Japanese
挫・人間
2025年09月号掲載
Member:下川 リヲ(Vo/Gt) 声児(Ba/Cho)
Interviewer:吉羽 さおり
アルバム『銀河絶叫』から約1年半ぶりのCDリリースとなる、挫・人間の3作目のCDシングル『わりきれないよ』が明日9月3日に発売される。宙ぶらりんで、モラトリアムな甘美さの中にも鋭いきらめきを持った表題曲をはじめ、二面性を毒っぽくもポップに描いた「マリ」、そして、内省的な世界の爆発感が一大スペクタクルを生み出していく「はじけるべき人生」という、三様の曲で、改めて挫・人間とはなんぞやを伝える一枚となった本作。初回限定盤には昨年4月のワンマン・ライヴ"挫・人間 TOUR 2024「みんなで!ZU・BU・NU・RE」"の映像もパッケージされるが、サポートのタイチサンダーとキョウスケ(ex-爆弾ジョニー)を含めた現体制でのバンド感や、バンドの解像度を上げ、よりヴィヴィッドになった今も封じ込めたシングルだ。今作への道筋と、そこで得る高揚感について、下川リヲ、声児に語ってもらった。
-アルバム『銀河絶叫』(2024年)以来、約1年半ぶりのリリースとなるCD『わりきれないよ』が完成しました。今回は初回限定盤DVDに、昨年4月25日に渋谷CLUB QUATTROで開催したワンマン・ライヴ"挫・人間 TOUR 2024「みんなで!ZU・BU・NU・RE」"の全18曲が完全収録となります。現在のサポート・メンバーを含めた4人での初の映像作品でもありますが、改めてこのワンマン・ライヴの手応えはどうでしたか。実際、現場で拝見していましたが、ライヴの流れも良かったですし、非常にロック・バンド然とした満足感の高いステージだったなと思っていますが。
下川:このライヴはすごく良かったんですよね。今の固定のメンバーになってライヴを重ねてきて、ここで1つ、自分等のいい形のライヴがやっとできたなみたいな記憶がありますね。
声児:バンドですっていう感じでしたよね。まさにこのライヴあたりから形になったのを感じていたので。挫・人間ってロック・バンドだよねっていう。
-そういった狙いもあった感じですか。
下川:そうですね。バンドで変なことやってる人ってそんなにたくさんいるわけじゃないので。挫・人間は、軸足は音楽のほうに置いているんですけど、ちょっと変なこともやっていて。ただ、変なところばかりが目立ってしまうと良くないなっていうのはあるので。
-より振り切るための高い跳躍力があるバンド・サウンドだったからこそ、説得力のあるライヴにもなっていたなと思います。このいいライヴを経て、リリースに向けてはどういう感じで進んでいたんですか。
下川:ワンマン・ライヴ以降、曲を作ろうとはなっていたんですけど、目の前のライヴをこなしながら、どうしよっかなーとか言っていて。
声児:言ってるうちに1年半という。
下川:ようやくできましたという感じですね。
-アルバムのいい手応えもあって、次の一手をどうしようかというところですか。
下川:手応えがあったとかもあるんですけど、まぁ......夏バテですかね。かっこいい言い方をすると、自分の中でいろいろ精算するタイミングだったのかもしれないですけど、単純にできなかったというだけだと思います。今回の3曲は、今年に入ってから作った曲で、シングルで出そうとなって作って。表題曲の「わりきれないよ」ができてから、なんとなく復活したというか、また曲が書けるようになってきたかもなと。でも、これはメンバーのおかげさまだと思います。非常に支えられたなっていうのがあったので、自分も折れずにやれた感じで。
-プレッシャーを感じることなく、待っていてくれる雰囲気だったと。
下川:書かなきゃっていうのはもちろんありましたし、プレッシャーもあったんですけど。
声児:まぁ、できないとなったらできないですからね(笑)。楽器隊で曲作ってみるかとなっても、そういうタイミングで歌詞を書けよって言えるわけもないので。だったら待とうというね。待ってみたほうがいいものになるんじゃないかっていう。
下川:信頼してもらって、非常に心配してくれたのもあったので。それで、"よし"みたいな感じでやれたのはおかげさまだなという感じはしますね。
