Japanese
B.O.L.T × Misaki(SpecialThanks)
2021年05月号掲載
ももいろクローバーZや私立恵比寿中学らが所属する"スターダストプラネット"の4人組アイドル・グループ B.O.L.T。メロコア、メロディック・パンクを始めとしたロック・ミュージックを中心に歌う彼女たちが、2ndシングル『スマイルフラワー』を完成させた。表題曲は、ガールズ・ヴォーカル・メロディック・パンク&ギター・ロック・バンドのSpecialThanksが提供。B.O.L.Tらしさも見せつつ、新たな魅力も引き出されている。今回、SpecialThanksのMisakiを招いて、B.O.L.Tとの座談会を開催した。
B.O.L.T:内藤 るな 高井 千帆 青山 菜花 白浜 あや
SpecialThanks:Misaki(Vo/Gt)
インタビュアー:宮﨑 大樹 Photo by 新倉映見
-SpecialThanksから「スマイルフラワー」という新曲がB.O.L.Tへ提供されました。そもそも、今回の楽曲提供のきっかけはなんだったんですか?
Misaki:SpecialThanksのオフィシャルのメールに、B.O.L.Tのディレクター 長島(幸司)さんから12月くらいに直接連絡が来たんです。バンドのメールは全部私が確認しているんですけど、"なんか怪しいメールが来た"って(笑)。
B.O.L.T一同:(笑)
Misaki:でもB.O.L.Tさんの名前は知っていたので"えぇっ!?"という感じで。友達にも相談したら"絶対やったほうがいいよ"と言われて返事をしました。HAWAIIAN6、SHANK、TOTALFATとか、よく対バンをしたり好きなバンドだったりが楽曲提供していたので、嬉しかったですね。
-もともとB.O.L.Tのことを知っていたんですね。
Misaki:名前は知っていました。調べたら、すごくいい子そうだったし、めっちゃロックな音楽に合わせてやっているのを観て、とにかくかわいいなと。
高井:名前だけでも知ってくださっていたのがビックリです。
Misaki:ぶんバンド関係から知ったんです。それこそSHANKとか、楽曲提供をやっているバンド発信の情報から名前を見ていたのかなと思います。当時は小学生がふたりいると聞いていたから"私の曲を若い子たちが歌うのってどうなんだろう?"と好奇心がありましたね。
-今っていろんな音楽ジャンルをやるアイドルがいますけど、メロコア、メロディック・パンク、ポップ・パンク、そういう類の音楽をやるアイドルがいることは、その道を突き進んできたSpecialThanksとしてはどう感じているんですか?
Misaki:嬉しいですね。このジャンルの楽しさだったり、カッコ良さだったりを、かわいい子たちに広めてもらえるのは、メロコア・シーンにとってすごくハッピーなことだと思います。メロコアは一番流行っていたのが90年代とかなので、今こういう時代に、一緒に同じような音楽をやってくれるのは頼もしいです。
高井:まだまだ足元にも及ばないです(笑)。
Misaki:今"風の時代"になったと言われているじゃないですか? "風になる 新しい/時代"と歌詞にも入れているんですけど、同じ時代に歌ってくれていて本当に嬉しいです。なかなか新しく出会うことも難しい世の中ですし、すごいことですよね。B.O.L.Tさんへの楽曲提供を発表する1週間くらい前に、"B.O.L.Tのカバーをやって"とコメントが来ていたんです。これはやる運命だったんだなと感じました。
-B.O.L.TのみなさんはSpecialThanksからの楽曲提供が決まって、どう感じていましたか?
高井:最初に仮歌の入った音源を送っていただいたんです。歌詞とかももちろん頭に残ったんですけど、Misakiさんが歌ってくださった仮歌だったので、Misakiさんの声が一番残りました。正直"これ、絶対このままのほうがいいよね"みたいに思っちゃったりして(笑)。
内藤:これが世に出なくて、自分の声になって出ちゃってもいいのかなと思っていたくらいなんです(笑)。1回聴いただけで、声色とか雰囲気とか、すごく温かい感じが心に残りました。自分もMisakiさんの歌声を参考にして、ボイトレから気持ちを乗せて歌えたし、レコーディングのときも聴いたままに歌うことができましたね。
白浜:私は歌い出しを担当させていただいたんですけど、Misakiさんのように歌えたらいいな、頑張りたいなと思っています。ライヴで歌い出しを真似してみたりして、いろんな挑戦をしていますね。
Misaki:歌いまわしとかで寄せてくれる部分もあったり、いいなって思えるところもあったり、聴いていて楽しかったです。本当はヴォーカル・レコーディングにも行きたかったんですけど、できあがったものがパーフェクトだったので、何も問題なかったですね。それぞれのキャラの声が出ていて、めっちゃいい。
-サウンドや歌詞についての印象はどうでした?
