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ビレッジマンズストア 水野ギイの"家、帰っていいですか?" 第7回

2026年01月号掲載

少し遅くなりましたが明けましておめでとうございます、2026年如何にお過ごしでしょうか。
個人的な抱負をここに書かせていただきます。2026年は責任感と計画性を持ち、慌ただしさとゆとりある生活のメリハリをつけたいと思います。やはり大人は余裕、余白、余談、余暇、余らせてナンボですからね。どんだけ余っても困りませんから。余らせちゃいけないのはご飯だけってもんですよ。ガハハハ そんなわけで新年一発目のコラム、ここからが本題です。今年もお付き合いください。それではどうぞ。

今回は「一夜漬け」について。
はいそうですね、本当にすみません。無理なんです。
なにせこのコラムでさえ毎度締め切り前日、昼間に考え日暮と共に筆を取る体たらく。
せっかくなのでこの習慣と化してしまった一夜漬けを自分なりに分析しなければ、と考えたのだ。
まずそもそもなぜ我々漬け者(一夜漬け仲間)は全てを一日で終わらせようとするのか。これは己を鑑みてみればすぐにわかる。
「夜がめっちゃ長いと思っている」
これである。これはもう遊び仕事関係なく、認識として常に間違えている。何もない日は漫画を読んでギターを弾いて近所を徘徊して映画を観てちょっと疲れてきたらゲームをしよう、と本気で思っている。実際はYouTubeを観て終わる。恐らく、通常人が寝ている時間に活動しているせいで「人より人生の活動時間が長い」とうすら勘違いしているのだ。昼は寝てるくせに。
そしてもう1つ、なぜ一日でできちゃうと思うのか。話の核はここにある。
これはもう間違いなく実体験から言えることなのだが「我々漬け者は、やればなんとなくできちゃうのである!!!!」
同志の話を聞いても思うのだが、こうなりやすい人の大半は、ポテンシャルが足りまくっている。ピンチになった時だけは「絶対無理だ」という仕事量を、人智を超える何かしらのパワァでどうにかできてしまう。世間はこれをゾーンと呼ぶ。ゾーンを舐めるな、と思った方、逆に言う。おれたちを舐めるな。
そしてなんか知らんけどできちゃった時の脳汁の気持ち良さ、これが焦りや恐れの感情を全て消し去り、成功体験だけが残ってしまうのだ。
人間は学ぶ生き物だ、本当に間に合わない人は、何度か間違えてしっかり人間になっていく。おれたちは違う、神の存在を感じ、恩恵〜ギフト〜に感謝する。
こんなところだろう。こうして結局今回も振り返っただけで反省できぬまま、終わってしまう予感がする。それではコラムとしての質を疑われてしまうので、自分なりに考えた解決法で締めようと思う。
本当の本当に必要な物はね、持ち帰らなければいい。帰らなければいいよ。誰かの気配を感じる場所で、誰かのことを思いながらやるといい。これは完全に持論だけれど、おれたちみたいな人間は、誰かの為にならけっこう時間を選ばず頑張れちゃう奴が多いんだよ。
自分しかできないことを見つけてしまったら、自分を待ってるどこかの誰かを、喜ばせてあげることを考えようね。
家に帰りたいコラムで帰るなとは、ストイックで苦しい結論になってしまったが。これを書いている2時間前までスマホの広告で出てくる糞ゲーを順番にダウンロードして一回ずつやる遊びをしていた。でもな、いざという時は力になるぜ、任せてくれよ。

ビレッジマンズストア

2003年11月に結成。焦燥と劣等感をもって焦燥と劣等感をぶち壊す、名古屋が生んだロック・バンド。2024年、Zepp Shinjuku (TOKYO)ワンマン開催。2025年は"村立20周年企画"として6月にベスト・アルバム『遊撃』、10月にデジタル・シングル「Teenage Zombies」をリリース。2026年春には5thミニ・アルバムをリリースし、4月から"ビレッジマンズストア 2026ツアー「PAINT IT RED tour」"を開催する。