Japanese
空想委員会 / phatmans after school
Skream! マガジン 2015年07月号掲載
2015.06.10 @下北沢LIVEHOLIC
Writer 沖 さやこ
KEYTALKがワンマンで初日を大いに盛り上げたこけら落としシリーズ、2日目となるこの日はもともと親交があり何度も共演をしているphatmans after schoolと空想委員会が登場した。キャパ180の会場でこの2組を観られるなんて、まず東京じゃ考えられない。観客も開演前から"近い!"と興奮気味だ。
先攻、phatmans after schoolが登場すると、観客もさらに前へ前へと押し寄せる。「人類への過程」「メディアリテラシー」と、同期を巧みに扱いサウンドを鮮やかに広げてゆく。そこに埋もれないヨシダタクミ(Vo/Gt)の歌う豊潤なメロディは、バンドの武器だ。続いてはダイナミックなドラムも大きなアクセントとなる「脳内ラボラトリー」とアッパーな曲を矢継ぎ早に投下し、イントロで歓声が沸いたダンス・ナンバー「東京少年」では観客の軽快なクラップがテクニカルな演奏をさらに盛り上げる。
 phatmans after schoolはこの日が下北沢初上陸とのこと。スペイシーな四つ打ちナンバー「棗」でハッピー・ムードを生むと、続いては優しいギターのアルペジオで始まる「ツキヨミ」。ヨシダはひと言ひと言を噛みしめるように歌い、ユタニシンヤ(Gt)は音色でムードを作り、ヤマザキヨシミツ(Ba)とホンマアツシ(Dr)によるリズム隊はその音をキャッチー且つパワフルな状態へと押し上げる。続いての「ナンバーコール」も同様に、phatmans after schoolは1曲1曲に音でも歌でも溢れるくらいにストーリーを詰め込んでいく。そして聴いているこちらも、その歌の主人公になるような感覚があるのだ。男子も女子も彼らに熱視線を向けるのは、彼らの音楽がドラマティックでロマンティックだからだろう。彼らのライヴ中、観客のほとんどがとても晴れやかな顔をしていたのも印象的だった。
phatmans after schoolはこの日が下北沢初上陸とのこと。スペイシーな四つ打ちナンバー「棗」でハッピー・ムードを生むと、続いては優しいギターのアルペジオで始まる「ツキヨミ」。ヨシダはひと言ひと言を噛みしめるように歌い、ユタニシンヤ(Gt)は音色でムードを作り、ヤマザキヨシミツ(Ba)とホンマアツシ(Dr)によるリズム隊はその音をキャッチー且つパワフルな状態へと押し上げる。続いての「ナンバーコール」も同様に、phatmans after schoolは1曲1曲に音でも歌でも溢れるくらいにストーリーを詰め込んでいく。そして聴いているこちらも、その歌の主人公になるような感覚があるのだ。男子も女子も彼らに熱視線を向けるのは、彼らの音楽がドラマティックでロマンティックだからだろう。彼らのライヴ中、観客のほとんどがとても晴れやかな顔をしていたのも印象的だった。
"イケイケな曲をやっちゃってもいいでしょうか? 行けますか下北沢!"と「無重力少年」に続き披露したのは、7月22日にリリースされるニュー・シングル曲「FR/DAY NIGHT」。90年代さながらのユーロ・ビート的なサウンドも耳を引くディスコ・ナンバーで、ヨシダがハンドマイクでフロアに身を乗り出すなど場内はトランス状態に。ラストはユタニがフロアへ振りつけとシンガロングをレクチャーし、キラー・チューンの「あいまいみー」。ユタニの"俺を倒す気で来い!"という言葉に触発されて、タガを外して楽しむフロアにはたくさんの手が挙がった。
