Japanese
MAGIC OF LiFE × Skream! × バイトル
2018年09月号掲載
Member:高津戸 信幸(Vo/Gt) 山下 拓実(Gt) 渡辺 雄司(Ba) 岡田 翔太朗(Dr)
Interviewer:吉羽 さおり Photo by 上溝恭香
日本最大級のアルバイト求人情報サイト"バイトル"とSkream!による"激的アルバイトーーク!"。今回のゲストは、10月10日にミニ・アルバム『FOR YOU』のリリースが決定している4人組、MAGIC OF LiFEだ。結成から15年。今に至るなかで彼らがどんなアルバイト経験をし、それが、彼らの紡ぐ音楽や、その歌に映る哲学、バンドの姿勢にどんな影響があったのかなどの話を語ってもらった。また今回は、普段はできないような非日常的な体験ができる企画"ドリームバイト"で選ばれた関田 彩さんも、Skream!編集部員としてインタビューを敢行。4人の人柄を引き出してもらった。
MAGIC OF LiFE × Skream! × バイトル
キャンペーン情報

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(メンバー全員のサイン入り"月下美人ビッグTシャツ"、"月下美人マフラータオル"、"モノトーンラバーバンド")
-みなさんは、これまでにどんなアルバイトを経験してきましたか?
高津戸:僕は、高校生のときに地元の宇都宮のライヴハウス、HELLO DOLLYでバイトをしたり、夜のスタジオ番をしたり。あとは、ファミレスでもやりましたね。
山下:ファミレスは1日で辞めたんじゃなかったっけ?
高津戸:1日で辞めました。
渡辺:はははは(笑)。
高津戸:続かなくて。あとはロッテリア。高1のときに、駅にあるロッテリアで働くぞって仲間4人で面接に行って、4人とも受かったんです。だからすごく楽しくて。他の学校の女の子とかもいたんですよ。そこでの青春活劇というかね。
山下:活劇!
高津戸:東京に来てからは、バンドをやっている先輩のバーで働かせてもらったりもしましたね。
-他のみなさんはどうですか?
山下:僕は、東京に来て初めてやったバイトが焼き鳥屋ですね。そのあとはパソコン関係の仕事です。メールを打つ仕事をしていましたね。あとは、さっき出た先輩のバーでも働いてました。アコースティック・ライヴができるバーなんです。
渡辺:俺はまず、高校生のときにコンビニでバイトをしましたね。あとはライヴハウスでも働いたり、また別のコンビニでも働いたりして。荷物の積み込みの仕事とかもやりましたね。
-コンビニは働きやすさがあるんですかね。
渡辺:そうですね。そのときは髪色とかも自由やったから。
高津戸:でもコンビニって仕事が多くて大変じゃない?
渡辺:楽しかったよ。ミニストップで深夜のバイトをやっていたんだけど、ソフトクリームとか食べれるんです。
山下:それダメなやつじゃないの?
渡辺:いやいやいや、ソフトクリームの機械を、夜中、毎日洗浄するんですけど、その前に中身を全部出して、洗浄したあとにも、1回出すんですよ。それを食べるのが一番楽しかった。おいしい楽しい。
高津戸:曲のタイトルみたいじゃない。
-岡田さんはどうですか?
岡田:僕は、最初にやったバイトがマクドナルドですね。高校生のときで、夏休みの間とかの3ヶ月くらいだったんですけど。その1~2年後に専門学校に通いながら、薬局でバイトを始めて。薬局で働きつつ、すき家でもバイトしてましたね。そのあとは、バンド仲間の紹介でホテルの皿洗いをしたり、知り合いのツテでドイツ雑貨を輸入して販売しているところでバイトしたりしました。
-バンドマンのツテは、やっぱりありがたかいものですか?
岡田:ありがたいですね。バンドの活動をわかってくれているところもあるので、話が早いというか。融通もわりと利いて。
高津戸:そういうところじゃないと、なかなかできないよね。
-高津戸さんが高校時代にしていたライヴハウスでのバイトは、音楽に関わる仕事をしたくてしていたんですか?
高津戸:高校2年生のときに、今のMAGIC OF LiFEに改名する前の、DIRTY OLD MENを地元の仲間と結成して。練習で入っていたスタジオが、そのライヴハウスが経営しているところだったんです。そこで練習をしたり、ライヴをしたりするうちに、店長さんが"うちで働けよ"って言ってくれて。お金もなかったし、バイトもなかなか続かなかったので、そのライヴハウスで働くことになったんです。バンド活動も知ってくれているし、俺の人柄も知ってくれているから、居心地もよかったし、ある程度、時間などのわがままも聞いてくれたので楽しかったですね。
-ライヴハウスではどんな仕事をするんですか?
高津戸:じゃあ、ライヴハウスの主な仕事を言ってみて?
渡辺:チケットのもぎりとか、チラシの折り込みとか。
山下:ステージ周りのこともじゃない?
高津戸:僕はPAもやらせてもらいましたね。
渡辺:照明とかもね。あとドリンクを作ったり。
高津戸:あとは壁のペンキ塗りをさせられました。
渡辺:それはライヴハウスの仕事っていうよりペンキ屋さんやね(笑)。
高津戸:"なんか気分がノらねぇから、壁塗るぞ"って言われて、夏休みにペンキのシンナーの匂いとか熱気にクラクラしながら、壁を真っ黒に塗ったんです。HELLO DOLLYの壁は今も僕が塗ったそのときのままですね。
-店長さんによほど気に入られていたんですね。
高津戸:すごくかわいがってくれて。バンド自体も気に入ってくれていたので、曲の相談をしたりとか。そのライヴハウスで、アンダーグラウンドなバンドや音楽、世の中に出ていなくてもかっこいいバンドがたくさんいることや、こういう海外のアーティストがいるんだとかを教えてもらえて。HELLO DOLLYで聴いた音楽が、未だにMAGIC OF LiFEの曲に還元されています。バイトで学んだことが今も生かされているし、そこのライヴハウスで働いたことで、僕の人生は狂ったと思いますね。
渡辺:言い方が(笑)。
高津戸:アンダーグラウンドな方にのめり込んだというかね。でも魅了もされて、今の人生を歩めているのかなって思います。
-なんで、その店長さんに目をかけてもらえたんでしょう? ご自分では何が大きかったと思いますか?
高津戸:まぁ、才能があったからですかね。
山下:うぜぇー。
高津戸:嘘です(笑)。なんですかね? 高校2年生のときからオリジナル楽曲を作っていて、頑張っていたっていうのもあったと思いますね。なかなか地元でそういう高校生バンドはいなかったので。"頑張っているなら、うちで働きながら勉強しろや"みたいな感じで手を差し伸べてくれたんだと思いますね。
-充実した時間ですね。
高津戸:青春が全部そこに詰まってますね。恋愛とかそういう甘いものじゃないですけど、ライヴハウスの埃臭さとか、ちょっと悪い奴らがいてとか......でも、そういうのって青年は憧れるじゃないですか。そういうところで目を輝かせながら、胸踊らせていた、青春でしたね。ライヴハウスっていう場所が。
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