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INTERVIEW

Japanese

B.O.L.T × Misaki(SpecialThanks)

2021年05月号掲載

B.O.L.T × Misaki(SpecialThanks)

B.O.L.T:内藤 るな 高井 千帆 青山 菜花 白浜 あや
SpecialThanks:Misaki(Vo/Gt)
インタビュアー:宮﨑 大樹 Photo by 新倉映見

-SpecialThanksで編曲をするにあたっては、どういうイメージで作っていったんですか?

Misaki:B.O.L.Tさんには激しい曲も多いから、キラキラ輝く、ホッとできるような曲が1曲あったらいいのかなと思って、そういうイメージでしたね。あまり何も考えずに、そのときのインスピレーションから出てきたのがこの曲でした。

-SpecialThanksの曲を制作するときと比べて、何か違いはありましたか?

Misaki:自分たちでもやれそうな曲なので、あまり変わらなかったですね。ただ、顔を思い浮かべながら書いたことと、テーマがあったところが違いましたね。SpecialThanksは、気ままに、そのとき溢れてきた感情を曲にしているので、その違いくらい。あとは全部同じでした。メンバーとも楽しく作っていて、"B.O.L.Tだからこそ、こういうフレーズがあったら面白いよね"という話をしていましたね。SpecialThanksだったらもうちょっとマイルドな感じにするけど、B.O.L.Tさんにはゴリゴリにしていこう、とか。

-SpecialThanksバージョンのアレンジも聴いてみたいですね。

Misaki:最近YouTubeでカバー動画を上げているので、タイミングを見て「スマイルフラワー」もやりたいなと思っています。

B.O.L.T一同:嬉しい!

-ミュージック・ビデオはMisakiさんもご覧になりましたか?

Misaki:はい。曲と映像がマッチしていましたね。衣装もかわいい。今日、実は衣装に寄せた服装で来たんです(笑)。MVでアナログ感を出した理由は聞いていなかったんですけど、いいなぁと。私もこういうのを撮りたいと思いました。

高井:Hi8で撮った画質もそうですし、撮影が終わったあとに手書きでイラストを描いて、それを入れ込んでいただいて、いろんな要素を含めて温かさが出ています。歌詞の中で"命の水は/あなたのスマイル"というフレーズがすごく好きなんです。お花は水がないと生きていけないから、人もあなたのスマイルがないと生きていけないよ、というメッセージがあるのかなと思っていて。それで、イラストに"命の水ちゃん"を描かせていただいたんですけど、一瞬しか使われなかった(笑)。1サビ終わりに私の目から出ている涙みたいなところです。

Misaki:チェックします(笑)。あと、風がすごそうだなと思いました(笑)。

内藤:穏やかな感じに撮りたかったんですけど、背景のお花の揺れ方が尋常じゃなくて(笑)。でもHi8カメラの粗さでいい感じにまとまってると思います。

白浜:歌い出しの歩いているシーンでは、穏やかな感じでゆっくり歩こうと思ったんですけど、風が強すぎて(笑)。なんとか踏ん張って、優しい感じで撮れたんじゃないかなと思います。

青山:風は強かったんですけど、"風になる 新しい/時代のエネルギー感じて"の歌詞に合っているなと思って。歌詞を感じられるMVになっていますね。

白浜:質問をしたいんですけど、歌い出しの"あなたのスマイル"が強めになっちゃうんです。Misakiさんの仮歌は優しく歌っているなと思ったんですけど、練習法とかを聞かせてください。

Misaki:なんだろう......意識しているのは、自分が聴いていて気持ちいいというところですね。自分が心地良くなれる声を出す、そこは意識しています。あとは特に何もしてないです(笑)。例えば、強く歌ってもそれを自分がカッコいいと感じたら、全然それも正解だと思うし、優しく歌って心地良く感じたら、そっちも正解だと思います。

