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MAGIC OF LiFE主催 "栃フェス" 座談会

 

MAGIC OF LiFE主催 "栃フェス" 座談会

MAGIC OF LiFEが、栃木県栃木市で開催する主催フェス"Don't Stop Music Fes.TOCHIGI"。通称"栃フェス"と呼ばれ、今年で3回目となるイベントの開催を記念して、第1回からの連続出演となるRhythmic Toy Worldと空想委員会、さらに今年初出演となるココロオークションのフロントマンを迎えて、座談会を行った。MAGIC OF LiFEはサポートとして、岡田翔太朗も出席。メロディや歌詞の良さ、唯一無二の歌声に定評のある4バンドの視点から、それぞれのバンドの魅力を探ってもらいつつ、曲作りのスタンスやラヴ・ソング観、メンバーとの関係性を語ってもらった。気心が知れた者同士、笑いの絶えない90分だったが、意外と奥深い発言も飛び出す面白い座談会になった。

MAGIC OF LiFE:高津戸 信幸(Vo/Gt) 岡田 翔太朗(Dr)
ココロオークション:粟子 真行(Vo/Gt)
空想委員会:三浦 隆一(Vo/Gt)
Rhythmic Toy World:内田 直孝(Vo/Gt)
インタビュアー:秦 理絵

-まず、MAGIC OF LiFEが栃フェスを開催するようになったきっかけから聞かせてください。

岡田:栃木にバンド主体のフェスがなかったので、5年ぐらい前からメンバーの間ではやりたいっていう話をずっとしてたんです。最初は宇都宮で考えたのですが、宇都宮にちょうどいいようなスペースがなかなかなくて。そのときに手を挙げてくれたのが栃木市だったんです。

高津戸:僕らはDIRTY OLD MENのときに(※2014年に改名)、栃木市の"なつこい"っていうイベントに出たことがあったんですけど、その"なつこい"を主催したのが、栃木市長の鈴木(俊美)さんっていう方で。音楽に対してすごく柔軟に対応してくださる方なんですよ。その繋がりもあって、僕らの想いを伝えたらやってくれることになったんです。

-フェスを開催するなら、やっぱり地元・栃木県でという想いも強かったんですか?

高津戸:栃木でバンドの魅力を知って、メンバーとも出会えたし、こうやって栃フェスに出ていただけるアーティストのみなさんとも出会えたので、感謝してるんです。これからは栃木の魅力を全国に伝えていけたらなと思ってます。僕らは栃木市ふるさと大使でもあるので。

内田:それがうらやましいですよね。僕も地元の三重でそういうのをやりたいなと思うんですけど、ちょっと遠いんですよ。バンドとしては、DNA的には埼玉の方が多いので、そういうことをやるんだったら埼玉かなぁとか思ったりするんですけど。

粟子:うらやましいですよね。僕らは奈良なんですけど。

三浦:僕も青森だから、うらやましいです。まずは観光大使から狙うべきですかね。

-観光大使って、どうやったらなれるんですか?

高津戸:どうやったら!?

内田:それ、絶対にみんな気になってる(笑)。

高津戸:最初に栃フェスをやるってなったとき、理解してくれる人の方が少なかったんですよ。全国的にはバンド主催のフェスはいっぱいあるんですけど、栃木では初めてだったから、すごく懸念されてたんです。でも、鈴木市長さんがやるって言ったときに、商業街だったり、企業街の方が興味を持ってくれるようになったんですよ。そこからですね、ゆるキャラ®の――

岡田:とち介君ね。

高津戸:テーマ曲を提供したり、栃木市にいっぱい行ったり。あとは、横浜のローカル番組に出たときに栃木市を紹介するとか。いろいろ巻き込みながら、"あいつら、いい奴じゃん"って思ってもらうようにしたんです(笑)。お互いにWin-Winの関係をいつも作りたいって思って。

-主催フェスをするにあたって、ブッキングで心掛けてることはありますか? もちろんメンバーの好きなアーティストを呼ぶっていうのが大前提だと思いますけども。

高津戸:やっぱり僕らが好きなアーティストではあるんですけど......でも、"呼ぶ"っていうよりは、"出ていただく"っていう感じですね。あとは、あんまり意識してなかったんですけど、いいヴォーカリストが多いなっていうのは、いま話してて思いましたね。

粟子:たしかに。

内田:毎年ね。

-では、今日集まってもらった3バンドについて、こういうところが魅力で、栃フェスに出ていただくっていうのを教えてください。

高津戸:ココロオークションは対バンする前から好きだったんですよね。「蝉時雨」(2014年リリースの3rdアルバム『七色のダイス』収録曲)の世界観が好きなんですよ。声もすごくいいですし。

粟子:マジっすか? そんな素振りは全然なかったのに。めちゃくちゃ嬉しいです。

高津戸:それ、三浦委員長にも言われました。素振りが見えないみたいで。

三浦:(高津戸は)最初、ちょっと怖いもんね(笑)。

内田:たしかに、たしかに。

高津戸:お前(内田)もだよ、それは(笑)。

-実際に、ココロオークションに初めて会ったのはいつごろだったんですか?

岡田:3~4年ぐらい前かな。(神戸の)太陽と虎で、6、7バンドぐらい出てたときだったと思います。で、そのあとに俺が印象的だったのは、愛知の"TREASURE05X"で一緒になったときに、ノブ(高津戸)が打ち上げで(粟子に)話し掛けてたんですよ。

高津戸:あぁ、そうだね。覚えてる。

岡田:"Tシャツいいね"とか言ってたよね。

粟子:ノブ君はよく服を褒めてくれるんですよ。今日も会ったときに"帽子かわいい"って言ってくれて。そんなこと言ってくれるのは、ノブ君ぐらいです。

内田:そういう絡み方をテンプレにしてるんだよ。俺も今日来たら、"そのシャツ、超いいね"みたいな。"今度一緒に服を買いに行こうよ"って言われてドキッとしたけど、みんなに言ってんねやと、いま思ってます(笑)。

高津戸:いや、本当だから。そう言うと、俺がウソついてるみたいになる。

-(笑)じゃあ、3~4年前から知り合いだったけど、今回ようやく初出演なんですね。

粟子:嬉しかったです。去年もメンツを見てて、"あれ、ココロオークションいそうなのにな"って思ってたんです。仲のいいバンドがたくさん出てるから、当日も楽しい打ち上げの様子がTwitterのタイムラインに流れてきて、うらやましかったんですね。だから今回は呼んでもらえて、"マジですか!? 出ます!"っていう感じです。

高津戸:そんなふうに言ってもらえると嬉しいです。打ち上げも絶対に楽しいから。