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【八十八ヶ所巡礼/PENGUIN RESEARCH 表紙】Skream!9月号、9/3より配布開始。BBHF、tacica、BiSHのインタビュー、MAGiC OF LiFE×バイトル特別企画、ブルエン、サイサイのライヴ・レポート、山本 彩の新連載コラムなど掲載
2018.09.01 12:00
Skream!マガジン9月号が9月3日より配布スタート。
9月号は、8月18日に3年ぶりのニュー・アルバム『凍狂』をリリースした八十八ヶ所巡礼と、9月12日に初の両A面シングル『WILD BLUE / 少年の僕へ』をリリースするPENGUIN RESEARCHが表紙を飾る。
さらに、日本最大級のアルバイト求人情報サイト"バイトル"とSkream!のタッグによるスペシャル企画"激的アルバイトーーク!"では、MAGiC OF LiFEに、バイト経験にまつわるインタビューも実施。
その他にも、注目アーティストのインタビューや特集記事、ライヴ・レポートが盛りだくさん。また、9月号より山本 彩によるコラム"山本 彩の音楽漬け"が連載スタート。そのほかのアーティスト・コラムも好評連載中なので、こちらもお見逃しなく。
Skream!マガジン9月号掲載アーティストは以下のとおり。
【インタビュー】
PENGUIN RESEARCH
Bird Bear Hare and Fish
tacica
BiSH
GANG PARADE
FIVE NEW OLD
嘘とカメレオン
nano RIPE
ROOKiEZ is PUNK'D
EMPiRE
noovy
九十九
アゲハ
nim
アマリリス
TRUE HONEY LAND
里緒
【特集記事】
八十八ヶ所巡礼×ピアノゾンビ 対談
MAGiC OF LiFE×バイトル コラボ・インタビュー
Eggs特集(インタビュー:ソウルズ)
PICK UP! ROOKIES
(MR.Fuzzy / NOCHE BLANCA / $"Casper. / GOOD TIMES ROLL)
【ライヴ・レポート】
PENGUIN RESEARCH
SILENT SIREN
キミノオルフェ
LACCO TOWER
BLUE ENCOUNT
チリヌルヲワカ
"夏のSHIKABANE~日比谷場所~"
cinema staff×アルカラ
The 3 minutes
H ZETTRIO
"LIVEHOLIC 3rd Anniversary series"
【アーティスト・コラム】
長田カーティス(indigo la End)
ゆーまお(ヒトリエ)
下上貴弘(アルカラ)
蒼山幸子(ねごと)
小川真司&田中駿汰(Brian the Sun)
山本 彩 [新連載]
フクザワ
9月号も、読み応え抜群の盛りだくさんな内容となっていますので、ゲットはお早めに。
なお、店舗、地域によって店着日が異なる場合がありますので、ご了承ください。配布店舗が近くにない方や、毎号確実に手に入れたい方のために定期購読も承っております。
詳しくはこちらから。
関連アーティスト
BBHF(ex-Bird Bear Hare and Fish), BLUE ENCOUNT, BiSH, MAGIC OF LiFE(ex-DIRTY OLD MEN), PENGUIN RESEARCH, SILENT SIREN, tacica, バイトル, 八十八ヶ所巡礼, 山本彩Related GOODS
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BBHF
Family
エレクトロやR&B、ヒップホップの影響を感じさせる配信限定EP『Mirror Mirror』と対になる、バンドのフィジカル面を打ち出した作品とも言えるが、完全に対照的でもないところが面白い。9月に先行配信した「なにもしらない」で窺えた、震えるような表現する自由や音楽に懸けて生きるしぶといほどの痛快さが、BBHFならではのジャンルのハイブリッドを生んでいることに感動する。アフリカン・リズムに乗せ生楽器のフレージングを研ぎ澄ました「花のように」にしろ、静謐且つ力強いサウンドスケープを描くなかで"水面を叩け 骨が砕けるくらい"と歌う「水面を叩け」にしろ、生きている細胞が躍動する歓喜に満ちている。しかも彼ららしい透徹した音像は世界でも無二だ。(石角 友香)
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Bird Bear Hare and Fish
Moon Boots
Kanye Westらに関わるAndrew Dawsonと、PARAMOREらを手掛けるBrian Phillipsというふたりのエンジニアの起用が象徴しているように、プログラミングと生演奏が独自のバランスで融合し、幅広い曲調の12曲へと結実。特に印象的なのは前者がミックスを担当した楽曲で、リズムマシンやサンプラーを駆使し、現代的なヒップホップやエレクトロ・ポップとリンクしながらも、最終的には日本語の歌モノに落とし込むという、このバランス感はなかなかお目にかかれるものではない。ギターのサンプリングでウォール・オブ・サウンドを作り出した「ウクライナ」と、TR-808によるトラップ風のリズム・アプローチを取り入れた「Work」が1枚のアルバムに共存するという、このクロスオーバー感は、今を生きるバンドの証明だ。(金子 厚武)
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Bird Bear Hare and Fish
ライカ
尾崎雄貴(Vo/Gt)は「ライカ」について、"他とは違うギター・ロック"と語っていたが、"ギター・ロック"という言葉が、狭義のジャンルを指すことの多い現状において、僕はストレートに"ロック"と言い切りたい。アトモスフェリックな音像は現代的であり、ギターという楽器にまだまだ可能性があることを示しているものの、この躍動感はわざわざ"ギター"と冠するまでもなく、"ロック"そのものだ。一方、カップリングの「ロックフェス」にも要注目。フェスに留まらず、SNSやストリーミングなど、音楽との接し方が変化していくなかでの違和感をユーモアに包みながら表現したこの曲は、彼らがもはや閉じた世界の住人ではなく、現実と対峙する強さを身につけたことを示す意味で、重要な1曲と言える。(金子 厚武)
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Bird Bear Hare and Fish
ページ/次の火
まずは元Galileo Galileiのメンバーがこうして新たな旅立ちの一歩を記したことを素直に祝福したい。尾崎雄貴(Vo/Gt)はwarbearとしてのインタビューで、以前のバンド時代について、"勝手に何かに縛られていると思い込んでいた"、"自分のキャパ以上のことをやろうとしちゃってた"と振り返っていたが、そういったプレッシャーから解放され、warbearとして自由な気持ちで音楽へと向かった結果、それと同じ気持ちで再びバンドに向かうことができるようになったのだろう。よって、この初のシングルからも気負いのようなものは一切感じられない。フレッシュなバンド・サウンドを部屋鳴りも含めたアンビエンスとともに閉じ込めた「ページ」、ゴスペルチックなコーラスがエモーションを喚起する「次の火」ともに秀逸で、早くも次のアクションが気になってしまう。(金子 厚武)
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BLUE ENCOUNT
Alliance of Quintetto
「囮囚」(ドラマ"ボイスⅡ 110緊急指令室"主題歌)から「Bloody Liar」(アニメ"ババンババンバンバンパイア"OP主題歌)まで、タイアップ楽曲だけでも6曲を収録。ハードでフック満載なブルエン節を存分に堪能できるそれらの楽曲に加え、アルバム・タイトルが示唆するリスナーを5人目のメンバーに見立て、共に進んでいく彼等のスタンスを表明するTrack.1から、Track.3までのギター・ロック・バンドとして肩肘張らない自然体の強み、現代のR&Bシーンにも通じるモダンなビート感やメロディが新鮮なTrack.5等、らしさとチャレンジが同じ濃度で詰まったアルバムだ。オール英語詞曲も増えたことでラヴ・ソング等テーマも拡張。ツアーを支える精鋭曲揃い。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
Bloody Liar
TVアニメ"ババンババンバンバンパイア"OP主題歌を表題に据えた、3作連続リリースのラスト・シングル。今回ブルエンが描くのは、切なく儚い叶わない恋。銭湯で働く吸血鬼と銭湯の一人息子を中心に繰り広げられる"BL(ブラッディ・ラブコメ)"のぶっ飛んだ世界観を温かく深い愛で包み込むミドル・ロック・バラードに仕上がった。結ばれなくてもただそばにいたいと願う、あまりにまっすぐな想いに胸がぎゅっと苦しくなる。カップリングは「new dawn」。漠然と焦燥感を抱えくすぶる日常から飛び出し、希望に満ちた"新たな夜明け"に向かっていくリリック。それをカラッと清々しいサウンドが後押しし、"きっと大丈夫さ"と軽やかに鼓舞してくれる。(中尾 佳奈)
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BLUE ENCOUNT
アマリリス
TVアニメ"MIX MEISEI STORY ~二度目の夏、空の向こうへ~"のために書き下ろされた表題曲「アマリリス」。爽やかながらどこか儚げなサウンドは、アニメで描かれる青春にぴったりのエモさを演出、まだまだ暑さの残るこの夏の終わりを瑞々しく彩る。またその仲間や大切な人を想う姿は、紆余曲折ありながらも肩を並べ共に歩んできたメンバー4人の姿にも重なり、美しくたくましい。そんな4人の絆を感じられるハートフルなミュージック・ビデオにも注目だ。一方カップリングの「ghosted」は全編英語詞のブルエン流メロディック・パンク。音数を絞ったシンプルな構成に、グッド・メロディと軽やかなコーラスがポップさを印象づけるが、歌詞は皮肉混じりに未練を歌う失恋ソングに仕上がっていて味わい深い。(中尾 佳奈)
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BLUE ENCOUNT
囮囚
前回の「バッドパラドックス」の起用に続き、日本テレビ系土曜ドラマ"ボイスⅡ 110緊急指令室"の主題歌として話題の同曲。尖りきったイントロのギター・リフが平穏を切り裂き、すべての楽器がその刃を交わすようなテンションで最後まで走り切るスリル。田邊駿一(Vo/Gt)の歌詞は誰しもが誰かを死角に追い込む可能性のある現代の悪意を鋭くえぐる。囮囚と書いて"ばけもの"と読むそれはあらゆる意味で真犯人を指すのだろう。詞曲共に振り切ったフェーズを示唆する。カップリングにはアメリカのフューチャー・ベースのトップ・アーティスト、SLUSHIIによる「ポラリス」のリミックスも収録。マイナー・キーへの変更、ヴォーカル以外はガラッとエレクトロニックな意匠に再構築。なお初回盤には4月の横浜アリーナ公演のライヴ音源10曲も。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
Q.E.D
