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INTERVIEW

Japanese

Halo at 四畳半 × Skream! × バイトル

2018年10月号掲載

Halo at 四畳半 × Skream! × バイトル

Member:渡井 翔汰(Vo/Gt) 齋木 孝平(Gt/Cho) 白井 將人(Ba) 片山 僚(Dr/Cho)

Interviewer:吉羽 さおり Photo by 上溝恭香

日本最大級のアルバイト求人情報サイト"バイトル"とSkream!による"激的アルバイトーーク!"。今回のゲストは、10月17日に1stフル・アルバム『swanflight』でメジャー・デビューするHalo at 四畳半。地元や高校で出会い、10代のころから自分たちの音楽を生み出し、一瞬の光景や心の揺らぎを美しい音に封じ込めてきた4人が、今までどんなアルバイトをしてきたのか話を訊いた。また今回は、普段は経験できない非日常的なアルバイトが体験できる企画"ドリームバイト"で選ばれた大学1年生、小勝風花さんもSkream!編集部員として取材に参加。バンドについてや、新作についての話も訊いた。

Halo at 四畳半 × Skream! × バイトル
キャンペーン情報

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-みなさんはこれまでどんなアルバイトをしてきましたか。

片山:僕は、実家がケーキ屋さんなんですけど、その流れもあって学生のときから飲食店でのバイトが多かったですね。居酒屋だったりとか、ファーストフード店で働いたり。あとは、映画を観るのが趣味なので、CD/DVDのレンタル・ショップでもバイトをしました。

齋木:僕は、高校のころは回転寿司屋さんでバイトをして、そのあとは一瞬コンビニでも働いてました。大学の4年間は駅ナカにあるカフェで働いていましたね。

-みなさんお互いのバイト先は知ってる感じなんですね。

渡井:そうですね。

白井:みんな高校の同級生だったり、先輩、後輩だったりするので。齋木の働いていた寿司屋は高校の近くだったから、茶化しに行ったりもしました。

-渡井さんはどうですか。

渡井:僕は、今住んでいる場所に引っ越してきたときに年賀状配達のバイトをしたのが最初で。そのお給料でギターを買いましたね。ただ、引っ越したてで配達のバイトをしてしまったので、そのへんの道もわからないまま、さまよいながら必死に働いてました(笑)。あとは、一時期片山と同じレンタル・ショップで働いたり、ファーストフードのお店で働いていたりしましたね。

-なぜすぐに配達の仕事をしようと?

渡井:高校に入ったばかりだったので、どういうアルバイトがあるのかすらも知らなかったんです。だから、とりあえず家の近くで給料がいいアルバイトをしたいなと思ってアルバイト情報誌を見ていたら、年賀状配達というのがあって。当時、自転車乗るのが好きだったんでしょうね(笑)。だからやってみようと思ったんだと思います。痛い目を見ましたけど。

-それで無事にギターを買えたと(笑)。白井さんはどんなバイトをしてきましたか。

白井:僕は、高校1年の冬休みに友達と一緒に働いた居酒屋でのバイトが最初ですね。高校時代から髪が長かったんですけど、面接のときに"結べば大丈夫だ"と言われたので、そこで働こうと思って。でも2週間くらいしたら、店長さんが変わったのか別の人がきて、"髪を切れ"って言われたんです。"それはできない"と思って辞めました。

渡井:意志固すぎでしょ。

白井:大学に入ってからは、片山と同じチェーン店のレンタル・ショップで働いて。そこでは3年くらい働きましたね。CDコーナーの担当で、すごく楽しく仕事をしていました。そのあとは、渋谷にある(TSUTAYA)O-Crestというライヴハウスで4年くらい働かせてもらいましたね。O-Crestでのバイトが一番長かったんですけど、やりがいもありました。

-ライヴハウスではどんな仕事をしていたんですか。

白井:ドリンク・カウンターでドリンクを作っていました。ドリンクを作る仕事ですけど、僕は人とコミュニケーションをとるのが好きなので、出演者ともお客さんとも話せるし、楽しかったですね。ライヴも観れるし、いろんなバンドを知れたりとか、仲良くなれたりしたのは大きかったですね。

