Japanese
BiSH
2017年03月号掲載
Member:アイナ・ジ・エンド セントチヒロ・チッチ モモコグミカンパニー ハシヤスメ・アツコ リンリン アユニ・D
Interviewer:沖 さやこ
2016年夏に現在の6人編成になり、秋にはメジャー1stフル・アルバム『KiLLER BiSH』をリリース、ロング・ワンマン・ツアーを日比谷野外大音楽堂で締めくくり、アイナ・ジ・エンドの声帯結節の手術で12月に1ヶ月の活動休止期間を挟んだBiSH。2017年の幕開けを全国ツアーの開催と共に迎えた彼女たちから放たれるメジャー2ndシングル『プロミスザスター』は、リスナーの幅を大きく広げた前作のリード曲「オーケストラ」を凌ぐ名曲だ。様々なことを6人で乗り越えた彼女たちだからこそ歌える"未来"はこれまでで最も輝かしい。
-Skream!でのインタビューはメジャー・デビュー・シングル『DEADMAN』(※2016年5月発行の"BiSH SPECIAL ISSUE"掲載)以来なので少し振り返っていきたいと思います。5人体制で"Less than SEX TOUR"を回り、そのツアーの最中にアユニ・Dさんが加入し、フル・アルバム『KiLLER BiSH』の制作とレコーディングも並行。この時期に対してどういう印象をお持ちですか?
チッチ:気持ちがなかなか追いついていかなくて大変でした。ハグ・ミィが抜けて(※2016年6月に脱退)5人になったときは"5人のBiSHもいいな"と思ってもらいたいということに必死で。それでアユニが入って6人になって......6人全員必死だったんです。5人体制で立ち位置やダンス、歌割りを組み直していたから全部覚え直して、どんな子かもわからないから、ツアーで(6人体制となって初めての)名古屋でのライヴは不安でいっぱいでした。でもアユニは背も高いしダンスも上手だし、アユニが入ったことで空気もパフォーマンスもすごく良くなったと思います。
-アユニさんが初めてBiSHの現場入りをする前日に、チッチさんとアユニさんはお会いしているんですよね。
アユニ:そのときチッチが目の前にいるという現実がなかなか受け止められなくて、"あっ......"とかしか喋れなくて(笑)。
チッチ:本当にカオナシと喋ってるみたいで(笑)、"明日みんなと会うのに大丈夫かな!?"って。だから最初の方は私がアユニの通訳みたいな感じでした。
アユニ:私はちゃんと喋れないのに、チッチは初日から私の言いたいことをちゃんとわかってくれてて、すごく嬉しかったです。実際、BiSHに加入して初めて知ったメンバーの性格があったり、"こういう想いでライヴをやっているんだ"というのもわかったりして。でもやっぱり、いきなりBiSHに入って活動してもメンバーに全然ついていけないし、本当に大変だし不安だしで、頭が容量オーバーでした。
モモコ:アユニ以外のメンバーも、5人から6人になって覚えなきゃいけないことがたくさんあって。最初のころは6人全員の雰囲気がばらばらだったかもしれないです。
アイナ:忙しすぎて頭がおかしくなってました(笑)。夜遅くまで仕事して、次の日は朝早くて......というときにモモコと待ち合わせした瞬間爆笑したり。もう笑うしかなかったです(笑)。
-(笑)ではツアーと制作をしながら、6人の結束を作ってきた?
チッチ:今回は車移動が多かったから、ツアー中はずっとメンバーと一緒にいて。
アイナ:夜行バス移動が1回もなかったよね。4人時代はほぼ夜行バス移動で、夜行バスで行って夜行バスで帰ってたんです。でも、今回のツアーは飛行機とか新幹線で移動できることも増えて! 名古屋でさえも新幹線で行かせていただいている!
チッチ:経費大丈夫なのかな......? 気にしちゃう(笑)。前よりもいい環境で、一緒にいる時間が長かったので、ライヴじゃないところでもいろいろ気持ちを共有したり重ねたりしていけて。お仕事も6人で動いていたので、そこで徐々に仲良くなっていけたんじゃないかなと思います。
-ツアー・ファイナルの[Less than SEX TOUR FiNAL"帝王切開"](※2016年10月8日開催)では、アユニさんの涙も印象的でした。
アユニ:泣く予定はなかったんですけど......。
アイナ:泣くのに予定とかあるの(笑)?
アユニ:(笑)それまで結構大変だったのを思い出しちゃって。みんなが常に優しいので、それもあって。
モモコ:"Less than SEX TOUR"は洗濯のしすぎで衣装も縮むくらいめちゃくちゃ長くて(笑)。でも、無駄に長くやってるだけとは思われたくなかったから、長い期間続けてきた集大成を見せられたんじゃないかと思います。
アツコ:1年の3分の1をかけて回ったツアーだったので、いろんな想いがありました。
チッチ:どのライヴも、過去のどの自分にも負けたくなかったので、すごく張り切ってました。背負っていたというよりは張り切っていた。ファイナルは巨大なたまご型の風船が割れて自分たちが出てきた瞬間からすごく楽しくて。
リンリン:ファイナルはファイナルだけのセットリストだったのもあって、曲間がいままでのライヴと違って、慣れていなかったぶん、焦っちゃって。自分的には長いツアーの集大成というものにはできなかったので、リベンジしたい気持ちもあります。
チッチ:小さいライヴハウスを回っていたツアーだったので、野音はステージの広さも全然違って。セットに合わせてどんな動きをするかリハで何度も話し合ったりして、難しかったです。階段を上るタイプのお立ち台なんて、いままでなかったし。だから、この6人でまた野音のステージに立ちたいですね。
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