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INTERVIEW

Japanese

感覚ピエロ × DJライブキッズあるある中の人

2016年08月号掲載

感覚ピエロ × DJライブキッズあるある中の人

今年9月17~19日、下北沢、新宿、渋谷の3ヶ所にて開催される、日本最大級のライヴ・サーキット・イベント"Eggs presents TOKYO CALLING 2016"。前回、東西を代表するアーティストによる対談が実現したが、今号では関西発のアーティスト、感覚ピエロとDJライブキッズあるある中の人が登場。方や自主レーベルで活動を続けるロック・バンド、方やロック・バンドの音源を流すDJでありライヴ・キッズでもある彼ら。三者三様の立場から見る、"ライヴ"の面白さとは? 関西の音楽シーンに欠かせない、登竜門とも言われるようになった"ライヴ・サーキット・イベント"の魅力について語ってもらった。

感覚ピエロ:西尾 健太(Dr) 横山 直弘(Vo/Gt) 滝口 大樹(Ba) 秋月 琢登(Gt)
DJライブキッズあるある中の人
インタビュアー:黒田 奈保子 Photo by ハヤシマコ

-今回、"TOKYO CALLING 2016"に出演するアーティストの中から関西出身アーティストとして、感覚ピエロ、DJライブキッズあるある中の人で対談をしていただきます。イベントなどでは顔を合わす程度の仲と聞きましたが、最初のころのお互いの印象はいかがでしたか?

あるある:ライヴを観る側、ライヴ・キッズとして最初に感覚ピエロのライヴを観たのは2014年の3月ごろ大阪BIG CATで開催されたイベントでした。たくさんいる出演者の中で一番引っかかったのが彼らだったんです。

-感覚ピエロのライヴにおいて、何が印象に残ったんでしょうか。

あるある:ライヴにたくさん行くようになると、バンドに対して引っかかりが少なくなるんですよね。でも、感覚ピエロは"え? 何?"ってなったんですよ。「メリーさん」(2015年1stミニ・アルバム『Break』収録曲)のAメロのファルセットがとにかくすごくよくて。そこから何度もライヴに通うようになったんです。感覚ピエロってライヴや音源における手法が気になるところだらけなんですよね。

秋月:超具体的な好み(笑)。バンド観すぎやん!!

-ライヴに行くのが趣味なんですよね。どれくらいの頻度でライヴに行くんですか?

あるある:月10回は行ってますね。

-ライヴ・キッズとして月に10回はすごく回数が多いですよね。ライヴを観る際に注目しているポイントなどはありますか?

あるある:今までに観たことがないバンドっていうのが一番大事ですね。それが歌だったり、メロディや歌詞だったり。自分の中で初めて観る衝撃がポイントになりますね。

-感覚ピエロのメンバーは、DJライブキッズあるある中の人のパフォーマンスを観たことはありますか?

秋月:実は、DJライブキッズあるある中の人(以下:あるあるさん)とちゃんと話をするのが今回が初めてで。イベントで一緒になることがあっても、挨拶程度だったんですよ。DJもライヴ直前とかが多いので生で観たことはなくて。SNSにアップされている動画を観ると、すんごい盛り上がってるんですよね。物販の列もめちゃくちゃ並んでるし、今のニーズに合ってるんやなって思いますね。

-"ライブキッズあるある"に共感することはありますか?

西尾:僕はあるあるさんのTwitterもフォローしてるんですけど、ライヴ・キッズじゃないからあんまり共感はしなくて......。

-......なぜフォローをしたのでしょう(笑)。

秋月:すいません、うちのドラム正直者で(笑)。

西尾:あ、でもライヴに行ったときに会場前に飾ってある看板とかを写真に撮ってアップしているんで、そういうのを見ると"あ、今日ライヴ来てくれてるんやな"って思いますね。

秋月:演奏する側とお客さん、そのニーズって見えそうで見えなかったりするんですよね。僕らは演奏することで、お客さんと同じ空間にいることはできますけど、開演時にどうやって入場しているのか、どういう服装をしているのかまではよくわからなくて。ライヴ・キッズの間でDickiesのパンツが流行っているのは知ってはいるけど、詳しいことはわからないのが正直なところです。

-Twitterを見ることで、最近のライヴ・キッズの情報を知ると。

滝口:僕らはライヴ・キッズになる前にバンド活動に力を入れるようになったんで、ライヴ・キッズのことを知らないんですよね。ライヴを観に行っても、どうやって演奏してるんやろうってプレイのことばっかり気になってしまいがちやし。

秋月:そういうシーンがあるんやなって感じですね。あるあるさんは情報マンって感じですよね。

-感覚ピエロは関西在住のバンドとして、自主レーベル"JIJI RECORDS"で活動をしているんですよね?

秋月:住まいは大阪ですけど、"大阪を中心に活動"という概念が僕らにはなくって。

滝口:お客さんの人柄は地方によって違いますけど、どのライヴハウスにおいても同じものをお客さんに提供しているつもりなので。

秋月:"上京"っていう言葉は死語やなって思ってて。かといって関西に居座りたいわけでもない。感覚ピエロが今は大阪にいる、ただそれだけなんですよね。

横山:僕は北海道出身で、最近になってようやく大阪に来たんですよ。だから活動をする場所はどこでもいいんですよね。