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INTERVIEW

Japanese

カフカ × Halo at 四畳半 × Bentham

2017年02月号掲載

カフカ × Halo at 四畳半 × Bentham

Skream!とTOWER RECORDSとEggsがタッグを組み、次世代のアーティストをサポートするライヴ・イベント"HAMMER EGG"。今年2月16日に第5回の開催を迎えるこのイベントに、2015年にUK.PROJECTに移籍して新たな環境での活動をスタートしたカフカ、千葉県佐倉市からグッド・メロディを届ける若手4人組バンド Halo at 四畳半、そして、今春メジャー・デビューすることを発表したBenthamの3組が出演する。このイベントを目前に控えて、今回も恒例のフロントマン対談を実施......する予定だったが、Halo at 四畳半の渡井翔汰が体調不良のため欠席。ピンチヒッターとして白井將人を迎えて、それぞれの音楽性やライヴのスタンス、表現の根底にあるものを語り合ってもらった。

カフカ:カネココウタ(Vo/Gt)
Halo at 四畳半:白井 將人(Ba)
Bentham:小関 竜矢(Vo/Gt)
インタビュアー:秦 理絵 Photo by 川村 隼也

-白井さんは代打ですね。

白井:基本的に対談とかだと、渡井(翔汰/Vo/Gt)が出ることが多いので、歌のことを聞かれるとちょっとわからないんですけど......頑張ります!

-3人は面識はあるんですか?

白井:ハロ(Halo at 四畳半)は2バンドともあります。

小関:Benthamとカフカは"初めまして"です。

-まずお互いの印象から聞かせてください。最初はBenthamについて......。

白井:えっと......僕からいきますか?

カネコ:あ、俺からいってもいいですか?

白井:いいです、どうぞ(笑)。

カネコ:名前はすごく有名でよく聞くんですけど、今日初めて会ったので。これから少しずつ知っていきたいなと思ってます。

白井:僕らはBenthamとは結構対バンをしてるんですけど、踊れる音楽なので、最初に対バンするまでは、やってる人もパリピみたいな感じなのかと思ってたんですよ。

小関:よく言われる(笑)。

白井:ですよね。でも、最初にがっつり対バンしたのが去年の2月、Benthamにツアー・ファイナルに呼んでもらったときなんですけど、そのときの打ち上げがみんなすごく真面目でびっくりしました。"あ、みんな意外とお酒飲めないんだ"みたいな。

小関:そうなんだよね(笑)。

白井:Benthamとツーマンをするにあたっては、お酒を飲みに行く気持ちで、みたいに思ってたんです。俺らもそんなにお酒が飲めないから、頑張らなきゃなっていう気持ちだったんですけど(笑)。みんな、結構飲めない組の人たちだったので安心しました。人当たりもすごく良くて。辻(怜次/Ba)さんは、たぶん俺の10歳上ぐらいだと思うんですけど、すごく気さくに話しかけてくれて。優しい兄ちゃんみたいな感じです。

-Benthamはよくパリピって言われるんですか?

小関:そうですね。実際はそんなこともないんですけど。でも、打ち上げの場でメンバーの個性が開花していった感じはあるんです。そこで自分たちのキャラも確立したりして。

-ライヴにおける打ち上げってバンド同士が仲良くなる場として大事ですか?

白井:大事ですね。

小関:俺はすごく苦手なので、バンドが仲良くなってる姿を見てうらやましいんです。

白井:うちは僕を除いた3人はすごく内向的なんですよ。でも、お酒を飲むとだいたい、ヴォーカルの渡井以外は元気になるので、対バンしても全然話せなかったのに、打ち上げで話せるみたいなことは多いですね。渡井は渡井で、ヴォーカル同士でソングライティングについてめっちゃ真面目に話すタイプなんです。対バンをして、打ち上げで初めて仲良くなれるので、うちは(打ち上げを)やりたい方ですね。お酒は飲めないですけど。

カネコ:俺は打ち上げ苦手だな。だから、それこそ渡井君とかとソングライティングの話をすると、だいぶ救われる部分はあるんです。

-では、Halo at 四畳半の印象はそれぞれどうでしょう?

小関:それこそ何回も対バンをしてるんですけど、すごく人気があるんですよ。お客さんに熱量があるんです。それがなんでだろう? っていうのを考えたときがあって。

白井:おぉ!?

小関:ライヴの作り方にしても、僕らと違って、変にキャラを作ってないから、すごくまっすぐに気持ちが伝わってくるんです。お客さんに対してウソがないというか。人柄が出てるんだと思います。音楽に対して真面目ですよね。

カネコ:前に自分らの企画に呼んだことがあって、その前からかっこいいなと思ってたから、デモCDを手に入れたんですよ。なんだっけ? 2曲入りの......『水槽』だったかな。

白井:あぁ、すげえ昔のやつですね。

カネコ:それがかっこいいなと思って呼んだんだけど、そのとき、渡井君が"カフカ、学生のころから聴いてたんですよ"って言ってくれて、いい後輩だなって嬉しかったです。

白井:僕らはみんな部活が一緒だったので、そこで誰かが、"すごいかっこいいバンドがいるんだよ"ってカフカを見つけてきて、共有してたんですね。それから新しいCDも全部聴いてるんですけど、カフカのすごいところは流行に敏感な部分だと思うんですよ。

カネコ:チャラいじゃん(笑)。

白井:違うんです(笑)! 特に、新譜(2016年リリースの6thフル・アルバム『あいなきせかい』)がすごいなと思ったんですけど、いまの日本だけじゃないところの流れも汲んでるなと思って。

カネコ:あぁ、ありがとう。ちゃんと聴いてくれてるんだね。

白井:聴いてます、めっちゃ聴いてます(笑)。USインディーとかシティ・ポップの流れまで汲み取るアンテナがすごいと思って。でも、ブレてないというか。高校のときから好きだった部分があるんですけど――サビでアルペジオにコーラスをかけるじゃないですか。

カネコ:あぁ。

白井:あれがちょこちょこ入ってるのが好きなんです。俺が初めて聴いたカフカの曲が「Annie」(2010年リリースの2ndアルバム『cinema』収録曲)なんですけど。「Annie」のときと同じものをいまも感じるんです。

カネコ:そうだね、使ってる。あれがアイデンティティみたいなところがあるから。

白井:そういうところはブレないまま、ちゃんと流行を取り入れてるところがすごく好きです。

カネコ:分析がすごい。いいね、ありがとう。