Japanese
WACK FUCKiN'SORRY PARTY
Skream! マガジン 2020年09月号掲載
Writer 宮﨑 大樹 Photo by sotobayashi kenta
ファンに直接音楽を届けるライヴという場を大事にしてきたWACKにとって、有観客から無観客へ変更する決断は断腸の思いだったはず。それでも、配信という形で音楽を届けてくれることは嬉しかったし、その音楽で視聴者の心に何かを残そうとする強い意志を感じたライヴだった。
BiSH、BiS、EMPiRE、CARRY LOOSE、豆柴の大群、GO TO THE BEDS、PARADISES、WAggらが所属する音楽事務所 WACKによる配信ライヴ"WACK FUCKiN'SORRY PARTY"が行われた。
もともと開催を予定していたツアー[WACK TOUR 2020 "WACK FUCKiN'PARTY"]の6公演が新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止になり、そのリベンジ公演の開催に向けてWACK初のクラウドファンディングを実施。目標金額の1171パーセントを達成し、開催される予定だった[WACK TOUR 2020 "WACK FUCKiN' REVENGE PARTY"]が無観客有料配信ライヴへ変更されたものが、今回の"WACK FUCKiN'SORRY PARTY"だ。
スクリーンに映し出された"ちんこ"の文字をバックに、WACK代表の渡辺淳之介が、"今回は本当にお客さんを入れてライヴをやりたかったのですが、直前でこのような判断になってしまいまして、来てくれようとしていた方たち、本当に申し訳ございませんでした。今回は「WACK FUCKiN'SORRY PARTY」という形で、オンラインでやらせていただければと思っております"と挨拶。BiSHのセントチヒロ・チッチをはじめ、各グループからの代表者もひとりずつ意気込みやメッセージを述べた。
トップバッターを飾った"楽器を持たないパンク・バンド"BiSHは、初っ端からライヴ・アンセム「BiSH-星が瞬く夜に-」で突っ走っていく。曲中にハシヤスメ・アツコが叫んだ"どんなに離れていても心はひとつ!"の言葉が熱かった。アイナ・ジ・エンドが雰囲気たっぷりな歌声をカメラに向かって届けているときに感じた、自分に歌ってもらっているような贅沢な感覚は配信ならでは。続いて披露されたのはTVアニメ"キングダム"OPテーマの「TOMORROW」。逆境と闘う"キングダム"の登場人物と今のBiSHの姿が重なり、曲の説得力が増している。リンリンとモモコグミカンパニーががっちりと手を組み、向き合って歌う姿は、離れていても繋がっていたBiSHの絆を確かめ合うようにも見えた。「オーケストラ」、「My landscape」と代表曲を惜しみなく披露し、エモーショナルなパフォーマンスを見せたかと思えば、「遂に死」では狂気を孕んだ表情で中指を突き立てる。この日、新曲として初披露されたのは「スーパーヒーローミュージック」。音楽の持つ救いの力を言葉として綴ったアユニ・Dによる歌詞が、今の時代、この日のライヴにピッタリで、彼女自身が歌う"素晴らしき人生、僕ら生きていたいんだよ"という言葉が沁みていく。曲の終わりは、チッチにおんぶされたアユニが舌を出しながらピース・サインで曲を締めた。BiSHが最後に歌ったのは、メジャー3.5thアルバムの表題曲「LETTERS」。ライヴができず、なかなか会うことの叶わない"あなた"に向けた手紙であるこの曲を、優しく、まっすぐに届ける。BiSHにとっては珍しいユニゾンで歌われることで"BiSH"としての想いが、離れた場所にいる"あなた"にきっと届いたことだろう。
続いて登場したのはBiS。ライヴ前の映像ではトギーが"今日は死ぬ気でやって死のうと思います"と語っていたが、配信という形になっても、1曲目の「STUPiD」から、いい意味でいつも通りに死ぬ気のパフォーマンスをぶつけだしたのは痛快だった。エモーショナルな「this is not a love song」から、高速で切り替わるカメラワークとストロボとでバチバチに決めた「FUCKiNG OUT」に繋ぐと、新曲「イミテーションセンセーション」へ。"前向くだけが正解じゃないだろう"という言葉は、無理にでも前を向いて進むのが美徳とされる風潮のなかで、センセーショナルに響いた視聴者も多かったのではないだろうか。笑顔で届けていた「BASKET BOX」のアウトロでは、チャントモンキーが"私たちはあなたに会いたい"と涙ながらに訴える。最後の「BiS-どうやらゾンビのおでまし-」では、こんな状況だからなのだろうか、伝統のフレーズである"行かなくちゃ"が、いつもと少し違ったニュアンスにも受け取れた気がした。どんな時代でもBiSには"行かなくちゃ"を貫いてほしい。
