Japanese
Bird Bear Hare and Fish
Skream! マガジン 2018年12月号掲載
2018.10.19 @EX THEATER ROPPONGI
Writer 金子 厚武
1stアルバム『Moon Boots』のリリースに伴う、Bird Bear Hare and Fish(以下:BBHF)初の全国ツアーのファイナル。アルバムのプロデューサーでもあるChristopher Chu(Vo)率いるPOP ETCがこの日限りのオープニング・アクトを務めたのに続いて、4人のメンバーにサポートのキーボーディストを加えた5人がSEとともにステージに登場。YouTubeに上げられていたツアー告知トレーラー映像で使われていた楽曲(セットリストには"Moon Boots"とタイトルが記されてあった)からライヴがスタートした。
アルバムは生演奏と打ち込みが有機的に融合し、独特の質感を生み出していたが、ライヴにおいての彼らはやはり"バンド"である。もちろん、フィジカル重視の"ライヴ・バンド"とは異なり、シンセやパッド、サンプラーなどを用いつつ、それぞれがいちミュージシャンとして高いスキルで音源を再現していきながら、その一方ではライヴならではの熱量も確かに加わって、音源とはまた異なる形の楽曲へと昇華されている。「ページ」では尾崎雄貴(Vo/Gt)の呼び掛けもあって合唱が起きたものの、基本的にはオーディエンスも"一緒になって盛り上がる"というより、バンドの演奏をじっくりと聴き入っている印象だ。
個人的に特に印象的だったのは、空間系のエフェクトを駆使したDAIKIのシンプルながらも深みのあるギター・プレイ。佐孝仁司(Ba)と尾崎和樹(Dr)のリズム隊はボトムをしっかりと支え、その上で雄貴が艶の増した歌声を響かせていく。「ウクライナ」や「ライカ」といったロック・バンド然としたフレッシュな楽曲も魅力だが、雄貴がギターを持たず、音数を絞りながらも巧みな構成力で聴かせる「夏の光」や「Work」といった楽曲は、ヴォーカル・エフェクトやスナップの取り入れ方に時代性を感じさせつつ、BBHFならではの表現力を存分に発揮していたと言えよう。この路線は、次作でもさらに突き詰めてほしい。
雄貴はMCで、まだアルバムを1枚出しただけなので、ワンマンとしては物理的に曲数が足りないことを話しつつ(この日披露されたのはアンコール込みで15曲)、その結果が良かれ悪かれ、"一歩踏み出す"というアルバムのテーマについて、時間をかけてじっくりと説明。"足跡は燃え上がって 価値のある道になった/次の1歩 次のビジョン 次の痛み"と歌う本編ラストの「次の火」は、エモーションを喚起する名曲であり、現在のバンドのテーマ・ソングと呼ぶべき1曲であるように思う。
アンコールではPOP ETCのメンバーもステージに登場し、POP ETCの新作『ハーフ』に収録されている雄貴との共作曲「We'll Be OK」を1コーラス目は日本語、2コーラス目は英語という、2組の共演ならではのスペシャル・バージョンで披露。日本語バージョンに"月と太陽 version"と名付けられたこの曲は、"ここからはじめてみようよ"という歌詞も含め、『Moon Boots』との確かなリンクが感じられる。おそらくは、アルバム制作に伴いChristopherが北海道に滞在したタイミングで原型が作られた曲なのだろう。雄貴は"ここがスタート地点なので、みなさんの記憶に残してほしい"とも語っていたが、この貴重なコラボレーションも含め、会場に集まったすべての人の記憶に残る一夜になったはずだ。
"これはひとりの人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である"。この言葉は1969年に宇宙飛行士のニール・アームストロングが人類史上初めて月に降り立ったとき、地球に送ったメッセージだが、この日のステージは間違いなく、BBHFにとって小さくも偉大な一歩になったと言っていいだろう。
[Setlist]
1. Moon Boots
2. ウクライナ
3. ロックフェス
4. レプリカント
5. Hearts
6. 夏の光
7. ダッシュボード
8. ページ
9. Wake Up
10. Different
11. 骨の音
12. 次の火
En1. We'll Be OK "月と太陽 version"
En2. ライカ
En3. Work
- 1
LIVE INFO
- 2024.03.19
-
神はサイコロを振らない
BIGMAMA
MyGO!!!!!
怒髪天
WurtS
EASTOKLAB
eill
XIIX
milet
East Of Eden
the chef cooks me
- 2024.03.20
-
神はサイコロを振らない
Mr.ふぉるて
いきものがかり
怒髪天
yama
BUMP OF CHICKEN
MAGIC OF LiFE
CRYAMY
AJICO
SUPERCHUNK × NOT WONK
SHE'S
UNCHAIN
Galileo Galilei × BBHF
Tsukasa Inoue
GLIM SPANKY
れん
シノダ(ヒトリエ)
WurtS
Hakubi
ZAZEN BOYS
ザ・クロマニヨンズ
DURAN
秋山黄色×石崎ひゅーい
Amber's
竹内アンナ
TOOBOE
milet
Hello Sleepwalkers
the chef cooks me
- 2024.03.22
-
"HY SKY Fes 2024"
怒髪天
Mr.ふぉるて
さかいゆう
シノダ(ヒトリエ)
キュウソネコカミ
yama
クジラ夜の街
マルシィ
MyGO!!!!!
