Japanese
ゲスの極み乙女。
Skream! マガジン 2019年06月号掲載
2019.05.12 @豊洲PIT
Writer 沖 さやこ
タイトルどおり"大展開"。終始翻弄されっぱなしだった。「キラーボール」のリミックスをSEにメンバーが登場したかと思えば川谷絵音(Vo/Gt)の"早速ですがキラーボールで踊りませんか?"の口上で8人のダンサーと共に「キラーボール」を披露。続いて「シアワセ林檎」、"ゲスの4ヶ条"を唱える「ホワイトワルツ」と、序盤からいきなりバンドのキラーチューンを畳み掛けたかと思いきや、映像を用いてシニカルに届けた「僕は芸能人じゃない」からスリリングな演奏と高い音圧が刺激的な「Ink」へと繋ぐ。序盤5曲から濃密なハイ・スピードで、ジェットコースターに乗っているような心持ちだ。
本編ほぼMCなし。要所要所で川谷やバンドに苦言を呈する正体不明の女子2名によるストーリーが流れ、様々なトピックが発表されていく。型にハマった方法や展開を覆していく攻めの姿勢にユーモア要素を足していくところは、バンドの音楽性にも通ずるが、それにしてもエッジーだ。そのあとも「いけないダンス」から休日課長のベース・ソロで「シリアルシンガー」へ、ほな・いこかのドラム・ソロから「猟奇的なキスを私にして」、ちゃんMARIのピアノ・ソロから「ロマンスがありあまる」と、なめらかな導入でライヴを進めていく。甘く鋭い音の渦はシリアスなムードが漂う「ドグマン」でよりディープに我々を引き込んでいった。7曲を間髪いれずに演奏し続けるという集中力と緊張感。それは音楽家、演奏者としてのプライドやポリシーがなければ成し得ないものだろう。
ムービーを経て鮮烈なライティングで翻弄した「デジタルモグラ」、様々なリフレインが中毒性を生む「ゲスな三角関係」と、常に彼らの手中で転がされているよう。だが持てはやされるよりもこれだけ振り回してくれる気概は非常に爽快だ。J-POPシーンで活躍しながらもオルタナティヴな精神性と音楽性を持ち続ける、稀有なバンドであることを思い知る。楽曲の持つポテンシャルを引き出していく演奏は一切の手抜きがなく、優雅さの中にしっかりと情熱が通っていた。「ユレルカレル」は感情の機微を繊細に描く。思わず零れた涙が音になるとこんな音楽になるのだろうかと恍惚としてしまった。
「星降る夜に花束を」のあと、ちゃんMARIのピアノに乗せて川谷が長尺のMCをし始めた。普段の生活で言葉にしない心の奥の方にある気持ちを歌詞にするのは、聴き手ひとりひとりに便箋で手紙を書いて送っているような感覚である旨を語ると、"今考えるとそれはめちゃくちゃ恥を曝しながら生きてきたってことだと思う"、"これからも恥を曝しながら生きていくだろうけど、この4人なら大丈夫だと思う"とまっすぐ告げた。他愛のない話に花を咲かせたあと、本編ラストに届けたのは「もう切ないとは言わせない」。結成6周年記念日に発表された楽曲で7周年の記念日を彩った。
アンコールでは新曲「秘めない私」を初披露。「crying march」や「餅ガール」などライヴでもおなじみの楽曲を届け続け、ハイテンションな空気感で締めくくった。ところが最後のムービーでライバル・バンド(?)始動などが発表。会場一帯がどよめいたまま終演というまさかの展開ではあったが、改めて型破りなバンドであることを再確認すると同時に、すべての楽曲が川谷、そしてメンバーの心意気から生まれているというとても真摯な音楽家であることを、混じり気なく味わうことができたワンマンだった。その感性はいったいこの先どんなものをキャッチしていくのか――その未知なる領域をこれからも心待ちにしたい。
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