Japanese
挫・人間
Skream! マガジン 2020年11月号掲載
2020.10.12 @渋谷TSUTAYA O-EAST
Writer 蜂須賀 ちなみ Photo by 森 好弘
全国10ヶ所で開催された挫・人間のツアー。初日公演のみ当初の予定通り開催されたが、新型コロナウイルスによる感染症拡大の煽りを受け、残り9公演が延期に。時間をおいて改めてツアーが再開された。
開演前は緊張感が漂っていた。観客同士の距離をとるため、フロアにはパイプ椅子が並べられている。この日のライヴ、立ってはいけないわけではなかったが、それぞれのスペースが限られてはいる。こういう状況だと、ライヴが終わるまで、身体を動かして踊ったり、心を解放したりすることが上手くできないままでいる人が出てきやすい。そんななか、はたしてこのバンドは、どうライヴを始めるのか。
1曲目は「テクノ番長」。メンバーが楽器を演奏せず、同期をバックにスタンド・マイクで歌う曲だ(他のバンドではまず見ない光景だが、挫・人間では珍しくない)。開始早々、下川リヲ(Vo/Gt)が立ち上がるよう煽るしぐさをすると、会場の緊張感が一気にほぐれる。この曲には振付があり、手拍子、タオル回しが定番の場面もあるのだが、それをやっているうちに、観客の動きがどんどん大きくなる。この状況で観客をどう踊らせるか。それを考えた結果としての幕開けなのだとしたら、なるほどなぁと思うし、これは挫・人間にしかできないだろうとも思う。ちなみに下川、マスクをした観客から視線を浴びる心境を"汚物扱いされている気分"、"悪くない"と言っていた。
"今日みなさんがどれだけ特別な気持ちで来てるのか、わかるようなわからないような気がしますが、みなさまを楽しませて帰りたいと思います!"と下川。嘘をついてまで寄り添ったりはしない。だけど来てくれたからには全員幸せにしたい。そんな心意気が感じられる。以降、このバンドの脳内闇鍋をひっくり返したみたいな、熱量の洪水が続く。インターネット文化に通ずる混沌とロック・バンドとしての肉体性とが激しくぶつかり合い、ものすごい爆発を生む。
ステージに引かれた"ここから前に出てはいけません"の線を、ギリギリ越えないところで踏ん張る、ギンギラギンのスニーカーが3人分。下川と夏目創太(Gt/Cho)が向かい合ってギターを弾きながらノリノリになっていく場面もあったように、じゃれ合うみたいに演奏するメンバーはとにかく楽しそう。且つ、ツアー終盤戦ということもあり、観ている側からすると安心して身を委ねられる感じもある。観客全員を楽しませようとするバンドと、このライヴの全部を楽しんでやろうという観客による、ポジティヴなエネルギーが場内を満たしていた。アベマコト(Ba/Cho)流に言えば、それは"声というメディアを通じない熱的なサムシング"か。
実はアベは5月30日をもってバンドを脱退することが知らされていた。今回のツアーは下川、夏目、アベでまわる最後のツアーだった。とはいえ、冗談9割で脱線しまくるMCをはじめ、悲愴感はなし。アンコールではアベがひとりで出てきたため、何か語るかと思いきや、「また逢う日まで」(尾崎紀世彦)を熱唱。他のメンバーも歌いながらそこに合流したときは、さすがにズッコケそうになった(ラストの夏目とアベのハモリが綺麗なこと!)。
......あ、全員が楽器を置いてパフォーマンスするアイドル・ソング「☆君☆と☆メ☆タ☆モ☆る☆」でキャンディーズの解散コンサートをオマージュしていたのと、いつもは"初恋の人を除霊する儀式"として演奏される「下川最強伝説」に"アベ除霊の儀"という意味合いも込められていたのは、ちょっと切なかったかも。切ないけど、それでも大きく笑うのが、挫・人間というバンドでしょう。どこまでも明るい爆音がそう叫んでいる気がした。
[Setlist]
1. テクノ番長
2. チャーハンたべたい
3. タマミちゃん
4. 恋の奴隷
5. セルアウト禅問答
6. 天使と人工衛星
7. 多重星
8. 可愛い転校生に告白されて付き合おうと思ったら彼女はなんと狐娘だったので人間のぼくが幸せについて本気出して考えてみた
9. ソモサン・セッパ
10. 童貞トキメキ☆パラダイス
11. JKコンピューター
12. 品がねえ 萎え
13. 念力が欲しい!!!!!~念力家族のテーマ
14. ☆君☆と☆メ☆タ☆モ☆る☆
15. 絶望シネマで臨死
16. ゲームボーイズメモリー
17. 一生のお願い
18. マジメと云う
En. 下川最強伝説
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