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DISC REVIEW

Japanese

あいなきせかい

作品のリリースを重ねるごとにコンセプトを変えるカフカが6thアルバムで取り組んだテーマは"愛"だ。夏の苦い思い出をえぐる「Ice Candy」、夜の街で愛の虚しさに涙する「No bad」を始め、夜のクラブから、退屈なオフィス、青春の日々まで。描かれるすべての愛があくまで生活に根づいていることが、今作は間違いなく前作『Tokyo 9 Stories』のカフカとも地続きであることを意識させる。いくつもの愛を経て、ラストを飾るバラード曲「あいなきせかい」を聴き終えたとき、愛とは許すことであり、生きることだという明確なメッセージが浮かび上がる。一貫した愛のテーマを歌うからこそ、あえて明るくカラフルに彩ったサウンドメイクが悲しげに響くのもカフカらしい。(秦 理絵)