Japanese
あいみょん
2018年11月号掲載
Writer 石角 友香
今を生きる、主に若い男女の割り切れない感情と社会的な背景の関連性を描く、当代切っての脚本家、野木亜紀子("アンナチュラル"、"逃げるは恥だが役に立つ")の注目の新作ドラマ"獣になれない私たち"。10月10日にドラマがスタートし、あいみょんが担当している主題歌「今夜このまま」が、彼女のここ最近の恋愛を主軸にした楽曲の真骨頂として広く注目を集めている。前作『マリーゴールド』では、カップリングの「あなたのために」と合わせて、単純明快じゃない女心を解像度の高い言葉と音で表現し、リスナーの受け止め方のグラデーションはありつつ、広く2018年のサマー・チューンとして定着した感がある。
アンビバレントな恋愛感情でありつつ、事実を差し出すように歌うあいみょんにとって、まさに今回の"けもなれ(獣になれない私たち)"のストーリーは、出会うべくして出会ったもののように思える。あいみょんと野木亜紀子の邂逅の必然とも言えるだろう。
ドラマのストーリーは、仕事もできて人望も厚いが、腐れ縁の元カノを切れない恋人にも明快な態度を取れない晶(新垣結衣)と、切れ者だが深い人間関係を避け、仕事では大きなトラブルに巻き込まれそうになっている恒星(松田龍平)という、本音で生きられない、つまり現代を生きているほとんどの人にとってのリアルなもの。まるで前作シングル『マリーゴールド』の2曲に登場する男女のようじゃないか? と、ドラマと重ね合わせてしまった。そこにきての"けもなれ"主題歌である。今回、あいみょんが書き下ろすに当たってどこまでストーリーを意識したかはわからないが、心と身体のもどかしいまでの乖離をコントロールできない心情は、歌詞の端々から嫌というほど伝わってきた。
随所にドラマの主な舞台になっているクラフトビール・バーを思わせる描写があり、素面と酔いの間にあるような走り出した自分の感情を温度感のある言葉で紡いでいく歌詞。だが、その様子すら客観的に見つめているようなサバサバしたヴォーカルが逆にドキュメンタリーのようで、聴いているとやけに響く。アレンジはアコギのカッティングと歌を軸に据えつつ、歌詞にもある"泡"を表現したような丸いシンセの音や、曖昧な心情に止まらないようにアクセントをつけるようなハンドクラップも新鮮だ。東京の街の中で流れていく川を舞台にしたミュージック・ビデオも象徴的で、誰にも知られないし容易に捕まえに来れない船の上で心の内を独白する様子は、「今夜このまま」という歌を視覚化するうえで、切ないが相応しい場所である。また、ひとつのシチュエーションでありつつ、様々な表情を見せながら、曲が言わんとすることをさらに増幅してみせるあいみょんの佇まいは、ライヴでは見られないもうひとつの彼女だ。映画的な美しさのあるこのミュージック・ビデオもぜひ観てほしい。
今年あいみょんは3作のシングル『満月の夜なら』、『マリーゴールド』、そして今回の『今夜このまま』と、人と人の関係の中でも最も自分次第で未来が変わるであろう恋愛を描いてきた。生き方や時間の使い方は時代と共に変化する。普遍的なテーマだが、そことは分かちがたいのが今だ。あいみょんが掬い上げる恋愛感情におけるファクトのリアリティは、今を生きる若い世代を映している。
カップリングは、10月に行われたばかりの上野恩賜公園野外ステージでの弾き語りライヴから、DISH//への提供曲「猫」のセルフ・カバーと人気曲「風のささやき」を収録。歌とアコギ1本ですっくと立ち、感情と情景を立ち上がらせるあいみょんの表現力が堪能できる、今の彼女が凝縮されたパッケージだ。
▼リリース情報
あいみょん
ニュー・シングル
『今夜このまま』
2018.11.14 ON SALE
[WARNER MUSIC JAPAN/unBORDE]
WPCL-12971/¥1,000(税別)
amazon TOWER RECORDS HMV
1. 今夜このまま ※日本テレビ系ドラマ「獣になれない私たち」主題歌
2. 猫(2018.10.7 Live at 上野恩賜公園 野外ステージ)
3. 風のささやき(2018.10.7 Live at 上野恩賜公園 野外ステージ)
4. 今夜このまま(Instrumental)
■購入者特典:今夜このまま オリジナル クリアファイル(A5サイズ)
※特典クリアファイルは数に限りがございます。なくなり次第、配布終了となります。
※一部お取り扱いのない店舗がございますので、各特典に関する詳細は各店にご確認ください。
■「今夜このまま」
先行配信|サビ視聴動画|歌詞
■『今夜このまま』特設サイト
https://www.aimyong.net/feature/single_konyakonomama
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