後攻、空想委員会は「春恋、覚醒」でライヴをスタート。佐々木直也(Gt)は果敢に全力でフロアを煽り、ギターも細かいところまで強弱をつけ効果的に鳴らし、音にもこれまで以上に強い意識が通う。岡田典之(Ba)も安定のプレイでバンドのムードをしっかりと支え、全員が2月のZepp DiverCityのワンマン時よりもパワー・アップしており、特に委員長こと三浦隆一(Vo/Gt)が堂々とした立ち振る舞いで歌っているところに驚く。昔の彼は歌うことで自分の欲を満たしていたようだったが、この日の彼は間違いなくこの会場にいる全員と共に楽しもうとしていた。それが過去最高にストレートに表に出ていたことで、フロントマンとしての頼もしさが生まれていたのだ。
 佐々木が最前列を見て"すげえ近い(笑)!"と素直な気持ちを零すと、場内は笑いに包まれる。三浦は盛り上がるフロアを気遣い、"じっくり聴くタイム"と称し「霧雨ガール」「エリクサー中毒患者」とミディアム・テンポの楽曲を演奏する。三浦はしっかりと人の手を取り歌うように体温の通った歌を歌う。そこに寄り添う佐々木のギターも岡田のベースも美しく、バンドとしての強度が上がっていることを肌で感じ、幸福感で満ちた。「エリクサー中毒患者」では三浦がファルセットを使い、楽曲に新たな表情が生まれていたのも新鮮だ。残響を切り裂くようにドラムインで「自演被害依存症」、間髪入れずにギターの破壊音から「波動砲ガールフレンド」を投下すると、岡田がphatmans after schoolの「あいまいみー」の振りを盛り込むなど、ユーモアを効かす。"いい曲を作るバンドが、いい曲を堂々とかっこよく鳴らせるバンドになっていることが素直に嬉しい。"MCを挟んで7月8日にリリースされるミニ・アルバム『GPS』から「忙殺のすゝめ」を披露し、「残響ダンス」では"もっと踊って結構ですよ!"と三浦がカオスパッドを使ってトランス空間を作り出し、この日1番の一体感が生まれた。
佐々木が最前列を見て"すげえ近い(笑)!"と素直な気持ちを零すと、場内は笑いに包まれる。三浦は盛り上がるフロアを気遣い、"じっくり聴くタイム"と称し「霧雨ガール」「エリクサー中毒患者」とミディアム・テンポの楽曲を演奏する。三浦はしっかりと人の手を取り歌うように体温の通った歌を歌う。そこに寄り添う佐々木のギターも岡田のベースも美しく、バンドとしての強度が上がっていることを肌で感じ、幸福感で満ちた。「エリクサー中毒患者」では三浦がファルセットを使い、楽曲に新たな表情が生まれていたのも新鮮だ。残響を切り裂くようにドラムインで「自演被害依存症」、間髪入れずにギターの破壊音から「波動砲ガールフレンド」を投下すると、岡田がphatmans after schoolの「あいまいみー」の振りを盛り込むなど、ユーモアを効かす。"いい曲を作るバンドが、いい曲を堂々とかっこよく鳴らせるバンドになっていることが素直に嬉しい。"MCを挟んで7月8日にリリースされるミニ・アルバム『GPS』から「忙殺のすゝめ」を披露し、「残響ダンス」では"もっと踊って結構ですよ!"と三浦がカオスパッドを使ってトランス空間を作り出し、この日1番の一体感が生まれた。
「純愛、故に性悪説」を演奏し終えた空想委員会に、すかさずフロアが"居残り"コール。事務所社長であるテディ(サポートDr)によるドラム・コール&レスポンスとドラム・ソロから三浦の"僕の頭の中の空想ディスコへようこそ!"でラストは「空想ディスコ」。曲中の岡田のベース・ソロのあと、三浦曰く"コール&レスポンスの貴公子"であるphatmans after schoolのユタニをステージに招き、「あいまいみー」のシンガロングと振りつけを盛り込む。それから佐々木はギター・ソロでフロアに身を乗り出して背面弾きしたかと思いきや、ギターを置いて全身を使ってフロアを煽りまくるという圧巻のステージングを見せつけた。phatmans after schoolも空想委員会もまだまだ進化の真っ最中。両者の今後に期待をせずにはいられなくなった。
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