Japanese
休日課長 × Skream! × バイトル
Interviewer:吉羽 さおり Photo by 石崎祥子
日本最大級のアルバイト求人情報サイト"バイトル"とSkream!による"激的アルバイトーーク!"の今回のゲストは、ゲスの極み乙女。やDADARAY、ichikoroのベーシストである休日課長。プログレッシヴなゲスの極み乙女。の曲の中でもテクニカルに曲を彩り、またがっちりと歌心を支えるプレイヤーであり、またその名前にもあるような頼り甲斐のありそうなキャラクターも相まって人気の高い人物だ。理系の大学出身で、大学院へと進み、バンドとしてプロになる以前は会社員として働いていた経験もあるので、今回は働くということについてもいろいろ話を訊いた。また今回は休日課長にインタビューをするドリームバイトに選ばれた大学生、夏目泰造さんもSkream!編集部員として取材に参加。ベースをやっているということで、マニアックな質問をしてもらった。
-休日課長さんの初めてのアルバイトはいつ、どんな仕事でしたか?
休日課長:高校時代はバイト禁止の学校だったので、大学1年生のときにやったハンバーガー・ショップが最初のバイトでしたね。埼玉の店舗だったんですけど、接客とキッチン両方をひとりでやるような感じで。いきなり混むこともあって、そういうときは大変でしたね。繁華街にあったので、前触れもなく大人数のお客さんが来て一斉に頼むみたいなことも多かったから忙しかったですね。
-なぜそのアルバイトを選んだんですか?
休日課長:なんででしょうね。大変じゃなさそうに見えたという不純な動機だったと思いますね(笑)。でも入ってみたらすごく大変だったという。2年間くらい働いたんですけど、大学3年生からは都内でひとり暮らしを始めたので、そのタイミングで辞めました。
-3年生からはどんなバイトを?
休日課長:実は、そこからはバイトをそんなにやっていないんです。封筒に何か封入するみたいな単純作業系のバイトとか、イベントの搬入出のバイトをしたことはありましたね。それからは大学での研究が忙しいのもあってバイトはしていないんです。理系の大学で、そのあと大学院にも進んだのでずっと研究漬けでしたね。
-そうなると学校と家との往復のような生活ですね。
休日課長:そのときは軽音部に入っていてバンドもやっていたので、勉強とバンドばかりの生活でした。
-ひとり暮らしを始めて、しかもバンドの活動はいろいろとお金もかかることが多いと思いますが、そこはどうしていたんですか?
休日課長:奨学金でしたね。実家から大学まで通えないこともなかったんですけど、家賃が2万5千円のところを見つけたから資金援助をしてくれないかと親にお願いをして、ひとり暮らしをしてましたね。木造のアパートで、ドアを蹴飛ばしたら鍵を開けなくても入れちゃうくらいのボロいところだったんですけど(笑)。
-なぜひとり暮らしをしようと?
休日課長:単純に学校までの往復の時間がもったいないなと思ったんです。埼玉から東京の小金井にある東京農工大という学校まで通っていたので、往復すると3時間くらいかかるんですよ。その時間がもったいないし、バンドもいろいろやり始めていたので、時間が惜しいなと思ったんですよね。
-ではバイト経験としてはかなり少ない方かもしれないですね。2年間働いたハンバーガー・ショップは居心地も良かった感じですか?
休日課長:良かったですね。わざわざお店に行ってラーメンを食べるというのをやり始めたのが、そのバイトからなんですよ。バイト先の店長がラーメンを好きな人で、仕事が終わると車を出していろんなラーメン屋に連れて行ってくれたんです。
-今はブログやSNSでラーメン屋さんやいろんなお店を紹介していますが、当時からしっかり繋がっているんですね。
休日課長:繋がってます。あのときのバイトの店長にはすごく感謝してますね。
-そのときの店長さんは今、休日課長さんがこうして音楽活動をされていたり、ブログでいろんなお店を紹介していたりすることは知っているんですか?
休日課長:その店長は、そのあと違うお店に行ってしまって、そこからは連絡を取っていないのでわからないんですけど、会いたいですね。気づくのかな? 僕、当時すごく痩せていたんですよ。ガリッガリだったので、相当風貌が変わっているかもしれないです(笑)。しかも"休日課長"だと絶対にあのときのバイトだとわからないと思うんですよね。そのときは普通に"和田君"だったので。
-たしかにそうですね(笑)。バイトをしていくなかで、これは面白いなと思ったことはありましたか?
休日課長:ハンバーガーひとつでも、例えばバンズにちょっとマスタードをつけるかつけないかとか、レシピがちょっとでも違うと味がこれだけ変わるんだっていうことがわかったのは楽しかったですね。あと、ハンバーガーって包むのが上手い人とそうでない人がいるんですよ。そういうことがだんだんと面白くなっちゃって。どれだけきれいに作れるかとか包めるかとか、こだわってやってましたね。ハンバーガーを食べるときにソースを上側に垂らしておけば、食べている間にどんどん下に浸みていって、満遍なくソースが行き渡ってきれいに食べられるとか。そういうことを楽しんでやってました。凝り性なところで適性があったのか、そういうところでハンバーガー・ショップにはハマりましたね。
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