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LIVE REPORT

Japanese

B.O.L.T

Skream! マガジン 2022年08月号掲載

2022.07.15 @KANDA SQUARE HALL

Reported by 宮﨑 大樹 Photo by 笹森健一

B.O.L.Tが5月から回ってきた、自身2度目のツアー"B.O.L.T Presents Early Summer Tour 2022「RE; B.O.L.T」"。そのツアー・ファイナルと併せる形で、彼女たちの3周年記念ライヴが、グループの結成日である7月15日にKANDA SQUARE HALLで開催された。ツアーを通じてまたひと回り成長を遂げてきたB.O.L.Tの4人。この日は、そんな彼女たちが4年目に向けて絶好のスタート・ダッシュを決めた一夜になった。

今夜のライヴは、ツアー・ファイナルのブロックと、8月にリリースされる1st EP『Weather』を初めて全曲披露するブロックの2部構成。まずはUKパンクな衣装を身に纏ったメンバーが登場し、メロコア・チューンの「Don't Blink」で前者のブロックがスタートした。この日の天候は生憎の雨だったが、厚い雨雲を吹き飛ばすような高いエネルギーを、歌とダンスで開放していく4人。B.O.L.Tにはいわゆるイメージ・カラーのような概念はないが、もし彼女たちを色で喩えるとしたら"オレンジ色"なんじゃないかと筆者は思う。B.O.L.Tのライヴは、エネルギッシュで、人に元気を与えるビタミン・カラーを思わせるパフォーマンスを観させてくれるからだ(食欲を増進させるという意味でも、グルメにまつわるドラマのタイアップをいくつも担当してきたB.O.L.Tにはオレンジ色がピッタリかも?)。

ハンドクラップを沸き起こしてから駆け抜けた「SLEEPY BUSTERS」をきっかけに、「BON-NO BORN」、「Yummy!」とアゲ曲で畳み掛けるパートは、ここまで回ってきたツアーのハイライトを凝縮したかのよう。見る見るうちにフロアの熱気が上がっていくその様子だけでも、このツアーがいかに充実したものだったかが伝わってくる。生命力溢れる歌唱で歌い上げた「未完成呼吸」から「Hear You」への流れもエモーショナルで素晴らしかった。そんなツアー・ファイナルのブロックを締めくくった1曲は「まわりみち」。彼女たちが歌う"果てなく続く道を歩こう/夢を抱え歩き出そう"という一節は、今回のツアーのことを指しているようでもあり、一方で、今日から始まる4年目以降の旅路を指しているようにも思えた。

ツアーの振り返りムービーが流れてから、カラフルな衣装にチェンジした4人が再びステージに登場すると、1st EP『Weather』の全曲披露ブロックへ。疾走感のある「One Life」で改めて走り出すと、新曲「D.T.F.」を初披露する。青空の中、上昇気流に乗って天高く飛んでいく――そんな情景の浮かぶこの曲は、この日で3周年を迎え、4年目に向かって羽ばたいていく4人に相応しかった。雨上がりの水滴が太陽の光を反射して、キラキラと煌めく様子を音楽で表現したような「雨のち晴れ」に続けて初披露したのは、『Weather』のリード曲「BY MY SIDE」だ。この楽曲は、EPの中でもとりわけ歪んだギター・サウンドと、4人のガーリーな声質の融合がいい意味での違和感を生む1曲。そして、強気でありながらもいじらしいという、絶妙な感情表現を求められる曲でもある。もしかしたらB.O.L.T結成時にはまだ歌うのが難しかった可能性すらある楽曲だが、今の4人にとっては問題ない。彼女たちは、複雑な乙女心を持つ主人公の心情を、見事に歌へ落とし込んで表現してみせた。

EP随一のアゲ曲「New Day Rising」でメンバーとファンが一体となって身体を横に揺らし、最後は高井千帆が"結成日当日に大好きなみなさんに会えるのが本当に嬉しくて。そんな今日を大事に、大切に、そして4年目も新たな気持ちで走っていけるように、今日は最後まで想いを曲に乗せて届けたいと思います"とファンに語り掛ける。そうして、ライヴ本編のラストは「夜を抜け出して」をパフォーマンス。最後に歌った"ラララ"のシンガロングでは、きっとファンも心の声で応えていただろうと思える一体感が生まれる。B.O.L.Tとファンとの絆を感じた瞬間だった。

アンコールに応えて登場したB.O.L.Tは、1発目にメジャー・デビュー・アルバム『POP』のメドレーの披露へ。アルバム1枚で"1日"を表現した本作で、1日の気持ちの動きを代わる代わる表現していくと、「寝具でSING A SONG」では、ペンライトの灯りに包まれながら4人で眠りにつくポーズで楽曲のテーマ"就寝"を表現。続くMCでは、3周年、そして4年目に突入することについて、ひとりずつの想いが語られる。

白浜あやは"3年間を振り返ってみると本当にあっという間で。すごくいい経験をたくさんしてきた3年間でした。みなさんが拍手とかクラップをしてくださって、楽しそうにしているのを見ると、元気を貰えます。これから4年目になっていくにつれて、いっぱい思い出ができると思うんですよ。その中でも、こういう忘れられない思い出をたくさん作っていけたらいいなと思っています"と話し、青山菜花は"今日の景色は忘れられないものになると思います。3周年はあっという間だったんですけど、今回のツアーだったりで経験を積み重ねていくごとに、自分の課題が見えたりとか、苦手だったことが上手くいったりしました。苦手だなと思うことは今もあるんですけど、これから4周年に向けてどんどんクリアして、B.O.L.Tというものができたらいいなと思います"と続ける。

内藤るなは"改めてライヴが大好きだな、チームB.O.L.Tが大好きで、みなさんのことがすごくすごく大好きだなと感じていました。先生方やスタッフさん方にも感謝の気持ちでいっぱいです。ふと日常でB.O.L.Tのことを思い出した瞬間に、みなさんの心が幸せに、軽くなれる瞬間をこれからも届けていけるように約束していきたいと思いますし、4年目も歌い続けていきたいと思います。"と語り、最後は高井千帆が"ツアーで初めましての方がたくさんいらっしゃって、それがすごく嬉しかったです。初めて来てくれた方から「B.O.L.Tの現場はビックリしちゃうくらい温かくて、本当に優しいね」という声をたくさん聞きました。みなさんは私にとって本当にかけがえのない、自慢の存在です。4年目も駆け上がっていくB.O.L.Tについてきてくれたら嬉しいです!"と元気いっぱいに言葉を送った。

そうして「OUR COLOR」を届けてから、4年目も"お願いします!"の気持ちを込めて「Please Together」を披露。ツアー・ファイナル&3周年という記念すべきライヴのクライマックスとして、楽曲にかけて最後は長い長い土下座で締めくくった。

これまでの3年間。新曲を出すたびに、ライヴをするたびにB.O.L.Tは頼もしさを増してきた。現在もアーティストとしての成長期の真っただ中にいる4人が、これから4周年、5周年と時を重ねるごとに、どんな姿を見せてくれるのか楽しみだ。4年目以降も"お願いします!"。


[Setlist]
1. Don't Blink
2. 夜更けのプロローグ
3. Reborn
4. SLEEPY BUSTERS
5. BON-NO BORN
6. Yummy!
7. 未完成呼吸
8. Hear You
9. まわりみち
10. One Life
11. D.T.F.
12. 雨のち晴れ
13. BY MY SIDE
14. New Day Rising
15. 夜を抜け出して
En1. POP -Look-back on the day medley-
En2. 寝具でSING A SONG
En3. OUR COLOR
En4. Please Together

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