自身初の横アリ単独公演を来年4月に控えているブルエンによる2年8ヶ月ぶり4枚目のフル・アルバム。まず1曲目「STAY HOPE」を聴いた時点で、今作が何を証明するためのものなのかがハッキリとわかる。ブルエン節炸裂の同曲は、今の時代をリアルに映し、これからの未来に立ち向かっていく、まさに歌詞通りの"希望の歌"。ポジティヴなパワーに満ちたこの曲をはじめ、現代社会に対する皮肉も込めた「VOLCANO DANCE」、"さぁ幕開ける新時代"と歌うメロディックな「HAPPY ENDING STORY」など、今必要な音楽が詰め込まれている。すでにリリースされている話題のタイアップ曲も多数収録と、"もはやベスト・アルバム"と言う理由も納得。彼らからの"容赦なき愛"を受け取ってほしい。(三木 あゆみ)
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BLUE ENCOUNT
ユメミグサ
ブルエン2020年3曲目の表題は、ファンにお馴染みになった、住野よる原作の映画"青くて痛くて脆い"の主題歌である"ユメミグサ"。苦味や悔しさを含んだ10代を振り返るようなサビの歌始まり、青春を彩るようなギター・リフとそれに寄り添うようなストリングスも、すべてに意味を感じるアレンジが新鮮だ。それらを支えるミドル・テンポで堂々としたリズムの骨格も、今のバンドの状態を示唆しているよう。一転、c/wは冒頭からシンガロングしたくなる明るいリアリティを溢れさせた「1%」。失敗は成功のもと的な普遍的なテーマを、BLUE ENCOUNT流の言語感覚とビートでオリジナルに昇華する。さらに、昨年11月のZepp Tokyo公演からの「ポラリス」も収録(通常盤のみ)。ライヴの現場への飢餓感と幸福感の両方に包まれる。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
ハミングバード
ブルエン初のデジタル・シングルはアニメ"あひるの空"4月クールのオープニング・テーマとしてもお馴染みの1曲。重厚さや荘厳さを纏った先端のサウンド・プロダクションで高みに到達した前2作「バッドパラドックス」と「ポラリス」から一転、青春感やバンドを始めた頃のようなイノセントなニュアンスと音像がむしろ新鮮な楽曲に。アニメのストーリーともリンクする、選んだ道が必ずしも自分にとって優位ではない事実と、そんなことにお構いなしに夢に飛び込んだ自分の勇気を並行して描くリアリティ。自分が選んだことに対する確信と、実現のプロセスにおいて積み重ねてきた事柄――大袈裟に鼓舞するわけでもなく、自然と聴き手を肯定する温かな強さ。それがアレンジやミックスにも結実したことも新章を示している。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
ポラリス
嵐や暴風の中を突っ切って進むような体感もあり、物理的にはアップテンポだが、大きな意味で"バラード"と呼びたくなる、大きなグルーヴを醸し出している新境地。"あの日「守る」と決めた/約束はこの胸に"という印象的な歌い出しから、Aメロはむしろ抑制の効いた歌唱が決意を滲ませる効果を発揮し、ラストの"消えそうな希望(ヒカリ)だとしても行け"が、実際に大会場のオーディエンスに届くイメージが湧く。世界的にも人気のアニメ"僕のヒーローアカデミア"第4期のオープニング・テーマとしても、さらに新たなファンを獲得するであろうスケール感だ。カップリングの「girl」は一転、モダン・ロックのマナーにアレンジされた淡々とした叙情を描いたスウィートなナンバー。聴くほどに愛着が増しそうな1曲だ。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
バッドパラドックス
癒えない過去を抱えた刑事と声紋分析官が、生きたいと願う"声"を頼りに事件を追う――日テレ土曜ドラマ"ボイス 110緊急指令室"のテーマにもハマりつつ、バンドとリスナーの関係も同時に表現した新たなBLUE ENCOUNTの挑戦の1曲。辻村勇太のスラップ・ベースと高村佳秀のドラミングが緊迫感を生むイントロからして、従来の16ビート・ナンバーとは異なるテンションを放ち、スリリングな感情を江口雄也のギター・リフやフレーズに託し、田邊駿一はひたひたと迫るトーンで歌う。さらにサビがファルセットなのも新鮮。隙間の多いプロダクションが臨場感も生んでいる。一方、椎名林檎の「ギブス」カバーでは、オリジナルの音像やフレーズを忠実に消化しており、愛の刹那というブルエンではあまり見せない側面に触れられる。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
SICK(S)
インディーズ時代以来のミニ・アルバムという形態にエネルギーが凝縮されている。シリアスなメッセージとラウド/エモと評していいようなサウンドの1曲目「PREDATOR」で、まず今のブルエンがトレンドより己の意思表示を尊重していることは自明だし、メディアやSNSに翻弄される現代の我々の息苦しさを切り取る「#YOLO」もなかなかシリアスでタフだ。しかし、そのシリアスさは嘆きではなく現実をひっくり返そうとするガキっぽい笑顔も秘めている。そこが結成15周年、メジャー・デビュー5周年の今、4人が獲得した強さだ。これまでのブルエン節と言えるビート感や歌詞の世界観を持つ「ハウリングダイバー」や「幻聴」、そして2019年のライヴを観るならマストな「アンコール」まで、最強の解像度だ。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
FREEDOM
TVアニメ"BANANA FISH"の公式サイトに田邊駿一(Vo/Gt)がコメントしているように、ミリタリー・マニアでハードボイルド好きである彼にとって、この原作の世界観と、言葉でもバンド・アンサンブルでもサウンド感でも、BLUE ENCOUNTが今表現したいことが見事に一致した印象だ。インディーズ時代からの個性のひとつであるソリッドなモダン・ロック感は、ここへきてさらに研ぎ澄まされた音像に着地。英詞メインであることが、最小限で挟まれる日本語詞の強度をさらに上げている。c/wの「ミュージック」はめくるめく展開と思わず笑ってしまう皮肉めいた歌詞もタフ。さらに辻村勇太(Ba)の大阪マラソン出場を応援する「それでも、君は走り続ける」が表す、積み重ねていくことの意義。すべてが強くなった4人を実感できる。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
VECTOR
BLUE ENCOUNTというバンドの音楽的な懐の広さと、プレイヤーとしてのスキルやアレンジ力の高さをようやくアルバム単位で痛快なぐらいに表明してくれた! と、思わず笑いたくなる全14曲。疾走感溢れる序盤のナンバーも、速さの質感が「灯せ」と「RUN」と「コンパス」ではそれぞれ違う。ミクスチャーを2018年的にアップデートした感のある中盤も「...FEEL ?」と「ハンプティダンプティ」ではグルーヴのタイプが異なり、1曲1曲、4人が楽しんで追求した痕跡がそのままスカッと形になっている印象なのだ。また、ブルエンの新機軸と言えるシビアな世界を描いた歌詞と、どこかインディー・ロック的なアレンジの「虹」、終盤の一連のラヴ・ソングも驚くほど新鮮。図太さの意味が更新される作品だ。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
VS
ラテンを感じるお囃子ビートから四つ打ち、サウンドの質感はラウド/エモ、そして田邊駿一のヴォーカルはR&Bシンガー・マナーやラップも飲み込んだバウンシーなもの。加えてアウトロには少々EDMのピースまで聴こえてくる。遊び心満載で、それこそ歌詞の一節のように"やんちゃに自分(おのれ)奏で"た、痛快極まりないシングル表題曲である。c/wには夏フェスでのキラー・チューンとして記憶に新しいファストなナンバー「SUMMER DIVE」、ぐっとシンプルなアンサンブルと鼓動のような3連のリフが壮大なロック・バラード「らしく」の2曲が収録され、このシングルの重要性をより際立たせている。戦うべき相手、超えていく作品は過去の自分。ブルエンの表現の深度を表す1枚だ。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
TOUR2017 break "THE END" Makuhari Messe 20170320
ブルエン初の単独幕張メッセ公演の完全映像化作品。この日、その場にいたのだが、映像にメッセージを託したシリアスな「THE END」のオープニングや、これまでと違う演出に目を凝らすファンの表情にもブルエンのニュー・フェーズを再確認して瞠目。メッセをライヴハウス化するアドレナリン大放出のアッパー・チューンはもはや鉄板として、あのキャパの観客が息を詰めて集中する「さよなら」、これまでなら田邊駿一(Vo/Gt)がMCで滔々と思いを語っていた「city」前を言葉以上に刺さる映像で表現したことなど、まさにこのツアーの目標であり真意である、過去や貼りついたイメージを"終わらせる"数々の挑戦が詳細に見られることの意義は大きい。しかも4人は終始笑顔。それも単に無邪気なだけじゃない、バンドの生き残りを賭けた意志が窺える笑顔だ。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
さよなら
ドラマ"THE LAST COP/ラストコップ"に書き下ろした「LAST HERO」とは一転して、聴かせるバラードを映画"ラストコップ THE MOVIE"の主題歌として作り上げたブルエン。出会ったすべての人は必然があり、そのことに対する感謝が飾らない言葉で記された、今、ライヴでもひとつのハイライトを形成しているのがTrack.1の「さよなら」。アコースティックなアレンジも堂々とモノにしているあたりに今の4人の胆力を感じる。カップリングのTrack.2「Wake Me Up」はメンバーのソロ回しもライヴさながらの迫力で、Track.3の「The Chicken Song」は初めて江口雄也(Gt)が作詞作曲を手掛けた理屈抜きに楽しめるストレートなポップ・パンク。曲調は違えど、BLUE ENCOUNTの素直なキャラが滲み出た3曲だ。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
THE END
灯した小さな火を守るような切々とした歌い出しから、その火を聖火台に着火するような展開で聴かせるアルバムのタイトル・チューン「THE END」で、冒頭からこの作品のモチベーションに突き動かされることになる。立て続けにキャリア最強のエモ/ラウド系な「HEART」で腹の底から揺さぶられ、2016年のシングル4作の配置の完璧さにも唸る。また、情景が浮かぶリアリティ満載のラヴ・ソング「涙」、「LOVE」や、ティーンエイジャーの気持ちに戻れる「GO!!」、「スクールクラップ」のブロックも痛快。また、紆余曲折続きの泣けるブルエン・ヒストリーをヒップホップ調のトラックに乗せた「city」は、さりげないが自然と感情が揺さぶられる。最も注目を集める今、露骨すぎるほど率直なアルバムを作ったブルエンに拍手を。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
LAST HERO
