Japanese
アラスカナイズロックフェス
Skream! マガジン 2018年08月号掲載
2018.06.30 @LIQUIDROOM ebisu
Writer 林 なな
ドラマチックアラスカのデビュー5周年を記念し、東名阪を回るこのフェスの最終日。各バンドのステージの様子を綴っていくが、ひとつだけ最初に言っておきたい。この日集まったバンド全員が口を揃えて言っていたのは、ドラマチックアラスカへ贈る、心からの"おめでとう"である。
ヒジカタナオト(ドラマチックアラスカ/Vo/Gt)と共に、ヒジカタのコスプレをしたおーちくん(Dance/Vo)が一緒にステージへ走り込んでくるという演出から、そのままの勢いでドラマチックアラスカの「無理無理無理」をカバーしたのは、超能力戦士ドリアン。華々しきスタートである。次に登場したTHURSDAY'S YOUTHは、一切自分たちの姿勢を乱さない。篠山浩生(Vo/Gt)は、"(今日出演する7組の中で)一番ローテンションなバンドです"と自分たちを紹介していたが、それがいいのだ。温かい音と言葉で、会場の空気に彩りを加えた。Half time Oldは、この日がドラマチックアラスカと"はじめまして"なのだという。しかし、彼らの演奏の中にあるのは、リスペクトの気持ちだ。決して馴れ合いなどは存在しない。
ライヴの折り返し地点でステージに上がったSUNNY CAR WASHは、この日もやはりマイペースにロックをかき鳴らす。ドラマチックアラスカに向かって、"また今度飲みに行きましょう。あ、ライヴも!"と約束を口にし、会場の笑いを誘うのだった。そして、ドラマチックアラスカと同じく、神戸発のパノラマパナマタウン。岩渕想太(Vo/Gt)は、"(地元の)どのライヴハウスに行っても「ドラマチックアラスカはこうしてたよ」とみんなが言っていた"と語った。悔しさも含んだ言い方だったようにも思えるが、その顔は誇らしげだ。このフェス唯一の東名阪皆勤出演であるBenthamは、ドラマチックアラスカの「人間ロック」をカバー。曲を終え、小関竜矢(Vo/Gt)は"ごめん! Benthamは(結成から)8年!"と言いながら、二カーッと笑う。深いところで繋がっている友情があるからこその、バトンの渡し方だ。
20時半。青い光が照らされるなか、ドラマチックアラスカがオン・ステージした。始まりを告げるシグナルは「人間ロック」。「01」を挟み、"めっちゃ楽しい!"とヒジカタは子供みたいな笑顔で言った。「ニホンノカブキ」、「リダイヤル」、「マイヒーロー」を連続で演奏し、どんどんライヴを展開させていく4人。"俺たちとみんなが楽しいと思った気持ちと、空間と、時間だけは裏切りたくない"とヒジカタが言うと、「夢現」へと音を繋げた。ニシバタアツシ(Dr)とタケムラカズキ(Ba)の紡ぎ出すビートの上に乗せるグルーヴィな演奏も束の間、「東京ワンダー」でラストを締めくくる。彼らがステージから姿を消してもなお、切なさを内包したようなサワヤナギマサタカ(Gt)のギター・サウンドの余韻が耳に残った。アンコールで再びステージに現れたメンバーの顔は、やはり綻んでいる。"俺たちじゃなくてもいいし、今日出てくれたバンドでもいいし、それ以外でもいい。音楽に頼って生きましょう、いつでも頼りにしてください。音楽を代表して俺が言います"(ヒジカタ)。そんな自信を含んだ言葉と一緒に新曲「暴れだす」を羽ばたかせる。そして、楽しい祭りのラストに彼らが選んだのは、「星になる」。この曲の最後のサビで、バンドは音を止め、マイクをフロアへと向けた。みんなの歌声に再び4人が合流して、またバンドの音は大きくなる。このキャッチボールが、これからのバンドの広がり方を描いているような気がした。この音は必ず未来へと繋がっていく。だって、ここまで愚直に目の前のリアルとちゃんと向き合って、言葉を交わし、気持ちを伝える4人なのだから。夢が現実となるのは、もうすぐだろう。
[Setlist]
■超能力戦士ドリアン
1. 恐竜博士は恐竜見たことないでしょ
2. アイウォンチューを発令中
3. 無理無理無理(ドラマチックアラスカカバー)
4. ヤマサキセイヤと同じ性別
5. いきものがかりと同じ編成
6. WANIMAと同じ人数
■THURSDAY'S YOUTH
1. Drowsy
2. 新曲
3. 雨、雨、雨、
4. 這う廊
5. 新曲
6. さよなら
■Half time Old
1. 愛してるよ
2. アンチヒーロー
3. アドホック
4. 『0』
5. アウトフォーカス
■SUNNY CAR WASH
1. ムーンスキップ
2. 放課後
3. ラブソング
4. てんてれ
5. ハッピーエンド
6. ティーンエイジブルース
7. それだけ
8. カーステレオ
9. キルミー
■パノラマパナマタウン
1. PPT Introduce
2. リバティーリバティー
3. マジカルケミカル
4. 世界最後になる歌は
5. $UJI
6. フカンショウ
■Bentham
1. TONIGHT
2. クレイジーガール
3. FATEMOTION
4. White
5. 激しい雨
6. パブリック
■ドラマチックアラスカ
1. 人間ロック
2. 01
3. ニホンノカブキ
4. リダイヤル
5. マイヒーロー
6. 夢現
7. 東京ワンダー
en1. 暴れだす
en2. 星になる
- 1
LIVE INFO
- 2025.08.11
-
KING BROTHERS
ビレッジマンズストア
なきごと
セックスマシーン!!