-そこから「わりきれないよ」という曲ができあがって。答えを決めることなく、わりきれないというその曖昧な時間も大事にした、とてもいい曲ですよね。
下川:結果じゃなく、過程とか感情とかのほうが大事かなっていう。わりきりましょうとかじゃない、わりきれない"よ"という悲鳴みたいな感情の話しかしてない曲ですけど。仮歌をパッと録るときに、この"わりきれないよ"というサビの頭の歌詞がもうあったので、それを活かして作ろうかなって感じでしたね。メロディと同時にこれが出てきてみたいな。
-その"わりきれないよ"というフレーズは、下川さんの心境的なところでも重なる思いがあったのですか。
下川:パッと出てくる言葉だったので、そうだったのかもしれないですね。無意識的にそういう気持ちがあったのかなとか。何がわりきれないのかって言われたら全く思い付かないですけど(笑)。でもわりきれないことがあるのはいいことだなというか。
声児:きっぱり決め切らずに、そんなものがあってもいいだろうとね。
下川:大事なもの程わりきれなかったりするわけですからね。
-サウンドもその心情や心の機微を引き立てるシンプルなものになっています。
声児:そうですね。挫・人間でこういう曲って今までないじゃないですか。何よりすごく、挫・人間の下川らしい歌詞だったので、これはシンプルに伝えてあげるのが一番という。なのでみんなも細かいことや難しいことは考えずに、ストレートなほうがきっといいねっていう話だったので。これはたぶん3曲の中でも一番下川君が持ってきたデモの通りだと思いますね。いい歌詞のおかげで、シンプルな演奏にできたなという。
下川:最後の最後までまっすぐというか。途中で軌道が変わらない感じで。
声児:いい曲のまま終わるように我慢しました(笑)。
-MVも今までない感じで、正統派な仕上がりになっていますしね。
下川:そうですね、たしかに変なMVが多かったですからね。
声児:「わりきれないよ」のMVも、前回の「俺だけがZU・BU・NU・RE......」(『銀河絶叫』収録曲)を撮ってくださった方(エドソウタ)で、挫・人間のMVを撮るのを楽しんでくれていて、いろんなチャレンジをしてくれるんですよ。そのおかげで今回も、深い内容があるかどうかの瀬戸際のストーリーみたいな(笑)。深くも見えるけど、何もないと言えば何もないというか。でもいいMVだなと思ってます。
-ストレートで、いい歌を歌うバンドだと感じる入り口にもなるMVになっているので、いろんなところに訴えていく曲だと思いますよ。
声児:そうですね。挫・人間のイメージが勝手にできている人に、観て、聴いてもらいたいです。こういうこともやるんだっていう。意外とちゃんとしてるぞって。
-この「わりきれないよ」がきっかけとなって、また全く違ったタイプの「マリ」や「はじけるべき人生」ができていったんですね。
下川:その後「マリ」と「はじけるべき人生」はほぼ同時にできたというか、並行して作った感じで。完成したのは「マリ」のほうが先だったんですよね。「はじけるべき人生」は、レコーディングのギリギリまでどうなるんだこれはっていうのがあって。
-「はじけるべき人生」は非常に挫・人間らしい、一言では表現できない曲ですが、どんなふうにスタートしたんですか。
下川:デモを作ってみんなに送ったんですけど、僕の作るデモがあまりにもチープなので──
声児:深読みをさせてしまったというか、サポート・メンバーを悩ませてしまい。
下川:"このインダストリアルな感じを大事にしたほうがいいんじゃないか"とか。いや、そうなったらそうなったで面白いんだけどってことを言ってたら、メンバーを悩ませる結果になったという。声児には最初からゴールが見えてたんですけどね。
声児:意外と我々2人とサポートの2人とではそこがあるんですよね。俺は結構やりたいことはすぐに分かるんですけど、タイチ(サンダー)とキョウスケはちゃんとお仕事を全うしようとしてくださるばかりに、深読みしすぎちゃったり、これ意味分かんねぇってなったりするので。
下川:たしかに意味は分かんないよね(笑)。
-それくらいこれぞ挫・人間という曲が「はじけるべき人生」だと。
声児:完成して聴いたときに、あまりにも挫・人間だなと思ったので、すげぇ嬉しかったですね。
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