Japanese
BiSH
Skream! マガジン 2019年02月号掲載
2018.12.22 @幕張メッセ 9・10・11ホール
Writer 宮﨑 大樹
12月22日、幕張メッセ9・10・11ホールにてBiSH初のホール・ツアーのファイナル公演[BRiNG iCiNG SHiT HORSE TOUR FiNAL "THE NUDE"]が開催された。約17,000人の清掃員(※BiSHファン)を迎えた会場は、BiSH初となる360°センター・ステージと、巨大なスクリーンが設置され24名のストリングス隊を含むバンドが控えるバック・ステージ。さらにはミラーボールやスモークと、セットにもこだわりを見せていた今回のホール・ツアーのファイナルに相応しい豪華なステージ構成となっていた。
嵐のようなSEが流れるなか、神父と磔になったメンバーが登場するオープニング・ムービーが流れる。バック・ステージにも神父が現れ、拘束が解かれる映像と連動するようにメンバーがひとりずつ登場し、バンドを背に最新シングル「stereo future」がスタート。サビを歌唱しながら50メートルもの花道を駆け抜けセンター・ステージへ移動すると、歓声が湧き上がった。
勢いそのまま代表曲のひとつ「BiSH-星が瞬く夜に-」へ。360°ステージならではのフォーメーションでサビに突入すると、清掃員も振りコピや大合唱で応える。続く「SHARR」ではストロボや大量のレーザー、赤を基調とした禍々しい映像でBiSHの攻めの姿勢を見せ、「DEADMAN」でさらに会場をヒート・アップさせると、一転してミドル・チューン「スパーク」が始まる。"激しい曲ばかりがBiSHじゃない"と言わんばかりに、じっくりとエモーショナルに曲を歌い上げた。
お馴染みの自己紹介を挟んで、モモコグミカンパニーが"お口を縦に大きく開けられますか?"、"その調子で顎外していこうぜー!"と声を上げると、最新シングルのカップリング「S・H・i・T」が始まり、サビで口を大きく開けて手拍子をする姿がモニターに映し出される。「HiDE the BLUE」、「本当本気」と続けたあとは「Life is beautiful」を披露。アユニ・Dとリンリンが肩を寄せる姿が印象的だった。MCに入ると、アユニ・Dが"12月22日、あと少しで平成というひとつの時代が終わろうとしています。今日を楽しみに生きてきました。時代が変わろうというタイミングの寸前で、少し早めのクリスマスをここ幕張で一緒に過ごしましょう"と語り掛ける。センター・ステージに紗幕が下ろされ「My landscape」のイントロが始まると、紗幕に映像が投影されるプロジェクションマッピングの演出でセンター・ステージに雪が舞う。透過したスクリーンに浮かび上がったメンバーがパフォーマンスをする幻想的な光景のなか、白い雪が茜色に染まったり、花火が上がったりと飽きさせない演出でさらに魅了。ラスサビでは紗幕が外されるとともにアイナ・ジ・エンドの力強い歌唱が響きわたり大歓声が上がると、最後は清掃員による拳を上げての大合唱で曲を終えた。
ここから「FOR HiM」、「PAiNT it BLACK」、「サラバかな」、「JAM」の4曲をパフォーマンスすると、ハシヤスメ・アツコの"今まで歌でやってまいりましたけれども、最近私はコントに力を入れているんですよ"というひと言から始まった恒例のコントの流れで、4月から全国14ヶ所21公演を回るワンマン・ツアー、その名も"LiFE is COMEDY TOUR"の開催を発表。さらにハシヤスメが"渡辺(淳之介/マネージャー)さん、来年私ソロ・デビューできますか?"と声を掛けると、渡辺が両手で大きくOKサインを見せ、会場が拍手と歓声で満たされた。予期せぬ反応に数秒固まりつつも、笑顔になったハシヤスメが"やったー! 私頑張る!"、"ハシヤスメが来年ソロ・デビューすることをプロミスザスター!"と叫び「プロミスザスター」がスタート。アイナの咆哮が幕張にこだまする様は爽快だった。
続いてリンリンの"焼き殺してやるからなー!"の声で始まった「GiANT KiLLERS」では会場の熱気を象徴するかのような火柱が上がり、爆発音と同時に始まった「MONSTERS」が攻め手を緩めず投下されると、熱狂の渦とともに幕張が揺れた。ガーリーなダンス・ナンバー「DA DANCE!!」で"ダンスしようよ"と大合唱をしたあとは、"幕張ー! ラスト・スパートいこうぜ!"(アイナ)と「SMACK baby SMACK」を畳み掛ける。
そしてパフォーマンスの場を花道に移し「beautifulさ」、「BUDOKANかもしくはTAMANEGI」を披露。メンバー全員がすべて出し切ったような清々しい表情を見せ、21曲のライヴ本編が終了した。
アンコールの声に応えてメンバーが登場。アユニが"今日この日が来るのを私たちもずっとドキドキして待っていました。この1年、嫌なこともあったかもしれませんが、今こうやって素敵な時間を一緒に過ごせてすごくいい年になりました"と語り、リンリンは"あなたたちもここに来て良かったですよね。このツアー中は自分のもう1個の生活に追われていて、やっと来年からはBiSHだけの人生を歩めると思うので、改めてよろしく"と挨拶。続けてハシヤスメは今年の1文字について"2016年は「種」、2017年は「芽」、2018年は「咲」。「咲」っていうのは満開ではないので、2019年は満開に近づけるように成長していけたらいいなと思います"と話すと、モモコは"BiSHが遠くにいきたいと思えるのはみなさんの存在があるからです。今日この空間は世界で一番幸せな場所だと思います"と、決意や感謝を口にした。そしてアイナは"大きくなるにつれて批判も目にするようになりまして、傷心する日々ですが、誰がなんと言おうと今日のBiSHは最高でした"と言うと、最後にチッチが"この1年、愛に恵まれた1年だったと思いました。当たり前を裏切って最高のその先へ行きます。だからちゃんと見ていてください、よろしく!"と声を上げ、アンコール1曲目「オーケストラ」が始まる。続く「ALL YOU NEED IS LOVE」では、スクリーンにBiSHの歴史を振り返る歴代のアー写が映し出され、メンバー同士、そして清掃員同士も肩を組んでの大合唱。感謝とともに花道を通りバック・ステージへ向かったBiSHを見て、アンコールも終了かと思われたが、まさかの「NON TiE-UP」のおどろおどろしくも壮大なイントロが響きわたる。世の中に対して"ざまあみろ"と言わんばかりの選曲とパフォーマンスはまさに"楽器を持たないパンク・バンド"だった。最後は"We are BiSH"と会場に生声を届けると深々と礼をし、ツアー・ファイナルを締めくくった。

[Setlist]
1. stereo future
2. BiSH-星が瞬く夜に-
3. SHARR
4. DEADMAN
5. スパーク
6. S・H・i・T
7. HiDE the BLUE
8. 本当本気
9. Life is beautiful
10. My landscape
11. FOR HiM
12. PAiNT it BLACK
13. サラバかな
14. JAM
15. プロミスザスター
16. GiANT KiLLERS
17. MONSTERS
18. DA DANCE!!
19. SMACK baby SMACK
20. beautifulさ
21. BUDOKANかもしくはTAMANEGI
en1. オーケストラ
en2. ALL YOU NEED IS LOVE
en3. NON TiE-UP
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