Japanese
ゲスの極み乙女。
Skream! マガジン 2017年06月号掲載
2017.05.10 @Zepp Tokyo
Writer 沖 さやこ
2016年12月3日、Zepp Tokyoでのワンマン・ツアー"林檎を落としたのは、だーれだ"ファイナル公演以降、活動を自粛していたゲスの極み乙女。が、約5ヶ月ぶりに同じ会場で活動再開を果たした。ライヴ当日、CD即売ブースでニュー・アルバム『達磨林檎』を購入した者がその場でくじ引きを行い、その当選者のみが参加できるというフリー・ライヴ(ちなみにハズれた場合は当日限定の特典がプレゼントされた)。彼らの音楽を愛する人々に捧げる、小粋な復活劇だった。
ステージにかかった紗幕一面に『達磨林檎』収録曲のMVがひととおり映されると、紗幕の向こうのステージからほな・いこかのドラムが響く。続いて休日課長がベースを、そのあとはちゃんMARIがキーボードを、と順々にメンバーがステージに登場して音を鳴らしていくと、最後に川谷絵音のギターが重なり、観客からはさらに大きな歓声が沸いた。1曲目はメジャー・デビュー・ミニ・アルバム『みんなノーマル』の1曲目でもある「パラレルスペック」。"funky ver."ではなく音源に収録されたノーマルver.を聴くのはいつぶりだろうか。川谷のギター・ソロには男女問わずの大歓声が上がった。アンニュイな雰囲気と躍動感のある演奏というコントラストで魅了すると、「私以外私じゃないの」、「星降る夜に花束を」、「サイデンティティ」と2014~2015年の楽曲を続けざまに届ける。彼らがメジャー・デビューしてから『両成敗』まで飛ぶ鳥を落とす勢いで駆け抜けてきたことをこの4曲で生々しく思い出し、感慨にふけった。
ちゃんMARIが観客に"コポゥ!"と呼び掛け"ただいま"とひと言。そのあとはいつもどおり4人でテンポよくトーク・ライヴのようなMCを繰り広げる。川谷は相変わらず歯に衣着せぬ物言いで、ちゃんMARIに対して"前の髪型の方が似合ってる、納得いってない"と発言。そんな彼に"髪型変えないの?"と切り返したちゃんMARIに、会場も沸いた。
そのあとは『達磨林檎』収録曲などを4曲披露。「心地艶やかに」ではちゃんMARIがアコギ、休日課長がシンセ・ベースを弾く場面も。川谷のファルセットとシンプルなアンサンブルが響くサビには、涙を堪えるような空気感があった。「某東京」はコーラス隊のスキャットと川谷の情感たっぷりのポエトリー・リーディングがバトルするよう。スリリングでユーモラスな音の洪水は、音でもって高速万華鏡のようにカラフルで摩訶不思議なショーを見せられている感覚に陥った。
ちゃんMARIの鍵盤の指さばきも美しい「シアワセ林檎」は、昨年12月に行われたときと同様、ほな・いこかと川谷のデュエットのパート以降いこかがハンドマイクでステージ前方に現れる。川谷といこかが向かい合って歌うシーンは画もばっちり。indigo la Endの佐藤栄太郎がドラムを叩き、ステージをゆっくり歩きながら歌い切った川谷といこかは最後に肩を組んで満面の笑みを浮かべた。ほな・いこかがドラムに戻り、立ち上がった佐藤とグータッチをした瞬間もなかなか胸熱だ。
『達磨林檎』からの演奏はこの3曲で終了。川谷はその理由を"買ったばかりだからまだ聴いてないだろうし、聴いた状態でライヴに来てほしいと思ったから"と語る。そのあとはいこかの"そろそろゲスの4箇条が聞きたいんじゃないの?"という決め台詞で「ホワイトワルツ」、休日課長のコール&レスポンス・レクチャーから始まる「ドレスを脱げ」とライヴの定番曲を畳み掛ける。やはり定番だけあり、演奏、楽器の音色のひとつひとつが太くしなやか。この場にいたほとんどの人が"これだよ、これ!"と思っていたのでは。バンドとファンの間にある合言葉のような楽曲であることを痛感する。
得意の武器でもって華麗になぎ倒していくような疾走感をぶちかまし、ラストは「キラーボール」で場外ホームランを打つような好演を飾った。12月のライヴのアンコールのラストがこの曲の"adult ver."だった――そんなことを考えていたときにふと腑に落ちた。12月のライヴがそれまで積み重ねてきた音楽キャリアや成熟をすべて詰め込んだものなら、この日のセットリストは彼らなりの第2のスタートの意思表示なのだろう。
アンコールではフロアを見渡し、"いつも見る人の顔がたくさんあって嬉しい"と告げる川谷。『達磨林檎』のレコーディングが1年以上前に行われたことを明かし、「心地艶やかに」のMVの撮影裏話や、『達磨林檎』収録の「ゲストーリー」は"サビは全部コーラスで、20声くらい重ねた"など、細かいアレンジにまで気を配って作ったことを語る。"だいぶ遊べた作品になったと思う。まだまだ遊び足りないんだけどね"と未来を示唆するコメントに喜んだ観客も多いのではないだろうか。
センチメンタルな「ユレルカレル」は白地のバックドロップに4人の影が音とリンクしながら映し出される照明演出も繊細で美しく、ラストの「crying march」はちゃんMARIと川谷のソロの掛け合いの展開はドラマチックで、4人の胸の内にある情熱が音とともにストレートに飛び込んできた。片方だけ目が入った"達磨林檎"がステージに登場すると、川谷が"門出ということで"と言い、4人全員で少しずつもう片方の目に黒を入れていく。3人の自由奔放な書き入れ方にいちいち突っ込みながら見守っていた川谷が、最終的に丁寧に色を塗るという細かい作業を任されることになり"俺の(作業)地味だよ! 地味なのに大変だし!"と嘆き、花形のフロントマンがオチを作っていたところも微笑ましかった。
ゲスの極み乙女。は夏のワンマン・ツアー"丸三角ゲス"を発表。indigo la Endも7月12日にメジャー3rdフル・アルバム『Crying End Roll』をリリースすることが決まり、川谷絵音はソロの音楽家としての活動もスタートさせる。"達磨林檎"という縁起物が様々な吉報をもたらしてくれたようだ。フロントマンの川谷がこれだけ様々な場面で精力的に活動できるのも、多くの人々が彼の音楽を求めている証と言っていい。新たな門出を迎えたゲスの極み乙女。、そして川谷絵音という音楽家は、今後も我々を音楽でもって圧倒し続けるであろう。
[Setlist]
1. パラレルスペック
2. 私以外私じゃないの
3. 星降る夜に花束を
4. サイデンティティ
5. 心地艶やかに
6. ロマンスがありあまる
7. 某東京
8. シアワセ林檎
9. ホワイトワルツ
10. ドレスを脱げ
11. jajaumasan
12. キラーボール
en1. ルミリー
en2. ユレルカレル
en3. crying march
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