白浜:ありがとうございます。自分の気持ちいい歌い方を探して歌ってみます! もうひとついいですか? 私たち(白浜&青山)は、中学生になったばかりなんですけど、中学生のうちにやっておいたほうがいいことってありますか? いろんな経験をされているMisakiさんに聞いてみたくて。

Misaki:好きなことをもうすでに始めているから、それで充分だと思います。私は中3からSpecialThanksを始めたんですけど、そのころからやっていて良かったなと感じるんです。今になって始めるのもできるんだけど、中学生からバンドを始めてくれていた自分には感謝しています。すでに好きなことをやっているのは、すごくいいことだなと思いますね。他にも直感で"あれやりたい"、"これやりたい"というものがあったら、ちょっとだけでも手を出しておいたらいいかもしれません。絵を描くでも、服を作るでも、気になったことはなんでも。ちょっとでも触れていたら、また始めやすいだろうなと思うんです。ときめいたこと、ワクワクすることはぜひやっていってほしいし、私もそうしたいなと思って生きています。

白浜:心に入れて頑張ります!

Misaki:楽しんで! 頑張ることをエンジョイする気持ちを持って、頑張るよりも楽しむ感じでやったら、もっとハッピーな音楽ができるのかなと思います。

-長くバンドを続けていくなかで大事にしているのは、楽しむことですか?

Misaki:そうですね。自分がアガる気分でいたらいい歌も歌えるし、その姿を観た人も幸せな気分になると思うんですよ。常に自分軸ですね。あとは単純に"好き"という気持ち。バンドをずっとやってきて、その結果メンバー・チェンジもあって、ひとりになったときもあったんですけど、続けていたら今はすごくいい状態でバンドをやれています。本当にやっていて良かったなと思って。好きなことを続けてきて良かったなと感じるんです。

-さて「スマイルフラワー」は今後どんな曲になりそうですか?

白浜:私は、どうやったら上手になれるかいろんな研究をしているんです。完成というのはないかもしれないけど、どんどんB.O.L.Tの「スマイルフラワー」を作っていきたいなと思っています。B.O.L.Tだけじゃなく、お客さんといろんな感情を作っていって、歌い出しにみんなのピースが上がるような曲にしたいです。

青山:Misakiさんにすごくいい曲を作っていただいたからこそ、B.O.L.T流の「スマイルフラワー」を作っていきたいです。これからもたくさん披露させていただくと思うんですけど、"今日もやるかな?"と期待してもらえるような曲になったらいいですね。

高井:歌詞だったり曲調だったりが、すっと心に入ってくるような感じなので、ライヴ以外の日常で聴いていただくときには、朝1発目に聴いて元気になるでもいいし、好きなタイミングで聴いてほしいです。一度聴いてもらったら、終わったあとに"なんか幸せだなぁ"と感じてもらえると思います。ライヴでは、私たちのことを知らなくても、この曲から私たちの世界に入り込んでいいんだよって温かく迎えたいです。なので、初めて観た方も物怖じせずに、とにかく楽しんでほしいですね。

内藤:「スマイルフラワー」は、どこか懐かしさを感じるけど、新しさもある曲だと思います。B.O.L.Tファンのみなさんは、私より年下の方もいれば、年上の方もいらっしゃるんですけど、人類みんなが愛してくれるような曲を作っていただきました。愛と平和の象徴でもあるお花だったり、風だったり、水だったり、自然のエネルギーを貰いながら、"笑って"と呼び掛けています。Misakiさんのマインドをいただいて、うまく歌おうというよりは、楽しく笑顔で歌って、みんなも笑顔になれるような曲になったらいいですね。

Misaki:B.O.L.Tのみなさんが歌うことで、こういうジャンルを知らなかった人にも"なんかよくわからないけどカッコいい!"みたいな、ロックの衝動を感じてもらえたらいいなと思います。これからも、この曲がみなさんの声でずっと歌われていくんだなと考えると嬉しいです。たぶん、これから声がちょっとずつ変わっていくと思うんですよ。そういうのも楽しみながら、曲を長く歌い続けてくれたら嬉しいですね。