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COLUMN

Academic BANANA 齋藤知輝の"大切なことはすべてラブソングが教えてくれた。"【第8回】

2025年09月号掲載

Academic BANANA 齋藤知輝の"大切なことはすべてラブソングが教えてくれた。"【第8回】

8回目です!Academic BANANAの齋藤知輝です。コラムを書いている今日はもう8月の終わり。8月って31日があるのが少し得した気持ちになれないですか?コーンのアイスのコーンの中にアイスがいっぱい入ってた時みたいな感じで(笑)。
9月にはLast Summer Partyというやばめなイベントが京都、広島であるので僕にとっては最終日の広島、9月27日までが夏!という気持ちが強いのですが、今日は少し夏の終わりを感じながらコラム書きます。
『大切なことはすべてラブソングが教えてくれた。』では、僕が素敵だな〜と思ったラブソングを毎回2曲紹介させていただきます。是非楽曲を聴きながら読んでみてくださいね!

あれは8月15日。もともと出逢いはスタッフ&アーティストとしてでしたが、今では友達、いや親友と僕は思っています(でも今だにお互いちゃんと敬語(笑))。そんなとある人から「全然脈絡ない話ですけど、aikoのKissHugって良い曲ですね!」とLINEが。いや!そんなLINEすること皆さんあります?食い気味に「めっちゃ好きです!」って返信しちゃったけど(笑)。ということで、今回は『大切なことはすべてラブソングが教えてくれた。』最多登場。8回目にして2回連続、3回目の登場。aikoさんの「KissHug」紹介させていただきます。
切なくて淡いイントロから始まり、はじめに耳に飛び込んでくる歌詞、 "友達だなんて一度も思った事はなかった" というフレーズは、ただの始まりではなく、恋が始まった瞬間の境界線のなさをダイレクトに感じる。出会ってしまった瞬間から友達という関係には収まらなかった。最初から特別でしかなかったからこそ、失う怖さを強く感じる。サビの印象的なフレーズ "夏髪が頬を切る また年を重ねてきっと思い出す" 夏の強い陽と風、夏にしか感じられない温度感や香りが夏髪には詰まっていて、時間が経っても鮮烈に思い出し、恋は移ろっていくものだけど、体感として刻まれた瞬間はずっと残るなぁと改めて夏の魔法を感じます。
「KissHug」と愛情表現を感じさせる言葉がスペースなくタイトルで記されてもなお、 "まだ知らない事だらけの背中と背中を合わせて聞こえてきた音 壊れても仕方ない程に熱い" そんなことを教えてくれたaikoさんの夏のラブソングに想いを馳せながら、都内の某居酒屋さんで男二人、「KissHug」の歌詞を眺めながら鯵のなめろうを食べたのであった(笑)。

2曲目は......いや文字数。ついにやってしまった。毎回2曲紹介させていただきます。と書いたはずがすでに原稿の文字数がOver。まるで今年の夏の気温並みにアツ〜く綴ってしまいました。

aikoさんの「KissHug」。是非皆さんもどこかの居酒屋で?じっくり歌詞を眺めながら聴いてみてください。

Academic BANANAは現在新曲たちのレコーディングを進めています。最高なサウンドが録れているので楽しみに待っていて欲しいです。そしてそして9月14日には京都、9月27日には僕の地元広島でLast Summer Party 2025というビッグイベントがあります。是非遊びに来てください。 この夏に描いておかなきゃいけない詩がきっとある。

Academic BANANA

2017年結成。フォーク、ブルース、ロック、ジャズ、ファンク、クラシック、フュージョン等、メンバーそれぞれが多様な音楽からインスパイアされることによって生み出される独自の楽曲を"ネオ歌謡曲"と名付ける。2023年10月に2ndフル・アルバム、2024年8月に2nd EPをリリース。2025年9月14日にイベント"Last Summer Party"を京都、27日に広島で開催する。 ​