Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

休日課長 × Skream! × バイトル

 

休日課長 × Skream! × バイトル

Interviewer:吉羽 さおり Photo by 石崎祥子

休日課長 × Skream! × バイトル
キャンペーン情報

  1. フォロー&RTで休日課長のサイン色紙をプレゼント
  2. バイトルアプリをDLして休日課長のサイン入り"乙ショルダーポーチ"をプレゼント

▼応募はこちら
https://www.baitoru.com/contents/geki/41.html#oubo


-今日はためになるいいお話をありがとうございました。ではここで、ドリームバイトの夏目さんにバトンタッチします。

夏目:夏目です、よろしくお願いします。以前、根岸孝旨さんとのトーク・ライヴ"根岸課長のプレミアムフライデー"に行ったんですけど、そのときは時間がきてしまって考えてきた質問ができなかったので、今日はそのぶんもここでお聞きできればと思います。

休日課長:はい、こちらこそよろしくお願いします。

夏目:僕もまだ始めたくらいなのですが、ベースを弾いているので今日はベースのことをたくさんお話できたらと思います。休日課長さんは普段音楽を聴くときと自分がプレイするときで共通点や、何か意識することはありますか?

休日課長:よく軽音部の先輩から、聴くようにプレイできるかが大事というのは言われていましたね。音楽を聴くときってリラックスして聴けるじゃないですか。それと同じように弾ける、それくらいリラックスした状態で弾けるかということはすごく言われましたね。まずそこから練習を始めました。とはいえ、だんだんとプレイするうえで難しいこととか出てくるじゃないですか。最近はその言葉を忘れていたなと思いました(笑)。必死なときは必死になっちゃうしね。最初ベースを始めたときは、その聴くように弾くというのを意識していたんですけど、今はもしかしたら意識をしてないかもしれないです。

夏目:今はどんな感じですか?

休日課長:聴くことと弾くことは分けて考えてやっているかもしれないですね。それだけ弾くっていうのは特別な環境というか。僕は周りの楽器を結構聴きながら弾くんですけど、今歌っているなとか、ゲスの極み乙女。で言うと隣にいる川谷(絵音/Vo/Gt)の顔を見たりとか、ドラムのほな・いこかを見たりとか。普通に聴いている感覚よりも、今はやっている方が楽しいんですよね。あ、でも聴くのも楽しいな。

夏目:(笑)

休日課長:なので、結論は"まったく別物"ですね(笑)。

夏目:普段音楽を聴くときはリラックスしているんですね。

休日課長:そうですね。そこもまた、自分に取り入れようかなってインプットするときと、そういうのはなしにしてレコード・バーで聴くとときとで、分けているかもしれないです。今はリラックス・モードっていうときは、バーに行ってレコードを流してもらって飲みながら聴くみたいな。逆に今は自分のネタを集めようとインプットをしているときは、集中してイヤホンとかで家で聴くっていう。酒飲むと忘れちゃうので、そこは分けてやってますね。

夏目:ありがとうございます。次の質問です。ベースを弾くときの自分のキャラクターとか、バンドでの立ち位置というのはどういうものだと思いますか?

休日課長:僕は、そこは固定しないようにしていますね。"自分のプレイ・スタイルはこれだ"っていうのをあまり持たないようにしているんです。50歳くらいでそういうのが出てきたらいいなというので、今はわりといろいろやってみて、俺はこういうプレイ・スタイルですって言う段階ではないのかなっていう感じですね。

夏目:次の質問は、ベースの音作りについてです。ベースとしては、曲を支える部分と弾きまくる部分があると思いますが、それぞれ音作りについてのこだわりはありますか?

休日課長:音はこだわっていますね。でも意外と指先でどう弾くかというのが音に一番影響するというか。どんなアンプを使っていても、結局指──特に右手がどうピッキングするかが重要なのかなと思っているんです。ピッキングで音に表情をつけられるので。ネックに近いところで弾くのか、もっとブリッジ寄りなのかとか、指をどう当てるのか、垂直に当てるのか平行に当てるのか、その中間を狙っていくのかとかは、実はすごくこだわっています。そこをコントロールするだけの余裕を作るというかね。そのために1年間くらい時間をかけて基礎トレーニングをしましたね。もちろんアンプの設定とかも大切なんだけど。特にゲスの極み乙女。って、さっき言ってくれたように、動いていたり支えたりというセクションが1曲の中でもたくさん変わるんですよね。そのたびにアンプの設定をいじるわけにはいかないし、そうなると指で違いを出していくしかないんです。そっちの方が早いんですね。だから、ピッキングでどう音を変えるかっていうのは、意識してプレイごとに合わせています。

夏目:その練習法というのはどういうものですか?

休日課長:これはトライ&エラーでしたね。ベースってどう弾けば正しいというのがないと思っていて。だって、上手い人を思い浮かべたらみんな弾き方が違うじゃないですか。

夏目:たしかにそうですね。

休日課長:自分でどれだけ試すかだと思いますね。どういう音が欲しいか、その音を出すためにはどうしたらいいかというのを、たくさん試して蓄積していくということでしかないので。弾いて、音を出して、自分で判断するということを何度もやるしかないですね。そこは手間のかかることだと思うんだけど、やらないといけないというか。そういう意識を持つだけで変わるはずなんです。毎日ちょっとしたときにできることだしね。1日中練習をやるのは大変だけど、ちょっとずつそういう意識を持って"こういう音はどう弾いたら鳴るんだろう"っていうのを試すのって、1日5分でも、蓄積したら相当なものになると思うんです。だから、そういう意識を持つのが大事なのかなって。

夏目:今でも毎日ベースに触っているような感じですか。

休日課長:触っていないと不安ですね。すごく下手になる気がして。ピッキングはここ数年のテーマでもあるんです。意外と1本のベースでもこれだけ音が変わるんだっていうことに気づいて。でもバリエーションがない人が悪いのかとか下手なのかとかっていうのは違うんですよ。1本のベースでいつも同じ音を出して、すごくかっこいい人もいるので。それは人それぞれのスタイルなんですけど。僕は変幻自在なというか、いろいろ表現できる方が好きなので、そういう意識を持って練習をやっていますね。