Japanese
GO TO THE BEDS
2021年08月号掲載
Member:ユメノユア ココ・パーティン・ココ チャンベイビー
Interviewer:宮﨑 大樹
春に新メンバーのチャンベイビーが加入し、6人体制となったGO TO THE BEDS。彼女たちが、2nd EP『BLOOD COMPACT』を完成させた。本作は、チャンベイビーがグループに吹かせた新たな風、オリジナル・メンバー5人が前身グループ GANG PARADEでのカミヤサキ脱退ライヴに向かっていくなかで感じたこと、これらが合わさり、GO TO THE BEDS史上、最もポジティヴな作品に仕上がった印象だ。今回は、ユメノユア、ココ・パーティン・ココ、チャンベイビーの3人に話を訊いた。
GO TO THE BEDSのライヴでも"みんなの遊び場"みたいなものを心に持つようにしました
-前回のインタビュー(※2021年1月号掲載)は"2021年もどうか生きていてください。"と締めくくっていたので、まずは再会を喜びたいです。
ココ:そんな話をしていましたね(笑)。
ユア:『REINCARNATION』(2021年1月リリース)のインタビューで、"生と死"の話でしたから。
-そんな前回インタビューから現在までを振り返るとしたら、大きなトピックのひとつはやはりベビ(チャンベイビー)さんの加入ですよね。ベビさんの加入で、GO TO THE BEDSにどんな変化がありましたか?
ユア:合宿前の"WACKちん(Project WACKちん/※所属事務所 WACKによる公開型全世界リアルタイム・オーディション)"のときから見ていたし、しかもGO TO THE BEDSが好きだと言ってくれる子が入ってきてくれたので、加入が決まったときは、今までと違った気持ちが生まれていて。実際に入ってきてくれてからも、歴が長いと言われている5人の中に新人として入ってきてくれて、新鮮さもあったり、彼女にとっての初めての体験で"あのとき自分はこうだったな"と思い出したり、そういう初期衝動みたいなものを感じます。刺激を受けているし、今まで"GO TO THE BEDSはこうじゃなきゃいけない"みたいな、凝り固まった思考もあったけど、ベビが入ってきてくれたことで、"また新しいものをこれからみんなで作っていけたらいいね"という感じになって。グループも明るくなったよね?
ココ:うん。この半年間、それこそ、この前インタビューをしてもらってから、大きいことが何個もあって。ひとつは、今話したようにベビが入ってきたこと、もうひとつは、ギャンパレ(GANG PARADE)のライヴをしたことでした。ふたつの要因でGO TO THE BEDSに変化があったんじゃないかと思っていて。ギャンパレのラストみたいな形をしっかりとできないまま、GO TO THE BEDSを始めざるを得なかったんです。最後がちゃんとできていなかったからこそ、ギャンパレを切り離して、前を向いてGO TO THE BEDSをイチから作っていくんだぞという気持ちが大きすぎて。それゆえに、凝り固まった考えになっていました。"GO TO THE BEDSってこうだよね"、"こういうものを新しく作らなきゃ"という気持ちが大きかったんです。だけど、ベビが入って、初心を思い出して、ギャンパレに区切りをつけたことによって、ギャンパレで培ってきたものをベースに、今までみたいに楽しく明るくやってもいいんじゃないか、みたいな考えになりました。そのふたつがあったことで、今はいい方向に動いているんじゃないかなと。
-あえてギャンパレ時代のコンセプトを持ち出せば"みんなの遊び場"感が戻ってきた。
ユア:3月か4月くらいにギャンパレの練習が始まったんです。それをやっていくうちに、"自分たちが楽しくなきゃ、お客さんにも伝わらないよね"ということで、GO TO THE BEDSのライヴでも"みんなの遊び場"みたいなものを心に持つようにしました。そこから、ステージ上の空気感が変わり始めた気はします。
ココ:「OK」という曲を貰ったときに、やっぱりギャンパレ的な空気感を求められているんだなと思ったんです。自分たちが作ってきたものでもあるし、その時代があってこその今の私たちなので、そこを見ないようにするやり方は合わないんだなと気づいて。この1年は、ギャンパレがすごく愛されていることがわかった時間でもあったし、この1年があったからこそ、ようやくそういう考えになれた感じがします。そこにベビが入ってくれて、ライヴを楽しくやっている感じですね。
-ベビさんから見て、先輩メンバーのギャンパレでのライヴはどうでしたか?
