが嬉しくてたまらなかった。帰り道、万博記念公園の外周をいつもより速く自転車を漕ぐ。いつもより強く吹く風が、少し気持ちいい。
初ライブは関大前TH HALLというライブハウスで行った。メンバーそれぞれの友達や家族、合計30人ぐらいが来てくれた。ほとんどがコピーの楽曲の中、1曲だけオリジナル曲『Hey Cloud』を演奏した。反応はまばらで、演奏もあまりにもシンプルだったけど、なんだか誇らしかった。だって、他の誰でもない、自分たちだけの曲だから。
その年の夏、『Hey Cloud』が入ったCDを作ることになった。CDの作り方も分からないから手作業で。スタジオの中で。1日かけて、200枚を自作した。
僕とバンドの10年は、そうやって始まった。
Re:name
2016年3月結成、海外のポップスに強い影響を受けたキャッチーなサウンドが魅力の大阪北摂発の3ピース・バンド。英語と日本語を巧みに織り交ぜた歌詞、唯一無二のデザイン性と世界観で、シーンに新しい風を吹かせている。2025年2月にフル・アルバム『GENIUS FOOL』、10月にニュー・シングル「愛はきっとLonely」を配信リリースし、結成10周年となる2026年にはバンド史上最大のツアー" SIXTEEN + TEN "を開催する。
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