Japanese
アルカラ
Skream! マガジン 2017年02月号掲載
2016.12.19 @渋谷CLUB QUATTRO
Writer 吉羽 さおり
アルカラの"こ・れ・で・も・か!!TOUR 2016 -東名阪-"の最終日が、渋谷CLUB QUATTROで行われた。東名阪のライヴハウスのみでの開催で、全13公演にわたったこのツアーでは、菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)やLOSTAGE、POLYSICS、tricot、UNCHAIN、ヒトリエ、SHACHIやクリトリック・リスなど多彩なゲストを迎えての対バン形式でも行われたが、この日はワンマン。アニメ"ドラゴンボールZ"のエンディング・テーマだった「でてこいとびきりZENKAIパワー!」をSEに登場したのは、メンバー4人とアルカラのキャラクターであるくだけねこだ。何やら起こりそうな、賑やかなステージである。そして、稲村太佑(Vo/Gt)の"ファイナル、渋谷!"という声に合わせ、くだけねこが銅鑼を鳴らしてスタートしたのは、11月にリリースしたシングル表題曲「炒飯MUSIC」(アニメ"ドラゴンボール超"エンディング・テーマ)。"ドラゴンボール"の歴代テーマ・ソングへのオマージュがふんだんに盛り込まれた、キャッチーで、それでいてクセも濃厚な1曲で、田原和憲のギター・ソロやエフェクティヴな下上貴弘のベースもこってりといい脂が乗った音を聴かせる。さらに曲中で、「炒飯MUSIC」のMVに出演しているモデルの伊藤リリーもスペシャル・ゲストとして登場して、キュートなダンスでフロアを盛り上げる。"1曲目からこんなことしてくれるなんて、ひpost_1どいなアルカラ!"と自画自賛しながら、稲村は"何かが足りない"と叫び、「アブノーマルが足りない」へと突入する。1曲目からカラフルでポップな祭り状態だったが、ここからはグッと攻めのギアを入れ、間髪いれずに「半径30㎝の中を知らない」、そして「+.-」を叩き込んでいく。変速&変則ビートを凄まじい馬力で生み出していく、疋田武史のドラムを背に受けてフロントの3人が勢いよくステージ先端に飛び出し、序盤にして観客の汗を絞り取る。もう、バカみたいな爆音が最高に気持ちいい。
1曲目の、それもほんの数十秒の出演を快く引き受けた伊藤リリーに感謝しつつ、稲村は"みんなの顔が、俺よりもこっち(伊藤リリー)を見ていた。19歳の女優に負けたバンドマンのうた~"という即興の(?)嘆き節も聞かせて、「カラ騒ぎの彼女」へ続けるなどトークからの繋ぎもバッチリだ。中盤では、「夕暮れちゃちゃちゃ」など、稲村がヴァイオリンを弾く叙情的で迫力のあるインストゥルメンタル曲を響かせて、会場の空気を一段と濃くもしていく。かと思えば、「授業参観」から「キャッチーを科学する」、そして「怪盗ミラクル少年ボーイ2」の再び爆烈な勢いのあるアンサンブルでフロアをかき回すなど、常にクライマックスで、傍若無人なスピードで観客を振り回していくステージだ。稲村がMCでも言っていたが、いい対バンと共にツアーをしてきて迎えたファイナルということで、べらぼうに調子がいい。そして、"渋谷、まだまだやろうぜ"と、山場はここからだと言わんばかりに「チクショー」でアグレッシヴに突き進む。強靭なドラムのキックがフロアを揺らして、その勢いで観客をジャンプさせ、「サイケデリンジャー2」のスリリングなスピードが会場を熱気でいっぱいにしていった。"こ・れ・で・も・か!!"というツアー・タイトルに偽りなしで、ダメ押しに、ダメ押しを重ねていくセットリストである。
疋田の華麗でキレのいいドラム・ソロから、重厚なサウンドで圧倒する「おしゃれ強盗」、「部屋のない鍵」へという後半に突入すると、熱を帯びそれぞれの音が溶け合ったバンド・アンサンブルで、激しくもサイケデリックな雰囲気で観客をがっちりとホールドする。そして、その分厚い音の層を飛び越えるように、キャッチーなメロディが心にまっすぐに突き刺さるのも、アルカラというバンドだ。ノイジーなフィードバック・ギターからの「終世記」、そしてラストに奏でたのは、「ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト」。下上は大きくベースを振りかぶって観客の興奮を煽り、また田原は観客が手を伸ばすフロアへとギターのネックを突き出してプレイする。ハイトーンの稲村のヴォーカルが切なさを呼びつつも、ここから先もまだまだ歌い続け、書き続け、奏で続けるという曲が、とても力強く、明るく響いた。最新の「炒飯MUSIC」や、インディーズ時代の曲まで、新旧の曲を織り交ぜたセットリストで、1年を締めくくり、また2017年に結成15周年を迎える前に、アルカラを総ざらいするような内容にもなった。
アンコールでは、今回のツアーに関わってくれたたくさんのバンドたちに改めて感謝を述べ、このツアーはもらうものばかりだったと、各地でのツアーの出来事/土産話もたっぷりと聞かせた4人。曲もそっちのけで、"絶口調"な稲村がガンガン沸かせてくれたが、最後はきっちり、田原が加入してから初めてライヴでやった曲だという「自然」で、爆音のとどめを刺した。2017年は、正月明けから早速新たな対バン・ツアー"やってっかTOUR2017 ~まぁ、やってくでしょうね!~"が始まるアルカラ。天井知らずの加速は、続く。
[Setlist]
1. 炒飯MUSIC
2. アブノーマルが足りない
3. 半径30㎝の中を知らない
4. +.-
5. カラ騒ぎの彼女
6. 不完全のキミ
7. 夕暮れちゃちゃちゃ
8. はとのさんぽ
9. 授業参観
10. キャッチーを科学する
11. 怪盗ミラクル少年ボーイ2
12. チクショー
13. サイケデリンジャー2
14. 夢見る少女でいたい
15. LET・IT・DIE
16. おしゃれ強盗
17. 部屋のない鍵
18. 涙腺
19. 終世記
20. ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト
en. 自然
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