ラウド/エモ寄りの楽曲も今のBLUE ENCOUNTが鳴らせば、もはやジャンルというより曲の純粋な強度で幅広いリスナーに届くことを証明するような表題曲「LAST HERO」。世界や他人のせいじゃなく、限界を超えていくのはお前次第――まさに田邊駿一(Vo/Gt)がライヴのMCで表明する覚悟と同質のテンションが宿る曲だ。初回生産限定盤のカップリングにはまっすぐに頂上を目指せと歌う「WINNER」、知る人ぞ知るインディーズ時代からの人気曲「夢花火」のピアノ&ストリングス・バージョンも収録。通常盤のカップリングには早くも武道館公演で披露された「ANSWER」と「YOU」のライヴ音源を収録。特にストリングスとコラボした「YOU」の田邊のヴォーカルに思わず息を呑む、武道館公演のひとつのハイライトと言えるだろう。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
映像で学ぶ!はじめてのブルーエンカウント
いよいよ10月9日の日本武道館公演を目前に控え、ブルエンのライヴ未体験者にも、その本質が伝わる選りすぐりのライヴ映像集がドロップ。古くは2013年の渋谷O-WEST公演から、まだ記憶に新しい6月の新木場STUDIO COAST公演まで、主なワンマン・ライヴから現在のライヴでの代表曲がスピーディな編集でコンパイルされている。ユニークなのは時系列での並びでないこと、そしてあくまでも演奏シーンにこだわった内容ということ。つまり田邊駿一(Vo/Gt)お馴染みのロングMCは現場でしか見られないということだ。しかし、時折挟まれるファンの感極まった表情や、ステージ上のメンバー以上に熱く歌う表情などが、ブルエンのライヴを雄弁に語る。"この空間に参加したい"、そんな渇望を生むリアルな映像だ。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
だいじょうぶ
結成したばかりのバンドのような爆発力と、実はその疾走感の裏に結成からの13年分のスキルがぎっしり詰め込まれた「だいじょうぶ」。歌始まりの"あなたを待ってた/ぼくらは待ってた"から無性に走り出したくなるし、全面的にあなたの存在意義を肯定する田邊のヴォーカルも演奏も、すべてが歌い叫んでいる。2016年の今だからこそ録れた必然のテイクと言えるだろう。カップリングもスキルと熱量が見事に同居。Track.2「S.O.B」は激しいリズム・チェンジや、シーンがガラッと変わる怒涛の1曲。粘着質な歌の主人公のパラノイアックな精神状態をそのまま凝縮したような絶叫マシン級ナンバー。Track.3は笑顔でジャンプする光景が目に浮かぶショート・チューン「GO!!」。武道館ライヴの山場にセットされそうな記念碑的な曲揃い。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
Survivor
早くも4作目となるシングルは、アニメ"機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ"のオープニング・テーマ。アニメが描く、前世代の悪しき遺物を若い世代が覆していくというストーリーが、ラクな道のりではなかったバンド活動を経て、しかし共にいるファンや仲間と固い意志で結びつき、各々の毎日を戦う、そんな彼らのイメージと恐ろしくリンクする。パッと聴きはストレートなサウンドだが、16ビートの様々な解釈、Cメロに乗る"生きて生きて生きて/友を守るその手は/人類史上最強の武器だろ?"のカタルシスは圧倒的。また、対照的に生のドラムを取り込んで縦にきっちり揃えたビート感が2ビートでありつつ、クールなイメージを喚起する、カップリングの「HOPE」も、新しいチャレンジとして聴き逃せない。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
はじまり
"第94回全国高校サッカー選手権大会"の応援歌のために書き下ろした「はじまり」は"確かに僕たちはあの場所に居た"という田邊のヴォーカルから回想するスタイルを持つ、自分自身の苦い10代の思いを含んだリアルな歌だ。求心力を増してきたタイミングで大きなグルーヴを持つバラードにチャレンジしていることも聴きどころで、しかも彼らのエモい部分を損なうことのないアレンジに成功。一転、バンド活動を続ける中で受ける必ずしもポジティヴなことばかりではない言葉から生まれる感情を変幻自在なファスト・チューンに落とし込んだ「パラノイア」が好対照。加えて初回生産限定盤には「もっと光を」、「DAY×DAY」など、ここ2年のライヴ・テイクを10曲収録したDISC2が付属。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
≒
クソったれなのは世の中なのか自分なのか......悩む"みんなの隣"で歌うブルエンが、悲しみを突破する手法としてハードなマイナー・チューン以外の表現力もアップデートし、メジャー初のフル・アルバムに着地。歓喜に溢れたアルバムに仕上がった。まずは生きることを楽しもうぜと言わんばかりの痛快な「KICKASS」に始まり、おなじみの「DAY×DAY」のスリリングな展開を経て、アルバム曲「TAKEN」の高速ビート、一転してこれまでにないオーソドックスなバラード「EVE」、再び緩急のツボを押しまくる既発曲「MEMENTO」「ロストジンクス」でテンションを上げ、ポップな新曲「SMILE」を経ての「もっと光を」という山あり谷ありの11曲。あらゆる感情にコミットし得るキャラクターと真心の籠もった曲が揃う。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
DAY×DAY
ブルエンのメジャー第2弾シングルは、すでにオンエアされて話題の人気アニメ"銀魂゜"のオープニング・テーマ。TVサイズでのサビ始まりとはまた違う、孤独を抱えつつ飛び出したい衝動を抱えた主人公の心象にリンクしていくようなAメロ、Bメロ、そして目の前の光景がパッと開けるような転調するサビの突破力が快感だ。中間部には田邊のラップとミクスチャー系のアレンジも聴ける、スピーディでありながら起伏のある展開も楽しめる1曲。全編日本語詞における躊躇のなさも、さらに高まってきた印象だ。もう1曲の「AI」はライヴ・バンド、ブルエンのこれからがさらに期待できるスケール感とソリッドさを兼ね備え、ひたすら頂点に向けて全力で疾走する演奏の熱量に巻き込まれたい。(石角 友香)
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BLUE ENCOUNT
もっと光を
爆発するサビへの最短にして最良の歌始まり。1度耳にすればほぼ自動的に"もっと光を"というサビが脳内ループする。それだけ田邊の中でごく自然に同時発生した言葉とメロディだったのだろう。光に向かってどこまでも走れそうなビートとリフのスピード感、同時に光に照らされるようなサウンドの輝度の高さも両立したギター・ロック/エモをポピュラーに昇華したこれからのブルエンのアンセムになりそうなタイトル・チューン。カップリングはおのおの異なる表情を見せ、トライヴァルでダンサブル、歌詞は過去の自らを笑える余裕を見せる「ワナビィ」、ノン・エフェクトで乾いた音像から始まりダイナミズムを増していく「LIFE」と同じ方向性はない3曲。このバンドの振り幅の広さを端的に理解できる。(石角 友香)
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BiSH
UP to ME
BiSHの12ヶ月連続リリース第9弾シングル。表題曲「UP to ME」は、国立科学博物館 特別展"毒"のタイアップ・ソングということで、歪んだ歌とサウンドで毒をまき散らすような印象を受ける仕上がりに。もがき続け、足掻き続けながら前へ前へと進んでいく意志を感じさせる言葉の節々が、彼女たちがこれまで歩んできた道を想起させる。カップリングの「YOUTH」は、メンバーのセントチヒロ・チッチが作詞だけでなく作曲まで手掛けた王道のメロコア・ナンバー。"スピーカーの中生きている/僕等の命たち"という歌詞は、解散を控えた彼女たちが歌うからこそグッと来るものがある。チッチの中にある熱さ、優しさを、隣で一緒に歩いてきたメンバーがそれぞれの個性を発揮しつつ歌う様もエモーショナルだ。(宮﨑 大樹)
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青虫
103号
楽器を持たないパンク・バンド BiSHのメンバー、そしてロック・バンド PEDROのフロントマンとしての顔を持つアユニ・Dが、また新たな表現の場に歩みだした。それがこの歌い手プロジェクト"青虫"だ。昨年末から名前を伏せて"歌ってみた"動画をアップしてきた彼女が、いよいよボカロP くじらのサウンド・プロデュースによるデビューEP『103号』をリリース。オープニングの「ケーキみたいだ」で、メロウなサウンドに寄り添ったアユニ・Dの新たな歌の表情を見せられて早速驚かされる。そのほか、落ち着きながらも自然と小さくリズムを刻んでしまうアーバンなナンバー「ゆぶね」など全4曲を収録。曲ごとに彼女の知られざる魅力を発見できる驚きと、全体的な聴感の心地よさがたまらない作品に仕上がった。(宮﨑 大樹)
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BiSH
GOiNG TO DESTRUCTiON
ケースにヒビ割れの特殊加工を施した"破壊盤"でも話題の、メジャー4thアルバム。"GOiNG TO DESTRUCTiON"のタイトルにも表れている通り、本作のキーワードは"破壊"。ひと言で"破壊"と言っても、迷いや焦燥感に立ち向かって内外の壁を壊して進んでいく意志だったり、新たな創造のための破壊だったり、様々な解釈で捉えられた"破壊"が本作に潜んでいるように思えてならない。BiSH節全開の「CAN WE STiLL BE??」から始まり、アユニ・Dが作詞した、人肌のような温かみを持つ「STAR」で締めくくるまで、全14曲の重厚な1枚に仕上がった。メンバーの個性を生かしたソロ活動も増え、たくさんの刺激を貰ってアーティストとして成長をしていった個々の表現力にも注目。(宮﨑 大樹)
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BiSH
REBOOT BiSH
BiSHと清掃員(※ファンの総称)の再会。332日ぶりの有観客ライヴが映像作品化された。開幕でメンバーひとりひとりから届けられた"ただいま"の声に、このライヴへ懸けた想いが滲み出る。コロナ禍で制作されたBiSHから清掃員への手紙「LETTERS」を感情たっぷりに届けてからは、これまでの鬱憤を晴らすように、一転してアグレッシヴな攻めのセットリストへ。そのパフォーマンスは、BiSHの魅力をこれでもかと凝縮して封じ込めたかのようだ。BiSHがメインの映像なのは言うまでもないが、感極まる清掃員の表情、涙も切り取られ、彼らがもうひとりの主役にも思えた。生バンドによるゴージャスでクリアな伴奏も聴きどころだ。BiSH史に残る特別な一夜を収めた本作は、ファン必携だろう。(宮﨑 大樹)
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アイナ・ジ・エンド
THE END
