Japanese
Bentham
2016年09月号掲載
Writer 沖 さやこ
Benthamの初ワンマン・ライヴは入場無料――それを聞いたとき、まず"初ワンマンがフリー・ライヴとはなかなか珍しいしユニークだな"と思い、そのあとすぐに"Benthamってこれまでワンマンをやったことがなかったのか"と驚いた。だが結成6年&全国デビューから2年弱というタイミングで満を持してワンマン・ライヴを行うなんて、素晴らしいことではないだろうか。結成から2、3年のうちにワンマン・ライヴを打つのがセオリーになりつつある日本のロック・バンド界において、このペースは慎重すぎるかもしれないが、そのぶんバンドにとってもスタッフにとっても、そしてファンにとってもこのワンマンへの期待度は高かったと思う。
今年4月30日に代官山UNITにて行われたBenthamの初ワンマン・ライヴ"祝!初ワンマン~タダだ!タダだよ!全員集合~"は応援してくれているファンへの感謝を込めてチケット代を無料に設定。その応募総数は5,000通と、会場のキャパに対して約10倍もの数のエントリーがあったようだ。その初ワンマンの映像をひとりでも多くの人に届けたいというバンドの想いが形になったのが、今回リリースされる『FIRST ONEMAN LIVE DVD』。本編とアンコールを含め計13曲を収録している。この作品は"Eggsサポートプロジェクト"によるクラウドファンディングを行い、EggsでこのDVDを3,000ポイント以上でオーダーした人には『FIRST ONEMAN LIVE DVD』に未収録の6曲が収められた"DISC 2"がゲットできるなど、様々なサプライズが用意されていた(※クラウドファンディングの申し込みは8月上旬で終了)。
このライヴに参加した人々は当日の空気を再び思い出すことができ、残念ながら参加できなかった人にとっては当日の様子を見ることができる。それがライヴDVDの最も大きな存在価値だろう。だが個人的にはそのふたつに"実際のライヴよりも各楽器の音がよく聴こえる"というメリットも付け加えておきたい。ライヴハウスは爆音ゆえ、ひとつひとつの音をじっくり聴けるかというとロック・バンドのライヴの場合は耳栓やイヤーマフを使わない限りなかなか難しい。特にこの『FIRST ONEMAN LIVE DVD』は各メンバーの音がしっかり立ったライヴ・レコーディングが行われているので、ライヴ特有の手癖感まで味わえる。プレイヤーの手元も多めに映っているので、CDだけで聴くよりもバンドの出す音を身近に感じられるのではないだろうか。
その演奏をより際立たせるのが観客の歓声やシンガロング、クラップ音だ。観客の声がスピーカーから自分に向かって飛び込んでくるのを聴いて、"メンバーはステージでこんなふうに観客から声を浴びているんだろうな"とプチ疑似体験ができたのも良かった。特に最も大きなシンガロングが聴こえる「パブリック」は感動的。フロアからステージを笑顔で見つめながら大きな声を出す男女の姿は、やはりロマンチックだ。
この初ワンマンで新曲として披露した「サテライト」は初夏の時点でライヴの新しいキラー・チューンとして育っていたし、このDVDがリリースされるころにはもうBenthamは初のワンマン・ツアーへと出発している。初ワンマンというバンド史においても大きな経験をしたことで、彼らは新しいパワーや気づきを得た。そんなかけがえのない日がひとつの作品として残る、それはとても大きな意味のあることだ。
▼リリース情報
Bentham
ライヴDVD
『FIRST ONEMAN LIVE DVD』
2016.09.07 ON SALE
KOBA-92 ¥2,500(税別)
[KOGA RECORDS]
amazon | TOWER | HMV
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3. TONIGHT
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