Japanese
SpecialThanks
Member:Misaki(Vo/Gt) よしだたかあき(Dr/Cho)
Interviewer:吉羽 さおり
SpecialThanksによる4年ぶりのフル・アルバムのタイトルは"PUNK RECORDS"。この至極シンプルなタイトル通り今作は衝動感、躍動感に溢れ、キャッチーでありながらも情緒的な曲が数珠繋ぎとなった、パンクの名盤たる作品になっている。コロナ禍はもちろん、昨年メンバーが脱退しMisakiとよしだたかあきの体制になったときも、バンドの歩みを止めることなく、常に試行錯誤しながら前進してきたそのパワーと、困難は抱えつつも天性とも言えるその明るさが余すことなく形となったアルバムだ。2005年の中学時代にMisakiが結成し、2008年にデビュー・ミニ・アルバム『SEVEN COLORS』でメロディック・シーンに颯爽と登場したときのポップな爆発力を、またここから味わってほしい内容だ。
-前アルバム『SUNCTUARY』(2020年リリース)以降、コロナ禍や現在の2人体制になってからも、SpecialThanksとしては止まることなく動いていた印象です。
Misaki:そうですね。昨年、2人体制になってすぐに路上ライヴを始めました。
よしだ:昨年6月に自分たちの企画ライヴ"Fusion Illusion"をやったんですけど、その前の2ヶ月半くらいで、企画ライヴまでに路上ライヴを50本やろうみたいな感じだったんです。最終的には、45本~47本くらいになったのかな。
-活動の仕方もいろいろありますが、なんでまた路上ライヴというやり方だったんですか。
よしだ:以前は4人体制で、4人だからできたカバー動画の投稿とか、いろんなことをやっていて。カバー動画は今もたまにやっているんですけど、なかなか難しいところもあるんです。まだスペサン(SpecialThanks)を知らない人にも観てもらうにはどうしたらいいか、2人だからこそのフットワークの軽さとか今2人でやれることは何かと考えたら、路上ライヴだったんですよ。
Misaki:スペサンを好きになって、ライヴに足を運んでくれる人を増やしたかったんですよね。ライヴハウスだけでやっていても、すでに観てくれている人も多いし、対バン・ライヴをやっても、すでに好きなバンドがいる状態でさらに好きになってもらうって、ハードルが高いんじゃないかという話を周りの人ともしていて。2人になったし、ライヴもそんなに入れられる状況ではなかったので、ストリートだったら2人体制でもやれるよねと。
-路上ライヴはドラムとギター/ヴォーカルという編成ですね。これまでなかなかやってこなかったことだと思うんですけど、感触はどうでしたか。
Misaki:路上ライヴ自体初めてだったんですけど、むっちゃ怖かったです(笑)。
よしだ:本当にここで今からライヴするの!? みたいなね。
Misaki:すごく気が重くて。どちらかが"やめよう"と言ったらすぐ"いいよ!"ってなる感じでした。だけど、やると決めたしやろうって。
よしだ:あとは数を決めると頑張れるじゃないですか。例えば、1年に100本ライヴをしようとかもそうだし、ここでリリースしようって決めて動くのと一緒で、50本やるぞということが、自分たちをギリギリ保っていたというか。
Misaki:1回目に新宿でやったときは告知をしたこともあって、いつものお客さんも来てくれたんです。2回目は渋谷で超ビビってたんですけど、海外の観光客の人が多いこともあってすごく盛り上がりました。結構いろんなところでやったけど、いい出会いはたくさんあったよね。うちらの路上ライヴを映してもらったわけじゃないけど、たまたま"Mステ(ミュージックステーション)"にインタビューされたり(笑)、フォロワーが何百万人もいる海外のYouTuberさんが突撃してきてくれたり、いろいろ面白いことがありました。
よしだ:そこでしかないドラマはあったかな。
-選曲も、路上ライヴだったら、海外の方がたくさんいるときは海外バンドのカバーをするとか臨機応変にできそうですね。
Misaki:そういうこともありました。GREEN DAYやPARAMOREをやろうとか、上野公園で花見客が多い時期だったらスピッツの曲をやるとか。注目を集めて、オリジナル曲をやってというのはありましたね。
よしだ:知ってる曲のほうが止まってくれる人が多いかなと思うので。
-路上ライヴをきっかけにライヴに来てくれる方もできたんですか。
よしだ:ありましたね。あとは路上ライヴをやったことで、"SpecialThanksってあのSpecialThanks?"っていう感じで、"またライヴハウス行きます"ってライヴに来てくれたお客さんがいた。
Misaki:6月のライヴでは海外のお客さんも多かったしね。
-そうした出会いからライヴハウスまで来てくれのるは嬉しいことですね。路上ライヴにしてもYouTubeでのカバー動画にしても、ここ数年以前よりも活発に動いているんじゃないかという印象だったので、バンドとしても何か思うところがあるのかなとは感じていました。
Misaki:デビューした頃はまだ就職していたこともあって、7年くらいは土日だけの活動となっていたんですけど、そこから上京して少しずつ活動が増えていって。コロナ禍は特に当時自主でやっていたこともあったし、他の人に迷惑をかけずに活動できるバンドは自分たちだなって思って、やれる人たちがどんどん活動をやっていかなきゃ、私たちが早くもとの状態に戻していこう、みたいな気持ちはありました。
