Japanese
SHE'S
Skream! マガジン 2024年07月号掲載
2024.06.15 @日比谷公園大音楽堂
Writer : 蜂須賀 ちなみ Photographer:Shingo Tamai
"Toward the Blue"東京公演は、2012年の"閃光ライオット"ファイナル・ステージ、2021年のアニバーサリー公演"SHE'S 10th Anniversary「Back In Blue」"に続く、SHE'Sにとって3度目の日比谷公園大音楽堂でのライヴだった。バンドのサウンドも井上竜馬(Vo/Key)のヴォーカルも1曲目から抜群。とはいえ特別な場所だから気合が入っているという感じでもなく、気負わずとも豊かな音楽を鳴らせるのが今のSHE'Sであり、そのうえでバンドは絶好のコンディションだった。"(日比谷公園大音楽堂が)特別な場所から帰ってくる場所になったらいいよね"というMCもあったが、すでにそうなりつつある気がする。
リリース・ツアーではないため、様々な時期の曲が演奏された。"俺らずっと一生懸命新曲作ってるやん。セトリ組むのも、ワンマンとなると難しくて"との発言もあったが、手を動かし続け、バンドにとってリアルな曲を常に発表しているのがSHE'Sであり、各曲とバンドのキャラクターの結びつきをライヴだとより実感できる。青さにダイブしながらかき鳴らす初期曲。心血を注いで鳴らすバラード。宵闇に映えるエレクトロに、ムードたっぷりのAOR。
「No Gravity」、「Kick Out」など最近の曲をノリノリで演奏する姿も印象的で、「C.K.C.S.」、「Over You」あたりはリリース当時よりもさらに楽しい曲になっていた。海外アーティストに憧れ、影響を受けるキッズの心を反映させた音色、ニュアンス、ライヴ・パフォーマンスだ。バンドがノっているのを感じて沸く観客も素晴らしい。"子供は自由だというが、大人ほどではない"とは森 博嗣の言葉だが、制約を感じながらも自分がいいと思う方向に進み続けた20代を経て、"思い通りにしていいのだ"という感覚が増したことで、あるいはイメージに技術や知識が追いついたことで、歳を重ねるほど解放的になれる感覚には、メンバーと同い年の筆者も心当たりがある(ライトな言い方をすると、"わかる、30代になってからのほうが仕事って楽しいよね"という感じ)。そういう種類のきらめきが、この日のライヴを素敵なものにさせていたように思う。
次のアニバーサリーは再来年だという話になった際、"なんやかんやダラーッとやってるんやろうな、俺ら"、"うん、やるでしょうね"とやりとりし、"30周年のときは49か。加齢臭も出てるな?"と笑いながら、観客に"一緒に歳とっていけるといいな"と言葉を掛けていた4人。そんな未来も自然と想像できるライヴだったからこそ、「The Everglow」で始まり「Memories」で終わる(本編)セットリストが沁みた。"Take care, see you again/どんな道のりも/選んだのならば何も言わないぜ/選んだあなたの 僕は味方だ"と歌う「Memories」のラストでは井上の力強いロング・トーン、服部栞汰(Gt)のドラマチックなフレーズが空へ伸び、リズム隊の広瀬臣吾(Ba)と木村雅人(Dr)が高く、高く押し上げる。様々な道のりを経て今ここにいる自分たちの音楽を、リスナーひとりひとりの人生を肯定する歌に昇華させたエンディングが、熱い余韻を残した。
アンコールでは次のアルバムが9月にリリースされること、タイトルが"Memories"であることが発表された。同時に、本編ラストに演奏された「Memories」がアルバム表題曲であることが明らかに。同曲披露前には井上が"思い出に生かされている"と語ったが、音楽家である彼らにとっての楽曲、リスナーにとっての音楽もまたそういうものだろう。SHE'Sとリスナーは音楽でどこまでも繋がっている。ライヴの余韻を胸に、次作の到着を待ちたい。
[Setlist]
1. The Everglow
2. Blue Thermal
3. 追い風
4. The World Lost You
5. No Gravity
6. フィルム
7. Do You Want?
8. C.K.C.S.
9. Grow Old With Me
10. If
11. Ugly
12. Your Song
13. Night Owl
14. Letter
15. Ghost
16. Crescent Moon
17. Kick Out
18. Over You
19. Dance With Me
20. Memories
En1. Voice
En2. Amulet
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