Japanese
YOU MAKE SHIBUYA VIRTUAL MUSIC LIVE powered by au 5G
Skream! マガジン 2021年06月号掲載
2021.04.16 @SHIBUYA UNDER SCRAMBLE(バーチャル会場)
Writer 宮﨑 大樹
渋谷区公認の仮想現実プラットフォームとして生まれた、仮想現実上の渋谷の街"バーチャル渋谷"。この"もうひとつの渋谷"が誕生したことで、これまで日常的に渋谷へ行き来していた人はもちろん、世界中の人々が、自宅から、あるいは移動中にも、気軽に渋谷の街へ行き、そのカルチャーに触れ合えるようになった。
言うまでもなく、渋谷という街は、日本のカルチャーを発信する中心地的な存在。そして、これもご存じの通り、新型コロナウイルスの感染拡大により、日本のエンターテイメントの多くは窮地に追い込まれている。
そういう状況下においても、渋谷のカルチャーを絶やさず、拡大して発信し続けていけることが、バーチャル渋谷の意義のひとつだ。また、渋谷という一種のブランドを掲げて発信していくことで、それが日本を象徴するカルチャーのひとつとして届けられていくことも重要だろう。
そんなバーチャル渋谷の中にオープンしたライヴハウス"SHIBUYA UNDER SCRAMBLE powered by au 5G"で、総勢100組/約20日間に及ぶライヴ・イベントが行われた。このライヴハウスの設立と本イベントは、渋谷の文化を救う"YOU MAKE SHIBUYAクラウドファンディング"の資金使途として、コロナ禍において活動が制限されているアーティストに表現と発信の場を提供した。
すでにレポートを掲載した3月31日のこけら落とし公演の次に開催された4月16日には、Bentham、The Cheserasera、アルカラが出演。
初めてライヴをした街が渋谷だというBenthamは、オゼキタツヤ(Vo/Gt)が"すごい時代ですね"と感慨深そうに語りつつ、目の前にお客さんはいないながらも、いつも通りのライヴのように、お客さんを見据えて音楽を届けていく。そんな彼らのパフォーマンスを受け、たくさんのアバターが拍手で応えていたのも印象的だった。
続くThe Cheseraseraは、このパンデミックについて"大事なのは、とにかくこうやって音楽を好きでいる心を忘れないで、また出会えたことだなと思います"と語る。そうして2020年に感じた想いを込めた曲「グッドラック」で、優しく繊細なパートから徐々に感情を爆発させていく。そんな彼らの想いを受け取れる、背中を押されたステージだった。
そして、4月16日のトリを務めたのはアルカラだ。小気味いいリズムの「アブノーマルが足りない」で走り出す彼らに触発されて、多くのアバターによるサイリューム、拍手、紙吹雪が入り乱れる。MCでは"この時期に、こうやってアーティストも裏方もイベンターも、エンターテイメントに可能性を感じて必死にもがいている姿が俺はすごく美しいと思っています"(稲村太佑(Vo/Gt))と語った。そんな彼らの姿も、またとびきり美しかった。
こうして本格始動した本ライヴ・イベント。渋谷の各ライヴハウスがブッキングに携わったことにより、様々な音楽ジャンルのアーティストが"SHIBUYA UNDER SCRAMBLE powered by au 5G"のステージに立ったのだが、そうしているうちに、バーチャル渋谷の中で興味深い現象が起こった。いつの間にか、アバターたちがライヴハウスの案内係をやったり、案内図に扮したアバターになったりと、自主的に行動を起こしていったのだ。バーチャル渋谷という生まれたばかりのまっさらな土地の上で、独自の文化が芽生える。何か新たな現象、シーンが発生する前触れにも感じさせた出来事が起きた。アーティストも観客も、まだまだ手探り状態ではあったはずだが、今後バーチャル・ライヴハウスならではの盛り上がり方やコミュニケーションが発生するのかもしれない。また、20日間で延べ3万人の来場があったこのイベントでは、最終日の5月23日に、ライヴハウス内で花火を打ち上げるスペシャルな演出もあったという(ライヴハウスで打ち上げ花火という、非現実的な演出も可能なあたりは実に面白い)。2020年に一気に普及したライヴ配信。その文化、演出が、これからどんなふうに発展を遂げていくのか楽しみだ。
今回バーチャル渋谷にライヴハウスが誕生したということ。これは、決して大袈裟ではなく、瀕死の状態にあるライヴハウスやアーティストに生活の糧と希望を与え、エンターテイメントの可能性、底力を提示したと言えるだろう。
なお、今回出演したアーティストたちの曲で構成されたプレイリストが、Spotifyで公開されている。イベントに参加した人も、そうでない人も、ぜひチェックしてほしい。
- 1
LIVE INFO
- 2025.08.22
-
奏人心
KING BROTHERS
"WILD BUNCH FEST. 2025"
TENDOUJI
THE BAWDIES
終活クラブ
YOASOBI
JunIzawa
ナナヲアカリ
Broken my toybox
RAY
フレンズ
Rei
キュウソネコカミ
- 2025.08.23
-
PENGUIN RESEARCH
KING BROTHERS
Maica_n
"MONSTER baSH 2025"
大森靖子
"WILD BUNCH FEST. 2025"
ぜんぶ君のせいだ。
LOCAL CONNECT
浪漫革命
リーガルリリー
Buzz72+
Appare!
佐々木亮介(a flood of circle)
w.o.d.
