Japanese
FABLED NUMBER × 感覚ピエロ
2016年06月号掲載
6月1日に、FABLED NUMBERは3rdミニ・アルバム『A Revolutionary』を、感覚ピエロは2ndミニ・アルバム『不可能可能化』をリリース。偶然の同日リリースとなったが、それぞれがターニング・ポイントを迎え、この作品で打って出ると、企みも試みも鋭く磨き上げられていた。9月にはFABLED NUMBERのツアーで、初のツーマンも決定した両者。ダンサブルで攻撃的なエレクトロ・ロックでフロアを揺さぶる"FABLEDサウンド"と、鋭利な疑問符で常識を反転させていく感覚ピエロの歌が、初共演でどう化学反応を起こすのか。そのライヴを前に、それぞれの思いと現在地を語ってもらった。
FABLED NUMBER:N'Eita(Gt/Vo) N'Taichi(Ba/Cho)
感覚ピエロ:横山 直弘(Vo/Gt) 秋月 琢登(Gt)
インタビュアー:吉羽 さおり Photo by 加藤 智裕
-お互いに面識はあるようですが、おそらく読者やお互いのファンにとってはどういう繋がりなのか気になる2組だと思うので、まずはその繋がりからうかがいたいです。最初に出会ったのは、いつごろなんですか?
N'Taichi:もう6年前とかちゃう?
秋月:そうですね。当時はまだ、感覚ピエロとFABLED NUMBERとしての付き合いではなかったんですけど。
N'Taichi:(秋月)琢登は、別のバンドをやっていて。僕らも今とは違うメンバー編成でやっていたころに、出演していたライヴハウスで琢登が働いていたのが最初の出会いだったかな。
N'Eita:そのあと久々に、名古屋CLUB DIAMOND HALLのエレベーターで、"あれ、FABLED NUMBER......?"って声を掛けられて。
N'Taichi:そのときに"琢登って今なにしてるん?"って聞いたら、"今、感覚ピエロってバンドやってるんです"って。
秋月:"え? 感覚ピエロ? 知ってる!"という感じで再会しましたね。
-お互いのバンドについては、どう見ているんですか?
横山:一度、何かのイベントで、出演する順番が前後だったことがありますよね?
N'Taichi:そうだ。そのときに俺も感覚ピエロを観に行ったしね。
横山:彼(秋月)は面識があったんですけど、僕はなかったんです。あのときのイベントって、タトゥー入っている人がたくさんいて、僕らもう怖くて。FABLED NUMBERもライヴで、グワーってやってるじゃないですか(笑)。
N'Eita:はははは。
横山:"この人たちヤバい!"というのが第一印象だったんですけど、こうやって話したら全然普通っすね。
秋月:普通っすねって(笑)。優しい先輩ですよ。一緒にライヴをやる機会はそんなに頻繁になくて、僕がライヴハウスのブッキングを担当していたときに、会ったら喋るというくらいでしたね。
N'Taichi:一度、楽屋で長いこと喋ったよな。
秋月:そうですね。それで"一緒にライヴやろう"って盛り上がりましたね。
-そのとき、FABLED NUMBERは今とは違う編成だったんですね。
N'Taichi:当時はまだ4人編成やったっけ? しかも今の音楽性とは全然違って。そのころ1回、SHOUT BACKと対バンしてるから。
秋月:出ましたSHOUT BACK(笑)。僕とドラムの西尾(健太)がやっていた前のバンドです。
N'Eita:FABLED NUMBERが今のような編成になったころに、感覚ピエロも精力的に全国で活動し始めていたので、僕らも名前を知りました。僕らは、そんなにラウドな音楽性ではないのに大阪でどっちかっていうとラウド・シーンと呼ばれるところにおって。感覚ピエロは、いわゆるギター・ロックやのにもかかわらず、またちょっと違うベクトルを持っていて。一緒のイベントに出たとき、しっかりと歌が前に出てくるバンドだなと、一番印象深かったですね。すごく良かった。音源でもそうですけど、ライヴでもそこまで歌が出てくるのはいいなっていう。
横山:ありがとうございます。それはすごく嬉しい。
N'Taichi:他のバンドとは違う感じはしたよね。
-感覚ピエロは始めた当初から、歌のあり方やちょっとひねくれたバンドの姿勢があったんですか。
横山:ずっと変わらないですね。自分たちが最初にこうやろうと思ったものが軸として今もあるから、メディアに取り上げられても結局いつも同じこと言ってますね。ライヴでも相変わらず、"おっぱい、おっぱい"言ってるし(笑)。この間のライヴもアイドルと一緒にだったんですけど、アイドルに向かって"何カップですか?"って(笑)。
秋月:ボロカス言うてきましたもん(笑)。
N'Taichi:それでこそや。
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