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INTERVIEW

Japanese

超能力戦士ドリアン

2020年06月号掲載

超能力戦士ドリアン

超能力戦士ドリアン

Official Site

メンバー:やっさん(Gt/Vo) おーちくん(Dance/Vo) けつぷり(Gt/Cho)

インタビュアー:稲垣 遥

キャッチーな楽曲と、思わず参加したくなるライヴを武器に大型フェスへの出演を次々と果たし、昨年行った初の本格的な全国ツアー、東阪でのワンマン公演はほぼ全会場ソールド・アウト。じわじわと全国にその存在感を知らしめている超能力戦士ドリアンが、ニュー・ミニ・アルバム『ハンパねぇ名盤』を完成させた。その作品名からも彼らに漲る自信と、意識の遷移が感じ取れるが、サウンド面もキャッチーを念頭に置きつつ、より豊かで遊び心に溢れており、初のメタル曲やシャウト(?)にも挑戦した盛りだくさんな内容に。1枚のアルバムとしてリスナーに響くものを心掛けたという本作と、そこに至る変化について、3人に詳しく訊いた。

-前作『超能力戦士ドリアンの楽曲が7つ入ったミニアルバム』(2019年リリースのミニ・アルバム)からおよそ11ヶ月ぶりのリリースになります。前作以降の活動から振り返らせていただければと思うんですが、全国8ヶ所を回るワンマン・ツアーが行われました。ほぼ全会場ソールド・アウトでしたが、手応えはいかがでしたか?

やっさん:それまで自分たちで回ったのが東名阪だけだったんで、思ってるより全国で知ってくれてたり、ライヴを観たいと思ってくれてる人がいたりするんやなぁと素直に感動はしましたね。

-おふたりはいかがですか?

おーちくん:まぁ~......まったく同じ気持ちです。

一同:(笑)

やっさん:もっとなんかあるやろ(笑)。

おーちくん:ほんまに初の全国ツアーやったんで......すみません特に何もないです(笑)。

-(笑)ツアーを回る前とあとで変わったことや、ツアーをしてみて感じたことはありましたか?

やっさん:お客さんがより具体的に見えるようになりましたね。実際ツアーを回るまでは、"CDを持ってくれてる人ってどこにいはるんやろ!?"、"ミュージック・ビデオ観てくれてる人ってどこにいるんやろ?"っていうのがちょっとあやふやで、ほんまはおらんのちゃう!? みたいな感じやったんですけど、数字としてしか見えてなかったものが、実際ライヴハウスでお会いして"ほんとにいるんやな~"って見えるようになったことによって、ツアーが進んでいくにつれてお客さんを意識した内容づくりに変わっていったというか。作る曲もライヴの運びもお客さんをより意識できるようになったツアーやったなと感じます。

-その変化は、今作を作ることにも影響していますか?

やっさん:そうですね。今までは単発でおもろいことを言うたろうみたいなMCをしてたんですけど、ライヴ中に伏線を張って最後に回収するみたいな、1本のライヴとしてお客さんが楽しめるポイントみたいなのを考えるようになって、MCはより緻密になったと思います。それで、今作の歌詞を作るときにも、こんな言い方したらお客さんはこう思うよなというのを意識するようになりましたね。

-私も聴いていて、自己紹介的なところからひとつ進んで、作品としていいものを作ろうという意識で作られたのかなと思いました。

やっさん:そうそう、2作目っていう感じですよね(笑)。

-あと気になったのは、これまでの"超能力戦士ドリアンの1004円のCD"(2018年リリースのミニ・アルバム)、"超能力戦士ドリアンの楽曲が7つ入ったミニアルバム"と比べると、今回の"ハンパねぇ名盤"は自信の漲ったタイトルだなって。

やっさん:そうですね(笑)。もともとは今回も長いタイトルにしようと思ってたんです。そもそも、"収録曲を全曲キラーチューンにしたい"っていうコンセプトで作り始めてたんで、タイトルも"全曲キラーチューン"みたいな、それをまんま書いちゃおうとしてたんですけど、タイトルが長いことによるマイナスなポイントが前作で結構明るみになってきまして。

-例えば?

