Japanese
SHE'S
Skream! マガジン 2022年04月号掲載
2022.02.24 @日本武道館
Writer 蜂須賀 ちなみ Photo by Shingo Tamai、MASANORI FUJIKAWA
結成10周年の締めくくりとしてバンド初の日本武道館ワンマンを開催したSHE'S。私はその10年のすべてを見てきたわけではないが、SHE'Sにまつわる最初の記憶と言えば、2016年3月の渋谷CLUB QUATTRO公演であり、美しいメロディと壮大なスケールを兼ね備えた楽曲が放つピュアな輝きや、泣きながらファンにメジャー・デビューを報告する井上竜馬(Vo/Key)の姿、そんな彼を笑って見守る服部栞汰(Gt)、広瀬臣吾(Ba)、木村雅人(Dr)であり、4人を祝福する観客の拍手だった。
そして、今はどうだろう。アニバーサリーのランドマークのような楽曲「追い風」から始まったこの日。「Masquerade」、「Un-science」と続いたオープニングからバンドの音は頼もしく、4人は堂々と、しかしいつもと変わらないテンションでステージにいた。ここでバンドのロゴが描かれた幕が上昇し、弦楽カルテット+ホーン隊が姿を見せる。以降は、曲によってメンバーを入れ替えつつ、11人編成(SHE'Sにとっては"この日限りの特別編成"ではない。[Sinfonia "Chronicle"]シリーズを通して突き詰めてきたアンサンブルだ)での演奏。バンドが躍動するなか管楽器のファンファーレが華を添える「Over You」。'80sポップ的な「Do You Want?」。開放感溢れるカントリー・ソング「In Your Room」。ソウルフルな「If」。音楽で旅するように様々な景色を見せてくれる楽曲群は、何らかの枠組みにとらわれず、心の赴くまま、制作に取り組んだSHE'S 10年の軌跡だ。
クールなバンド・サウンドで魅せた「Ugly」~「Delete/Enter」、バンド、そして人生を歌った歌詞に星空のような照明演出が重なった「ミッドナイトワゴン」、井上がグランド・ピアノを弾くバラード・ゾーンなど、記憶に残る美しい場面が続いた。歌を丁寧に届けるバラードながら、ロックでメタルな服部のフレーズも響き渡る「Letter」にバンドのアイデンティティを垣間見、フル・バンドでドラマチックに届けた「Chained」、最後の瞬間まで楽器を弾き倒した「Ghost」の熱演にバンドの魂を感じ取る。3月2日リリースの新曲「Blue Thermal」に、これまで数々のライヴを盛り上げてきた「Dance With Me」、そしてSHE'Sにとって大事な曲と紹介された初期曲=「Voice」。観客は時に身を揺らしながら、時にじっと聴き入りながらバンドの演奏を受け取っていて、それに対し井上が"音楽を身体で受け取ってくれてるんやなってすごく伝わってます"と伝えた。また、"音楽が大好き同士の仲間、そんなあったかい関係でいよう"という言葉も印象に残っている。10周年はここで終わるが、SHE'Sの歩みは続いていく。だからこそ本編ラストには「Stand By Me」が選ばれたのだろう。
これまでで一番の大舞台でのライヴが、これまでで一番力強く、これまでで一番彼ららしく、これまでで一番笑顔の多いライヴになるだなんて。バンドは生き物だし、ライヴは様々な要素の掛け合わせによって形作られるものだから、望んだ通りに上手くいくとは限らない。しかしそれでも素晴らしいライヴになったし、そのことを喜び合う1日になった。想いを表現する観客の拍手は、ひとたび始まればなかなか鳴り止まない。終演が近づくなか、名残惜しそうなメンバーの姿からは充実感が滲み出ていた。
最後にはやはり「Curtain Call」が演奏された。クライマックスの"あなたが光なんだ"というフレーズを井上が歌うと、客席の明かりが点く。この曲の歌詞にある"あなた"とは、今、目の前にいるあなたなのだと伝える演出だ。振り返れば光や希望、優しさを探し求めている曲の多いバンドだった。そんな彼らが10年かけて温かな場所に辿り着いたのかと思うと非常に感慨深い。"10年間ひとりじゃなかった。ありがとう!"と井上。その光とともに、SHE'Sのストーリーはずっと続いていく。
[Setlist]
1. 追い風
2. Masquerade
3. Un-science
4. Over You
5. Do You Want?
6. In Your Room
7. If
8. Ugly
9. Delete/Enter
10. ミッドナイトワゴン
11. White12. Letter
13. Chained
14. Clock
15. Ghost
16. Blue Thermal
17. Imperfect
18. Dance With Me
19. The Everglow
20. Stand By Me
En1. Voice
En2. Curtain Call
"SHE'S in BUDOKAN"
見逃し配信:~3月4日(金)23:59
[チケット]
¥2,800(税込)
販売期間:~3月4日(金)21:00
特典映像:新曲「Blue Thermal」MV(Documentary of BUDOKAN ver.)
※特典映像の配信期間:~3月4日(金)23:59
詳細はこちら
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