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DISC REVIEW

Japanese

2017年03月号掲載

愛×Happy×クレイジー

アカシック

『愛×Happy×クレイジー』

Release Date : 2017-03-08
Label : ワーナーミュージック・ジャパン

約1年ぶりとなるリリース作品は、TVドラマ"ラブホの上野さん"の主題歌を表題にしたシングル。理姫(Vo)ならではとも言える凛とした女心を綴った歌詞、ストリングスやホーンなどを用いたゴージャスで豊潤なサウンド、ロック・バンドの鋭さと躍動感が三位一体となった、まさしくアカシックとも言うべき楽曲に仕上がっている。甘酸っぱくセンチメンタルなメロディに漂うハッピー感は、悲しみを乗り越えた人間の前向きさ。"愛してる"と歌う言葉の華やかさに胸が焦がれた。カップリングには初の全国流通盤『コンサバティブ』に収録された「幸せじゃないから死ねない」のリアレンジ・バージョン、90年代初期を彷彿とさせるユーモラスなデュエット・ソング「平成へゴー!」、初回盤のみ新曲「福富朝陽」を収録している。(沖 さやこ)


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オレンジに塩コショウ

TVドラマ"ラブホの上野さん"の主題歌を表題曲にした前シングル『愛×Happy×クレイジー』が好評を博したアカシックの2ndシングル。意味深なタイトルは"普段だったら絶対しないことをしてしまうくらい混乱している様子"を喩えたもので、心情を具体的な行動に置き換えて表現する理姫(Vo)の手腕に改めて恐れ入った。甘酸っぱいヴォーカルとミドル・テンポでダイナミックなバンド・サウンドはセンチメンタルさと力強さを兼ね揃え、ひとりの女性が夏の失恋を乗り越えようと奮闘するという楽曲の世界を丁寧に描き出している。ピアノとストリングスをふんだんに含んだドラマチックでゴージャスなTrack.2、跳ねるリズムがポップでキュートなTrack.3と、全曲がリード曲級に華やかで濃厚だ。(沖 さやこ)


愛×Happy×クレイジー

約1年ぶりとなるリリース作品は、TVドラマ"ラブホの上野さん"の主題歌を表題にしたシングル。理姫(Vo)ならではとも言える凛とした女心を綴った歌詞、ストリングスやホーンなどを用いたゴージャスで豊潤なサウンド、ロック・バンドの鋭さと躍動感が三位一体となった、まさしくアカシックとも言うべき楽曲に仕上がっている。甘酸っぱくセンチメンタルなメロディに漂うハッピー感は、悲しみを乗り越えた人間の前向きさ。"愛してる"と歌う言葉の華やかさに胸が焦がれた。カップリングには初の全国流通盤『コンサバティブ』に収録された「幸せじゃないから死ねない」のリアレンジ・バージョン、90年代初期を彷彿とさせるユーモラスなデュエット・ソング「平成へゴー!」、初回盤のみ新曲「福富朝陽」を収録している。(沖 さやこ)


凛々フルーツ

壮大で濃厚。ボリュームも満点。長編の恋愛映画を見ているようだ。バンド初のフル・アルバムは彼らの原点でもある、世代を問わず響くいい曲を作るというポリシーが遺憾なく発揮された作品になった。楽曲ごとに趣向が凝らされ、言葉を効果的に響かせる理姫のヴォーカルもヒロインとしての華がある。全員が主役として存在する均一性がとれたアンサンブルも俯瞰で見るときれいな1枚の絵だが、ひとつひとつに着目するとひとクセふたクセあるところも面白い。ストリングスを用いた感動的なバラードも完成度が高く、ヴォーカルとコーラスとピアノで展開されるTrack.7、シューゲイザー的アプローチのTrack.8など、バンドの表現方法も格段に増した。思春期を過ぎたアカシックに、大人の魅力が香り立つ。(沖 さやこ)


DANGEROUS くノ一

再生ボタンを押して、ど頭、スタイリッシュなベースのワン・フレーズを聴いただけで聴覚を鷲掴まれた。擬音で表すならばまさに"ビビッ"ときた。5人組男女混合ロック・バンド、アカシックのメジャー・デビュー・ミニ・アルバムとなる今作は、"女=くノ一"がテーマ。女という生き物が抱く生々しくも少女的な感情を、理姫(Vo)がギャルチックな歌声でシニカルに歌い上げる。時にサイケデリックに、時に切なげに奏でられるキーボードの音色が、一筋縄ではいかない女心を表しているようでなんとも痛快だ。見た目が派手だろうが地味だろうが、恋愛のドツボにはまればみんな同じ。女子の味方、アカシック。女心の教科書的存在になるであろう期待の1枚。(峯岸 利恵)


コンサバティブ

PUNPEE、禁断の多数決などのMVを手がけるAVレーベル"性格良し子ちゃん"がアートワークを担当していることも話題な3人組ロック・バンドの初の全国流通盤。2012年に会場限定で発売された音源から人気曲「終電」「ツイニーヨコハマ」が再録されている。エキセントリックに都会の生活を綴った歌詞を聴くと、日本のロック・ポップスに登場する女の子は椎名林檎とやくしまるえつこに大別されてしまうような気がして、どうしてもイメージがどちらかに引っ張られてしまう。それでも魅力的な声だし、過剰な装飾がないかわりにピリリとスパイスの効いた小気味良いアレンジの演奏との相性が抜群に良い。中でもワウ・ギターが牽引するガレージ昭和歌謡ディスコとでも呼びたくなる「有楽」の無理矢理な展開が面白くて何度も聴いてしまった。 (岡本 貴之)



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