Japanese
Bentham / a crowd of rebellion
Skream! マガジン 2016年07月号掲載
2016.06.10 @下北沢LIVEHOLIC
Writer 沖 さやこ
2日目はBenthamとa crowd of rebellionのツーマン・ライヴ。音楽的には他ジャンルゆえ異種格闘技戦とも言えるかもしれないが、過去に競演経験もあり強いリスペクトを持っている者同士である。互いを刺激し合う、本気と本気がぶつかり合う夜となった。
先手はa crowd of rebellion(以下:acor)。ロッキーのテーマとともにメンバーがフロアを通り入場すると、自己流にアレンジしたBenthamのTシャツを身に纏う宮田大作(Vo)がテンポのいいMCで自己紹介。1曲目でいきなり6月22日リリースの1stフル・アルバム『Xanthium』から新曲「M1917」を投下する。宮田の強靭なスクリームと、小林亮輔(Vo/Gt)のハイトーン・ヴォイスのツイン・ヴォーカルを、同期を巧みに用いた安定感のある演奏が後押しする。スクリーモを基盤にしたラウドでヘヴィな音楽性は、熱量だけでなく雪国の憂いを併せ持ち、観客の魂を揺さぶった。宮田は果敢にフロアを煽り、観客もシンガロングやモッシュなどで応える。
MCで"Benthamと俺たちは音楽性はまったく違うかもしれないけど、ココが一緒なんだわ"と心臓を指しながら語る宮田は"好きなように楽しんでほしい"と観客に呼びかけた。そんな彼のMCの内容に対してさりげなくドラムで細かいツッコミを入れたり乗っかったり相槌を打ったりする近藤岳のセンスに感心。演奏と関係ないと思われがちな部分だが、こういう細かいところにまで神経が通わせられるリズム隊がバンドにいるということは、楽曲の世界観を細部まで突き詰めて構築することができると言い換えられる。こういう人間が土台にいるからこそ、acorのライヴは爆発力が生まれるのだ。
目まぐるしい展開でフロアを引っ掻き回した「She'll Never Forgive To Be Insulted.」、ダンス・ミュージック要素のある「Smells Like Unknown」、感情を心の奥底から掘り起こすような音像で魅了したミディアム・ナンバー「The Crow」、「aquarium」と、激情を叩きつけていく。ラストはウォール・オブ・デスも起こった「O.B.M.A」。重く激しい音の中心にある優しさや愛が溢れ、サビのハッピーな高揚感とシンガロングが眩しかった。
後手はBentham。辻 怜次の太いベースが響くイントロもインパクト大の「YUMEMONOGATARI」からライヴをスタートさせる。今年2月に開催された3rd EP『OMG』のツアー・ファイナル時よりもかなりパワーアップしていたことに面食らった。初ワンマンを経て、この4ヶ月の間で掴んだものがたくさんあったのだろう。音からも4人の心がさらにひとつに固まっている印象だ。「クレイジーガール」では曲の中で遊ぶというギミックも生まれていた。「HEY!!」は力強く軽やかなビートを叩き出す鈴木 敬のドラムが炸裂。集中力を切らすことなくハイテンションのまま「タイムオーバー」へとなだれ込み、「TONIGHT」は4人全員が1音1音を弾丸のようにぶち込んでいく。7月リリースの最新作となる4th EP『ExP』に収録されている「KIDS」と「サテライト」もリリース前だというのにだいぶ仕上がっており、メンバーのポテンシャルの高さも感じられた。「サテライト」の豪速で転がるような須田原生のギター・ソロを筆頭に、今のBenthamはどこまでも熱くてひたすら青い。"届け"というシンプルなワードにも、自身の意志をしっかりと込められるバンドになっていた。
「手の鳴る方へ」の冒頭では辻が暴れすぎてアンプを落としてしまうというハプニングが発生。だがそんなことをものともせず盛り上げる手段としてライヴに組み込めるのは経験の賜物か。場繋ぎのコール&レスポンスが終わるころにはアンプも直るというきれいな流れも、運が彼らに味方しているように見えた。
小関竜矢(Vo/Gt)が"みんないろんなことがあるけれど、それでも大丈夫だよ、という歌を最後に歌います"と語り、アンコールは「アナログマン」。"世界が聴こえなくても/僕が聴かせてあげる"という歌詞が、理想論ではなく現実に成り得る予感がした。acorもBenthamもそれぞれならではのエモーショナルを見せつけた、非常に清々しい熱演だった。
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