ベビ:イメージがちょっと変わったかもしれない。キラキラしてました。
ユア:ギャンパレのリハも、本番の2公演も観てくれて、"キラキラしてた"と言ってくれました。たぶんそれまでは、"黒い"というか、そういうイメージがあったんじゃないかな。
ココ:どうだった?
ベビ:ん~。"激しい人たち"。
ユア&ココ:(笑)
-やっぱり大きなトピックスはそのふたつですよね。ココさんは"藤原ここ"の話をしないで大丈夫ですか(※ココ・パーティン・ココは2021年4月1日に"藤原ここ"としてソロ・デビューし、その日の夜に引退した)?
ココ:あ、一瞬忘れかけていた(笑)。3月から5月で、GO TO THE BEDSのことを知ってくれた人が増えた印象はあって。リリース・イベントを半年以上ぶりにやらせていただいたんですけど、この半年で知ってくれた人とか、興味を持ってくれた人が増えたことは少しだけ実感できました。入れられるお客さんの人数が限られているワンマン・ライヴが多かったので、それまでは自分たちが今どのくらいなのか、肌感として全然わからなかったんですよ。あれ("藤原ここ"企画)で知ってくれた人も結構いて、すごく嬉しかったです。ひとりで歌わせていただく機会もなかなかないので、貴重な体験でした。
-聞いている限り、今のGO TO THE BEDSのモードや状況は、とてもポジティヴなんですね。
ユア:そうですね。1月に"年間200本ライヴをしていきます"と目標を掲げさせてもらったんです。最初は都内が中心でしたけど、今は全国を回らせていただいて、お客さんに会える場所が少しずつ増えていったり、キャパもちょっとずつ大きくなっていたりして。なので、一回一回に"初めまして"とか、"久しぶり"みたいな気持ちが生まれています。まだまだこれからのグループではあるのですが、1年間動けなかったからこそ、改めて感じるものがたくさんあって、ライヴが楽しいです。
ベビ:初めて行く場所もあるんですけど、毎回楽しんでやっています。楽しい。楽しいしかない。
-さっきユアさんも言っていましたけど、やっている側が楽しんでいるってすごく大事ですよね。
ユア:ちょっと前は、楽しい気持ちもあったけど、どこか不安な気持ちとか"お前らはあとがない"という空気感を、自分たちの中でも生み出してしまっていて。今は、あとがないよりも、楽しいものを作っていこうとする気持ちのほうが大きいです。もちろん覚悟もあるし、あとがないのも変わらないけど、それぞれの考え方がポジティヴな方向に向かっている感じはありますね。
-そのモードは、今回リリースされる『BLOOD COMPACT』に繋がっている気がします。今までで一番ポジティヴな作品ですよね。
ココ:そうですよね。GO TO THE BEDSの中では一番ポジティヴ。
ユア:ロック寄りの曲から曲調が変わったというよりも、ポップ要素が増えたというか。ダークな感じからギャンパレをちょっと思い出すようなポップな感じの曲が増えました。このEPの曲がセットリストに入ってくることで、ライヴの雰囲気も変わってきています。これまでの圧が強い感じよりも、笑顔になる曲が増えた感じがしますね。
ココ:前は必死に"バーン!"と行くみたいな感じでしたから(笑)。あとは、ベビが入ってゴリゴリだけじゃない雰囲気になったと思うので、今の6人に合っているテンション感の曲が多い1枚になったんじゃないかなと。
-いいですね。いい雰囲気が伝わってきます。
ココ:良かった(笑)。この前は不安にさせちゃったから(笑)。
-『BLOOD COMPACT』について、感想としては少数派なのかもしれないんですけど、私は泣けたんですよね。
ココ:おぉ! 本当ですか?
-これまでの流れがあったうえで、こういった明るい作品が出たことにグッときました。
ココ:間違いないです。それは本当にそうですね。前向きな明るさみたいなものが、今このタイミングできたということを感じてもらえたのは、本当に嬉しいなと思います。もしこれが1年前の作品だったら、また話が違っていたのかもしれない。
ユア:うん。いろいろあったうえでベビが入ってくれたから、この作品が出せました。
"-アルバム『GO TO THE BEDS』(2020年7月リリース)と、前作EP『REINCARNATION』は、テーマ的には"死んで生き返る"地続きな作品だったと思います。そういう意味で、2nd EP『BLOOD COMPACT』については、どういう作品だと捉えていますか?