よしだ:謎の使命感があったよね。前作『SUNCTUARY』を2020年の4月にリリースして、そのリリース・ツアー("SUNCTUARY release tour 2020")が8月まで予定されていたんですけど、当時は全部やろうと思っていたんです。自分たちで、自主でやっているから背負うものもないし、NGを出す人もいないしっていう気持ちでいたんですよ。ただコロナ禍真っ只中で、当然ですけどライヴハウスからまだできませんっていう返事があって、8月に東名阪だけ回ったんです。そのときに、お客さんは20人くらいしか入れられないけど来てもらえて嬉しいって、ライヴハウスのスタッフさんが泣いて喜んでくれて。
Misaki:なので一番早く動いていた気がする。そのなかでYouTubeでのカバー動画の投稿もやっていましたね。
-YouTubeでのカバー動画はすごく良かったなと思います。GREEN DAYやBLINK-182、Hi-STANDARDからJ-POP、K-POPまで幅広くカバーされて。パンクじゃない曲をパンクにアレンジする筋力も上がっていったと思いますし、改めてルーツも垣間見えて観ていても楽しかったんですよ。
Misaki:楽しかったよね。
よしだ:かなり力入れてやってたしね。絶対に週3のペースであげるぞっていう。
Misaki:年間100本を目指して、バズろうと頑張ってました(笑)。
よしだ:YouTubeコンサルや視聴を伸ばすためのコンテンツを見てたら、50本~100本動画を上げたら絶対に1本はバズるってあって、続けることが大事だとおっしゃってたので、"じゃあ続けるしかないな。1年で100本あげよう"って週3ペースで上げていたんです。最終的に1年間で99本上げて、結果的にはバズらずでしたけど(笑)。
-この1~2年でポップ・パンクやメロコアの熱が高まってきているので、動画として残っている以上いい相乗効果はありそうですけどね。
Misaki:GREEN DAYも来日するしね。この間も地元愛知で今名古屋のメロコア・バンドが熱いからイベントに出てくれない? っていう誘いがあって行ったんですけど、盛り上がっているんですよ。
よしだ:いいシーンなのでメロディックとかそうバンドの盛り上がりが帰ってきてほしいですよね。
Misaki:ここしばらくチルな感じが流行っていたから、元気な感じが欲しいよね。
-実際ライヴが増えてきましたが、今ライヴハウスでやるときにはどういう編成でやっているんですか。
Misaki:今サポート・ベースを入れて3ピースでやってます。
-元Dizzy Sunfistのいやまさんがサポートをされてますね。女性のメンバーがいたり、女性のコーラスが聞こえてきたりするのはスペサンとしてはだいぶ新鮮さがあります。
Misaki:初めてですね。私は、女性はあまり入れたくないってのが昔からあって──それは、いろいろ心配になってしまうからというのもあったんです。家にちゃんと帰れたかなとか。
-Misakiさんがお母さんみたいになっちゃう(笑)。
Misaki:やっぱりバンド活動ってハードだし、重い荷物を持ったりもするし。男だったら酔い潰れていたり放っておいたりしても、まぁ帰れるじゃないですか(笑)。
よしだ:たしかにね。
Misaki:私がいろいろ気を使いすぎちゃうから、サポートでも女性を入れることはあまり考えてなかったんですけど、いやまちゃんだったらバンド経験もあるから、そういう心配もいらないかなってところで一緒にやれている安心感があります。今はライヴでも女性コーラスが入るのもいいねってみんな大注目してくれていますね。
よしだ:そういう評判はありがたいよね。
-これから固定のメンバーを入れることは考えているんですか。
Misaki:今は正式サポーターという感じで。"正式メンバーにしないの?"という話もあるんですけど、いやまちゃんのライフスタイルもあるし、私的にはまたメンバー入れたらやめちゃうからってみんなには冗談で言ってます(笑)。
-やっぱりメンバーが変わるって、大変なことですもんね。
よしだ:そうですね。2人だからこそ早く決断できることもあるし、そこにメンバーが増えることで意見も増えるし、そういうことでは、この形が現段階のスペサンとしてはちょうどいいところに落ち着いてるのかなって。
Misaki:うん、今のバンドの状態には合っているのかなって。今後また変わるかもしれないしね。
LIVE INFO
- 2025.01.21
-
片平里菜
終活クラブ
Homecomings
WurtS
SUPER BEAVER
PEDRO
- 2025.01.22
-
ASIAN DUB FOUNDATION
WurtS
ずっと真夜中でいいのに。
シノダ(ヒトリエ)
SVEN(fox capture plan)
go!go!vanillas × NEE
RAY
アイナ・ジ・エンド
BRADIO
米津玄師
- 2025.01.23
-
終活クラブ
ずっと真夜中でいいのに。
a flood of circle
小山田壮平 / kanekoayano
ヤバイTシャツ屋さん
ASIAN DUB FOUNDATION
米津玄師
暴動クラブ / 板歯目 / M.J.Q(山本久土+クハラカズユキ)
- 2025.01.24
-
片平里菜
東京初期衝動
ザ・シスターズハイ
終活クラブ
Homecomings
夜の本気ダンス
ego apartment
LEGO BIG MORL
神聖かまってちゃん
かりんちょ落書き
ハシリコミーズ
MONO NO AWARE
くるり
Ivy to Fraudulent Game
THE YELLOW MONKEY
RAY
Wez Atlas
- 2025.01.25
-
片平里菜
ブランデー戦記
女王蜂
BLUE ENCOUNT / UNISON SQUARE GARDEN / ヤバイTシャツ屋さん / フレデリック ほか
Helsinki Lambda Club
SpecialThanks
ストレイテナー
上白石萌音
the paddles
bokula.