天性のハスキーな声質、感情の表現力、歌唱技術の高さ。その唯一無二の歌声で、ここ最近はフィーチャリングやトリビュート作品に引っ張りだこのアイナ・ジ・エンド(BiSH)が、全曲本人による作詞作曲、サウンド・プロデュースを亀田誠治が手掛けた(「死にたい夜にかぎって」は除く)ソロ1stアルバムを完成させた。このアーティストが只者ではないことはBiSHの活動でもわかっていたことだが、この作品で感じさせた詩世界の奥行きと深み、メロディ・センスの高さは、本作を機に彼女が遥かな高みへと羽ばたいていく予感を抱くには十分すぎる。Disc2は、これまでに外仕事として参加してきた曲を1枚にまとめた"AiNA WORKS"。多様なジャンルや曲調に乗せた名楽器"アイナ・ジ・エンド"の響きを堪能すべし。(宮﨑 大樹)
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BiSH
LETTERS
当初はシングルのリリースを予定していたが、コロナ禍による現状を見据えて新たに曲を制作したというメジャー3.5thアルバム。壮大なストリングスで幕を開ける「LETTERS」は、そんな現状をメンバーと共に耐え忍んでいる清掃員(※BiSHファン)に向けて"あなたいるこの世界守りたいと叫ぶ"とストレートに想いを綴ったまさに手紙のような1曲に。「I'm waiting for my dawn」では、暗い話題の多い日々の夜明けをじっと待ちわびている心を歌った歌詞と、メンバーの歌唱をじっくりと受け取ってほしい。東京スカパラダイスオーケストラのホーン隊を招いた「ロケンロー」では、スカパラとの化学反応と彼女たちの新境地を堪能することができる。こんな時代だからこそ生まれた、こんな時代に必要な1枚。(宮﨑 大樹)
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BiSH
FOR LiVE -BiSH BEST-
BiSH初のベスト・アルバムには、「BiSH -星が瞬く夜に-」、「オーケストラ」、「プロミスザスター」といった代表曲から、「MONSTERS」、「OTNK」、「GiANT KiLLERS」を始めとするキラーチューン、そして最新シングルの「KiND PEOPLE」、「リズム」まで全27曲が収録された。本作の配信は行われずCDショップとそのECサイトのみで販売されるのだが、エイベックスおよびWACKの収益全額は、デビュー以来BiSHがワンマンや自主企画を開催してきた全国のライヴハウスに全額が寄付されるという。今や飛ぶ鳥を落とす勢いとなった、楽器を持たないパンク・バンドのその姿勢と生き様に、そしてそんな彼女たちのエネルギーがぎっしりと詰め込まれた作品に改めて痺れた。(宮﨑 大樹)
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BiSH
CARROTS and STiCKS
タイトルの"CARROTS and STiCKS"は日本語で"飴と鞭"の意。本作では、第1の先行配信EP『STiCKS』の持つ凶悪さと、第2の先行配信EP『CARROTS』の持つ爽快さを1枚に収めることで、アルバムの中に赤と青のような強いコントラストが生まれ、BiSHの持つ二面性を見事に表現している。この1枚を聴くことで、清掃員(※BiSHファン)の中でも意見が分かれる"BiSHらしさとは何か"という核心に近づくことができるかも。さらに、ライヴの新たな定番となることを予感させる曲や、どことなく1stアルバム時代の匂いを感じさせる曲など、EP収録曲以外にも粒ぞろいの新曲が揃う。ボーナス・ディスクには2018年のシングル曲などが収録されており、今の彼女たちのすべてが詰まった作品と言える。(宮﨑 大樹)
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BiSH
stereo future
BiSHのメジャー5thシングル表題曲「stereo future」は、PlayStation®4/STEAM®用ゲームソフト"GOD EATER 3"のOPテーマ。壮大で疾走感のあるこの曲は、ゲームの世界観に沿いつつも、孤独を感じているというBiSH自身のことを歌ったようでもあり、さらには日々何かと戦っている聴き手を奮い立たせるようにも感じさせる。なお、実際のゲームでは一部の歌詞とアレンジが異なることで印象の変わった"GOD EATER 3 Ver."を使用しており、こちらは初回生産限定盤にも収録されている。c/wは表題曲から一転して激しくアグレッシヴなナンバーの「S・H・i・T」。アユニ・Dがツアー中にBiSHをテーマに作詞した歌詞は、"今この瞬間"の彼女たちを切り取った、BiSHへの想いを詰め込んだ1曲だ。(宮﨑 大樹)
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BiSH
BiSH Documentary Movie "SHAPE OF LOVE"
全12ヶ所の全国ツアー"BiSH pUBLic imAGE LiMiTEd TOUR"から、5月の横浜アリーナ公演[BiSH "TO THE END"]までの舞台裏に完全密着したドキュメンタリー作品。ライヴ前後の楽屋や打ち上げといった場で覗かせる、ステージやオフィシャルな場での表情とはまた違った面が見られるのは、ファンにとって嬉しいところだろう。それも垣間見えるのは、いわゆる普通の女の子に戻る瞬間というより、悩み、葛藤したり、メンバーを慮ったり、時に真っ向からぶつかる、それぞれが徹頭徹尾BiSHである姿。とにかく真面目、でもって全然器用じゃないし、それを言い訳にしない。そんな彼女たちの在り方が記録されている。BiSHの歌が持つ肯定感や、ある種のパンクイズム的なものの説得力は、彼女たち自身によるものだとわかる内容だろう。(吉羽 さおり)
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BiSH
BiSH "TO THE END"
2018年1月から全国12ヶ所で開催した"BiSH pUBLic imAGE LiMiTEd TOUR"を経て、5月22日、自身最大規模となる横浜アリーナでのワンマン[BiSH "TO THE END"]を行ったBiSH。チケットは即日完売し1万2,000人の観客と迎えた大舞台は、BiSHが立たなければならない舞台であり、通過点のひとつだったという。今回は、生バンドの演奏を取り入れたり、アリーナ会場ならではの舞台セットや舞台装置を用いたりすることはせず、6人だけでステージを作り上げた。アンコール含め、全22曲。全力で走り、会場をしっかりと掌握しつつ、また観客の圧倒的な熱量と化学変化を起こしながら、ソリッドで、リアルで、現在のBiSHの等身大をぶつけるステージとなった。新たな始まりへの余韻とイントロを感じさせる濃厚な一夜が収録されている。(吉羽 さおり)
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BiSH
NON TiE-UP
『Life is beautiful / HiDE the BLUE』の発売日同日にゲリラ・リリースされた2曲入りシングル。攻めに攻めたタイトル、曲調、歌詞に、型破りなパフォーマンスを続けてきた初期BiSHの姿を思い出す人も多いのでは。だが当時と違うのは、彼女たちのヴォーカルが、必死に食らいつくというより堂々としていること。ダーク且つヘヴィでシンフォニックな楽曲でありながら爽快感が生まれているところに、BiSHのポップ・アイコンとしての才も垣間見る。変拍子や難易度の高いフレーズが多数組み込まれたポスト・ロック的アプローチのカップリングは、サウンド的にも新機軸。声を素材的に使う場面もあれば、妖艶にメロディをなぞるシーンもある。単なるイロモノ盤で終わらせないところにプロデュース・チームの手腕が光る。(沖 さやこ)
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BiSH
Life is beautiful / HiDE the BLUE
前作『PAiNT it BLACK』から3ヶ月というインターバルでリリースされる、タイアップ曲2曲が収録された両A面シングル。「HiDE the BLUE」は、若者ならではの葛藤や悩み、青春が綴られた、ストリングスも鮮やかなロック・ナンバー。歌詞の内容やタイトル性など、「PAiNT it BLACK」と双子的存在の楽曲とも言える。「Life is beautiful」は、"愛してるよダーリン"や"幸せ感じたいの"という慈しみに満ちた言葉も印象的なミディアム・ナンバー。切なく温かい空気感のなかで、普段は見せない素朴で柔らかい表情を見せる6人のヴォーカルが際立つ。淡々としつつも叙情的なギターのリフレインも楽曲の大きなアクセントだ。タイアップ作品とのコラボ効果で、BiSHの持つ清純性を楽しめる。(沖 さやこ)
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BiSH
PAiNT it BLACK
昨年11月にメジャー2ndアルバムをリリース、"ミュージックステーション"や"スッキリ"などの地上波番組に出演し、所属事務所WACKでのシャッフル・ユニットやメンバーのソロ活動など、精力的な動きを見せるBiSHのニュー・シングルは、TVアニメ"ブラッククローバー"のOPテーマ。作品と親和性の高い正統派J-ROCKと6人が次々に入れ替わるヴォーカル・ワークが特徴的で、さらに向上した6人の歌唱力と表現力が堪能できる。c/wは「オーケストラ」と近い方向性の華やかで壮大なロック・ナンバー。メンバー全員が挑戦する曲中の台詞朗読にも注目だ。2曲とも若者の青春感が主題になっており、葛藤や陰の要素も孕んでいる。楽曲の強度が高いのは等身大の彼女たちが反映されているからだろう。(沖 さやこ)
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BiSH
THE GUERRiLLA BiSH
現メンバーになり2枚目となるフル・アルバム。特筆すべきは前作『GiANT KiLLERS』で見せた各メンバーの個性や人間性をさらに色濃く見せ、BiSHというグループの強度を高めているということ。各メンバーの表現力や歌唱力の成長に加え、ハーモニーやユニゾン、耳を劈くシャウトなども随所で用いられており、ヴォーカル・ワークの華やかさが増した。メンバー全員が個々で書いた歌詞からも、2017年の等身大の彼女たちとひとりひとりの成長を感じることができるだろう。バンド・サウンドを主体としたロックやメロコア、パンク、オルタナ、ストリングス・アレンジを施した壮大な楽曲、センチメンタルでポップなミディアム・ナンバーなど、過去作と同様に振れ幅の広い楽曲が揃っている。(沖 さやこ)
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BiSH
GiANT KiLLERS
年明けから精力的なライヴ活動を続けているBiSHのモードをそのまま封じ込めた作品と言っていい。『プロミスザスター』もメンバーの個性が生かされていたが、今作はそれに磨きがかかっている。表題曲は楽曲自体もアグレッシヴなストリングスもインパクト大で、かなりパンチが効いたパンク・ナンバー。曲以上に6人のヴォーカルの存在感が大きく、遊び心のある飛び道具的なヴォーカルは瞬発力も増している。現在の6人で場数を踏んできたからこそのクオリティだ。5曲中4曲がメンバー作詞曲で、特にモモコグミカンパニーによる、BiSHやWACK(所属音楽会社)の未来を綴ったTrack.3は「オーケストラ」、「プロミスザスター」に並ぶ名曲になるのでは。昨年夏に加入したアユニ・Dの成長も目覚ましく、6人の進化を存分に感じられる。(沖 さやこ)
