Japanese
MAGIC OF LiFE
メンバー:高津戸 信幸(Vo/Gt) 山下 拓実(Gt) 渡辺 雄司(Ba) 岡田 翔太朗(Dr)
インタビュアー:秦 理絵
誰も経験したことのないコロナ禍という状況で、MAGIC OF LiFEはそれすらもバンドにとって有意義な時間にしようと奮起していた。"今ロック・バンドがこの状況を歌わなくてどうする"――そんな想いのもとに完成させた最新アルバム『MAGIC』は、逆境の時代だからこそ、ハッピーなマインドで乗り越えようというポジティヴなパワーが溢れている。バンド結成から17年。改名、レーベル移籍、東日本大震災、メンバー脱退。これまであらゆる困難を乗り越えてきたバンドだからこそ、今説得力をもって伝えられる音楽がある。
-もはや今回のアルバムはセルフ・タイトルと言っていいかもしれないですね。
高津戸:そうですね。それぐらいの作品になってると思います。本当にコロナの最中に曲を書いて、レコーディングも大変な想いをしながらだったので。僕ら自身も悩んだし、そういう心情とかエネルギーが曲に入ってるんですよね。今ロック・バンドがこの状況を歌わなくてどうするっていうか、最高のものができなかったら、アーティストとして失格だなっていうのもあったし。
-わかる気がします。
高津戸:たぶん"MAGIC"なんてタイトルを付けたら、僕らの覚悟の表れとしても、受け止められると思うんです。こんなときだから、魔法とか夢とか希望みたいな、非科学的な存在が必要なんじゃないかなっていうことで付けたんです。それは、人を消滅させるとか、絶対に幸せにするとか、そういうでっかい魔法じゃないですけど。こんななかで少しでも喜びになる、そんな些細な魔法になってもらえたらなっていうので、"MAGIC"にしたんです。
-タイトルは最後に決めたんですか?
山下:最後だったね。
高津戸:でも、曲が出揃ってと言うよりは、この時代に寄り添ってっていう感じですかね。この時代に伝えたいことが全部入ってたので。
-まず、アルバムを聴いてすごく印象に残ったのは「記念日」でした。マジック(MAGIC OF LiFE)はバラードに沁みる曲が多いバンドだけど、そこに新たに加わる楽曲だなと思っていて。
山下:これは序盤ぐらいにできた曲なんですよ。
岡田:最初に曲を共有する時点では、5月にリズミック(Rhythmic Toy World)とやる予定だったリベンジ・ツアー("REVENGE ~BACK TO THE 2015~")のための新曲として作ってたんです。リベンジだけど、今のモードを曲に落とし込めたっていう話をしてて。ノブ(高津戸)は"すごい自信作ができた"って言ってきたから、ハードルを上げたうえで聴いたんですけど、すごく良かったんですよね。
渡辺:時期的に言うと、本当に3月とか4月の自粛期間中ぐらいですね。最初は弾き語りでデモを貰ったんですけど、そこから、いろいろアレンジを試した気がします。
高津戸:イントロは全然違ったよね。
-最終的には、最後の転調も含めて王道のバラードになってますよね。
渡辺:そう。でも、リズムの大まかな流れも全然違って、オシャレな感じにしようとしてたんだよ。何パターンかやったよね。
山下:俺のリフも暗かったし。
岡田:「音無き言葉」(2015年リリースの配信シングル)ぐらいのイメージで、4つでキックを踏んで、エスニックな感じも入れつつ、大陸系に寄せるのかみたいな。そういう話も出てたんですよ。
高津戸:でも時代的に明るくしたほうがいいよねってなって。
山下:サビで弾いてたものが、そのままイントロになったんだよね。そしたら、一番きれいにまとまったっていう感じでした。
-この曲、歌詞が本当にいいですよね。根底にあるのは、人生の残りの日数を数えるっていうようなテーマですけど。そういうのを考えることも多かったですか?
高津戸:このコロナの状況で一番怖かったのが、親が死ぬことだったんです。栃木にいるんですけど。そういう大切な人たちが、いついなくなってもおかしくない状態なので、心配でしょうがなくて。そうなったときに、"今が大切だ"ってバンドマンはよく言うし、僕もよく言ってたんですね。でも、なんで今って大切なんだろう? と自問自答したときに、自分が朽ち果てるとかじゃなくて、大切な人がいつまで側にいるんだろう? って考えてたところから、この歌詞が始まってるんです。
-そういうのってコロナじゃなくても、例えば年齢的に30代を過ぎてくるとあと何年、何日ぐらい生きるんだろう? とか考えることもあると思うんですよ。
高津戸:あぁ、わかります。あと50年生きるとして、2万日もないんですよね。「記念日」では、メロディに合わせて、"二万日くらい"って書いたんですけど。カウントダウンしたら怖くなるんです。だって、それが1,000日になってしまうかもしれないし。この曲を書いた次の日とかすごく大切にしましたもん(笑)。
山下:でも、それを忘れちゃうんだよね。人間ってそういう生き物なんだよ。
高津戸:本当は毎日を大切に生きたいんですけどね。
岡田:この曲って、受け取り手によって違うと思うんですけど、僕はバンドのことを歌ってるのかな? って思ったんです。コロナ禍で書いた曲だし、コロナ禍でしか書けない曲だっていうのも聞いていたので。バンドを続けていけるんだろうかっていう。それは僕たちだけじゃなくて、世の中全体として音楽が全然必要とされなくなってたから。そういうことも考えたりしましたね。
山下:たぶん、これは全世代に伝わるんじゃない?
岡田:うん、受け取る世代によっても違うかもね。
山下:若い子は、彼女とか彼氏と別れたくないから大切にしようと思うだろうし。あと、俺の60代ぐらいの知り合いのおばちゃんがこれを聴いて、"めちゃめちゃいい歌詞"って言ったんですよ。
一同:へぇー!
山下:"私はもうこんなに生きられないけど、大切に生きよう"って言ってくれて。あ、こういう世代の人にも響くんだって思いました。
-ソングライターとしては嬉しい反応ですよね。世代を問わず届くっていうのは。
高津戸:嬉しいですね。今回、特にきれいごとにならないように書きたいなっていうのがあったんですよ。それは「記念日」だけじゃなくて、全部。きれいじゃないところに、きれいなものがあったりするじゃないですか。光があれば、陰があるというか。僕はそっちのほうがきれいに感じるんですよね。例えば、「記念日」で歌ってる、いつか死ぬってことも一見悲しいじゃないですか。でも、ネガティヴなことを書いてるけど、ポジティヴで。そういうことを考えて言葉を選びましたね。
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