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INTERVIEW

Japanese

BiS

 

BiS

Member:イトー・ムセンシティ部 チャントモンキー ネオ・トゥリーズ トギー ナノ3

Interviewer:宮﨑 大樹

-レコーディングの様子はどうでした?

ネオ:すっごく気持ち悪かった。トギーが(笑)。

一同:(笑)

トギー:それを聞いているんじゃないよ! 私は気持ち悪かったらしいです。こんなにみんなから気持ち悪いと言われるとは思っていなかった。心の中の変態おじさんを出しました。イメージは"変なおじさん"。そんな感じで歌ったら悲鳴が上がりましたね。

チャント:なんか迫ってくるんですよ。"照れてないで/こっち来なよ"のところとか、音源に使われていたらヤバかった。

-使われなかったんですね。

ネオ:行きすぎちゃったんだろうね(笑)。そんな感じで賑やかなレコーディングでした。

-これまでにもパンク・ロックをはじめとした様々なロックを経験してきましたけど、ここまでダンス・ロックに振った曲はなかった気がします。BiSのライヴって、一緒になって楽しむことが大事じゃないですか。だからこそ、ダンス・ロックはもっとあっても良かったんじゃないかと思うくらいに相性の良さを感じました。

トギー:そういえば、なんでなかったんだろうって感じもするよね。

チャント:たしかに。メロコアとかが多かったんだよね。踊るロックはBiSにぴったりだと思いました。今回は今どきの元気な感じがしていて、若い人も聴き馴染みがありそう。入りやすそうだと思います。

トギー:じゃあ、今度は今どきの先も狙っちゃおう。

-子供向けのBiSですか。

トギー:"おかあさんといっしょ"とかで歌う。

チャント:いや、ダメだ。衣装がもうダメだよ。

トギー:(笑)でも子供向けロックは気になりますね。

-「DA DA DA DANCE SONG」は、すでにライヴでやっていますよね。お客さんの反応はどうですか?

一同:楽しそう!

イトー:今は声が出せないぶん、踊れるのがすごく楽しいのかなって。思いっきり踊れる世界になるのもすごく楽しみになりました。

チャント:実は振付がKEYTALKさんの「MONSTER DANCE」をほぼほぼ――オマージュしていて(笑)。リスペクトからのオマージュ。

-じゃあ"闇落ちした「MONSTER DANCE」"はあながち間違っていなかったんですね(笑)。

チャント:なのでみなさん初見でも"アレだ!"って踊れると思うんです。

イトー:あと、"SEX SEX SEX SE SE SE SEX"のところを聴いたときに、Xジャンプが浮かんできて。"令和のXジャンプをBiSで作りて~!"と思って、モンちゃん(チャントモンキー)にお願いしたら入れてくれました(笑)。

チャント:ロックの文化に詳しいティ部がいるからこそできた振付です。私だけで作っていたら、たぶんそのままずっと「MONSTER DANCE」をやっていたんですけど、Xジャンプをやったらお客さんが"Xジャンプできる曲だ!"となって。入れて良かったです。サビで飛ぶ曲ってなかったよね?

イトー:ないない! これが「thousand crickets」(『Brand-new idol Society』収録曲/※振付にスクワットが取り入れられている)のあとに来たらヤバい。死んじゃう。

チャント:(笑)うちらもヤバいし、お客さんもヤバいよね。

ネオ:ガチンコスクワット対決後とかにやるとか、恐ろしいなぁ。

-いいですね。観たいです。

イトー:それ書くと実現しそうなので書かないほうが......(笑)。

-(笑)フェスや対バンなど、初めてBiSを観る人がいる場所で威力を発揮しそうですね。

イトー:はい。この曲を音楽フェスでできるようになったときに、初めて観る人たち、他のバンドのファンの方たちも踊ってくれたら嬉しいねと話していて。その姿がいつか見られるように、もっともっと浸透させられるように頑張りたいです。

トギー:フェスに出たい! 開催したい!

イトー:"BiSフェス"?