PK shampoo
HY
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Hakubi
KALMA
reGretGirl
PEDRO
レイラ
"LuckyFes'25"
shallm
Creepy Nuts
UVERworld / 羊文学 / WANIMA / アイナ・ジ・エンド ほか
- 2025.08.12
-
松永天馬(アーバンギャルド)
とまとくらぶ
プルスタンス
Creepy Nuts
- 2025.08.15
-
とまとくらぶ
"RISING SUN ROCK FESTIVAL 2025 in EZO"
HEP BURN
フレンズ
PK shampoo
YJC LAB.
千也茶丸×松本 大(Enfants)
CHASE ATLANTIC
ASP
"SONICMANIA"
- 2025.08.16
-
Bye-Bye-Handの方程式
reGretGirl
リーガルリリー
Eve
"RISING SUN ROCK FESTIVAL 2025 in EZO"
フレンズ
豆柴の大群
"SUMMER SONIC 2025"(大阪)
Faulieu.
Novelbright
Ivy to Fraudulent Game
レイラ
私立恵比寿中学
Keishi Tanaka / 荒井岳史 / TGMX(FRONTIER BACKYARD) ほか
Billie Eilish
ユアネス
"SUMMER SONIC 2025"(千葉)
- 2025.08.17
-
Bye-Bye-Handの方程式
reGretGirl
Eve
四星球 × G-FREAK FACTORY
PIGGS
金子ノブアキ
POP DISASTER / sfpr / waterweed
ビレッジマンズストア
PK shampoo
"SUMMER SONIC 2025"(大阪)
Novelbright
GOOD ON THE REEL
私立恵比寿中学
Billie Eilish
"SUMMER SONIC 2025"(千葉)
PENGUIN RESEARCH
- 2025.08.19
-
Hump Back
キュウソネコカミ
THE BAWDIES
YOASOBI
bokula.
- 2025.08.21
-
PENGUIN RESEARCH
THE BAWDIES
TENDOUJI
YOASOBI
GANG PARADE
金子ノブアキ
KALMA
キュウソネコカミ
"LIVEHOLIC / ROCKAHOLIC Candye♡Syrup (美容室) 10th Anniversary Party"
- 2025.08.22
-
奏人心
KING BROTHERS
"WILD BUNCH FEST. 2025"
TENDOUJI
THE BAWDIES
終活クラブ
YOASOBI
JunIzawa
ナナヲアカリ
Broken my toybox
RAY
フレンズ
Rei
キュウソネコカミ
- 2025.08.23
-
PENGUIN RESEARCH
KING BROTHERS
Maica_n
"MONSTER baSH 2025"
大森靖子
"WILD BUNCH FEST. 2025"
ぜんぶ君のせいだ。
LOCAL CONNECT
浪漫革命
リーガルリリー
Buzz72+
Appare!
佐々木亮介(a flood of circle)
w.o.d.
Eve
マオ(シド)
- 2025.08.24
-
大森靖子
"Sky Jamboree 2025"
KING BROTHERS
Maica_n
"MONSTER baSH 2025"
"WILD BUNCH FEST. 2025"
ぜんぶ君のせいだ。
cinema staff
LOCAL CONNECT
ビッケブランカ
Eve
マオ(シド)
小林柊矢 / 心愛 -KOKONA- / 虎鷹 / 荒木一仁 ほか
- 2025.08.25
-
Hump Back
神聖かまってちゃん
THE YELLOW MONKEY
RELEASE INFO
- 2025.08.11
- 2025.08.13
- 2025.08.15
- 2025.08.20
- 2025.08.22
- 2025.08.27
- 2025.08.29
- 2025.09.03
- 2025.09.05
- 2025.09.10
- 2025.09.12
- 2025.09.17
- 2025.09.19
- 2025.09.24
- 2025.09.26
- 2025.10.01
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Organic Call
Skream! 2025年07月号