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INTERVIEW

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Member:イトー・ムセンシティ部 チャントモンキー ネオ・トゥリーズ トギー ナノ3

Interviewer:宮﨑 大樹

新メンバー ナノ3(読み:ナノナノナノ)が加入し、5人組になったBiS。そんな彼女たちの新体制初シングル曲「DA DA DA DANCE SONG」は、過激な歌詞のダンス・ロック・チューンで、新体制初らしからぬ楽曲とも言えるし、むしろその型にハマらないところがBiSらしいとも言えるのかもしれない。昨年からのBiSのトピックスを振り返りつつ、本作についてワチャワチャと語ってもらった。


新メンバー ナノ3は"太陽の子"


-最近のBiSの活動を振り返るとすれば、なんと言ってもBiSに新しい風を吹かせる新メンバーが入ったことですよね。

ナノ3:はい。ナノ3です。

-ナノさんは、BiSの中でどんなキャラクターですか?

イトー:太陽だと思います。

トギー:BiSは"明るい"と言われがちなんですけど、根から明るい人はあんまりいなくて根は陰なんです。陰キャが頑張って明るくしていたところに本物の陽キャが入ってきました。ナノは暗いって言われたことある?

ナノ3:ない!

トギー:そうだよね。根っから太陽の子。

-グループの明るさが増した。

イトー:そうですね。なんでも笑って、なんでもノッてくれます。見ているこっちが元気を貰えますね。

トギー:うん。ライヴ中もだいたい笑っている。

-ライヴ中に笑っているとさらっと言いましたけど、それが今の時点でできているってすごいことですよね。特に初めは、緊張して表情が固くなっちゃう人も多いですし。

チャント:すごいと思います。ライヴでも一切不安を感じさせないですね。

トギー:最初は不安だった?

ナノ3:うん。不安だった。本番は楽しかったけど、リハーサルとかその前の練習は"あ~どうしよ! どうしよ!"ってなってたかな。

-本番を楽しめたのは、それだけ練習を重ねてきたからですか?

イトー:そうだと思う?

ナノ3:うん。

イトー:でも、お披露目で2曲やったときと新春ツアーとでは全然違いますね。お披露目のときから明るくやれていたんですけど、ライヴ直前の表情が違うというか。自信があるんだなと思ったんですよ。こっちもそれに掻き立てられて、楽しみになりました。

-BiSって体育会系というか、練習量も運動量もハードなイメージがあるんですけど、そこを乗り切るのは大変でした?

ナノ3:大丈夫です。

トギー:運動部だっけ?

ナノ3:バスケやってました。

ネオ:私たちの中で一番体力がある気がする(笑)。

-もとから体力があったんですね。

ナノ3:いや、なくなって、ちょっとずつ戻ってる感じです。

イトー:TOWER RECORDSを回ってる(ナノ3が単独で全国のTOWER RECORDS店舗を訪問する企画"BiS 研究員増殖計画・改")最中に、自分で曲を全部覚えて、完璧にしてきてくれたんです。疲れてるなかでも覚えられる、精神的な体力も持っているんだなって。すごいよ。

ネオ:うちらの最初の中野(heavysick ZERO)のライヴとかもう......。

トギー:ヤバかったよね(笑)!

ネオ:ヘトヘトだったからね。だから本当にすごい。

-ナノさんはもともとアイドルの経験があるわけではないですよね。ご自身ではどういうところが決め手になってオーディションに受かったんだと思いますか?

ナノ3:えぇー!? わからないです。なんにもないです!

イトー:面接で一番喋ったこととかじゃない? 掘り下げられた話とかは?

ナノ3:オーディションのとき......なんか変な話しかしていなくて。歯の矯正の話とか、脇毛の話とか。そういう話を渡辺(淳之介/BiSマネージャー)さんとか他のスタッフさんが話しているのを聞いていました。それだけです。

トギー:なんか"話が噛み合わない"とか言われていたよね。

ナノ3:あ、言われました。"お前、話が噛み合わねぇ"って感じで渡辺さんに言われて、"ごめんなさい"って。(笑)

イトー:時々あっちの年代にしかわからない小ボケとかしてくるからね。

ナノ3:そう! どう反応していいかわからないし、ぽかーんとしていたら言われちゃいました。

トギー:でも採ってくれたんだね。

-先輩メンバーから見たナノさんの光る部分、オーディションに受かった理由はなんだと思いますか?

チャント:目がきれい。会ったときから思いました。

イトー:ビビるほどかわいい! って。

ネオ:うん、かわいかったよね。めちゃくちゃかわいい。

トギー:初対面のときにガン見しちゃった!

チャント:うちは逆かも。緊張してあんまり見ることができなかった。

トギー:なんでこっちが緊張するの(笑)。

イトー:でもナノからはそんなに緊張は感じなかった。緊張して俯くかなと思ったんですけど、どっしり構えているんですよ。その肝が据わった感じは、ずっと感じる。

ナノ3:いや、緊張してたよ!

チャント:表に出にくいのかな? 感情がわかりづらいのかも?

ナノ3:そうかもしれない。

-歌やダンスの面ではどうですか?

チャント:ダンスで言うと、最初から大きく踊れていて、それがすごくいいなと。最初に「STUPiD」(2019年リリースのデビュー・アルバム収録曲『Brand-new idol Society』)を映像だけで練習してきてくれたんですけど、全然教えていないのに大きく踊れていたんです。そこにビックリしました。あとは手足が長いので、それも武器になるんじゃないかなって。

ネオ:うんうん。うらやましいなと思いながら観ていました。身長はそんなに変わらないのに。

イトー:そう! 等身が違うんだよね。歌もまっすぐ声を伸ばして歌っているから、いいなぁと思いました。

トギー:あと、楽しそうにやっているところも好きです。定点の映像を観ていてもわかるくらい、動きが楽しそう。遠くから観ていてもそれが伝わるのは武器だと思っていて、いいんですよ~。

-歌の部分で言うと、先輩メンバーにいい意味での癖や個性があるとしたら、ナノさんは、まっすぐな歌声ですよね。BiSに新しい軸ができた気がします。

ナノ3:いやぁ、でも自分では個性がないなと思っていて。みんながすごいから、普通すぎるというか、なんにもないなぁと。

-普通とは違うと思いますよ。まっすぐなのが個性なのかなと。

イトー:例えば私とトギーの歌だけで構成された曲だと好き嫌いが別れるかもしれないし、クセが強すぎて聴き続けられる人がいないかもしれないけど――

トギー:ナノみたいにまっすぐ歌ってくれる人がいるからこそ、私たちは個性を出せる。だから、大事なピースだと思う!

-そうなんですよね。4人体制がひとつの完成形だと思っていたんですけど、ナノさんが入ったことでピースが揃ったというか。BiSのその先があったんだと思わせてくれました。

イトー:優しい声だしね、すごく。

ネオ:そう! すごくきれいなんだよね。

-万人に愛される声ですよね。

ナノ3:良かったぁ。