高井:今までにはなかった柔らかい部分とか、温かみのある静かな感じで始まりつつも、B.O.L.Tらしいメロコアっぽさも入っていて。新しい部分もあり、今までのB.O.L.Tの得意なサウンドも入っていて、すぐにお気に入りの曲になりました。歌詞についても"天気が良かったらそれだけで今日はご機嫌"みたいに、自然からパワーを貰うことは自分もあるので、共感できて、歌うのが楽しみでしたね。
青山:最初はすごくかわいい感じだけど、ロックも混ざっていて、いい楽曲をいただいたなって、めちゃくちゃ嬉しかったです。Misakiさんにしか出せない「スマイルフラワー」の世界観があると思うんですけど、B.O.L.Tの世界観もMisakiさんのように出せたらいいなと思いました。
-「スマイルフラワー」はサウンドからも歌詞からも優しさがにじみ出ていますよね。Misakiさんがコメントを出しているように、大きなテーマとしては笑顔の大切さを伝える曲ということで合っていますか?
Misaki:そうですね。赤ちゃんとかって、笑顔を見せてあげることで、自己肯定感だったり、愛されていると感じたりすると言うじゃないですか? それと一緒で、私たちも笑顔がすごく大事だなと思って。誰かが笑っていたら一緒に笑顔になれるし、この時代に出るべき曲だったのかなと思います。
-こういうテーマでB.O.L.Tに曲を書いたのは、メンバーから人を笑顔にする力を感じたからなのかなと思ったんですよ。
Misaki:それはありますね。写真とか動画を観て、柔らかい雰囲気があるなと。サウンドは激しいけど、柔らかい。私自身も"ロックをやっていなさそうだね"と言われるんですけど、そこまで意識せずに私の自然体から生まれた感じはあります。自分たちの曲でも全然合うくらいのノリで。私もライヴで歌いたいですね。
-どことなく親近感があった。
Misaki:そうですね。寄せに行かずとも同じ雰囲気。ほんわかというか、ガツガツはしていないじゃないですか(笑)。だけど、ライヴをやるときは"やるぜ!"みたいな、心が煮えたぎっている部分は一緒だと思いました。
高井:初披露したときにMisakiさんが観に来てくださったんですけど、来ることを聞いていなかったんですよ。そのときに仮歌がMisakiさんだったことを教えていただきました。同じメロコア、ガツガツした曲を歌っていらっしゃるMisakiさんが、すごくほんわかしていらっしゃったので、そのギャップにきゅんとした部分がありましたね(笑)。
-ライヴの光景を想像しながら曲を作っている印象だったんですけど、初披露のときに観た「スマイルフラワー」はどうでした?
Misaki:めっちゃ良かったです。感激って感じでした。この短期間で踊って歌って、歌詞を覚えて......すごすぎる。振付もそのとき初めて観たので、すぐメンバーに"すごかったよ!"と伝えました。最後の"YEAH"をやりながら帰りましたね(笑)。
高井:ラスサビからの"Wow Wow Wow/YEAH"までの流れは、練習していたときよりもライヴ本番が気持ち良かったですね。ジャンプした瞬間が楽しかったです。
Misaki:そこは曲を作っているときからスタジオでやっていて、レコーディングの日も"YEAH"で勝手にジャンプしていました。
B.O.L.Tディレクター 長島:そこの振付はジャンプする振付に変えたんですよ。
Misaki:ありがとうございます。レコーディングの日に私が踊っていたやつが採用されたみたいです(笑)。ライヴで跳んでくれていたので、メンバーに"跳んでたよ!"って伝えました(笑)。これからファンのみなさんも絶対に跳んでくれるだろうから、めっちゃ楽しみです。
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