HY
SCOOBIE DO
Umisaya
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
Dear Chambers
sajou no hana
Aimer
あいみょん
め組
IDLES
かすみん(おこさまぷれ〜と。)
神聖かまってちゃん
Czecho No Republic
GOOD BYE APRIL
フラワーカンパニーズ
パピプペポは難しい
Rhythmic Toy World
眉村ちあき
Mega Shinnosuke
サカナクション
Hedigan's
kobore
tacica
9mm Parabellum Bullet
Cloudy
- 2025.01.26
-
マリンブルーデージー
ASP × ExWHYZ
[Alexandros] / キタニタツヤ / マカロニえんぴつ / Creepy Nuts / ヤングスキニー ほか
Helsinki Lambda Club
THE BACK HORN
SpecialThanks
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
the paddles
ストレイテナー
HY
上白石萌音
SCOOBIE DO
SILENT SIREN
夜の本気ダンス
東京初期衝動
Homecomings
アイナ・ジ・エンド
Dear Chambers
Mega Shinnosuke
崎山蒼志
Bye-Bye-Handの方程式
CYNHN
Aimer
あいみょん
I Don't Like Mondays.
フラワーカンパニーズ
tacica
琴音
Lucky Kilimanjaro
ADAM at
LEGO BIG MORL
篠塚将行(それでも世界が続くなら)
サカナクション
阿部真央
Bubble Baby
- 2025.01.28
-
マリンブルーデージー / かたこと
the HIATUS
WurtS
米津玄師
SUPER BEAVER
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
the quiet room / Maki
安藤裕子
- 2025.01.29
-
THE ORAL CIGARETTES
the HIATUS
Saucy Dog
米津玄師
Hakubi
君島大空
Appare!
Helsinki Lambda Club
ポルカドットスティングレイ
ネクライトーキー
- 2025.01.31
-
ビレッジマンズストア
神聖かまってちゃん
LEGO BIG MORL
UNISON SQUARE GARDEN
KNOCK OUT MONKEY
Wez Atlas
くるり
ザ・ダービーズ
インナージャーニー / 板歯目 / Apes ほか
ヤユヨ
WANIMA × MONGOL800
TYCHO
Aooo
AYANE
9mm Parabellum Bullet
小林私 / Redhair Rosy / INF ほか
Halujio
the telephones
Bye-Bye-Handの方程式
- 2025.02.01
-
あいみょん
Hedigan's
ストレイテナー
ASP × GANG PARADE
夜の本気ダンス
I Don't Like Mondays.
ブランデー戦記
女王蜂
WONK
WurtS
the telephones
bokula.
GOOD BYE APRIL
SILENT SIREN
"でらロックフェスティバル 2025"
ADAM at
片平里菜
wacci
kobore
sajou no hana
CYNHN
OKAMOTO'S
Kroi
Aimer
"BAYCAMP 202502"
清 竜人 / 清 竜人25
9mm Parabellum Bullet
- 2025.02.02
-
あいみょん
四星球
bokula.
ExWHYZ × KiSS KiSS
LEGO BIG MORL
Laura day romance / XIIX / レトロリロン
I Don't Like Mondays.
Keishi Tanaka
ブランデー戦記
Panorama Panama Town
ラックライフ
"でらロックフェスティバル 2025"
CYNHN
ひめかのん(おこさまぷれ~と。)
片平里菜
ANABANTFULLS
DIALOGUE+
怒髪天
崎山蒼志
上白石萌音
浪漫革命
- 2025.02.03
-
マカロニえんぴつ
- 2025.02.05
-
マルシィ
ザ・シスターズハイ
the HIATUS
サカナクション
くるり
WurtS
"Road To 革命ロジック2025"
RELEASE INFO
- 2025.01.22
- 2025.01.24
- 2025.01.25
- 2025.01.28
- 2025.01.29
- 2025.01.31
- 2025.02.01
- 2025.02.05
- 2025.02.07
- 2025.02.10
- 2025.02.12
- 2025.02.19
- 2025.02.26
- 2025.02.28
- 2025.03.01
- 2025.03.05
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ヒトリエ
Skream! 2025年01月号