トギー:いつかやりたい。海外からもアーティスト呼んじゃいます。

ネオ:何言っちゃってんの(笑)。

-(笑)カップリングの「とまらない歌」は、表題曲とは対照的にゆっくり聴かせるメッセージ・ソングに仕上がっています。

トギー:BiSには激しい曲が多かったので、それに比べたら落ち着いた曲だなと思って。ライヴのセトリの中にこの曲が入ると、雰囲気が変わるんじゃないかと最初に聴いたときに感じました。

イトー:デモ音源が来たときに、まだ歌詞が入っていない状態で聴いてもすごく好きだなと思って。こういう曲はBiSの中にないから、また新しい曲を歌えることが楽しみになったのを覚えています。

ネオ:みんな"好き"って言っていたよね。1曲を通して優しい感じの声で歌うのは、あんまりない気がして。

チャント:うん。優しい曲だよね。帰り道とかにゆっくり聴きたくなってくる。

トギー:夜散歩中によく聴いてた。

チャント:BiSはBPMが高いから散歩っていうかランニングになっちゃう(笑)。

-ナノさんは、曲の印象はどうでしたか?

ナノ3:めちゃくちゃ好きでした。みんなが言っていたように、ひとりでゆっくり聴きたい。そういう曲だと思いました。

イトー:「DA DA DA DANCE SONG」よりも「とまらない歌」を先にレコーディングしていて。ナノにとっては、5人で出す曲としては最初にレコーディングしたんですよ。すごく緊張していた気がします。

ナノ3:した。初めてみんなの前で歌ったのもこの曲だったから、めちゃくちゃ緊張しました。

イトー:ここでナノの歌声を初めてちゃんと聴いたよね。"きれいな声だねぇ。この曲にぴったりだぁ"みたいに思いました。

トギー:何を考えながら歌っていたの?

ナノ3:う~ん、歌詞の意味。

-渡辺さんが書いた、優しさが溢れる歌詞ですよね。

トギー:いろいろあった人に刺さると思います。

ネオ:いろいろなかった人にも刺さります。

トギー:みなさん人生山あり谷ありですからね。

-自分のことを肯定してくれる、背中を押してくれる感じがしますよね。

イトー:全部肯定してくれて、嬉しい言葉しかない。

トギー:サビがユニゾンになっていて。それも新鮮なんですけど、その重なりが肯定感を高めていると思った。

チャント:わかる。"ひとり"の歌じゃなくて"BiSの歌"なのが伝わるよね。

イトー:"BiSからあなたへ"って感じします。

チャント:Bメロの歌詞が好きなんですよね。"他人は他人だし/ぼくはぼくなんだから"ってところ。わかっていても、やっぱり人と比べてしまったり、自分が比べていなくても誰かから比べられちゃったりすることもあるから、聞けて嬉しい言葉だなと思いました。

トギー:悩んでいるときに聴いたら泣いちゃうね。


"5人になって良かった"と思ってもらえるように頑張りたい


-こういったいいシングルが出ると、自ずとアルバムを期待しちゃいます。

トギー:イヒヒ。出したい(笑)。

イトー:ナノの声を吹き込んだ歌をたくさん出したいなと思いますね。

-このシングルがリリースされてから、東北ツアー"ARABAKI×BiS GiP! -GREAT iDOL PURiTANS- 2"がありますけど、新曲が増えたことでセットリストの幅が広がり、ライヴの見せ方が変わってきそうです。2022年のBiSのライヴ活動はどうなっていきそうですか?

チャント:5人のBiSを見た人ってまだ本当に一部なので、もっと全国の人に見てもらいたい。この5人にもっと可能性を感じてもらえるように頑張りたいと思います。

-ところで、年末年始はBiSHの解散発表やGANG PARADEの再始動など、所属事務所のWACKに大きな動きがありましたね。

トギー:いろいろあるけど、BiSから目を離さずにはいられないというか、嫌でもBiSのことを見ちゃうような人たちにならなきゃいけないなと思っています。

イトー:変化の始まりのときって注目されると思うんですけど、そこからずっと見続けてもらうためには、やっぱり頑張らないと。"変化があったから見に行こう"という効果は、どんどんなくなってくるはずだから、それはなくしたい。そうならないように、常に見てくれる人が増えるようにしていきたいです。

-2022年のBiSも楽しみにしています。

イトー:頑張ります! 私たちも、5人になってもっと変われるのがすごく楽しみです。

トギー:もう一段階パワーアップしたBiSをお届けできればいいなと思いますね。ね、ナノさん?

ナノ3:今まで4人のBiSを見ていた人からも"5人になって良かった"と思ってもらえるように頑張りたいです。

ネオ:大丈夫! いけるいける!