Japanese
Eggs presents TOKYO CALLING 2016 -DAY1-
Skream! マガジン 2016年10月号掲載
2016.09.17 @下北沢ライヴハウス10会場
Writer 沖 さやこ
今年立ち上がった東京一のサーキット・イベント"Eggs presents TOKYO CALLING 2016"。大阪"見放題"、名古屋"でらロックフェスティバル"、福岡"TENJIN ONTAQ"という全国屈指のサーキット・フェスが東京に集結し合同で立ち上げたイベントゆえ、"東京"と謳いながらも日本全国が一丸となり開催されたと言っても過言ではない。チケットも1日券で4,000円(渋谷のみ4,500円)、3日通し券でも11,000円というお値打ち感も影響してか、3日間ともソールド・アウト。トータル約1万人を動員した。
TOKYO CALLINGが産声を上げた初日。12時過ぎに下北沢に到着すると、TOKYO CALLINGのリストバンドを巻いている人や出演するバンドマンがちらほらと目につく。フェスのようにTシャツに首タオルで"暴れるぞ!"というスタイルよりは、ゆるっと下北沢に遊びに来たというラフな雰囲気のお客さんが多かった。街は人間の生活の象徴。街と密接なサーキット・イベントは人々の生活に溶け込みやすい身近な存在かもしれない。
リストバンドを引き換えて、まずはDaisy Barのトップバッター、ユナイテッドモンモンサンを観に行く。扉を開くと会場整理のスタッフさんがおり、"前方まだスペースございます"と案内をしてくれた。松岡恭子(Vo/Gt/Key)が"一発目から楽しい雰囲気一緒に作ってくれますか!?"と甲高い声でフロアを沸かし、そのあともコール&レスポンス、クラップ、"声が出てねーぞ!"など果敢に煽り、フロアを盛り上げる手腕を遺憾なく発揮。大水辰吾(Vo/Gt)のラスト・ライヴでありながら、とあるエピソードでそれさえも笑いに変える、パーティー感のあるステージだった。ひと足早く会場を出ると、外には入場待ちの行列が。どうやら入場規制になっていたらしい。私の周りは比較的スペースがあったのだけど......。移動がスムーズにできるように入り口前で観たい気持ちはわかるけど、入りたくても入れない人のためにみなさんちゃんと奥まで詰めましょうね。
エモとダンスを掛け合わせた、ジャンルにとらわれないHello Sleepwalkersの独自のロック・スタイルをGARDENで堪能したあとは、ずっと観たいと思いつつ観る機会がなかなかなかったTHE BOYS&GIRLSを観にCLUB Queへ。そういうバンドを観る機会が得られるのもサーキット・イベントのいいところだ。ボイガルは青春がそのまま音楽になったようにきれいで、切なくて、熱かった。この日、この場所に自分たちを刻みつけるため、切ない曲を全力で楽しそうに歌う姿が今も脳裏に焼きついている。
続いてSpecialThanksを観るためにSHELTERへ走ると、すでに入場規制で外にも長蛇の列ができていた。入場口のスタッフさんにレポートのために入れてもらえないかと打診すると"かなりぎゅうぎゅうなので下まで降りられるかどうか......"とのこと。扉を開いてみると、フロアに続く階段まで人がみっちりだった。なんとかフロアまで降りて、ステージを確認。バンドは満員のフロアに浮足立つこともなく、普段どおりの凛とした骨太のライヴを展開していく。涼しげでクールなMisaki(Vo/Gt)の佇まいも頼もしい。前方ではモッシュも起き、終盤ではダイバーも現れるなど、バンドへの期待度がさらに高まっていることが感じられた。
お昼を過ぎて、下北沢を行き交う人も増える。さすが3連休の初日だ。井の頭線の高架下に大きな"トーキョーコーリング"のパネルが。プラカードもあり、それとともに写真を撮る人の姿も多く見られた。そして心なしか、サーキットはフェスよりも年齢層が幅広い。特にTOKYO CALLINGは出演バンドも多く、アーティストのジャンルも幅広いがゆえにお客さんのタイプも様々で、人間観察も面白い。
GARDENへ行くとアカシックがリハ中。演奏し終えるとフロアからは拍手が湧き、理姫(Vo)が照れながら"ありがとう"と告げた。この日はHachi(Key)以外の4人編成。実際にメンバーがプレイしているところを観ながらこのキャッチーでポップでロマンチックな楽曲を聴くと、改めて個々のフレージングが個性的で、主役並みの華を持っていることを痛感する。名バラード「今日から夜は家にいるよ」は真摯な気持ちが込められていた胸を打つアクトだった。アッパーな曲だけではなくバリエーションでアクセントをつけるところに、バンドのポリシーを感じる。
アカシックのライヴをすべて観終えたあと、急いでDaisy Barへ移動すると、ちょうど惑星アブノーマルのライヴがスタートするところだった。扉を開くと人がいっぱいで、すぐさま会場整理のスタッフさんに"前が空いてます"と言われたので2列目まで来てしまった。でもこれが正解。彼女たちは衣装もかわいくて(この日はふりふりにリメイクしたTシャツにふんわりめのロング・スカートを合わせていた)、歌の主人公に入り込んで歌うアレックスたねこは軽やかな身のこなしで観客を魅了し、隅々まで曲を彩る。こういうパフォーマンスをするバンドはステージが高めの会場に出てほしい。サポート・メンバーもスキルが高く、全員が楽しそうに演奏しているがゆえに心地よいサウンドスケープだった。
やはり、さすがソールド・アウト。どこの会場も人が多い。休憩のあとはCLUB251に移動し、ビレッジマンズストアを観る。1曲目からフロアが待ちきれなかったと言わんばかりにステージに向けて熱を飛ばす。水野ギイ(Vo)のしゃがれ声も絶好調で、バンド全体が燃え上がるように前のめりだった。ステージの熱とフロアの熱がぶつかり合う光景は、とても爽快だった。
GARDENのBenthamもこちらに掴み掛かるような、めらめらと燃え上がるライヴをかます。バンド初のワンマン・ツアー真っ最中ということもあり、脂が乗っているのかもしれない。フロアのほとんどが手を上げてジャンプをするため、ステージが見えなくなる瞬間が多々あり、なんだかその光景が美しかった。
宮崎を拠点に活動するARTIFACT OF INSTANTは叙情的なメロディとディストーションの効いたギター・ロックでどんどんボルテージを上げていく。熱視線を向ける男子が多かったのも印象的だった。
そのあとはCLUB Queのトリを飾る挫・人間へ。"下北沢を火の海に変えてやるよ! ロックンロールが何か見せてやる!"と下川リオ(Vo/Gt)が言い1曲目に披露されたのが「下川 VS 世間」。
オケを流してメンバー3人がハンドマイクで披露するラップ・ナンバーでロックすぎるだろ~とのっけから笑いが止まらなかった。アンコールではこの日、"ひめキュンフルーツ缶のライヴを観た"という夏目創太(Gt)がそれに触発されウォール・オブ・デスを提案。危なくないものを目指した結果、ウォーキング・モッシュというおしくらまんじゅうよりも優しい新型モッシュが生まれ、CLUB Queを大団円に導いた。
初日の下北沢編を締めくくったのはCLUB251のセプテンバーミー。「テレキャスターマジック」に溢れた純粋な想いが、新しい自分たちをスタートさせているように見えた。約10時間音楽が鳴り続けたTOKYO CALLING。今後、音楽シーンを盛り上げるイベントのひとつになり得るのか。今後の発展を見守りたい。
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