共同生活が始まって仲がさらに深まったというCARRY LOOSEがステージへ。"エモくてカッコいい"ことを武器にしている彼女たちの中でも、とびっきりエモーショナルな「When we wish upon a star」でライヴがスタートした。感情を爆発させたその歌唱は、ブレスまでもがエモい。セルフ・タイトルの「CARRY LOOSE」、「にんげん」と、ひと言ひと言の歌詞を噛み締めるようにして、言葉を届けていくのがCARRY LOOSEのライヴの魅力。MCでは、パン・ルナリーフィが、今日を楽しみに準備していた気持ち、そして悔しさを吐露する。"こんな窮屈な世の中になってしまったけど、私たちに今できること、届けられるものを、今日はすべてみなさんに届けに来ました"と語り、最後は「やさしい世界」を披露。柔らかいダンスと共に、タイトル通りの"優しい世界"を作りだした。
WACKの研究生ユニット WAggは2曲を披露。WACK内のシャッフル・ユニット SAiNT SEXの持ち曲である「WACK is FXXK」では、疾走感のあるバンド・サウンドに乗せて、堂々と歌い、躍動感のあるダンスを見せた。今年6月に発表された、WAgg初のオリジナル曲「WAggの素晴らしき世界」は、研究生ユニットらしく、キャッチーでフレッシュな1曲。明るくわちゃわちゃ感のあるWAggのパフォーマンスには、鬱屈した世の中の空気を吹っ飛ばす力があるように感じる。オリジナル曲ができたことで、WAggとしての個性がここからどう伸びていくのか楽しみになるステージだった。
LIVE INFO
- 2025.02.21
-
四星球
w.o.d.
米津玄師
ZOCX
YAJICO GIRL
Halujio
moon drop
センチミリメンタル
GREEN DAY
Aimer
映秀。
パスピエ × Aooo
夜の本気ダンス
- 2025.02.22
-
ビレッジマンズストア
おいしくるメロンパン
四星球
kobore
Vaundy
リアクション ザ ブッタ
OKAMOTO'S
ラックライフ
SILENT SIREN
osage
くるり
WtB
大原櫻子
MYTH & ROID
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
映秀。
THE BACK HORN
tacica
Aimer
MAN WITH A MISSION
ザ・ダービーズ
"ブクロック!フェスティバル2025"
4s4ki
go!go!vanillas
Appare!
さとうもか
THREE1989
eastern youth
片平里菜
DENIMS / 大黒摩季 / Ryu Matsuyama(O.A.)ほか
藍坊主
Czecho No Republic / YONA YONA WEEKENDERS / CHIANZ ほか
LEGO BIG MORL
wacci
アーバンギャルド
9mm Parabellum Bullet
- 2025.02.23
-
リアクション ザ ブッタ
Vaundy
ビレッジマンズストア
OKAMOTO'S
THE YELLOW MONKEY
Hedigan's
RAY×BELLRING少女ハート
w.o.d.
SCOOBIE DO
AIRFLIP
WtB
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
DIALOGUE+
moon drop
BIGMAMA
Czecho No Republic
GREEN DAY
tacica
Appare!
⾬模様のソラリス
阿部真央 / wacci / アルカラ ほか
コレサワ
片平里菜
- 2025.02.24
-
4s4ki
OKAMOTO'S
アイナ・ジ・エンド
ラックライフ
くるり
w.o.d.
SCOOBIE DO
Panorama Panama Town
女王蜂
moon drop
THE BACK HORN
kobore
WANIMA × MONGOL800
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
東京初期衝動
go!go!vanillas
Appare!