ココ:去年は"ここで死ぬぞ"みたいな歌詞が多かったので、"また会いたいです"とか、次を約束するような曲があるのはいいことだと思います。"BLOOD COMPACT"は"血の盟約"ということで、私たちにあとはないんだけど、それ以上に続きとかその先、SLEEPER(※GO TO THE BEDSファン)との約束、もっと続いていく未来を歌えているのはありがたいですね。
-"血の盟約"で誓うこと、約束することとは、なんだと捉えていました?
ユア:私の個人的見解は、"SLEEPERへ、これからよろしくね"という感じ。"CDを通したSLEEPERとの約束"みたいな。今までは死んでしまうような歌が多かったし、それはそうなんだけど、"私たちはこれからまだまだ頑張るし、みんなに会いに行くからよろしくね"という意味が込められているのかなと。
ココ:ベビも新しく入って、これからもよろしく、みたいな。
ベビ:約束ですね。
-先行配信されたリード曲「OK」は、ギャンパレの「LAST」、BiSの「primal.」に通じる曲です。「現状間違いなくGO TO THE BEDS」(2020年9月リリースの配信シングル)もそうですし、GO TO THE BEDSにはWACKの歴史を背負う曲が与えられることが多いですよね。
ユア:紆余曲折あったし、あんまりうまくいかないときもあったけど、ここまでWACKで続けさせてもらっていることは渡辺(淳之介/事務所代表)さんの愛だと思っているんです。そういう部分で、WACKらしさというか、"泥臭くてもいいから頑張れよ"みたいなことが、曲やMVに込められていたらいいなという気持ちはありますね。やめる選択をしなくてはいけない状況になるのではなく、どうにか続くようにしてくれているから、そこに愛を感じます。そういうものを背負わせてもらっているからこそ、早く恩返しをしなきゃという気持ちになりますね。
ココ:(カミヤ)サキちゃんがいたグループでやらせてもらっていた以上、"末裔"みたいな気持ちがあって。BiSHって、BiSの形をなぞらえてできたものではあるんですけど、遺伝子的に濃いのは、プラニメ→POP→ギャンパレができたうえでのGO TO THE BEDSだと思っているんです。血が残っているというか(笑)。戦争を語り継ぐおばあちゃんみたいな感じですね。サキちゃんから教えてもらったことや、先輩メンバーに教えてもらったことは、WACKの中にいる自分として大きな財産です。
-はい。
ココ:自分はそこに特別感を感じていて。「primal.」から「LAST」ができて、「LAST」のイントロが頭で使われているこの「OK」という曲が来たときは、純粋に嬉しかったです。直接聞いたわけではないんですけど、そこを受け継ぐ気持ち、背負う気持ちでやらないといけないなと思ったし、"お前らこれからも頑張れよ"というメッセージも感じました。そういう意味では「OK」という曲は、GO TO THE BEDSにとって今後大切になっていくんだなと思って。ベビにもそれを感じてもらって、血を分け与えていきます――"血の盟約"なので。
LIVE INFO
- 2025.01.18
-
マリンブルーデージー
片平里菜
Ivy to Fraudulent Game
HY
あいみょん
夜の本気ダンス
クジラ夜の街
SpecialThanks
9mm Parabellum Bullet
ADAM at
ずっと真夜中でいいのに。
内澤崇仁(androp)
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
WurtS
ビレッジマンズストア
OAU
Helsinki Lambda Club
ストレイテナー
上白石萌音
Dear Chambers
bokula.
Bye-Bye-Handの方程式
Homecomings
go!go!vanillas
米津玄師
the engy / Chevon / Billyrrom / E.scene
ayutthaya
女王蜂
SILENT SIREN
OKAMOTO'S
LACCO TOWER
Vaundy
眉村ちあき
FRONTIER BACKYARD
- 2025.01.19
-
マリンブルーデージー
片平里菜
夜の本気ダンス
クジラ夜の街
CYNHN
Lucky Kilimanjaro
ADAM at
Homecomings
HY
あいみょん
Ivy to Fraudulent Game
9mm Parabellum Bullet
内澤崇仁(androp)
GANG PARADE / ASP / ExWHYZ ほか
THE BACK HORN
THE YELLOW MONKEY
ブランデー戦記
神聖かまってちゃん
Age Factory / FINLANDS / PK shampoo ほか
the quiet room
SpecialThanks
ストレイテナー
People In The Box
終活クラブ
崎山蒼志
bokula.
Helsinki Lambda Club
上白石萌音
Uniolla
FES☆TIVE
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
Shiggy Jr.
