Japanese
CARRY LOOSE
2019年11月号掲載
Member:パン・ルナリーフィ YUiNA EMPiRE ウルウ・ル ユメカ・ナウカナ?
Interviewer:宮﨑 大樹
BiSH、GANG PARADEらが所属する"WACK"の新ユニット CARRY LOOSE。第2期BiSのYUiNA EMPiREとパン・ルナリーフィ、WACKの新人育成枠"WAgg"から昇進を果たしたウルウ・ル、オーディションによって選ばれたユメカ・ナウカナ?の4人によって構成された同ユニットが、セルフ・タイトルのデビュー・アルバムを完成させた。今回、10月6日に第3期BiSとの合同インストア・イベントでお披露目を迎えたばかりの彼女たちにインタビューを実施。アルバムについてや、11月4日に行われる初ワンマン"ゆるくはこんでください"への想いなどを訊いた。
-10月6日に行われたBiSとの合同インストア・イベントでお披露目を迎えたばかりですが(※取材日は10月8日)、お披露目までを振り返ってみていかがでした?
パン:(第2期BiSが)解散してからお披露目までの月日を数字だけで見ると、長いのかなって思っていたんですけど、この数ヶ月間はあっという間でした。当日もリハまではめちゃくちゃ緊張していて、表情が硬かったり、いろんなことを考えすぎちゃったりしていて、のびのびとできなかったんですよ。
ウル:リハーサルでいろんな方が見てくださっていて、ガチガチになってしまったんです。でも本番が始まる前にパンちゃんが"余計なことを考えないで、今まで生きてきた中で自分がいいと思えるライヴを4人でやろう"って言ってくれて。それで吹っ切れてやることができました。
-ユメカさんは、WACKのアイドルとしては初ステージですよね。
ユメカ:もうめちゃくちゃ緊張しました。"初めまして"って言う役目だったのを忘れちゃって(笑)。
パン:ステージに出てからの歓声がすごかったから、あえて溜めているのかなと思ったんですよ。だけど、チラッと見たら、"あ、これ忘れてるな"って(笑)。
ユメカ:本当にごめんなさい(笑)。そのくらい緊張しちゃってて。でも、お客さんが盛り上がってくれて元気になりました。ただ、悔いの残っている部分があるので、これからいろんなライヴをしていくうえで、常に上を目指していければいいなって思ってます。
-悔いというと具体的にはどんなことが?
ユメカ:ファンの人が盛り上がってくれているのに、私が緊張してしまっていたことですね。ファンの元気すらも楽しめるようになったら、さぞかし楽しいんだろうなって思いました。ファンの人の元気に私が負けてしまったんですよ......珍しい!
-そんなに緊張しているようには見えなかったですけどね。
ユメカ:本当ですか!? ガタガタでしたね......。
YUiNA:まだいけるよってことだね。
ユメカ:まだまだまだ頑張れます!
-BiSとのイベントということで、やはり特別に意識したことはありましたか?
パン:めちゃくちゃありました。最初に聞いたときに"マジか、初めからBiSと対面してしまうか"って思って。緊張っていうか、やってやるぞって気持ちでした。私たちは元BiSという枠に入ってるから、それをぶっ潰さなければいけないなっていうのを思っていて。お披露目までにCARRY LOOSEへ気持ちを切り替えてライヴをしようと、完全に勝ちにいかなければいけないライヴだったので頑張りましたね。
-YUiNAさんはどうでした?
YUiNA:BiSとは違う部分でどう魅せるかっていうのを話し合いましたね。
-そこでどう魅せていこうってなったんですか?
パン:BiSはアップテンポな曲とかロックなカッコいい曲が多くて、お客さんも演者もぐちゃぐちゃに盛り上がる感じですよね。で、演者も魂をぶつける、みたいなイメージで。フロアが熱くなればその日はいいライヴだったなっていう気持ちになるんですけど、CARRY LOOSEの曲はそうではなくて。いかにパフォーマンスとして良く魅せるかっていうのが私たちの見どころかなと思いました。そこが難しかったんですけど、実際にやってみてBiSとのフロアの違いに気づいたし、これがCARRY LOOSEのライヴなんだなっていうのを知りました。みんなが笑顔で肩を組んでいて、"幸せ"みたいな感じです、CARRY LOOSEは。
-BiSはぐちゃぐちゃに盛り上がらせる、GANG PARADEは遊び場を提供する、EMPiREはスタイリッシュなパフォーマンスを見せる、そういうWACKのアイドルの中でのCARRY LOOSEの色が見えてきたというか。
YUiNA:そうですね。"エモくてカッコいい"ということを目指していきたい感じです。これから突き詰めていきたいですね。
-ところで、CARRY LOOSEの始動は突如発表されたような印象だったんですけど、実際にはどんな経緯で結成されていったんですか?
パン:5月に第2期BiSが解散して、私たちはWACKに残ったんです。その時点で今後活動ができるかはわからないっていう状況で、ふたり(パン、YUiNA)で作詞の課題を毎日続けていたんですよ。それで6月に"カレールーず(仮称)"という名前と、3人組(パン、YUiNA、ウルウ・ル)だっていうことを聞きました。3人で親睦を深めるためにWAggの曲を3人で踊ったり、BiSの曲をレクチャーしたりと、いろいろしていて、7月にユメカちゃんが入って、4人で初めて会ったのが8月ですね。そこからはアルバムの作詞を始めたりレコーディングをしたりして、あっという間にお披露目が来たっていう感じです。短いスパンで作詞をしたんですけど、こんなにがっつり作詞をしたのは初めてだったので、もう泣きそうになりながら......(笑)。
-(笑)ウルウ・ルさんはWAggを卒業してCARRY LOOSEに入ったわけですけど、そのことを知らされたときの率直な気持ちっていうのはどんなものだったんでしょうか?
ウル:"練習の20分前くらいに来れる?"って突然言われたので、行ってみたら大人の方がいっぱいました。最初は怒られるのかなと思ったんですよ。そこで加入を知らされたんですけど、すごく嬉しかったです。でも、衝撃のほうが大きかったですね。
-そしてユメカさんは前に所属していたグループが解散していましたけど、そこから今回のオーディションを受けようと思った理由はどうしてだったんでしょう?
ユメカ:私は前のグループに入るまではアイドルしか聴かなくて、アイドルがめちゃくちゃ好きっていう感じだったんですけど、そのグループがカバー曲を歌うアイドルだったんです。そこでいろんな音楽に興味を持ち始めて、バンドの音楽も聴くようになって。で、解散してしまってからも音楽はずっと大好きで、ギターとかもやり始めていたんですよ。そのなかでWACKの音楽に出会って衝撃を受けたんです。自分の好きなアイドル且つバンドの音楽って素晴らしい、ぜひ入りたいって思って。そのときにカレールーず(仮称)のオーディションをしていたので、受けることにしました。
-ということは、前のグループの経験があったからこそ今があると。運命的ですね。
ユメカ:そうですね。いい話!
-(笑)さて、そうして4人になって8月からアルバムの制作をしたとのことで、泣きそうになりながら作詞をしたという話もありましたが、制作を振り返っていかがでした?
パン:作詞はめちゃくちゃ苦戦しました。"出てこないー!"ってなっちゃって。日頃の行いというか、本を読むとかって大事なんだなと。語彙力をつけようと思いました。
-他のみなさんも同じですか?
ユメカ:ウルちゃんは国語好きだったでしょ?
ウル:そうですね。国語好きです。
ユメカ:すごいんですよ、ウルちゃん。
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