Japanese
BiSH
2016年05月号掲載
ライター:沖 さやこ
アイドルらしからぬ衝撃的な活動と音楽性で注目を集めていたBiSが解散したのが、2014年7月。その半年後となる2015年1月、BiSのマネージャー渡辺淳之介が突如Twitterで"BiS抜きでもっかいBiSみたいなことやることにしました。その名もBiSH"と声明を出した。その発表から1年強。2016年5月4日(水)に、BiSHがavex traxよりシングル『DEADMAN』でメジャー・デビューする。
BiSHのメンバーにとってこの1年半は、普通のグループの5年分の歴史を凝縮したような期間だった。2015年3月に、応募人数800人以上の中からメンバーとして5人の少女が選ばれる。5月に1stアルバム『Brand-new idol SHiT』のリリースが決定していたのだが、その直前にメンバー1名の脱退を発表。セントチヒロ・チッチ、アイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、ハグ・ミィの4人となったBiSHは、5月に新メンバーの募集を始めた。そのオーディションで加入したのがハシヤスメ・アツコとリンリンの2名。ふたりとも初回のオーディションに応募していたという。
激しいライヴ・パフォーマンスや、自分たちで振り付けを考え、歌詞を書くなどの自給自足性は、BiSと同じラインを辿っている。BiSHへの加入を志望した動機を訊いてみると、セントチヒロ・チッチは"もともとアイドル活動をしていたけれど、毎日がつまらなかった。刺激を求めて応募した"と語り、自らダンス・ユニットを組むなどのアーティスト活動をしていたという過去を持つアイナ・ジ・エンドは"渡辺さんの頭の中にあるものを形にしてみたいと思った"と言う。もともとBiSのファンだったというハグ・ミィは、"BiSのマーケティングが魅力的だったので、面白いことを自分自身で発信できると思った"と言い、リンリンは"奇抜なことがしたかった。BiSは女の子のグループなのにハチャメチャなことをしていたので、BiSHなら自分のやりたいことができるかなと思った"と語っていた。ひと言ひと言、誠実に語る彼女たちはマジメ......というか、"クソマジメガールズ"だった。自分だけではできないようなことも、BiSHという場所ならできる。自分では破れない殻も、BiSHのメンバーである自分なら破ることができる。彼女たちは自分たちの中に眠っている"自分でも知り得ぬ自分"を求めているようにも見えた。
ツアーは軒並みソールド・アウト、昨年9月にリリースした1stシングル『OTNK』はオリコン・ウィークリー・チャートで10位を記録。2016年に入ってからもその勢いは留まるところを知らず、ツアー会場はキャパシティを前年より倍にするもソールド・アウト。ハイ・ペースなリリースと、武者修行的なライヴ活動で、BiSHはどんどん自分たちの新たな引き出しを開けていった。今回のメジャー・デビュー・シングル表題曲「DEADMAN」(Track.1)は99秒のファスト・パンク・チューン。ドラム・カウントからハスキー・ヴォイスのアイナ・ジ・エンドがシャウトで畳み掛ける歌い出しは、"楽器を持たないパンク・バンド"というキャッチ・フレーズに相応しいほどの迫力である。インディーズ時代の楽曲はメロディアスなものが多かったが、「DEADMAN」はサビメロもシンプルゆえに太くストレートで力強い。"感情だけで揺らしたい"という言葉通りのエモーショナルなヴォーカルが味わえる。Track.2「earth」は小室哲哉が作曲し、SCRAMBLESが編曲。小室哲哉らしい高水準のポップス的メロディが高速ラウド・チューンと邂逅する。じわじわとせり上がり、限界に達するような高音のメロディは、「DEADMAN」とは趣の異なる彼女たちのヒステリック寸前な感情の昂りを生み出した。リフレインする歌詞と高速ドラムが織りなすトランス効果により、中毒性も高い。爽快に突き抜ける「DEADMAN」、聴き手の精神を揺さぶる「earth」。同じ色を持つパンク・ナンバーながら、両極端の表情が出たシングルである。
6月からは"Less than SEX TOUR"と銘打った全国23ヶ所24公演の全国ツアーを行い、ファイナルは10月8日(土)に日比谷野外大音楽堂公演"帝王切開"が決定している。彼女たちは"帝王切開というタイトル通り、新しい何かが生まれてくる予感がしている"と、まだ見ぬ自分たちにワクワクを止められないといった様子だ。24時間ぶっ続けでライヴを行う"24 Hour Party BiSH"の開催など、BiSが過去に成し遂げてきたことと戦い続ける彼女たち。BiSHは"第2のBiS"ではなく、BiSの作った壁を超えながら新しい自分たちを追求している、非常にポテンシャルの高いグループである。楽器を持たないパンク・バンド、メジャー・シーンに殴り込みだ。
▼リリース情報
BiSH
メジャー・デビュー・シングル
『DEADMAN』
2016.05.04 ON SALE
[avex trax]
■SG+DVD -LIVE盤-
AVCD-83524/B ¥4,980(税別)
※初回限定:デジパック仕様&"Eden of Sorrow TOUR"スペシャル・フォトブック(36P)付
amazon | TOWER RECORDS | HMV
■SG+DVD -Music Video盤-
AVCD-83525/B ¥1,800(税別)
amazon | TOWER RECORDS | HMV
■SG
AVCD-83526 ¥1,000(税別)
amazon | TOWER RECORDS | HMV
[CD]
1. DEADMAN
2. earth
3. DEADMAN - Instrumental -
4. earth - Instrumental -
[DVD](LIVE盤)
2016.1.19 @ LIQUIDROOM
Eden of Sorrow Tour Final "IDOL is SHiT"
1. BiSH-星が瞬く夜に-
2. MONSTERS
3. BUDOKANかもしくはTAMANEGI
4. ウォント
5. OTNK
6. スパーク
7. Lonely Girl
8. NO THANK YOU
9. カラダイデオロギー
10. beautifulさ
11. Is this call??
12. SCHOOL GIRLS BANG BANG
13. HUG ME
14. DA DANCE!!
15. STORY BRIGHTER
16. DEAR...
17. デパーチャーズ
18. 身勝手あいにーじゅー
19. TOUMIN SHOJO
20. ぴらぴろ
21. ALL YOU NEED IS LOVE
22. サラバかな
23. Primitive
[DVD](Music Video盤)
・DEADMAN - Music Video -
・Making Movie
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"FREEDOM NAGOYA 2022 -FOR OUR LIVE HOUSES-"
"FREEDOM NAGOYA 2022 -FOR OUR LIVE HOUSES-"
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