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Japanese
空想委員会
Skream! マガジン 2014年08月号掲載
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2014.07.20 @赤坂BLITZ
Writer 沖 さやこ
会場に到着し、受付を済ませると、1冊の小さいパンフレットを頂いた。その表紙には"空想進化論の証明"と書いてある。それを開くと立派なお髭をたくわえた、委員長・三浦隆一にそっくりな"三浦・DARWIN"という人物の肖像画と年表、家系図が。どうやら、委員長の曽祖父にあたる人で、その年表によるとDARWIN氏は1800年に"空想進化論"を唱えたことで"空想学"の学会から追放されてしまったとのことだ。空想委員会のワンマン・ライヴ・ツアーは、メジャー・デビュー記念でもあり、先祖の提唱した理論を、子孫の三浦隆一が全国で証明していくことも目的のひとつ。ではその空想進化論とは何か。パンフレットによると"進化を証明する上での根幹をなす理論。頭の中で理想の姿を空想することで、進化の先を明確にし、方向性とそれに向かうエネルギーを生み出すという説"だそうだ。はて......?と思った人も少なくないかもしれないが、三浦はライヴ中盤にそれを若い男女でいっぱいになったフロアに向けて、丁寧にレクチャーしてくれた。その姿は委員長というよりは優しい学校の先生といった様子で、とても微笑ましかった。
簡単に説明すると、空想進化論とは"理想の自分をイメージし、現在の自分と比較することで足りない部分が見える。だから人間の進化には空想が必要だ"ということ。空想委員会のライヴは全員が安全かつ健全に暴れ、楽しい気持ちで帰ることを目標としているので、このライヴを成功させるためにもそのイメージに向かって全員で進化して、空想進化論を証明しよう、ということなのだ。
三浦の故郷、青森県八戸市での凱旋ライヴを含む全12公演のツアー・ファイナル、赤坂BLITZ。暗転し、ライヴの開始を告げるチャイムの音が鳴ると、観客は前へ前へと押し寄せる。最新作から「八方塞がり美人」「カオス力学」を演奏すると、佐々木直也がギターでドラマティックな導入部を作り「難攻不落ガール」へ。ひとつひとつ丁寧な演奏で、楽曲の持つコードの流麗さを際立たせ、血を通わせていくようだ。佐々木が"イメージに向かってみんなで踊ろうぜ!"と威勢よく声を上げると、岡田典之のベースのイントロで「悪天ロックフェスティバル」。今年の3月に初めてライヴを見たとき、岡田のベースは委員長の歌と佐々木の華やかなギターを支える役割を果たしていると思ったが、この短期間で支えるだけではなく音の奥行きを作るアプローチや差し引きの効いた音使いがとても効果的に響いていた。そしてライヴを成功に導くというイメージに向かって「完全犯罪彼女」「残響ダンス」と、3人は音に意識を注ぎ、鋭く研ぎ澄ませる。その姿は勢いで荒々しく突っ走るだけがロックではないのだ、というのを見せつけるようでもあった。
三浦がエレアコを構え"人には言えない完全回復薬を毎晩毎晩使っているあなたに捧げます"と言い演奏された「エリクサー中毒患者」は、いつも以上に言葉を噛み締めながら歌う彼の姿と声が印象的だった。"明日も生きれるように"と声を張り上げる彼はとても勇敢で、そこにしっかりと寄り添う佐々木と岡田の音色からも3人の信頼関係を強く感じる。その後の「サヨナラ絶望人生」で更に3人は結束を強め、そのエモーショナルな空間に完全に飲み込まれてしまった。
「空想ディスコ」では真面目なアプローチから一転、三浦がサングラスをして両手にマラカスを持ち踊るというシーンも(笑)。ベースやギターのソロでフロアを盛り上げ、グルーヴと一体感を高めてゆく。"もう1回イメージに向かって声出ししていこうぜ!"と佐々木が言うと、それに導かれて観客もそこへ向かって声を上げる。「雨男のメソッド」「主の機嫌」「切illing Me Softly」とアッパーな楽曲をたたみかけ、本編ラストの「空想進化論」の前に三浦がこう語った。"全員が安全かつ健全に暴れまわっておりました。誰のライヴに行ってもお手本になれるように進化しましたね。空想進化論は証明されました""我々もバンドのイメージをしっかり持って、進化していきたいと思います。お互いがんばりましょう"――空想委員会はメジャー・デビューで大きな一歩を踏み出し、「空想進化論」の歌詞にもある"イメージしてた未来は 1人じゃ完成しない あなたの色が必要"という言葉のとおり、これからも聴き手と共に歩んでいこうとしている。これは結成当初から観客のことを第一に考えてきた彼らの、変わらない部分のひとつだ。居残りで"初心に帰る意味でこの曲を演奏します"と演奏されたのは初期曲「独占禁止法」。この楽曲が示すバンドの軸を持ちつつ、彼らはどんな進化を遂げようと、どんなイメージを描いているのだろうか?そんな期待を煽る、非常に有意義なツアー・ファイナル。彼らにとっての本当の"空想進化論の証明"はこれからだ。
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