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BiSH
プロミスザスター
前作のメジャー1stフル・アルバム『KiLLER BiSH』のリード曲「オーケストラ」を超える名曲が誕生したと言ってもいいのではないだろうか。昨年8月に現在のメンバー編成となり、10月にはツアー・ファイナルの日比谷野外大音楽堂公演を成功させ、ひと回り成長し結束を強めた6人。ストリングスの美しい疾走感のあるバンド・サウンドは、等身大で希望へ向かって突き進んでいく彼女たちを後押しする追い風のような力強さと爽やかさを持つ。個々の歌声を活かした歌にもそれぞれの意志が通い、ヴォーカリストとしてのスキルアップも感じられる楽曲だ。リンリンとアイナ・ジ・エンドの詞をブレンドさせたカップリングは憂さ晴らしにもぴったりのいたずら心溢れるアッパー・チューン。両極端のBiSHの真髄を味わえる。(沖 さやこ)
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BiSH
DEADMAN
ツアーやライヴを次々とソールド・アウトさせている女子6人組のメジャー・デビュー・シングル。表題曲は99秒のパンク・ナンバーで、ハスキー・ヴォイスのシャウトで畳み掛ける箇所や、力強く爽快感のあるユニゾンやハーモニーが心地よいサビなど、短尺ながら彼女たちの様々なヴォーカリゼーションが楽しめる。メジャーにフィールドを移しても勢いを止めるどころか"さらに加速していくぞ"と言わんばかりの気迫が非常にフレッシュだ。Track.2「earth」は小室哲哉が作曲を担当。高いキーに乗りリフレインする歌詞が狂気的で、表題曲とは異なる表情を見せる。2曲とも強烈なバンド・サウンドにもかかわらず、歌が音に飲み込まれていない。"楽器を持たないパンク・バンド"としての意志が着々と芽生えているのでは。(沖 さやこ)
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MAGIC OF LiFE
MAGIC
悲しいときにはその涙を拭うための優しい歌を、苦しいときにはそれすらも笑い飛ばす陽気な歌を。それがMAGIC OF LiFEというバンドの流儀であることを感じるミニ・アルバム。新しい生活への期待とお節介な"間違い探し"への苛立ちを歌った「陰日向」をはじめ、コロナ禍に制作されたことが伝わる切実な楽曲が並ぶ。ホーリーなハーモニーとダンス・ミュージックが溶け合う「What a Relief」や、バンド史上最速と言える妄想ソング「コーラ」、"生きている"と力強く歌い上げる「未来を追いかけて」など、様々なシーンを描いた全8曲は、あらゆる矛盾を抱えて日々を奔走する私たちの心の温度にとても近い。珠玉はバラード曲「記念日」。彼らの音楽は、"命の残りの日数"を豊かに彩ってくれる。(秦 理絵)
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MAGIC OF LiFE
Wanderer
約11ヶ月ぶりのリリースは、2019とちぎテレビ高校野球応援ソング「応援歌」、栃木市マスコット・キャラクター"とち介"イメージ・ソング「大福」を含む、8曲入りミニ・アルバム。前々より取り入れていたストリングスやエレクトロ、EDM要素といったバンド外の音との親和性を高め、より包容力のあるサウンドスケープが実現している。人を愛する意味の大きさをまっすぐと歌うバラード「素晴らしくて」、繊細な音使いで爽やかに駆け抜ける「Four Seasons」、バンド・サウンドが前面に表れたエモーショナルな「Anniversary Ring」など、それぞれ趣向の違う楽曲でありながらも、ひたむきに前を見ている姿勢は一貫。美学に向かって邁進していく生き様が、混じり気なく昇華された楽曲が揃った。(沖 さやこ)
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MAGIC OF LiFE
FOR YOU
約1年ぶりのリリースとなるミニ・アルバムは、8曲入りのラヴ・ソング集。悲しさだけでなく感謝の気持ちが添えられた温もりのある失恋ソング「朝焼けとからっぽ」や、恋が芽生える瞬間を魔法に例えた「魔法にかかる」、闇の中に見えたひと筋の光を歌う荒々しいサウンドが印象的な「QUICK DRAW」など、表情豊かな楽曲が揃う。"FOR YOU"というアルバム・タイトルに相応しく、様々なシチュエーションでの甘酸っぱく切ない"君"への想いが綴られている。恋の終わりや始まり、日常に溢れる小さな幸せばかりではなく、どこにぶつけたらいいのかわからない葛藤も包み隠さず描かれ、まるでひとつの恋の物語のよう。そして最後には一緒に前を向いてくれるところが、実にMAGIC OF LiFEらしい。(渋江 典子)
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MAGIC OF LiFE
線香花火/乱舞ランデブー
2017年初作品となる両A面シングル。agehasprings 玉井健二と約5年ぶりにタッグを組み制作されたTrack.1は、当たり前のようで当たり前ではない命に感謝することをテーマにした楽曲で、眩しすぎるくらいの愛が綴られている。彼らの武器とも言えるストリングスの効いたバラードに、ノリの良さをプラスした壮大なサウンドは新境地。一瞬の光の美しさを讃える心と、いつか輝きを失うことを憂う心の双方を感じさせる高津戸信幸のヴォーカルを十二分に堪能できる。Track.2はダンサブルなビートと12弦ギターなどによる豊かな響きにより異国情緒を感じさせる楽曲。Track.3にはDIRTY OLD MEN時代に制作された楽曲のアコースティック・バージョンを収録している。(沖 さやこ)
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MAGIC OF LiFE
X-1A
自身の制作活動以外にも、地元で自主企画フェスを開催したり、Rhythmic Toy Worldとともに世界中の子供たちにおもちゃを届けるプロジェクト・バンド"GIFT MEN"を結成するなど、精力的に活動するバンドの姿がそのまま音楽になっているのでは。テクニカルに疾走するギター・ロック、温もりを感じさせるミディアム・ナンバー、スカのテイストを取り入れたものやファンキーでハッピーな楽曲、ポスト・ロック風のリズムを取り入れた壮大な楽曲など、様々なチャレンジや煌きに満ちた楽曲ばかりだ。特に象徴的なのはTrack.1。EDM、ポエトリー・リーディングやラップ・テイストのヴォーカル、シンガロングできるサビなど、これだけ大胆に取り入れてしまう度量や勇気には舌を巻くばかり。(沖 さやこ)
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MAGIC OF LiFE
「はじまりの日々」 / 「スキルフラワー」
劇場版アニメ"弱虫ペダル SPARE BIKE"の主題歌である「はじまりの日々」と、TVドラマ"弱虫ペダル"の主題歌である「スキルフラワー」を収録した豪華ダブル主題歌シングル。どちらの曲もスピード感のあるバンド・サウンドという似た趣を持つ。「はじまりの日々」は煌びやかなシンセなどのウワモノと、ダイナミックなドラムが炸裂。歌詞には登場人物の感情の起伏が丁寧に描かれている。「スキルフラワー」はギター・リフが先導して音を作る、まさしく火花をまき散らすような肉体的な楽曲。そのサウンドのモードと同じく、歌詞に並ぶ言葉も強気で男らしい。近しいカラーを持たせつつ、作品を各曲で別の角度から捉えている。この2曲は9月7日にリリースされるフル・アルバム『X-1A』には収録されないので、チェックはマストで。(沖 さやこ)
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MAGIC OF LiFE
風花ノ雫
Rhythmic Toy WorldとともにGIFT MENを結成し、10月には改名1周年記念ツアーを行うなど精力的な活動を続けるMAGIC OF LiFEが7月30日にリリースした配信限定シングル『音無き言葉』に続き新曲を発表。ピアノとシンセが煌びやかな疾走感のあるサウンドに、繊細なハイトーン・ヴォイスが映えるロック・ナンバーだ。高津戸信幸(Vo/Gt)はこの楽曲に"近くにある愛情や幸せの大切さに気づいて欲しい""近くにいる人に自分の気持ちをたくさん伝えて欲しい"と想いを込めたという。歌詞に綴られているのは大事な人との別れと後悔、悲壮感。アップ・テンポ且つダンサブルなサウンドには、そんなやりきれない心情を解き放つポジティヴなパワーがある。彼らのニュー・アンセムに成り得るのでは。(沖 さやこ)
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MAGIC OF LiFE
栄光への一秒
昨年10月にDIRTY OLD MENから改名したときは驚いたが、"MAGIC OF LiFE"というバンド名の方が彼らの音楽には合っていると思う。高津戸信幸(Vo/Gt)の紡ぐ、物語のような歌詞はキラキラと輝いていて、まるで魔法みたいだから。TVアニメ"弱虫ペダル GRANDE ROAD"のエンディング・テーマに起用されている「栄光への一秒」も、前へ進めと背中を押してくれる魔法のような楽曲。アニメの世界観とマッチした歌詞で、"弱虫ペダル"ファンの心も掴むであろう。カップリングの「古ぼけた季節に」は、懐かしく暖かいバラード・ナンバー。優しいギターの音色に、ささやくような高津戸の歌声が重なり、なんだか涙がこぼれそうになる。MAGIC OF LiFEの静と動、両方の魅力を味わえる1枚。(奥村 小雪)
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MAGIC OF LiFE
Storyteller
Track.1のイントロから、4人の作る世界が優しくダイナミックに聴き手を包み込む。バンド名の"命の魔法"という奇跡は、現実に起こすことができるものだと、音のひとつひとつが正面から訴えかけてくるようだ。すべてから漲る生命力、それはいつか来る"終わり"から逃げずに、受け入れた人間だからこそ出すことができる。この11曲は嘘偽りのない、このバンドが11年で感じてきた想いと痛みそのものだ。ラウドロックにも負けず劣らずの骨太ロック・ナンバー、民族楽器的な音色が懐かしさを呼び起こす楽曲、ポップなギター・ロック、アコースティック色の強い楽曲やミディアム・ナンバー、触れ幅の広いすべてにファンタジーとリアリティが美しく混ざり合う。まさしく"MAGIC OF LiFE"だ。(沖 さやこ)
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PENGUIN RESEARCH
Fire and Fear
"怖いか また目をひらくことが"という印象的なフレーズから始まる新曲「Fire and Fear」。一歩踏み出すことには恐れが付きもので、勇気を出さないと現状を変えられない場面を、恐らくあえてストレートな疾走感のあるロック・チューンに乗せて描き、終盤にかけ熱を帯び、まさに力を振り絞るように歌う歌う生田鷹司の声と鍵盤の音色がドラマチックに彩る。カップリングには、堀江晶太(Ba)がヴォーカルをとり、曲のテイストや演奏も含めタイトル・トラックとのギャップがすごい、怪しくダークに振り切った新境地「蝉人間」、"太鼓の達人"に書き下ろしたナンバーのバンド版という、笑っちゃうくらい荒々しい「who are you? who are you?」も収録した。(稲垣 遥)
