Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

THE BACK HORN

2017年07月号掲載

THE BACK HORN

Member:山田 将司(Vo) 菅波 栄純(Gt)

Interviewer:石角 友香

「With You」、そして宇多田ヒカルとの共同プロデュース楽曲「あなたが待ってる」で、改めてTHE BACK HORNの本質はジャンルではない部分での"バラード=リアルな人生の物語を紡ぐ"力であることを証明。そのうえで、今の彼らがアッパーな楽曲を作るとどうなるのか? ということは待望されていたはず。引き続きメンバー全員、各々の個性を生かした曲作りの最中に、今のタイミングでリリースしたいテーマが、今回の山田将司 作詞作曲の「孤独を繋いで」だったというのは腑に落ちる。最近のモードを含めて、このシングルに至る経緯を山田と菅波栄純に訊いた。

-ここ2作はバラードだったじゃないですか? それによってバンドにもたらされたものはありましたか?

菅波:2作連続でバラードが出たこととか、あんまりなかったんで。

山田:たぶん初めてだよね。

菅波:だからこう、ライヴのセットリストの中に2曲、(バラードが)入ってるわけじゃないですか。そういうのも今の自分たちがライヴするにはすごくやりやすい流れになってて。なんかガーン! って突き放すような曲ももちろんあるし、単純に熱くなる曲もTHE BACK HORNにはあるけど......というか、昔みたいにMC含めて突き放すみたいな感じじゃないので、今は。"ともに歩んでいこう"みたいな、コミュニケーションをとっていく形になってるから。そういう意味では、MCでのメッセージと、流れがいいなぁと思う瞬間は何回もありましたね。

山田:ほんとそうですね。対バン・ライヴでもどっちのバラードもやって。「With You」(2016年リリースの24thシングル表題曲)みたいなしっかり聴かせるバラードっていうのは今までも何曲かあったけど、「あなたが待ってる」(2017年2月リリースの25thシングル表題曲)みたいな温度感の曲は初めてだもんね?

菅波:揺れる感じね。

山田:そう。構えず寄り添って、お互い手を取り合ってみたいな、そういう雰囲気が作れたのが新しかったし、ライヴの流れとしても新鮮で。新しいものがちょっと見えた感じはありましたね。

菅波:しっくりくる感じですかね。自分たちのオープンな今の気持ちと合っているというか。

-とはいえ、お客さんとしてはちょっと久しぶりにアッパーな曲も聴きたいのかな? という。

菅波&山田:うん。

-今回の「孤独を繋いで」(Track.1)に関しては、どういう時期にどういうバンドの状態から出てきたものなんですか?

山田:いつかな? 2月ぐらいか。バンドとしては「あなたが待ってる」をリリースするぞってタイミングで、もういろんな曲を作ってて。他にもみんないっぱい曲を制作していたんです。常に曲作りの時期だよね?

菅波:そうだね。ずっと繋がってたよね。