Japanese
挫・人間
Skream! マガジン 2021年04月号掲載
2021.02.28 @USEN STUDIO COAST
Writer 蜂須賀 ちなみ Photo by 森 好弘
昨年11月に新メンバーが加入。下川リヲ(Vo/Gt)、夏目創太(Gt/Cho)、マジル声児(Ba/Cho)、スローセックス石島(Dr/Cho)の4人になってから初めてのワンマン。且つ、USEN STUDIO COASTは、挫・人間のワンマン史上最大規模の会場だ。
メンバーが替わってからの挫・人間はどんな感じなのだろうか。楽しみにしていた人もいれば、不安に思っていた人もゼロではなかっただろう。そんななか、広い会場に鳴りわたる最初の一音、そのみずみずしさに驚かされる。まず、長髪を振り乱しながら演奏するベースの声児は、その姿だけではなく演奏自体にも華がある。特に「念力が欲しい!!!!!~念力家族のテーマ」の冒頭でスラップ・ベースを炸裂させたときには、下川が思わず"気持ちいい!"と叫んでいたし、あの瞬間は観客目線でもテンションの上がる場面だった。MCでの"(髪を)盛れている自分が好き"という発言からはギャルに通ずる精神性を感じる。ドラムの石島は、MC中も3人を静かに見守っていることが多いが、縁の下の力持ち的ポジションを果たしつつもキメるところではバシッとキメてくれる頼もしさがある。この日のライヴ、全体的にキメというキメがすべてキマっていく痛快さが感じられる場面が多かったが、それは彼の存在によるところが大きい。
ギター・ヒーロー的な佇まいでソロを響かせる夏目や、"コーストいいですね! 何がいいってデカい!"と言いつつもその規模に飲み込まれることなく歌い上げた下川のヴォーカルも抜群だ。新体制になってからわずか約4ヶ月しか経っていない。それにもかかわらず昨年に2曲、今年に入ってからも2曲の新曲がすでに配信リリースされていることからもわかるように、きっと新メンバーから刺激を受ける部分もあるのだろう。この日バンドは、新曲の「マンガよみたい」、「誰かを救える歌」、「オタルの光」を含む全18曲を演奏。このメンバーで鳴らす他の曲がどんな感じになるのか、また、これからどんな新曲が生まれていくのか。それがますます楽しみになったというのが率直な感想だ。
一方、珍場面も多々。例えば、「可愛い転校生に告白されて付き合おうと思ったら彼女はなんと狐娘だったので人間のぼくが幸せについて本気出して考えてみた」ではギターふたりが向き合ってソロを弾き始めるも、なぜか演奏せずに見つめ合ったり、下川が絶叫したりしたため、なんとも言えない空気に。MCで髪型の話題になった際には"子供の頃に想像してた、2ちゃんねる見てる大人って感じになっちゃったお"と言う下川に対し、夏目が"こういう人妻いるよ"という謎の角度からフォロー。「ダンス・スタンス・レボリューション」では"百何十のサークルを作ろう"という目的で椅子の周りを回るよう観客を煽り、結果、シュールな光景が生まれた。そして今回の「下川最強伝説」では、下川の自宅の霊も一緒に除霊(最近事故物件に引っ越し、怪奇現象が起きまくっているらしい)。
文字に起こしても伝わりづらいことがいろいろあったのは相変わらずだが、飛沫飛散に気をつけているうちに笑い方まで忘れてしまいそうなこのご時世、たくさんの人がこんなに楽しそうにしている姿を見るのは本当に久しぶりな気がする。感染症対策のガイドラインに則り、この日は"収容人数50パーセント以下"であることを根拠に"観客も発声してOK"としたライヴだった。とはいえ、観客側もこういう状況は久々なので、解れきれていなかったのは否めない。だけどここから少しずつ取り戻せたらいい、取り戻せるはずだ、と思わせてくれるのが挫・人間というバンドなのだ。
[Setlist]
1. チャーハンたべたい
2. 多重星
3. マンガよみたい
4. うったまがった節
5. ソモサン・セッパ
6. 念力が欲しい!!!!!~念力家族のテーマ
7. 可愛い転校生に告白されて付き合おうと思ったら彼女はなんと狐娘だったので人間のぼくが幸せについて本気出して考えてみた
8. オタルの光m9. 童貞トキメキ☆パラダイス
10. 一生のお願い
11. 絶望シネマで臨死
12. 誰かを救える歌
13. ゲームボーイズメモリー
14. JKコンピューター
15. 恋の奴隷
16. ダンス・スタンス・レボリューション
En1. 天使と人工衛星
En2. 下川最強伝説
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