Creepy Nuts
FABLED NUMBER
a flood of circle
Base Ball Bear
TAIKING
Hakubi
Age Factory
Absolute area
PEDRO × MONO NO AWARE
スピラ・スピカ
ORCALAND
シンガーズハイ
ズーカラデル
- 2024.03.23
-
ヤバイTシャツ屋さん
"HY SKY Fes 2024"
怒髪天
クジラ夜の街
yama
眉村ちあき ※振替公演
ORCALAND
AJICO
原因は自分にある。
Tsukasa Inoue
indigo la End
King Gnu
ExWHYZ
TAIKING
SUPERCHUNK × NOT WONK
EASTOKLAB
Base Ball Bear
MAGIC OF LiFE
Laughing Hick
Creepy Nuts
sumika
東京初期衝動
大塚紗英
フラワーカンパニーズ
"ツタロックフェス2024"
マカロニえんぴつ
Uniolla
離婚伝説
めいちゃん
THE BACK HORN
SUPER BEAVER
虎の子ラミー
TENDOUJI
- 2024.03.24
-
"HY SKY Fes 2024"
眉村ちあき ※振替公演
にしな
いきものがかり
ハンブレッダーズ
MAGIC OF LiFE
さかいゆう
JYOCHO
sumika
indigo la End
東京初期衝動
KiSS KiSS
"ツタロックフェス2024"
Ivy to Fraudulent Game × osage
マハラージャン
cinema staff
GLIM SPANKY
SUPERCHUNK × NOT WONK
めいちゃん
SUPER BEAVER
Newspeak
- 2024.03.25
-
Base Ball Bear
怒髪天
ザ・クロマニヨンズ
SUPERCHUNK
- 2024.03.26
-
神はサイコロを振らない
挫・人間
reGretGirl
- 2024.03.28
-
Hakubi
神はサイコロを振らない
レイラ
リーガルリリー
yama
LEGO BIG MORL
WurtS
- 2024.03.29
-
ORCALAND
いきものがかり
レイラ
BIGMAMA
Mr.ふぉるて
the McFaddin
yutori
Mega Shinnosuke
FABLED NUMBER
Creepy Nuts
佐々木亮介(a flood of circle)
Panic Monster !n Wonderland
Tsukasa Inoue
The fin.
CVLTE
マルシィ
- 2024.03.30
-
キュウソネコカミ
MAGIC OF LiFE
シノダ(ヒトリエ)
神はサイコロを振らない
04 Limited Sazabys / My Hair is Bad / go!go!vanillas ほか
フラワーカンパニーズ
ヤングスキニー
ザ・クロマニヨンズ
Laughing Hick
KANA-BOON ※開催中止
東京初期衝動
BUMP OF CHICKEN
夜の本気ダンス
夜の本気ダンス
Mega Shinnosuke
にしな
This is LAST
the telephones
yama
SEKAI NO OWARI
GLIM SPANKY
SHE'S
kobore
Base Ball Bear
Subway Daydream
TAIKING
People In The Box
マカロニえんぴつ
AJICO
ハク。
MAN WITH A MISSION / サンボマスター / ACIDMAN ほか
indigo la End
Saucy Dog
- 2024.03.31
-
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
東京初期衝動
ヤングスキニー
ORCALAND
フラワーカンパニーズ
神はサイコロを振らない
sumika / THE ORAL CIGARETTES / SiM ほか
MAGIC OF LiFE
いきものがかり
ザ・クロマニヨンズ
ズーカラデル
Mr.ふぉるて
BUMP OF CHICKEN
超能力戦士ドリアン
リーガルリリー
yutori
the telephones
odol
挫・人間
yama
moon drop
SEKAI NO OWARI
This is LAST
People In The Box
マカロニえんぴつ
原因は自分にある。
さかいゆう
怒髪天 / GLAY / さだまさし
Saucy Dog
- 2024.04.02
-
神はサイコロを振らない
SCANDAL
- 2024.04.03
-
ハク。
ヤングスキニー
indigo la End
RELEASE INFO
- 2024.03.20
- 2024.03.22
- 2024.03.27
- 2024.03.28
- 2024.03.29
- 2024.03.31
- 2024.04.03
- 2024.04.05
- 2024.04.07
- 2024.04.09
- 2024.04.10
- 2024.04.17
- 2024.04.21
- 2024.04.22
- 2024.04.24
- 2024.04.26
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
MGMT
Skream! 2024年03月号