フィロソフィーのダンス
the paddles
ヒトリエ
琴音
Maki
Vaundy
macico
Czecho No Republic
パピプペポは難しい / ゴホウビ / shallm / HATE and TEARS ほか
- 2025.01.20
-
ヤバイTシャツ屋さん
SUPER BEAVER
österreich
- 2025.01.21
-
片平里菜
終活クラブ
Homecomings
WurtS
SUPER BEAVER
PEDRO
- 2025.01.22
-
ASIAN DUB FOUNDATION
WurtS
ずっと真夜中でいいのに。
シノダ(ヒトリエ)
SVEN(fox capture plan)
go!go!vanillas × NEE
RAY
アイナ・ジ・エンド
BRADIO
米津玄師
- 2025.01.23
-
終活クラブ
ずっと真夜中でいいのに。
a flood of circle
小山田壮平 / kanekoayano
ヤバイTシャツ屋さん
ASIAN DUB FOUNDATION
米津玄師
暴動クラブ / 板歯目 / M.J.Q(山本久土+クハラカズユキ)
- 2025.01.24
-
片平里菜
東京初期衝動
ザ・シスターズハイ
終活クラブ
Homecomings
夜の本気ダンス
ego apartment
LEGO BIG MORL
神聖かまってちゃん
かりんちょ落書き
ハシリコミーズ
MONO NO AWARE
くるり
Ivy to Fraudulent Game
THE YELLOW MONKEY
RAY
Wez Atlas
- 2025.01.25
-
片平里菜
ブランデー戦記
女王蜂
BLUE ENCOUNT / UNISON SQUARE GARDEN / ヤバイTシャツ屋さん / フレデリック ほか
Helsinki Lambda Club
SpecialThanks
ストレイテナー
上白石萌音
the paddles
bokula.
HY
SCOOBIE DO
Umisaya
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
Dear Chambers
sajou no hana
Aimer
あいみょん
め組
IDLES
かすみん(おこさまぷれ〜と。)
神聖かまってちゃん
Czecho No Republic
GOOD BYE APRIL
フラワーカンパニーズ
パピプペポは難しい
Rhythmic Toy World
眉村ちあき
Mega Shinnosuke
サカナクション
Hedigan's
kobore
tacica
9mm Parabellum Bullet
Cloudy
- 2025.01.26
-
マリンブルーデージー
ASP × ExWHYZ
[Alexandros] / キタニタツヤ / マカロニえんぴつ / Creepy Nuts / ヤングスキニー ほか
Helsinki Lambda Club
THE BACK HORN
SpecialThanks
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
the paddles
ストレイテナー
HY
上白石萌音
SCOOBIE DO
SILENT SIREN
夜の本気ダンス
東京初期衝動
Homecomings
アイナ・ジ・エンド
Dear Chambers
Mega Shinnosuke
崎山蒼志
Bye-Bye-Handの方程式
CYNHN
Aimer
あいみょん
I Don't Like Mondays.
フラワーカンパニーズ
tacica
琴音
Lucky Kilimanjaro
ADAM at
LEGO BIG MORL
篠塚将行(それでも世界が続くなら)
サカナクション
阿部真央
Bubble Baby
- 2025.01.28
-
マリンブルーデージー / かたこと
the HIATUS
WurtS
米津玄師
SUPER BEAVER
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
the quiet room / Maki
安藤裕子
- 2025.01.29
-
THE ORAL CIGARETTES
the HIATUS
Saucy Dog
米津玄師
Hakubi
君島大空
Appare!
Helsinki Lambda Club
ポルカドットスティングレイ
ネクライトーキー
- 2025.01.31
-
ビレッジマンズストア
神聖かまってちゃん
LEGO BIG MORL
UNISON SQUARE GARDEN
KNOCK OUT MONKEY
Wez Atlas
くるり
ザ・ダービーズ
インナージャーニー / 板歯目 / Apes ほか
ヤユヨ
WANIMA × MONGOL800
TYCHO
Aooo
AYANE
9mm Parabellum Bullet
小林私 / Redhair Rosy / INF ほか
Halujio
the telephones
Bye-Bye-Handの方程式
RELEASE INFO
- 2025.01.18
- 2025.01.19
- 2025.01.20
- 2025.01.22
- 2025.01.24
- 2025.01.25
- 2025.01.28
- 2025.01.29
- 2025.01.31
- 2025.02.01
- 2025.02.05
- 2025.02.07
- 2025.02.10
- 2025.02.12
- 2025.02.19
- 2025.02.26
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ヒトリエ
Skream! 2025年01月号