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PENGUIN RESEARCH
逆光備忘録
多数のアニメOPテーマに加え、透き通るコーラスと差し込む光のように煌めくピアノが美しい「FORCE LIGHT」や、タイトなドラミングとスラップ・ベースがファンキーなグルーヴを生む「フェアリーテイル」、まさに"熱狂"を音にしたような演奏と叫ぶヴォーカルの爆発力が凄まじい「FEVER」、初夏の爽やかさを閉じ込めたバンド初の神田ジョン(Gt)作曲楽曲「クジラに乗って」など、ポップからハード・ロックまで多彩な全12曲を収録。コロナ禍を経てリリースとなる約3年半ぶりのフル・アルバムは、"バラードなし全曲勝負"の聴き応え十分な1枚となった。また制作面では、これまでより堀江晶太(Ba)以外のメンバーのアイディアに委ねられた部分も大きかったといい、よりチャレンジングなサウンドに。そんなバンドの変化も感じられる意欲作だ。(中尾 佳奈)
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PENGUIN RESEARCH
Penguin Go a Road 2019 FINAL 「横浜決闘」
PENGUIN RESEARCHが"Penguin Go a Road 2019 FINAL"として、2019年8月10日に横浜文化体育館で行った"横浜決闘"の模様を完全収録(全18曲)した映像作品。テクニカルでダイナミックで華やかな――いわゆるロックの王道でありながら、今の時代においてはある種の異端と言えるような、他にはない独自の立ち位置を誇る彼ら。"なぜこのスタイルを貫いているのか?"、そして、"それがこんなにも支持されている!"ということが今作を観れば解明できる。初のアリーナ公演とは思えない堂々たる立ち振る舞いと楽曲のスケール感。それを大いなる歓喜を持って受け止めるオーディエンス。この幸福な空間を"決闘"と名付けずにはいられないところも彼ららしさなのだろう。(高橋 美穂)
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PENGUIN RESEARCH
それでも闘う者達へ
シングル2枚、EP 1枚の既発5曲を含む全11曲入りの2ndフル・アルバム。繊細さと衝動を併せ持つ表題曲、遊び心がふんだんに表れたメタル・ナンバー、飲み会をモチーフにしたユニークなダンス・ナンバー、リフレインで構成されるミドル・ナンバーなど、生き方や生命にフォーカスした歌詞と躍動感が増したサウンドがカラフルに展開する、バンドの地力が発揮されたダイナミックな音像だ。"敗者"や"逆襲"、"バケモノ"や"ドブネズミ"など、弱者寄りのワードを使うことが多い彼らが、広大なスタジアム・ロック「ゴールド・フィラメント」で、["our name" is gold]と勝者を彷彿とさせる言葉を掲げるところも新鮮であり頼もしい。全曲を通して深みを増したエモーションが堂々と迸る。(沖 さやこ)
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PENGUIN RESEARCH
WILD BLUE / 少年の僕へ
バンド初の両A面シングルはTVアニメ"ゾイドワイルド"の挿入歌とエンディング・テーマを収録。Track.1は"WILDに行こうぜ"というサビの歌詞が象徴的な、パワフルなアメリカン・ロック・テイストの楽曲。個々のプレイヤーの個性とキャッチーなメロディ・ライン、少年性のあるヴォーカルと、バンドの強みを遺憾なく発揮している。Track.2は過去の自分へのメッセージが綴られたポップなミディアム・ナンバー。紆余曲折ある人生を振り返り"最近生きててよかったって たまに思うよ"と綴られた歌詞は、励ましの言葉以上に多くの人々の励みになるだろう。Track.3はバンドの遊び心が爆発。PENGUIN RESEARCH流のオリジナリティ溢れる、激テク満載のハード・ロックを堪能できる。(沖 さやこ)
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PENGUIN RESEARCH
近日公開第二章
2017年8月に先行配信リリースした「千載一遇きたりて好機」を含む4曲入りEPは、バンドの許容の広さを提示した作品に。ポップス的なメロディとコード感をラウドロック+αで昇華するという『敗者復活戦自由形』での方向性を極めた超ハイ・テンポの「千載一遇きたりて好機」、ストレート且つ無骨でアグレッシヴなサウンドの「近日公開第二章」というロック・ナンバー2曲でもそれは明らかだが、ループ感を生かした四つ打ちにアコースティック要素も取り入れた「方位磁針」、洒落たピアノとスウィングするビートが特徴的な「ハートビートスナップ」というポップ・ナンバーが入ることでさらに明確に印象づける。メンバー個々の活動の経験を生かしたうえで挑戦ができたというが、バンドにとっても意味深い作品になったのでは。(沖 さやこ)
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PENGUIN RESEARCH
敗者復活戦自由形
2015年結成、2016年1月のメジャー・デビュー以降、ミニ・アルバム1枚とシングル3枚をリリースしている5人組の1stフル・アルバム。ノー・コンセプトで衝動のままに制作した楽曲を詰め込んだとのことで、楽曲そのものが持つエネルギーと各々のプレイヤーの個性が荒れ狂うサウンドスケープの相性も高い。ソングライター 堀江晶太(Ba)のカラーでもあるラウドやジャズなど様々なジャンルや、ストリングスなどを取り込んだロック・サウンドとキャッチーなメロディはどの楽曲でも健在で、全曲リードと言ってもいいほどフックがある。発破をかけるような曲が多いなか、心の闇や涙を感じられるTrack.8は新境地でもありアルバムでもいいアクセントだ。エモーショナルなロック・バラードTrack.10も沁みる。(沖 さやこ)
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SILENT SIREN
SILENT
年内をもって活動休止することを発表したSILENT SIRENが、初のオール・タイム・ベスト・アルバムを2作同時(合計64曲!)リリース。"POPなサイサイ"をパッケージ化した『SILENT』は、インディーズ時代の「ランジェリー」から幕を開け、ライヴ定番曲中の定番曲「チェリボム」や、彼女たちが"ポップ"と"キャッチー"を追求した「恋のエスパー」ほか、聴いているだけで心が踊ったり軽くなったりする曲たちが収められた。リリース年代順に収録されているため、アルバムが進むごとにすぅの声質が徐々に大人びていく"オール・タイム"ならではのグラデーションも堪能することができる。ガールズ・バンドだからこそ表現できる"かわいさ"の結晶のような1枚だ。ボートラとして未発表新曲もあり。(宮﨑 大樹)
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SILENT SIREN
SIREN
2作同時リリースされるオール・タイム・ベスト・アルバムのうち"ROCKなサイサイ"をセレクトしたのが本作。デビュー時から"読モバンド"であることを揶揄されてきた経験のある彼女たちには、それらに対する熱い反骨精神、気高いロック・スピリッツが宿る――そう思わせてくれる全32曲が収録された。音楽性やテーマ性としては、ダンス・ロックの「フジヤマディスコ」、メロコア・チューン「HERO」、まさかのコラボレーションで驚かせた「天下一品のテーマ」など、11年の活動で培ってきた幅の広さを誇示している。"POPなサイサイ"を表現した『SILENT』と併せて聴くことで、サイサイの魅力とは二面性こそにありと気づくはずだ。なお、こちらには『SILENT』とは異なる未発表新曲が収められている。(宮﨑 大樹)
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SILENT SIREN
SILENT SIREN 年末スペシャルライブ2019『HERO』@ 横浜文化体育館 2019.12.30
スペシャルな企画で行っている年末恒例ワンマン・ライヴを映像化。2019年末のテーマは"HERO"。ライヴ直前には同タイトルのEPが配信リリースされたが、"誰もが誰かのヒーロー!"をコンセプトにパワフルでエモーショナルな一夜を作り上げたライヴだ。ビルを模したポップで巨大なセットが組まれたステージを、目にするだけでも高揚感があって、2020年が結成10周年となったサイサイのプレアニバーサリーのようである。特に2020年はコロナ禍でライヴが開催できない、観客も以前のようにライヴに参加できない状況になってしまったこともあって、ここにある多幸感、会場の一体感は格別なものに見える。「HERO」、「OVER DRIVE」など、のちにアルバム『mix10th』に収録された曲も初披露された。(吉羽 さおり)
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SILENT SIREN
mix10th
今年2020年にバンド結成10周年を迎えるSILENT SIRENの10周年記念アルバム。本作は、ゴールデンボンバーの鬼龍院 翔(Vo-karu)が提供した、ライヴで盛り上がること間違いなしの「聞かせてwow wowを」、彼女たちにとって初めてアーティストを招いた1曲「Up To You feat. 愛美 from Poppin'Party」など、いろいろな味の曲が入ったまさに"mix10th"="ミックスジュース"な1枚に。"自分たちにとってバンドとは、メンバーとはどういう存在なのか"という問いへの答えが歌われたリード曲「Answer」は、今後のバンドの歩む道を祝福しているかのよう。ガールズ・バンドの象徴的な存在として走り続けてきたバンドの未来はこれからも明るいと確信した作品。(宮﨑 大樹)
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SILENT SIREN
31313
SILENT SIRENが平成最後の"サイサイの日"である平成31年3月13日にリリースする6thアルバム。リード曲である「恋のエスパー」は、彼女たちが本作で"ポップとは?"、"キャッチーとは?"と突き詰めた末に完成したアップ・チューン。底抜けに明るいサウンドとすぅから放たれるエネルギー溢れる歌声は、聴いているだけで活力が満ちていくようだ。掛け声を入れる部分や振付も用意されており、ライヴ映えも間違いなし。そのほか神泉系バンド、フレンズのひろせひろせ(MC/Key)が手掛けたシティ・ポップ「Letter」でサイサイの新しい表情を見せたり、「ALC.Monster」や「Attack」ではアグレッシヴな演奏も見せたりと、彼女たちの魅力を多角的に捉えた作品に仕上がった。(宮﨑 大樹)
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SILENT SIREN
19 summer note.