-3人共通して、レンタル・ショップで働いていたということですが、シフトが組みやすいお店だったんですか。

白井:めっちゃ融通が利いたね。

片山:シフトの提出が1週間ごとだったんですよ。いきなり予定が変わったりとか、スタジオが入ったりというときに、だいぶ予定が組みやすかったね。

白井:あとは、店長さんとかがバンドを応援してくれて。俺らのコーナーを作ってたりもしてくれていたんです。長期でツアーに出なきゃいけないときも、"いいよ、頑張ってきな"って感じだったので、すごくやりやすかったですね。

-齋木さんはシフトの組み方で工夫したことはありますか。

齋木:大学に通っていたころは、授業もあったし、バイトもバンドもやって、という感じだったので、バンドの練習の日を曜日で固定してもらって、それ以外をバイトで埋めるという感じでやっていましたね。だから、ツアーとかになると結構大変でした。

-では、アルバイトでの経験で、これは今も役立っているなと思うことはありますか。

白井:僕は、O-Crestでバイトをしていたときに、いろんなバンドと仲良くなったことですかね。Saucy Dogやハルカミライは、まだ出たてのころにバー・カウンターで仲良くなって、今も繋がっていますしね。"お客さんとスタッフ"という感じではなくて、フラットに話せるバイトってあまりないと思うんです。そういうところで、いろんな人と話をするうえでのコミュニケーション能力は上がったかな。

渡井:僕は単純に、人間的成長が目覚ましかったです。もともと人と話すのがそんなに得意じゃなかったんです。でも、接客をすることで自然と話すことにもなるので、そこでコミュニケーション能力を培ったというか。もちろん、同僚とも仲良くなりたいから話すし、仕事が終わったあとに一緒にご飯に行ったりもして。その友人との関係が今でも続いていたりするので、そういう意味で、バイト先は人間関係を教えてもらった場所だと思ってます。

齋木:バンドをやっていると、バンドやってる人としか知り合わないことが多いと思うんですけど、バイトでは、その店の常連さんとか、バンド以外の人と関われることが大きいなと感じてましたね。接客とはいえ、そんなにいろんな人と長く話すわけじゃないし、もともと話すことはそんなに得意ではないんですけど、お店に来てくれる人と仲良くなれたりとか。普段は関わらないような人とも話す時間は、貴重だなと思いましたね。

片山:レンタル・ショップでは、スタッフだと安くレンタルできる特典があったので、映画を観るのも好きだったし、CDも安く借りれるということで、たくさん借りてましたね。それに、バイト先の人にいろんな音楽を紹介してもらって、インプットを増やすことができたのも大きかったですね。それを機に、それまでは時間の融通が利くとか、時給がいい仕事ばかり優先して選んでいたんですけど、バイトでも、自分のプラスになる、糧になる仕事がいいのかなという思いが出てきて。

-たくさんの音楽や映画に触れられる仕事というのはいい環境ですよね。

渡井:今思い出したんですけど、僕もレンタル・ショップでバイトしていたとき、曲を作るために店中の作品タイトルを全部見て回って、気になる単語をメモして、曲作りの種として保存してました(笑)。

片山:そんなことやってたんだ。

渡井:曲のイメージ作りのためにね。「モールス」(2016年リリースの『万有信号の法則-EP』収録曲)とかも実はそうで、そういうところからヒントを得て書いた曲で(笑)。そのメモは未だに残っているので、今でも見返してインスピレーションを得ることがあります。

-いろんな作品があるから、いいヒントになりそうですね。

渡井:タイトルを見ているだけでも楽しいんですよね。映画に関しては、職業病というか、曲のもとになりそうなものを選んでしまうというか。好きなジャンルというよりも、"この映画には感化されそうだな"っていうものを自然と選んで、よく観ていました。パッケージの裏面を仕事中にこっそり読んだりして(笑)、面白そうだなって思ったものに目星をつけておいて、仕事終わりに借りてました。