Eve
マオ(シド)
- 2025.08.24
-
大森靖子
"Sky Jamboree 2025"
KING BROTHERS
Maica_n
"MONSTER baSH 2025"
"WILD BUNCH FEST. 2025"
ぜんぶ君のせいだ。
cinema staff
LOCAL CONNECT
ビッケブランカ
Eve
マオ(シド)
小林柊矢 / 心愛 -KOKONA- / 虎鷹 / 荒木一仁 ほか
- 2025.08.25
-
Hump Back
神聖かまってちゃん
THE YELLOW MONKEY
- 2025.08.28
-
KALMA
Maica_n
ビレッジマンズストア
THE BAWDIES
22/7
- 2025.08.29
-
the cabs
神はサイコロを振らない
Bye-Bye-Handの方程式
安藤裕子×清水ミチコ
そこに鳴る
ゲスの極み乙女 × 礼賛 × roi bob
[Animelo Summer Live 2025 "ThanXX!"]
"SWEET LOVE SHOWER 2025"
- 2025.08.30
-
Kroi
reGretGirl
ナナヲアカリ
木村カエラ / OKAMOTO'S / 原因は自分にある。 ほか
豆柴の大群
ビレッジマンズストア
アーバンギャルド
SPRISE
天女神樂
ぜんぶ君のせいだ。
"ナノボロ2025"
Maica_n
"RUSH BALL 2025"
ビッケブランカ
レイラ
9mm Parabellum Bullet / THE BACK HORN / ACIDMAN / yama ほか
PIGGS
eastern youth
Appare!
VENUS PETER
GRAPEVINE
Lucky Kilimanjaro / 眉村ちあき / 森 大翔
崎山蒼志
セックスマシーン!!
[Animelo Summer Live 2025 "ThanXX!"]
NEK!
"SWEET LOVE SHOWER 2025"
Faulieu.
- 2025.08.31
-
reGretGirl
Broken my toybox
BLUE ENCOUNT / スキマスイッチ / 家入レオ / CLAN QUEEN ほか
ビレッジマンズストア
大森靖子
SPRISE
"ナノボロ2025"
"RUSH BALL 2025"
HY
GOOD BYE APRIL
Nothing's Carved In Stone / Base Ball Bear / ヤングスキニー / GLIM SPANKY ほか
ぜんぶ君のせいだ。
LACCO TOWER
なきごと
四星球 × G-FREAK FACTORY
RAY
Miyuu
GANG PARADE
ONIGAWARA
伊東歌詞太郎
ZAZEN BOYS
PK shampoo
[Animelo Summer Live 2025 "ThanXX!"]
"SWEET LOVE SHOWER 2025"
Academic BANANA / Yeti / BACKDAV
- 2025.09.01
-
打首獄門同好会
DIRTY LOOPS
とまとくらぶ
- 2025.09.02
-
Hump Back
とまとくらぶ
フラワーカンパニーズ / Conton Candy / ヒグチアイ / TOSHI-LOW
ずっと真夜中でいいのに。
打首獄門同好会
YOASOBI
め組 / ザ・チャレンジ / NaNoMoRaL / 宇宙団
- 2025.09.03
-
YOASOBI
DIRTY LOOPS
WurtS × なとり
THE YELLOW MONKEY
- 2025.09.04
-
キュウソネコカミ
打首獄門同好会
とまとくらぶ
DIRTY LOOPS
ハンブレッダーズ
終活クラブ
a flood of circle × 金属バット
TOOBOE
神はサイコロを振らない
- 2025.09.05
-
Age Factory
GOOD BYE APRIL
fox capture plan
水曜日のカンパネラ
大森靖子
セックスマシーン!!
YOASOBI
JYOCHO × 長瀬有花
cakebox(シノダ/ヒトリエ)
KING BROTHERS
DIRTY LOOPS
EGO-WRAPPIN' / Original Love Acoustic Session
秋山黄色
ぜんぶ君のせいだ。
This is LAST
WtB
神はサイコロを振らない
PENGUIN RESEARCH
Bentham / Yobahi / WELL DONE SABOTAGE / Loojy
- 2025.09.06
-
"WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2025"
GRAPEVINE
Creepy Nuts
eastern youth
Broken my toybox
青木陽菜
9mm Parabellum Bullet / 眉村ちあき / 浪漫革命 / THE BOHEMIANS ほか
Appare!
カミナリグモ
TOKYOてふてふ
ヨルシカ
藤沢アユミ
大森靖子
なきごと
"TREASURE05X 2025"
ADAM at / TGMX(FRONTIER BACKYARD) / 荒井岳史 / 渡邊 忍
セックスマシーン!!
ぜんぶ君のせいだ。
TOOBOE
YOASOBI
KING BROTHERS
Victoria(MÅNESKIN)
Ryu Matsuyama
SIX LOUNGE / TENDRE / ハナレグミ / 日食なつこ ほか
WtB
SCOOBIE DO
NakamuraEmi
りぶ
優里
PIGGS
RELEASE INFO
- 2025.08.22
- 2025.08.27
- 2025.08.29
- 2025.09.01
- 2025.09.03
- 2025.09.05
- 2025.09.06
- 2025.09.10
- 2025.09.12
- 2025.09.17
- 2025.09.19
- 2025.09.24
- 2025.09.26
- 2025.10.01
- 2025.10.03
- 2025.10.05
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ExWHYZ
Skream! 2025年08月号