ZEDD
大原櫻子
SAKANAMON / 藍坊主 / SPRINGMAN / omeme tenten
KiSS KiSS × 豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL
SpecialThanks
フレデリック
"ブクロック!フェスティバル2025"
Nothing's Carved In Stone
indigo la End
tricot
- 2025.02.25
-
NEW ORDER
This is LAST / the shes gone / reGretGirl
THE ORAL CIGARETTES
GREEN DAY
サカナクション
秀吉
the paddles
- 2025.02.26
-
ZEDD
This is LAST / the shes gone / reGretGirl
UNISON SQUARE GARDEN
anewhite / 3markets[ ] / ガラクタ
TOOBOE × Chevon
ザ・シスターズハイ
GREEN DAY
米津玄師
サカナクション
- 2025.02.27
-
WANIMA × MONGOL800
片平里菜
マカロニえんぴつ
ザ・ダービーズ / THE NOiSE
UNISON SQUARE GARDEN
NOT WONK
SILENT SIREN
NEW ORDER
米津玄師
- 2025.02.28
-
miwa
WANIMA × MONGOL800
打首獄門同好会
FUNKIST
マカロニえんぴつ
GLIM SPANKY
そこに鳴る
ANABANTFULLS
ラックライフ
女王蜂
オレンジスパイニクラブ
Dear Chambers
礼賛
RAY
カズミナナ / Lay / sEina / 栞寧
- 2025.03.01
-
ストレイテナー
サカナクション
Vaundy
moon drop
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
片平里菜
THE BACK HORN
Czecho No Republic
4s4ki
FUNKIST
リアクション ザ ブッタ
tacica
miwa
藍坊主
TENDOUJI
This is LAST
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
w.o.d.
さとうもか
MAN WITH A MISSION
ザ・ダービーズ
osage
フラワーカンパニーズ
9mm Parabellum Bullet
PIGGS
Lym
YOGEE NEW WAVES
大原櫻子
"見放題東京2025"
映秀。
くるり
kobore
shallm
- 2025.03.02
-
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
Vaundy
サカナクション
moon drop
片平里菜
GLIM SPANKY
FUNKIST
猪狩翔一(tacica)
go!go!vanillas
秀吉
ゲスの極み乙女×ブランデー戦記
かすみん(おこさまぷれ~と。)
9mm Parabellum Bullet
さとうもか
MAN WITH A MISSION
藍坊主
WONK
w.o.d.
空白ごっこ × クレナズム × Hakubi
佐々木亮介(a flood of circle)/ 荒井岳史(the band apart)/ hotspring ほか
BRADIO
眉村ちあき
LACCO TOWER
Hedigan's
くるり
I Don't Like Mondays.
Halujio
フラワーカンパニーズ
センチミリメンタル
- 2025.03.04
-
片平里菜
三四少女
礼賛
輪廻 / マリンブルーデージー / CARAMEL CANDiD / サブマリンオルカ号
ZOCX
This is LAST / the shes gone / reGretGirl
サティフォ(ONIGAWARA)
- 2025.03.05
-
Apes
アイナ・ジ・エンド
Yogee New Waves
マカロニえんぴつ
Cody・Lee(李) / 浪漫革命 / SKRYU
SIX LOUNGE
UNISON SQUARE GARDEN
- 2025.03.06
-
片平里菜
Yogee New Waves
マリンブルーデージー
三浦透子
アイナ・ジ・エンド
a flood of circle
マカロニえんぴつ
荒谷翔大 × 鈴木真海子(chelmico)
SAKANAMON
UNISON SQUARE GARDEN
- 2025.03.07
-
フラワーカンパニーズ
四星球
THE YELLOW MONKEY
ビレッジマンズストア
kobore
礼賛
カメレオン・ライム・ウーピーパイ
SCANDAL
THE BACK HORN
OKAMOTO'S
w.o.d.
ズーカラデル
ザ・ダービーズ
YAJICO GIRL
リュックと添い寝ごはん
レイラ
- 2025.03.08
-
Lucky Kilimanjaro
never young beach
四星球
リアクション ザ ブッタ
a flood of circle
サカナクション
GRAPEVINE
SUPER BEAVER / 東京スカパラダイスオーケストラ / WurtS ほか
片平里菜
WONK
MAN WITH A MISSION
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
moon drop
礼賛
osage
GLIM SPANKY
秀吉
SCANDAL
おいしくるメロンパン
OKAMOTO'S
w.o.d.
mzsrz
BLUE ENCOUNT / 崎山蒼志 / CHiCO ほか
PIGGS
FINLANDS
sumika
緑黄色社会
Nornis
go!go!vanillas
Aimer
RELEASE INFO
- 2025.02.21
- 2025.02.25
- 2025.02.26
- 2025.02.27
- 2025.02.28
- 2025.03.01
- 2025.03.04
- 2025.03.05
- 2025.03.07
- 2025.03.12
- 2025.03.14
- 2025.03.19
- 2025.03.26
- 2025.03.28
- 2025.04.01
- 2025.04.02
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
フラワーカンパニーズ
Skream! 2025年02月号