ほのかに切なさが宿るイントロの印象的なギター・フレーズと、ブルージーで疾走感があるビートに乗るポップな"nineteen nineteen"のコーラスをアクセントに、眩しい夏のシーンが浮かび上がるサイサイの新しい夏曲。日が沈む前に、夏が終わる前に、あの子に想いを伝えなきゃとソワソワ、ドキドキとしている臨場感をメロディとサウンドで紡ぎ出す「19 summer note.」は、いつも共に曲制作を行っているクボナオキだけのアレンジでなく、メンバーそれぞれもアレンジを手掛けた。現在、3月から続く全国ツアーの真っ最中であり(早くも現ツアーからのライヴ音源も収録)、高いモチベーションとバンド・グルーヴが、このアレンジに存分に発揮された。これからのライヴ、フェスに映える1曲に、c/w曲「天下一品のテーマ」も必聴。(吉羽 さおり)
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SILENT SIREN
GIRLS POWER
レーベルを移籍して初のフル・アルバム。2017年は『フジヤマディスコ』を始めとする3枚のシングルをリリース、メジャー・デビュー5周年を記念するツアーを国内外で行い、初の武道館公演2デイズも大成功に終わらせるなど、タフなガールズ・バンド・ライフを思いっきり体現してくれた。そうした活動の集大成であり、新たな一歩となる力強さがタイトルに表された1枚。デビュー以来の魅力であるポップ・チューンがアップデートされた印象の「パパヤパヤパ」の明るさや楽しさと、緊張感漂う「KNiFE」のエッジの効いたサウンドの両面にバンドの魅力を感じることができる。新たなアンセムになること間違いなしの「ODOREmotion」など、ライヴでの再現が楽しみな、とてつもないエネルギーに満ちた作品だ。(岡本 貴之)
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SILENT SIREN
ジャストミート
ポップさやパンキッシュな曲、切ないバラードからキュートでちょっとシニカルな曲など多くのサイサイ・サウンドがあるなかでも、"サイサイの代表曲を作る"というテーマで完成した表題曲「ジャストミート」。イントロのキラー・フレーズで心を掴んで、スピード感に溢れ、キメもふんだんに盛り込んだロック・サウンドをかっ飛ばしており、会心の一撃と言うに相応しい。移籍を経て、楽曲的な新しいチャレンジと、これまでの持ち味をより深化させることを同時に加速させる、今の4人の一体感や勢いというものが落とし込まれている。カップリング曲「フユメグ」は、凛とした透明感のある冬の空に映えそうなキラキラとした多幸感のある曲。こちらもサイサイ印が凝縮された、濃い1枚だ。(吉羽 さおり)
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SILENT SIREN
AKANE/あわあわ
EMI Records移籍第2弾の両A面シングル。前作リード曲「フジヤマディスコ」とは好対照なミディアム・バラード「AKANE」は親への感謝、家族愛が歌い上げられており、タメの効いた演奏が高揚しながらエンディングへ向かう様がドラマチック。「あわあわ」はカラフルでキュートなポップ・ソングながら、サウンド自体は結構ラウドなところが面白い。この2曲は共にTV番組のテーマ・ソングということもあり、ある程度テーマに沿ったものになったようだが、カップリングの「Kaleidoscope」は意外性のあるアレンジが聴きどころ。鋭いキメを多用してポスト・ロック的な演奏を聴かせる序盤から、ダンサブルにリズム・チェンジして開放感を感じさせるサビ、3拍子を挟んで間奏に入っていく展開まで、緊張と緩和が実に巧みで、サイサイの新しい魅力を発見できる曲だ。(岡本 貴之)
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SILENT SIREN
フジヤマディスコ
昨年12月30日に行われた東京体育館でのワンマン・ライヴで、ユニバーサルミュージック内のレーベル"EMI Records"に移籍、バンド・ロゴも変わることを発表したSILENT SIRENの移籍第1弾シングル。"フジヤマディスコ"というタイトルからはちょっとユーモラスな曲なのかな? という第一印象を受けるかもしれないが、とんでもない。冒頭のギターのカッティング、ベースのスラップを聴けばグッと身体が前のめりになるはず。演奏からも歌詞からも"ガールズ・バンドの頂点を目指す"という彼女たちの意気込みがこれでもかと伝わってくる楽曲になっている。CD初収録の「ワカモノコトバ」を含むメンバー・セレクションによるベスト・アルバム『Silent Siren Selection』も同時リリース。 (岡本 貴之)
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tacica
aranami
結成15周年を迎えたtacicaによる2020年のリリース第1弾は、TVアニメ"波よ聞いてくれ"のOPテーマ「aranami」と、8月17日に開催予定の結成15周年記念公演のテーマ曲とも言える「象牙の塔」の2曲を収録。アンセミックなロック・ナンバーの前者は誰もが感じていることを改めて言葉にしたような、ある意味tacicaらしからぬストレートなメッセージが意表を突きながら、最後の最後に溜飲が下がるパンチラインはやはり彼らならでは。一方、ホーンも使ったオーケストラルなアレンジが魅力の後者は、歌い始めのパンチラインでいきなりリスナーの気持ちを掴む。節目に謳う、そして、未来に繋げるバンドとしての所信表明。タイトルを含め、15年の活動に裏打ちされたバンドの矜持が窺える。(山口 智男)
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tacica
panta rhei
打ち鳴らすリズムとともに生命の躍動を謳い上げる7thアルバム。フル・アルバムとしては、『HEAD ROOMS』以来3年ぶりとなる。2018年にリリースした2枚の両A面シングルの4曲を含む全12曲を収録。80年代のUKロックや90年代のグランジ/オルタナを連想させるギター・ロックをバックグラウンドに、打ち込みのドラムやピアノも使って、引き続き新たなサウンドメイキングを追求しており、それが質実剛健、あるいはストイックという印象になるところが彼らならでは。そして、日々粛々と暮らす人々の気持ちを鼓舞する言葉は、安っぽい応援歌にはない思慮深さを持つ。アルバムを締めくくる「latersong」の"無い知恵 振り絞って行け"という一節が耳に残る。(山口 智男)
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tacica
煌々/ホワイトランド
『ordinary day/SUNNY』から5ヶ月ぶりにリリースする両A面シングル。打ち鳴らすリズムとアコースティック・ギターのリフがループするなかで生きる歓びを歌い上げる「煌々」は、バンド・サウンドにおける挑戦もさることながら、奇をてらわずにわかりやすい言葉で綴った歌詞も聴きどころ。"当たり前のことしか言ってない"と猪狩翔一(Vo/Gt)は言うが、その当たり前のことに気持ちを鼓舞される人は多いはず。轟音で鳴るギターがグランジ/オルタナを思わせる「ホワイトランド」も故郷の友人のために作ったという意味でtacicaらしからぬ(?)ストレートな歌詞が聴きどころとなっているが、「煌々」同様、何を歌っているかわかりやすいぶん、猪狩の言葉(の選び方)の強さを改めて印象づけるものになっている。(山口 智男)
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tacica
ordinary day/SUNNY
2017年8月にリリースしたミニ・アルバム『新しい森』同様、サポート・メンバーを迎え、4人編成のバンドとして、さらなる可能性を追求した2年ぶりのシングル。アコースティック・セットとバンド・セットの2部構成で行うツアーにインスパイアされたということで、音数を削ぎ落したバラードの「ordinary day」とロック・ナンバーの「SUNNY」を収録。命の炎が燃え盛る様を表現する、うねるようなドラマチックな演奏は、普通の日々がいかに尊いものかというストレートなメッセージであるとともに、バンドにとって大きな挑戦だったという。キラキラとした音色を纏った「SUNNY」は、ライヴ映え必至のアンセミックな曲調と、思考が絡み合うような歌詞のアンバランスさが、メンバーいわく"THE tacica"な1曲だ。(山口 智男)
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tacica
新しい森
1曲目の「mori」にその片鱗が窺えるように、強烈なビートが随所に散りばめられ研ぎ澄まされた楽曲たちを聴いて、新たにtacicaというバンドに興味を抱く人も多いだろう。前作『HEAD ROOMS』より1年5ヶ月ぶりのリリースとなるミニ・アルバムは、2017年3月から4月にかけて実施された2ndアルバム『jacaranda』再現東名阪ツアー[TIMELINE for "jacaranda"]のツアー・メンバーである野村陽一郎(Gt)が共同プロデュースを担当、ドラマー・中畑大樹(syrup16g)も参加しており、正式メンバーの猪狩翔一(Vo/Gt)、小西悠太(Ba)と共に"4人のtacica"で鮮やかに血を通わせた作品となっている。「YELLOW」、「youth」といったメッセージ・ソングがその分厚いサウンドに支えられてよりリアルに耳に飛び込んでくる。(岡本 貴之)
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tacica
HEAD ROOMS
彼らにとっては音楽を鳴らすことと自らの"生"と向き合うことはイコールなのだろう。tacicaというバンドは、人間が生きていく中で出会う光と影を一貫して歌い続けてきた。その本質は変わらないが、本作はいつになく晴れやかな表情をしている。その理由はまず、このバンドにしてはアッパー・チューンの多いアルバムだから。そして何より、結成11年目を迎えたバンドの風通しの良さを体現するように楽曲の自由度が増しているから、であろう。だから何よりも先に、サウンドに漲るプリミティヴな生への欲求が飛び込んでくる印象がある。自主企画ツアー"三 大博物館"のテーマ・ソング「サイロ」や、インディーズ期の楽曲「Butterfly Lock」も収録した6枚目のフル・アルバム。(蜂須賀 ちなみ)
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tacica
newsong e.p.