やっさん:ラジオとかでフルネームで言ってもらえなかったり、コンビニの店内放送のCMで流してもらうのにも"15秒でこれ収まりきらないよ!"みたいなのがあったりして(笑)、それは良くないなっていうので短くして、且つ声に出して面白いタイトルにしようっていう。

-"名盤"って銘打つことについてはいかがでしたか?

やっさん:"ハンパねぇ名盤"ってタイトルにしようってなったときに、自分らでハードルを上げることはどうなん? とはなったんです。でも、収録している8曲プラス、シークレット・トラックが1曲入ってるんですけど、全曲A面というか、タイアップがついてもいいくらいの出来になったんで、これはもう"名盤"と言っていいんちゃう? というのはありましたね。ほんとにバンドのターニング・ポイントになる1枚になったと思います。米津玄師さんで言うところの『YANKEE』みたいな感じですね。

-まさに重要作ですね。おふたりはいかがですか?

おーちくん:まぁーそうですね。強いて言うなら同じ意見です。

けつぷり:今日1日それでいくんか(笑)。

やっさん:ちゃんとやってよ(笑)!

-(笑)今作もポップに振り切った曲からメタル調のものまで幅広い曲が揃っていますが、気になった曲について訊いていきますね。1曲目の「ボールを奪い合う選手全員に1つずつあげたい」は、「焼肉屋さんの看板で牛さんが笑っているのおかしいね」(『超能力戦士ドリアンの楽曲が7つ入ったミニアルバム』収録曲)に続く、たしかにそういう視点があったか、という曲でした。

一同:はははは(笑)。

-曲についてはやっさんさんから結構明確なイメージがあったんですか?

やっさん:基本的には雰囲気と、ライヴでこうしたいというのを(けつぷりに)伝えて作ってもらう形になってるんですけど、今回この曲以外も含めて、思ってるより作り込んでくれた感じがありました。僕も完成したときに"これ自分がアイディア出した曲かな?"ってくらい。

-そこはけつぷりさんの腕が鳴ったということですか?

おーちくん:まぁそういうことですね!

けつぷり:いつものやっさんから貰って作るっていう方法は変わらないんですけど、今回僕が信頼しているというか、この人に頼みたいというエンジニアさんにお願いしてレコーディングとか諸々手伝ってもらって、音質的なところにこだわってお金も時間もかけたんで、単純にクオリティがいつもの何倍も上がっているかなというところではあります。

-これまで自分でやってたところをエンジニアさんに任せてみようって思ったのはどうしてだったんですか?

けつぷり:僕はやっさんから貰った鼻歌を形にする、作曲や編曲の部分に重きを置くべきやと思ってたんですよ。去年の4月まで周りに大人もついてなかったし、お金も何もないなかで、全部自分でやらざるを得ないという状況やったんです。それでちょっとキャパオーバーになってたんで、もっとお客さんに響くものを作ろうってなったときにプロの力っていうものをある程度借りたいってなって、今回は勝負の1枚にしたいということでお願いしました。

-なるほど。エンジニアさんと一緒に制作してみて変わったなと感じたところはありました?

けつぷり:そのエンジニアさんが結構ノリのいい人やったんで、技術ももちろんあるんですけど、僕らもレコーディングをやるなかで楽しくなってしまったというか。"これも入れたらいんちゃう?"っていろいろ声だったり音だったり、聴いてもらったらわかるんですけど、ドラムのフレーズやベースのフレーズも激しくなっていって(笑)。足して足してだったんで、かなり盛りだくさんになったかなと。

-たしかに聴いていても、どんどん展開があって、各フレーズにも聴き手を引きつけるようなこだわりが感じられました。やっさんさん、おーちくんさんはいかがですか?

やっさん:優しくて、レコーディングでその方が全然怒らないので、のびのび歌えました!

おーちくん:楽しく録れましたね。(※音声が乱れる)聞こえてます?

けつぷり:あんま聞こえても意味ないこと言うんやめてくれへんかな?