tacicaの2012年第一声、再生ボタンを押し数秒待つ。そこから流れ出したのは、彼らの持ち味とも言える、3ピースという最小限の構成から無限の広がりを見せるバンド・アンサンブルではなかった。だがヴォーカル猪狩翔一の言葉とギター、そして叙情的なメロディが、間違いなくtacicaのものであると証明する。「wondermole」で非常に緩やかに幕を開け、今作の表題曲であり彼ら初のタイアップ曲である「newsong」で一気に加速する。彼らは決して綺麗な言葉の羅列で世界を彩ろうとはしない。今まで以上にシンプルで緻密に組み合わされた音の構成。そこに軽快なメロディを乗せ、焦燥感に満ちた言葉を歌い上げる。それは決して開き直りではなく、彼らの"決意"だ。(伊藤 啓太)
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tacica
命の更新
昨年4月、ドラム・坂井俊彦の急病によりツアーの全公演を中止。9月に退院し、リハビリと制作活動を同時進行しながら活動していたtacicaが遂に本格始動。"tacica 復活"の言葉を掲げ届けられたのは、生きるという行為そのものに焦点を当てた一曲。随所で歌われるのは"体じゃ足りない位 生きて""両眼じゃ足りない位 夢を見ても足りない位 生きて"という強い想い。だが、こうも言う。しかし現実はどうだ、その想いとは裏腹に小さなことに囚われてばかり。人を、街を、悪を嫌い、結果自分が嫌いになって...自問自答と自己嫌悪の繰り返し。日々虚しい存在証明を繰り返すばかりだ。だが、そうやってそれでも生きていたいと、僕は僕を肯定したいと懇願することこそ生きるということなのだとtacicaは貴方を肯定してくれる。(島根 希実)
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八十八ヶ所巡礼
凍狂
八十八ヶ所巡礼の3年ぶりのニュー・アルバムは、一度見たら夢に出てきそうなバンドお馴染みのキャラクターと、東京("凍狂"?)の町並みがインパクトを放つジャケット写真で表現されたとおりの、前衛的で怪奇的な作品に仕上がっている。どろどろした怪しさが漂う和テイストの「虚夢虚夢」、サイケデリックなサウンドが刺激的な「脳の王国」、都会の夜空に月が不気味に光るような情景が浮かぶタイトル・トラックの「凍狂」など、いずれもいい意味で癖の強い極上のプログレ・ロック・ナンバーが揃う。全体を通して、彼らの持ち味である技巧派サウンドが効いているのも聴きどころと言えるだろう。ミドル・チューン「永・凹・阿阿瑠」でじっくりとテクニックを堪能するのもまた一興だ。(宮﨑 大樹)
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山本彩
ドラマチックに乾杯
作品をリリースするたびに新たな自分を開拓し続ける山本彩。ドラマ"その女、ジルバ"主題歌となった5thシングルの表題曲「ドラマチックに乾杯」は、初めて全面的にホーン・セクションを迎えたラテン・テイストのロック・ナンバー。女性らしい言葉遣いで綴られる歌詞はドラマのテーマに寄り添い、心のままに人生を謳歌したいとタフなメッセージを放つ。カップリングには、おもちゃ目線で"おもちゃ離れ"する持ち主との別れを描いた、切ないポップ・ソング「ぼくはおもちゃ」を収録。SHE'Sの井上竜馬(Key/Vo)がプロデュース、バンドが演奏を担当したエキゾチックな「oasis」では、荒涼した心の渇望を切々と歌い上げる。幸福なタイアップ&コラボを味方につけ、山本彩が見せる三者三様の顔に翻弄される1枚。(秦 理絵)
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山本彩
ゼロ ユニバース
ドラマ"あのコの夢を見たんです。"EDテーマの表題曲は、理想が現実になったらという想いと、その気持ちを実現していく意志を歌った浮遊感のあるナンバー。芯の強さを感じさせながらも、包み込むような歌声が沁みた。c/wの「愛なんていらない」では、"愛なんていらない 心が削れるだけだ/今更誰かがいなくても生きていける"と自立した女性の気持ちを歌い、大人になった山本彩の等身大が表現されている。通常盤のみ収録の「against」は、"ニッセイ青春エールプロジェクト"のテーマ・ソング。この企画に寄せられたキーワードやエピソードをもとに山本彩が書き下ろし、エネルギッシュな歌唱とロック・サウンドでコロナ禍を乗り越えていこうと背中を押す1曲に。現在地点の山本彩がギュッと詰まったシングルだ。(宮﨑 大樹)
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山本彩
追憶の光
2019年3枚目のシングル。小林武史をプロデューサーに迎えた表題曲は、失恋の悲しみに暮れる女性の心情を細やかに伝える冬のバラード。ストリングスと優しいタッチのバンド・サウンド、切ない心情を切々と歌い上げる憂いのある歌声が、募る想いをクリアに表現している。c/wにはMori Zentaroプロデュースのもと"ありのまま"や"素直でいる"というテーマを綴ったクールでラフなムードのあるミッド・ナンバー「stay free」、通常盤のみライヴ・バンド・メンバーでレコーディングした爽快なポップ・ロック・ナンバー「Weeeekend☆」を収録。サウンドのカラーに合う楽曲を作るソングライティング力、無理なく歌いこなすヴォーカリゼーションなど、アーティスト 山本彩のバランス感覚を再確認する。(沖 さやこ)
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α
グループ卒業後初のアルバムは全曲山本の作詞作曲。しかも9人のアレンジャー&プロデューサーを迎えるというSSWならではの挑戦を見せる。そもそも同じ時期のアーティストが、根岸孝旨プロデュースでドラムにCrossfaithのTatsuyaを迎えた、ヘヴィ&ラウドな「棘」から、LUCKY TAPESのKai Takahashiが手掛けた、チルなオルタナティヴ・ソウル「feel the night」まで、幅広い楽曲を違和感なくまとめられることが驚異的。加えてアレンジも演奏もACIDMANによる「TRUE BLUE」や、素朴なフォーク・テイストの「君とフィルムカメラ」など、同じ顔の山本彩はいない。それでも作品が成立しているのは揺るぎない音楽への誠意があるからではないだろうか。(石角 友香)
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棘
表題曲は彼女の核にある強い意志と本音が表れた、焼きつけるような熱さを孕むミドル・テンポのロック・ナンバー。プロデューサーの根岸孝旨を筆頭にCrossfaithのTatsuya(Dr)や本間昭光など、ロック・シーンとポップ・シーンの豪華メンバーによる音像も、彼女の硬派な一面を鮮やかに描く。Track.2はLUCKY TAPESのKai Takahashiをフィーチャリングし、余韻のあるヴォーカルとチル・アウトできるトラックでアーバンな仕上がり。通常盤のTrack.3はヴァイオリンの優雅さとバンドのグルーヴによる、可憐ながら堂々としたサウンドが、ダイナミック且つ爽快だ。人間性や美学だけでなく、新しい挑戦でソングライターとしての可能性も感じさせた充実作。(沖 さやこ)
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山本彩
イチリンソウ
2016年にソロ・デビューを果たし2枚のフル・アルバムをリリースした山本彩が、NMB48卒業後初作品となる1stシングルをリリース。収録曲すべてを山本が作詞作曲している。表題曲は新しいスタートを踏み出す人間の切なさ、不安、力強さ、希望といった胸に渦巻くすべての感情を落とし込んだミドル・ナンバー。「君とフィルムカメラ」では20代女子の健気でセンチメンタルな恋心を軽やかに歌い上げ、ツアー中に制作したという「Are you ready?」(※通常盤のみ収録)はサウンドも歌詞もエネルギッシュなロック・チューン。どの楽曲も等身大の彼女の素直なスタンスや心情が反映されたもので、3曲ながらバラエティがあり、同時に山本彩という人間性を感じ取れる名刺代わりと言える作品となった。(沖 さやこ)
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